こんにちは、Kredo Blog編集部です!英語を使う仕事はAIで丸ごとなくなるわけではなく、「訳すだけ」の作業が減り、英語で相手と決める仕事とAIを使う仕事が残ります。ですから、これから英語を使う仕事を目指してよいかどうかは、職業の名前ではなく「その仕事の中でどんな作業をするか」で決まります。
この記事では、英語を使う11の職種について、AIに任せやすい作業と人に残る作業を一覧表にまとめました。あわせて、公的なデータでの見通し、将来性を見分ける5つの質問、これから足したい力、今の立場ごとの次の一手も紹介します。
この記事でわかること
- 英語を使う仕事がAIでなくなるのかどうかの結論
- 翻訳・通訳・英文事務など11職種へのAIの影響一覧
- 米国労働統計局と世界経済フォーラムのデータでの見通し
- 将来性のある仕事を見分ける5つの質問
- これから足したい3つの力と、立場別の次の一手
英語を使う仕事はAIでなくなる?結論と3つの作業

結論から言うと、「英語を使う仕事」がまとめて消えることはなく、仕事の中の作業ごとに影響が分かれます。英語を使う仕事の作業は、大きく次の3つに分けられます。
| 作業の種類 | 例 | AIの影響 |
|---|---|---|
| 1. 訳す・書き直す作業 | メールや資料の和訳・英訳、決まった形の英文作成、字幕の下書き | 大きい。AIが下書きを作り、人は確認と直しに回る |
| 2. 英語で相手と決める作業 | 商談、交渉、会議の進行、クレーム対応、採用面接 | 小さい。その場の判断と信頼が要るため、人が担う |
| 3. AIを使って成果を出す作業 | AIで調べる・作る・自動化する。結果を確かめて英語で説明する | 増えている。英語とAIの両方を使える人が求められる |
つまり、1の割合が高い仕事ほど形が変わり、2と3の割合が高い仕事ほど残りやすいというのが、この記事の見方です。同じ「翻訳者」や「英文事務」でも、何をどこまで任されているかで将来性は変わります。たとえば、下訳だけを受ける翻訳者と、専門分野の文書を最後まで仕上げて責任を持つ翻訳者とでは、AIの影響の受け方が違います。
なお、仕事ではなく「英語の勉強そのものがまだ必要か」を知りたい人は、AI時代に英語の勉強は必要?意味ない・いらない人と必要な人の判断表で整理しています。この記事では、仕事と職種にしぼって見ていきます。
職種別に見る:英語を使う仕事へのAIの影響一覧

影響の出方は、職種ごとに「AIに任せやすい作業」と「人に残る作業」を分けると見えてきます。次の表は、編集部が仕事の中身から整理したもので、公的な統計による予測ではありません。自分の仕事や目指す仕事に近い行を見てください。
| 職種 | AIに任せやすい作業 | 人に残る作業 | これからの方向 |
|---|---|---|---|
| 翻訳(文書) | 下訳、用語の統一、定型文の翻訳 | 訳の確認と直し、専門分野の判断、表現の責任を持つこと | AIの訳を仕上げる役割と、専門分野を持つ人が中心に |
| 通訳 | 簡単な案内や日常のやり取り | 商談・医療・法律など、間違いが許されにくい場面 | 大事な場面ほど人が担う。分野の知識が強みに |
| 英文事務・貿易事務 | 定型メール、書類の下書き、データの転記 | 例外への対応、取引先との調整、確認の責任 | 入力より「確認と調整」が中心に |
| 英語講師 | 問題づくり、添削の下書き、単語テスト | やる気を引き出す、つまずきを見つける、対面で話す練習 | 教材づくりはAI、指導は人という分担に |
| 海外営業・バイヤー | 資料の英訳、相手企業の下調べ、メールの下書き | 交渉、関係づくり、条件を決める判断 | 準備が速くなり、話して決める時間が増える |
| 英語のカスタマーサポート | よくある質問への回答、問い合わせの振り分け | 込み入った相談、気持ちに寄りそう対応 | かんたんな問い合わせはAI、難しい対応は人に |
| ホテル・空港・観光ガイド | 多言語の案内文、予約の受付 | 目の前の人への気配り、予定外のトラブル対応 | 対面の対応は残りやすい |
| 客室乗務員 | アナウンス文の用意 | 安全を守る業務、機内での対応 | 英語は道具。仕事の中心は人が担う |
| 海外向けマーケティング | 広告文の案出し、多言語への展開、データ集計 | 伝える内容の決定、現地の感覚の確認、結果の判断 | AIで量を出し、人が選んで決める |
| ITエンジニア(英語環境) | コードの下書き、英語ドキュメントの要約 | 設計、レビュー、チームとの英語での相談 | AIを使う前提に。英語で確認し合う力が要る |
| 英語ライター・編集 | 下書き、言い換え、文法チェック | 取材、事実の確認、何を書くかの判断 | 書く量より、確かめる力と企画が問われる |
表を見ると、どの職種にも「AIに任せやすい作業」と「人に残る作業」の両方があることがわかります。なくなるのは職業そのものというより、「AIに任せやすい作業」の列にかけていた時間です。その分、「人に残る作業」の列にある仕事を任されるかどうかが、これからの分かれ目になります。
英語を使う仕事の種類や年収の目安をもっと広く知りたい人は、英語スキルを活かせる仕事一覧もあわせて読んでみてください。
公的なデータではどう見られている?

