エンジニアへのキャリアチェンジやグローバルな働き方を目指して、社会人でのIT留学を検討している人は多いと思います。
しかし中には「社会人のIT留学は意味がない」という意見も聞かれます。
IT人材不足が叫ばれエンジニアの需要が高まっているなか、なぜこのように言われるのでしょう?
そこで本記事では「社会人のIT留学は意味がない」と言われる理由と実際に得られるメリット、具体的な留学先について解説します。
記事のもくじ
意味がないとは言わせない!社会人のIT留学のメリット
「社会人のIT留学は意味がない」と言われることがありますが、IT留学には実際に多くの魅力やメリットがあります。
英語とITのスキルを同時に得られ差別化できる
IT留学の大きなメリットのひとつは、英語とITスキルを同時に身につけられ、他の人と差別化できることです。
英語でITを学ぶことには以下のメリットがあります。
- プログラミング言語は英語でできているため、英語で学んだ方が理解が深まる
- 海外からの最新情報をいち早くキャッチできる
- 英語のドキュメントを読んでエラーを解決できるようになる
- 海外の仕事を得やすくなる
現地の講師から直接学ぶことで、プログラミングスキルだけでなく、専門用語の理解を含めた英語力も自然と向上します。
IT業界では、英語は標準言語として広く使用されています。
そのため、英語ができるエンジニアになればグローバルに活躍できる人材となり、収入もアップできるでしょう。
集中的に学べて確実にスキルが身につく
IT留学は期間が決まっており、短期間で集中的に学べるため、スキルを確実に身につけられます。
動画学習のプログラミングスクールや教材はたくさんありますが、質問をしにくかったり、モチベーションを保ちにくかったりして、挫折する人が多くいます。
それに比べてIT留学ではリアルタイムレッスンを受けられるので、カリキュラムを最後までこなせる確率が格段に上がります。
さらに、リアルタイムレッスンであるため、最新技術やトレンドに即した内容を学べます。
学習に集中できるこの環境は、動画学習や独学では得られない深いスキルの習得を可能にしてくれるでしょう。
実践的なプロジェクトの経験を積める
多くの留学先では、企業の協力のもとで実際のプロジェクトに参加する機会や、受講生と講師がチームを組み、実践経験を積むカリキュラムが用意されています。
このような経験を通じて、個人の学習だけでは経験できないチームワークや問題解決能力、プロジェクト管理スキルなど、実際の仕事で役立つスキルを身につけられます。
実践的な経験は、転職活動でアピールできる大きな実績となります。
現地企業とのコネクションができる
現地企業とコネクションを築けるチャンスがあります。
インターンシップやプロジェクトを通じて現地企業と直接関わることで、将来のキャリアにつながるかもしれないネットワークを広げられます。
これにより、就職活動も有利になります。
現地でのコネクションは、その国や地域のビジネス慣習、文化を理解するためにもとても有益で、グローバルなキャリアを築くための重要な財産となります。
仲間ができる
IT留学の期間中、同じ志をもつ学生たちと出会うことができます。
互いに切磋琢磨しながら技術を高め合うことでモチベーションが向上し、ここで築かれる友情や仲間とのつながりは、一生の財産になることでしょう。
異なるバックグラウンドをもつ仲間たちとの交流は、自分の視野を広げるきっかけにもなります。
さらに、将来の仕事のパートナーとなる人が見つかる可能性もあります。
国際感覚が身につく
IT留学を通じて得られる国際感覚は、今後のキャリアに大いに役立ちます。
多様な視点や価値観を理解し、尊重する力が養われ、異なるバックグラウンドをもつ人とのコミュニケーションを円滑に行うスキルが自然と身につきます。
プロジェクトを回していくリーダーシップの資質も一段と高まるでしょう。
社会人のIT留学が意味がないと言われる理由
前述のとおり、社会人のIT留学には、実際多くのメリットや価値がありますが「意味がない」と言われてしまうこともあります。
その理由をお伝えします。
短時間で実務レベルのスキルを得られない
IT留学のプログラムの多くは、1~3か月の短期間で設定されています。
この期間でプログラミングの基礎を学ぶことは可能ですが、現場で即戦力として活躍するためのスキルを習得するには時間が足りないことが多いです。
特に未経験者は、基礎的な授業内容について行くのが精一杯になるでしょう。
