こんにちは、Kredo Blog編集部です!AIの英会話講師の強みは「話す量」と「添削」、人の講師の強みは「聞き返される経験」と「緊張の中で話す練習」で、これがいちばん大きな違いです。ですから、先生がいらなくなるわけではなく、量をこなす練習はAI、通じるかどうかを試す練習は人、と役割が分かれます。
この記事では、AI講師と人の講師の違いを比較表で整理し、AIが得意なこと、人とのマンツーマンでしか起きないこと、目的別の判断表を紹介します。授業の前後でAIを使う組み合わせ方と、人の講師にそのまま言える英語の例文もまとめました。
この記事でわかること
- AIの英会話講師と人の講師の違い(比較表)
- AI講師が得意なこと
- 人の講師とのマンツーマンでしか起きない6つのこと
- 「先生はいらない?」を目的別に判断する表
- AIと人の講師の組み合わせ方と、授業で使える英語の例文
AIの英会話講師と人の講師の違いは?結論と比較表

AI講師と人の講師の違いは、教える内容よりも「会話の中で何が起きるか」にあります。AI講師とは、英会話アプリのAIキャラクターや、ChatGPTのような対話型AIを会話の相手にすることです。人の講師は、対面やオンラインで1対1(マンツーマン)や少人数で教える先生を指します。11の点で比べると、次の表のようになります。
| 比べる点 | AIの講師 | 人の講師 |
|---|---|---|
| 話せる量 | 好きなだけ話せる | レッスンの時間内 |
| 時間と予約 | 予約なしで、いつでも | 決まった時間に受ける |
| 添削 | 頼めばすぐ、何度でも、文字で残る | 会話の流れの中で、大事な所を選んで直す |
| 通じなかったとき | 意味をくみ取って返事をすることが多い | 「どういう意味?」と聞き返される |
| 沈黙したとき | いくらでも待ってくれる | 待たれている気まずさがある |
| 表情・うなずき | ほぼない | 伝わったかどうかが顔でわかる |
| 話題の広がり | こちらが決めた範囲で進む | 講師の経験や文化の話に広がる |
| 緊張感 | ほぼない | ある |
| 弱点の見つけ方 | こちらが聞けば答える | 講師が気づいて授業を変える |
| 発音の直し | 判定は目安 | 口の形や息の出し方を見て直せる |
| 続けやすさ | やめても誰も困らない | 約束があるので休みにくい |
表を見ると、AIの列は「自分のペースでできること」、人の列は「自分の思いどおりにならないこと」が並んでいます。実際の会話は思いどおりにならないものなので、AIで量をこなし、人を相手に「通じるか」を試す、という使い分けが合理的です。
「AI英会話があれば留学は要らないのでは」という疑問は、AI英会話は留学の代わりになる?効果とデメリット、留学が要る人の判断表で扱っています。この記事では、講師の違いに絞って見ていきます。
AIの英会話講師が得意なこと

AI講師が得意なのは、量・添削・繰り返しと、間違えても恥ずかしくない気楽さの4つです。人の講師には頼みにくいことを、遠慮なく頼めるのが強みです。
1. 話す量をいくらでも増やせる
英語が口から出ない理由の1つは、話した回数が少ないことです。AIなら、朝の10分でも夜中でも、相手の都合を気にせず話せます。同じ自己紹介を10回くり返しても、嫌な顔をされることはありません。
2. 添削がすぐ返ってきて、文字で残る
話した内容や書いた英文を、その場で直してもらえます。「なぜ間違いなのか」「ほかの言い方はあるか」と何度聞いても大丈夫です。直された内容が文字で残るので、あとで見返せます。
3. 同じ場面を何度でもやり直せる
面接、注文、道案内など、場面を指定して練習できます。うまく言えなかったら、最初からやり直すのも簡単です。人の講師に「もう一度最初から」とは言いにくいものですが、AIなら気になりません。
4. 間違えても恥ずかしくない
人前で間違えるのが怖くて黙ってしまう人には、誰にも見られない練習の場が助けになります。英語を声に出すことへの抵抗を減らす段階では、AI講師がよく合います。
AIの音声会話には、無料で試せるものもあります。たとえばChatGPTは、公式の料金ページによると、無料プランでも音声会話を制限つきで使えます(2026年10月時点)。AIでの具体的な勉強のしかたは、AIで英語を勉強する方法|ChatGPTなど無料AIのプロンプト例にまとめています。
AI講師で気をつけたいこと
一方で、AIの直しや説明がいつも正しいとは限りません。言い回しが自然かどうかは、場面や相手との関係でも変わります。面接の答えや仕事のメールなど大事な英文は、人にも見てもらうと安心です。
人の講師とのマンツーマンでしか起きないこと