公的な統計や国際機関の調査でも、「英語を使う仕事がすぐになくなる」という見方はされていません。ここでは、2026年10月時点で確認できた2つの資料を紹介します。
米国労働統計局:通訳者・翻訳者の雇用は2%増の見通し
米国労働統計局(BLS)の職業見通しハンドブックでは、通訳者・翻訳者の雇用は2025年から2035年にかけて2%増える見通しです。全職業の平均よりはゆるやかな伸びですが、減る見通しではありません。また、毎年平均で約6,000件の求人が見込まれています(2026年10月時点、BLS「Interpreters and Translators」)。
同じページは、AIを含むコンピューターのツールが翻訳の仕事を効率よくしていると説明しています。一方で、多くの場面でコンピューターはまだ人の翻訳者と同じ水準の仕事ができず、完全な自動化はできないとも書いています。
ただし、これは米国の見通しです。日本では事情が違う部分もあるので、「翻訳や通訳でも、仕事がすぐ消えるとは見られていない」という参考として読んでください。
世界経済フォーラム:なくなる仕事より生まれる仕事のほうが多い
世界経済フォーラムは「Future of Jobs Report 2025」(2025年1月公表)で、2030年までの仕事の増減を見積もっています。1億7,000万人分の仕事が生まれ、9,200万人分がなくなる見込みで、差し引きでは7,800万人分の増加です。同時に、仕事に必要なスキルの約40%が変わるとも見ています。
この報告によると、AIやビッグデータなどの技術のスキルの需要が伸びる一方で、創造的に考える力や柔軟さといった人のスキルも引き続き重要です。
2つの資料の要点をまとめると、次の4つです。
- 通訳・翻訳の雇用は、米国ではゆるやかに増える見通し(減る見通しではない)
- AIは翻訳の仕事を効率よくするが、完全な自動化はできない(米国労働統計局の説明)
- 世界全体では、なくなる仕事より生まれる仕事のほうが多い見込み
- ただし、必要なスキルの約40%は変わる。同じやり方のままでは通用しにくくなる
英語に限らず、職業全体でAIの影響を知りたい人は、AIで仕事がなくなるは嘘?なくなる仕事・なくならない仕事の判断表と対策で、よく引用される研究を原典から確かめています。
将来性を見分ける5つの質問

将来性は、求人票や今の仕事に次の5つの質問を当てはめると見分けやすくなります。「はい」が多いほど、AIが広がっても残りやすい仕事です。
| 質問 | 「はい」の場合 | 「いいえ」の場合 |
|---|---|---|
| 1. 英語で人と話して、その場で決める場面があるか | 残りやすい。交渉や会議は人が担う | 読む・書くだけならAIで補われやすい |
| 2. 間違えたときの責任を自分が持つか | 残りやすい。確認と判断の役割は人に残る | 下書きだけの役割はAIに移りやすい |
| 3. 英語のほかに専門分野があるか(IT・会計・医療・法務など) | 残りやすい。AIの訳が正しいかを判断できる | 英語だけだと、ほかの人との違いを出しにくい |
| 4. AIを使って仕事を速くすることが求められているか | 伸びやすい。使える人ほど任される範囲が広がる | AIを使わない前提の職場は、やり方が古くなるおそれ |
| 5. 相手との信頼関係が成果を左右するか | 残りやすい。関係づくりは翻訳では代われない | 誰がやっても同じ作業は、置き換わりやすい |
たとえば「英文メールの翻訳だけを担当する仕事」は、1〜5のほとんどが「いいえ」になります。一方、「海外の取引先と英語で打ち合わせをして、納期や条件を決める仕事」は、ほとんどが「はい」です。同じ英語を使う仕事でも、5つの質問で見ると将来性の差がはっきりします。
求人を見るときは、仕事内容の欄に「調整」「交渉」「提案」「顧客対応」「改善」といった言葉があるかを確認すると、判断の助けになります。
これから英語を使う仕事を目指すなら足したい3つの力