そのため、IT留学に行っても仕事で使えるまでにはならない、意味がないと思われてしまうのです。
言語の壁がありスキル習得が難しい
IT留学では英語が授業の主言語となるため、言語の壁が学習の障害になることがあります。
特に英語に慣れていない社会人にとっては、プログラミングの専門用語を英語で理解しながらコーディングを進める授業が負担になることも。
また、授業で疑問点があってもうまく質問できなかったり、講師やクラスメートとのコミュニケーションに苦労したりする可能性があります。
これが原因で学習効率が下がり、思ったような留学成果が得られないということが懸念されるのです。
しかし、このような負担や苦労があっても、実際は得られるメリットのほうが大きく、英語で学んでよかったと思えるはずです。
英語でプログラミングを学ぶメリットの詳細は以下の記事をご覧ください。
とはいえ、何も準備をせずに英語でのIT授業に臨むのは効果的ではありません。
授業で使うフレーズや基礎的なIT用語は予習しておきましょう。
なお、KredoIT留学の無料カウンセリングを受けるとIT単語帳がもらえます。
ぜひゲットして、IT留学前の学習にお役立てください。
講師の質が低いこともある
IT留学の中には、大学で学んだだけでエンジニアとして現場に出ていない人がITレッスンの講師を務めているところもあります。
その場合、教える内容が基本的な理論やツールの使い方のみになり、最新技術やトレンドは網羅されない可能性も。
どんな人が講師を務めているかはきちんと確認しましょう。
費用対効果が低い
とくに、アメリカやカナダなどの先進国のIT留学は授業料がものすごく高いです。
それにIT留学には、授業料だけでなく、渡航費や現地での生活費もかかります。
これに対し、日本国内にはオンライン学習やプログラミングスクールなど、リーズナブルかつ効率的に学べる選択肢が豊富にそろっています。
日本語で学習する環境の方が理解が早いと考える人もいることから、社会人がプログラミングを学ぶのにIT留学を選択するのは費用対効果が低いと言われるのです。
IT業界は実務経験が重視される
IT業界では、資格や学歴以上に実務経験が評価される傾向があります。
企業が採用時に求めるのは「どのようなプロジェクトを担当し、どのような課題を解決したか」という経験です。
IT留学で学んだスキルだけでは、こうした実績を示すことが難しく、転職やキャリアアップの際に苦労する可能性があります。
このような現実から、社会人のIT留学は意味がないと言われることがありますが、IT留学中にインターンシップの経験ができると転職活動を有利に進められるようになります。
社会人向けの主なIT留学先
社会人でITを学びたいと思っている人にとって、留学先選びは重要です。
以下に、人気のある留学先としてフィリピン、インド、カナダ、アメリカの特長を紹介します。
フィリピン
フィリピンは近年、リーズナブルな費用で質の高いプログラミング教育を提供する国として注目されています。
日本のスクールが多く、ほとんどが英語、プログラミング初心者も受け入れており、日本人向けに手厚いサービスを提供しています。
英語が公用語の1つであるため、街中で英語を使う機会が多く、語学力向上も期待できます。
幅広い人に学びの機会を与え、急成長中のIT企業が多く進出しているフィリピンでのIT留学は非常に価値があります。
インド
インドは世界的に見ても著名なIT大国であり、IT留学先として人気があります。
特にバンガロールやハイデラバードでは、多くのIT企業やスタートアップ企業が集まっており、最新の技術を学ぶことができます。
授業料も比較的低く、生活費も抑えられるため、コストパフォーマンスが高い点が魅力です。
また、多文化社会であるインドではさまざまな文化に触れる機会も多く、グローバルな視点を養えます。
カナダ
カナダは教育水準が高く、さまざまな大学や専門学校で留学生を受け入れています。
特にバンクーバーやトロントのような都市では、IT企業が多く立ち並んでいるので、実践的なスキルを身につけるには最適な環境です。
治安がよく生活水準も高いため、安心して学びに専念できます。
さらに多文化主義が根付いているため、異文化理解も深まり、国際的な人脈を広げる絶好のチャンスとなるでしょう。
ただ、カナダは世界中の優秀なエンジニアが集まっているので、インターンシップをしよう、留学後カナダで海外就職をしようと思っても、かなりハードルが高いのが現状です。
アメリカ
アメリカはシリコンバレーをはじめとするITの中心地が多く、世界中の技術者が集まっています。