これから目指す人が足したいのは、「英語で決める力」「AIを使って確かめる力」「英語以外の専門」の3つです。英語力だけを伸ばすより、この3つを意識するほうが仕事につながりやすくなります。
1. 英語で話して決める力
読む・書くはAIの助けを借りられますが、会議や商談で自分の口から確認し、決める場面は人に残ります。次の10個は、確認する・提案する・決めるという流れで使う表現です。むずかしい単語はないので、声に出してすぐ言えるようにしておくと役立ちます。
| 英文 | 日本語訳 | 使う場面 |
|---|---|---|
| Let me make sure I understand. | 私の理解が合っているか確認させてください。 | 相手の話を整理するとき |
| Could you walk me through that again? | もう一度、順番に説明していただけますか。 | 説明についていけなかったとき |
| So we’ve agreed on the deadline, right? | では、納期については合意ということでよいですね。 | 決まったことを確かめるとき |
| What’s your biggest concern here? | ここでいちばん気になっている点は何ですか。 | 相手の本音を聞くとき |
| I’d suggest a different approach. | 別の方法を提案したいです。 | 代わりの案を出すとき |
| Can we meet halfway on this? | この件は、お互いに歩み寄れませんか。 | 条件を調整するとき |
| I’ll need to check with my team first. | 先にチームに確認する必要があります。 | その場で決められないとき |
| Let’s go with option B, then. | では、B案でいきましょう。 | 結論を出すとき |
| I’ll send a summary after this call. | この打ち合わせのあと、まとめを送ります。 | オンライン会議や電話の終わりに |
| Thanks for being flexible on this. | 柔軟に対応してくださり、ありがとうございます。 | 相手がゆずってくれたとき |
2. AIを使って速く仕上げ、結果を確かめる力
AIに下書きを作らせ、自分で確かめて直す力です。AIの英文は自然に見えても、事実や数字、専門用語がずれていることがあります。「AIの出した英語のどこが怪しいか」に気づける人は、どの職種でも頼られます。
確かめる順番を決めておくと、見落としが減ります。たとえば英文メールなら、次の3点を上から順に見ます。
- 数字・日付・社名や人名が、元の資料と同じか
- 専門用語が、その業界でふだん使われている言い方か
- 相手との関係に合った丁寧さか(初めての相手に、くだけすぎていないか)
3. 英語以外の専門
IT、会計、マーケティング、貿易、医療など、英語と組み合わせる分野です。専門があると、AIの訳や提案が正しいかを判断でき、英語で相談される立場になれます。新しく選ぶなら、今の仕事や前の仕事で少しでも触れた分野から始めると、経験と結びつけて説明しやすくなります。どのスキルを組み合わせるかは、転職で英語力を活かすために必要な+αのスキル・資格5選で紹介しています。
今の立場別:次の一手の判断表

次にやることは、今の立場によって変わります。自分に近い行から、今月できることを1つ選んでみてください。
| 今の立場 | 気をつけたい点 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 翻訳・英文事務をしている | 訳す・入力する作業の割合が高いと、仕事の形が変わりやすい | AIで下書きを作り、確認と調整の役割を自分から引き受ける。専門分野を1つ決める |
| 英語講師をしている | 問題づくりや添削だけだと、AIと重なる | 教材づくりにAIを使い、空いた時間を対面の指導に回す |
| 海外営業・接客で英語を使っている | 話して決める力は強み。準備の速さで差がつく | 下調べや資料づくりにAIを使い、商談の数と質を上げる |
| 英語は得意だが、専門がない | 英語だけでは、ほかの人との違いを出しにくい | ITやAIの活用、マーケティングなど、組み合わせる分野を1つ学ぶ |
| これから英語を使う仕事を目指す学生・社会人 | 「訳すだけ」の仕事を目標にすると、選択肢がせまくなる | 英語で話す練習と、AIを使った制作の経験を同時に積む |
| 英語もAIもこれから | 両方を別々に学ぶと、時間がかかる | まず無料のAIを毎日使い、英語は話す練習から始める |
どの立場でも共通するのは、「AIを使わない」ではなく「AIを使う側に回る」ことです。今の仕事で1つでもAIに任せられる作業を見つけ、空いた時間を、人と話す・決める・確かめる作業に使ってみてください。
英語とAIを同じ1か月で学ぶ方法(KredoのAI留学)

英語で話す力とAIを使う力は、別々ではなく同じ期間に学ぶこともできます。ここでは一例として、KredoのAI留学の内容を、公式ページで確認できる範囲で紹介します。
| 項目 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| 場所 | フィリピン・セブ島のITパーク |
| 期間・定価 | 1か月、定価413,000円(税込)。食事は定価に含まれず、食費などの生活費は月6万円程度が目安 |
| 1日の流れ | 午前:英語のマンツーマン4コマ/午後:AIのグループ授業4コマ(1コマ50分、月〜金) |
| AIの授業 | 英語で行う。1クラス3〜5人。使う生成AIは基本的にChatGPT・Claude Code・Codex |
| 作るもの | 文章・画像・動画・デザイン・オリジナルアプリ。最後に英語でプレゼンテーション |
| 対象 | Office(Word・Excel・PowerPointなど)の基本操作ができる人、TOEIC450〜 |
この記事の3つの作業に当てはめると、午前のマンツーマンは「英語で相手と話す練習」、午後の授業は「AIを使って成果を出す練習」に当たります。1か月の終わりには、作ったものを英語で発表します。「作る」と「英語で説明する」を続けて経験できる設計です。公式ページでは受講生の作品として、観光客がジプニー(セブの乗り合いバス)に迷わず乗るためのアプリ「Easy Jeepney」が紹介されています。
一方で、次の4つのどれかに当てはまる人には合いません。
- 翻訳や通訳の専門技術そのものを学びたい人(翻訳・通訳の養成課程ではありません)
- 英語だけを長い期間かけて伸ばしたい人
- 1〜2週間だけ参加したい人、高校生、法人での受講を考えている人(受け入れていません)
- まとまった休みが取れず、平日の日中に授業を受けられない人
学ぶ内容や費用の全体像は、AI留学とは?留学でAI(人工知能)を学ぶ方法・費用・向く人【2026年】でまとめています。自分の仕事にどう生かせるかを相談したい人は、無料カウンセリングも利用できます。
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よくある質問
Q. 翻訳の仕事はAIでなくなりますか?
A. すぐになくなるとは見られていません。米国労働統計局は、通訳者・翻訳者の雇用が2035年までの10年間で2%増えると見ています(2026年10月時点)。ただし、下訳だけの作業は減っていきます。AIの訳を確認して仕上げる役割や、専門分野を持つ人の役割が中心になるでしょう。
Q. これから英語を使う仕事を目指しても大丈夫ですか?
A. 目指して大丈夫です。ただし「英語を訳すこと」を仕事の中心に置くより、英語で人と話して決める仕事や、AIを使って成果を出す仕事を目指すほうが、選択肢が広がります。この記事の「5つの質問」で求人を見てみてください。
Q. 英語力とAIのスキル、どちらを先に学ぶべきですか?
A. どちらか一方を終えてからにする必要はありません。AIは無料で今日から使い始められるので、毎日使いながら、英語は話す練習を続けるのが現実的です。AIに英語で指示を出すと、英作文の練習にもなります。
Q. TOEICの点数が高ければ、AI時代も安心ですか?
A. 点数は英語力を示す材料になりますが、それだけで安心とは言えません。採用では、英語で何ができるか(会議・交渉・顧客対応など)や、英語以外の専門があるかも見られます。点数に加えて、英語を使った経験を増やしていきましょう。
Q. 英語が苦手でも、AIを使えば英語の仕事はできますか?
A. メールや資料など、文章のやり取りはAIでかなり補えます。一方、会議や電話のようにその場で話す場面は、自分の英語が必要です。まずは聞き返す表現と、決まったことを確認する表現から覚えると、仕事で使える範囲が広がります。
まとめ
英語を使う仕事は、AIで丸ごとなくなるわけではありません。減るのは「訳すだけ」「書き写すだけ」の作業で、英語で相手と話して決める仕事と、AIを使って成果を出す仕事は残ります。米国の統計でも国際機関の調査でも、仕事がまとめて消えるという見通しにはなっていません。
将来性を見分けるには、職業の名前ではなく作業の中身を見ることです。今の仕事や気になる求人を、次の5点で見てみてください。英語で人と決める場面があるか、責任を持つ役割か、専門があるか、AIを使うことが求められているか、信頼関係が成果を左右するか、です。
そのうえで、英語で話す力・AIを使って確かめる力・英語以外の専門の3つを、少しずつ足していきましょう。まずは今日、自分の仕事の中でAIに任せられる作業を1つ探すところから始めてみてください。
英語でIT・AIを学べるKredo
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