大学や専門学校では、最先端の技術や理論を学べるだけでなく、スタートアップ企業や大企業でのインターンシップも充実しています。
トップレベルの教育機関が多く、コネクションをつくれる機会も豊富です。
ただ、カナダと同様に、インターンシップや現地就職をしようと思ったら、高い英語力とプログラミングスキルを求められることが多いです。
また、アメリカは学費や物価がとても高いので、留学を考える際は金銭的な計画を綿密に立てておきましょう。
社会人がIT留学先を選ぶポイント
多くの選択肢がある中でしっかりリサーチし、自分に最適な留学先を見つけることが大切です。
その際の主なポイントを紹介します。
学費・生活費
学費と生活費は、留学を決める際の重要な要素です。
留学先の学費は国や教育機関によって大きく異なり、高い場所もあれば、比較的低コストで質の高い教育を受けられる場所もあります。
また、生活費も国や地域によって差があり、都心部と地方によっても必要経費が異なります。
事前に現地の生活費を調べ、予算に見合った留学先を選ぶことが大切です。
入学条件
大学や専門学校に通う場合、特定の試験や成績、ポートフォリオの提出が必要な場合が多いです。
プログラミングスクールの場合は試験などの条件はほとんどなく、英語、プログラミングともに初心者でも入学可能です。
入学条件をよく確認し、自分のスキルや経験、目的に合った学校を選ぶことが重要です。
国の文化
異なる文化や価値観をもつ土地で生活することはいい経験になりますが、適応するのに時間がかかり苦労することもあります。
食文化、気候、生活スタイル、社会規範などを事前に理解し、自分がどれだけその文化にフィットできるかを考えましょう。
その文化に適応できるかできないかは学習に大きな影響を与えるため、自分にとって安心して生活できる環境を選ぶことが大切です。
インターンシップの有無
多くの留学先では、実践経験を積むためのインターンシップを提供しています。
インターンシップは学んだ知識を実際のプロジェクトで活用でき、最初の実績を積めるいい機会です。
実務未経験者のエンジニア就職は非常に厳しいため、インターンシップで経験を積むことは、就職活動に有利に働きます。
ただ、長い留学期間が必要になるので、時間的に厳しい場合もあるでしょう。
インターンシップの有無や、その内容についてしっかり調査しましょう。
就職・転職サポートの有無
留学後の就職を見据えて、就職・転職サポートが充実しているかどうかも確認しましょう。
多くのスクールでは、就職サポートやキャリアカウンセリングを提供しており、企業のマッチングや履歴書作成のサポートなどを行っています。
転職サイトやエージェントを活用して自分で就職・転職先を探すことはできますが、留学先でのサポートを活用した方が就職しやすいこともあります。
社会人のIT留学後のキャリア
IT留学後のキャリアには多様な選択肢があります。
留学中に得た知識やスキルを活かし、幅広いフィールドで活躍できるでしょう。
日本のIT企業に就職
留学後に日本のIT企業に就職することは、慣れ親しんだ環境でキャリアをスタートさせるいい選択です。
IT留学を経験していると、海外とのやり取りが多い企業、海外出張がある企業などに就職しやすくなり、選択肢が広がります。
また、将来的に海外就職をしたいと思っている場合も、一度国内で実績を積んでからの方がスムーズに就職できるようになります。
IT留学の経験は日本の企業にとって大きなアドバンテージとなることが多いので、転職活動の際には堂々とアピールしましょう。
海外のIT企業に就職
留学先の国や他の海外のIT企業に就職し、グローバルなキャリアを築く道があります。
多国籍で多様なバックグラウンドをもつ人と働くことで知識を広げられる他、日本よりも新しい技術に早く触れられることも多いです。
ただエンジニアとしての就職を目指す場合、世界中のエンジニアと競争することになるので、そこで価値を提供できるまでのスキルや語学力を身につける必要があります。
海外就業は内定までの道が険しく、文化や労働慣習の違いに適応する柔軟性も求められて大変ですが、帰国後のキャリアにプラスになるのでチャレンジする価値は大きいでしょう。
フリーランス
IT留学後にフリーランスとして活動することも可能です。
フリーランスは、自分のペースで仕事を選び、好きなプロジェクトに参加できる自由さが大きな魅力です。
ノマドワークも可能なので、海外に住みたいという人にも向いています。
IT留学中に出会った人同士で受注、発注をしたり、タッグを組んで仕事をしたりできるので、IT留学経験者はフリーランスとしての活動の幅を広げやすいでしょう。
ただし、フリーランスは自己管理が重要であり、安定した収入を得るためには継続的な努力とマーケティング能力が必要です。
最初は簡単な案件からチャレンジし、地道な努力で実績を積んでいくことが大切です。
起業
起業では、IT留学中に養う革新的なアイデアを形にする力やネットワーク力を活かせます。
自分のやりたいことを具現化し、市場に提供できた際には、大きな達成感を得られるでしょう。
しかし、起業にはリスクも伴います。
ビジネスの立ち上げには資金調達や市場調査、法的手続きなど多くの課題が待ち受けているため、綿密な準備と計画が不可欠です。
起業ができたら、大きな成長や新たな人との出会いが待っています。
社会人が未経験からIT留学を目指すならKredoIT留学
KredoIT留学では、フィリピンのセブ島に滞在しながら、フィリピン人講師から「英語×プログラミング」を学べます。
基礎から学べるカリキュラムとなっているので、初心者、プログラミング未経験でも安心です。
選べる4つのコース
KredoIT留学では、以下の4つのコースを提供しています。
学習内容や期間、受講方法をチェックしてみてください。
また、モチベーションを保ちキャリアアップを支える特徴がたくさんあります。
- 少人数のプログラミングレッスン
- QQEnglishとの共同運営による豊富な英語レッスン
- 実践経験まで積める
- 予習復習に役立つeラーニングシステム「Kredo Learning」
- ポートフォリオ作成
- 受講生・卒業生が交流できるコミュニティ
- 安価な生活費
- 国内外に対応したキャリアサポート
コースや特徴の詳細は以下の記事で紹介しているのでご覧ください。
安い留学費用【給付金適用でお得に】
レッスンのコマ数が多く、1日中英語漬けになれる環境を提供しているKredoIT留学ですが、留学費用は低く抑えています。
また給付金が適用されると、政府から留学費用の多くを還元してもらえるため、さらにお得になります。
コースごとの料金や給付金については以下でご確認ください。 KredoIT留学:『コース料金一覧』
セブ島は日本から近く、物価も安いので、渡航費や生活費も抑えられます。
留学費用以外にかかる現地費用については、以下のnoteをご覧ください。 Kredo channel:『【Kredo IT留学】留学費用以外にかかる現地費用を徹底解説!』
KredoIT留学はもっともコスパに優れたIT留学です。
講師は現役フィリピン人エンジニア
IT留学では、大学で学んだだけでエンジニアとして現場に出ていない人がITレッスンの講師を務めていることもあります。
また、日本人経営のIT留学の中には、英語のレッスンは現地の講師によって行われるが、ITレッスンは日本人という学校も多くあります。
それに対しKredoIT留学のITレッスンの講師は、全員現役フィリピン人エンジニアです。
ですので、完全に英語で最新のスキルを知ることができます。
「コーディングの説明について行かなきゃ」といういい意味でのプレッシャーがあるので、常に集中して英語を聞くことになり、とくにリスニングスキルが向上します。
授業に集中できる快適な宿泊施設と周辺環境
授業を受ける教室と宿泊施設は同じ建物内にあるため、行き来が簡単です。
宿泊施設は、費用を抑えつつプライバシーを確保したカプセルホテル。
広い食事・談笑スペース、洗面スペース、自習スペースすべてがきれいで快適に利用できます。
また、校舎の周辺は店がそろっているので、何不自由なく生活できます。
実際の授業や宿泊施設の様子については、以下のnoteをご覧ください。 Kredo channel:『【写真多数】KredoIT留学の授業・宿泊施設レポート』
まとめ:社会人のIT留学は意味がないのではなく価値がある
短期間でのスキル習得の限界や言語の壁の懸念などの理由により「社会人のIT留学は意味がない」と言われることがあります。
しかし、その背景を理解したうえで適切な準備をすれば、IT留学は単なるスキル向上にとどまらない大きな価値を提供します。
社会人だからこそ得られる明確な目的意識や過去の経験を活かし計画的に留学を進めることで、キャリアの可能性を大きく広げられるでしょう。
ですので、どうしても周囲に反対されているときは、理解を得られるよう説得しましょう。
社会人のIT留学は意味がないどころか、キャリア形成において必ず大きな価値を持つ選択肢となります。
ぜひIT留学に挑戦してみてください。