人の講師とのマンツーマンでは、AI相手では起きにくい「困る場面」が起きます。この困る場面こそが、実際の会話で使える力を育てます。主なものは次の6つです。
1. 通じなかったときに、本当に聞き返される
AIは、単語の並びが多少くずれていても、意味を推測して返事をしてくれることが多いです。そのため「通じた」と思っていた英語が、人には通じないことがあります。人の講師は、わからなければ聞き返します。聞き返されて言い直す経験が、通じる英語に直す練習になります。講師がよく言うことと、そのときの返し方の例を表にしました。
| 講師がよく言うこと | 日本語訳 | 返し方の例 |
|---|---|---|
| Sorry, what do you mean by that? | ごめんなさい、それはどういう意味ですか? | What I mean is, I want to change jobs.(つまり、転職したいということです。) |
| Can you give me an example? | 例を挙げてもらえますか? | Sure. For example, I often work on weekends.(はい。たとえば、週末もよく働いています。) |
| Why do you think so? | どうしてそう思うんですか? | Well, I think it’s because I don’t practice enough.(そうですね、練習が足りないからだと思います。) |
| Can you say that in a full sentence? | 文の形で言ってもらえますか? | OK, let me try again.(はい、もう一度言ってみます。) |
| Are you with me so far? | ここまで大丈夫ですか? | Sorry, you lost me at the last part.(すみません、最後のところでわからなくなりました。) |
| We’d usually say “I’m looking forward to it.” | ふつうは I’m looking forward to it. と言いますね。 | Oh, I see. I’m looking forward to it.(なるほど。I’m looking forward to it. ですね。) |
2. 沈黙が気まずい
AIは何秒でも待ってくれますが、人が相手だと、黙っている時間が長く感じられます。この気まずさがあるから、「考えている間に言うひとこと」を使う練習になります。
| 英文 | 日本語訳 |
|---|---|
| Let me think. | ちょっと考えさせてください。 |
| Give me a second. | 少し待ってください。 |
| How should I put this? | どう言えばいいかな。 |
| What’s the word…? | なんて言うんだっけ…。 |
| It’s on the tip of my tongue. | のどまで出かかっているんですが。 |
| I know what I want to say, but I can’t find the words. | 言いたいことはあるのに、言葉が出てきません。 |
3. 相手の表情で「伝わっていない」とわかる
首をかしげる、うなずく、笑うといった反応は、言葉より早く返ってきます。話しながら相手の顔を見て、伝わっていないと感じたら言い方を変える。この調整は、画面の文字や音声だけでは練習しにくい部分です。
4. 話が思わぬ方向に進む
人の講師は、自分の家族の話、週末の出来事、その国の習慣など、教材にない話をします。準備していない話題に、その場で反応する力がつきます。相手に質問を返す練習にもなります。
5. 講師があなたの癖に気づいて、授業を変える
「過去形を忘れやすい」「いつも同じ単語で済ませている」といった癖は、自分では気づきにくいものです。人の講師は、何回か話すうちに癖をつかみ、練習の内容を変えてくれます。AIも聞けば答えてくれますが、何を聞けばよいかわからない段階では、気づいてもらえることに価値があります。
6. 約束があるから続き、緊張の中で話す
人との授業には、時間の約束があります。相手が待っているので、気が乗らない日も休みにくくなります。そして毎回、少し緊張した状態で話すことになります。面接や会議など、本番はいつも緊張の中です。緊張しながら話す経験は、本番の練習になります。
先生はいらない?目的別の判断表

人の先生が要るかどうかは、英語を使う目的で決まります。1人で完結する使い方ならAIで足り、人を相手に話す場面が目的なら人の講師が要ります。
| 目的 | AI講師だけで足りる? | おすすめの組み合わせ |
|---|---|---|
| 海外旅行で困らないようにしたい | 足りる | AIで場面ごとのロールプレイ |
| 英語を声に出すことに慣れたい | 足りる | AIから始め、慣れたら人と話す |
| 英文メールや資料を直してほしい | ほぼ足りる | AIで添削。大事なものは人にも確認 |
| 単語・文法をやり直したい | ほぼ足りる | AIに説明と小テストを頼む |
| 発音を直したい | 足りない | 人の講師に口の形を見てもらう |
| 会議や商談で話せるようになりたい | 足りない | AIで準備し、人を相手に本番の練習 |
| 英語の面接を受ける | 足りない | AIで答えを作り、人に聞いてもらう |
| 1人だと続かない | 足りない | 人との予定を先に入れる |
| 英語で授業を受けたい・発表したい | 足りない | 人の講師のいる場で経験する |
上の4行に当てはまる人は、AIだけでも十分に進められます。下の5行に近い人は、人の講師の時間を取ったほうが早く目的に届きます。そもそも英語の勉強が今の自分に必要かで迷っている人は、AI時代に英語の勉強は必要?意味ない・いらない人と必要な人の判断表が参考になります。
AI講師と人の講師の組み合わせ方

組み合わせの基本は、人の授業の「前」と「後」にAIを使うことです。人の講師の時間は限られているので、その時間を「話すこと」に使えるよう、準備と復習をAIに任せます。
| タイミング | AIでやること | 人の授業でやること |
|---|---|---|
| 授業の前 | 話すテーマの単語を調べる、言いたいことを英語にしておく | 準備した内容を自分の口で話す |
| 授業中 | 使わない(単語を調べる程度) | 聞き返す、質問する、直してもらう |
| 授業の後 | 直された所の理由を聞く、同じ形の例文を作ってもらう | 次の授業でもう一度使う |
| 授業のない日 | 音声で10分会話して、口を動かす量を保つ | ― |
授業の前後でAIに頼むときの指示(プロンプト)の例です。英語で頼むと、それ自体が練習になります。
| 英文 | 日本語訳 | 使う場面 |
|---|---|---|
| I have a one-on-one English lesson tomorrow. Help me get ready to talk about my job. | 明日、英語のマンツーマンの授業があります。仕事について話す準備を手伝ってください。 | 授業の前 |
| What questions might my teacher ask about this topic? | この話題について、先生はどんな質問をしそうですか? | 授業の前 |
| Give me ten words I might need for this topic. | この話題で使いそうな単語を10個ください。 | 授業の前 |
| Here are the sentences my teacher corrected today. Explain what was wrong with each one. | 今日、先生に直された文です。それぞれ、どこが間違いだったのか説明してください。 | 授業の後 |
| Give me three more example sentences for each one. | それぞれについて、例文をあと3つください。 | 授業の後 |
| Quiz me on these phrases. | これらの表現を、問題にして出してください。 | 授業の後 |
オンライン英会話を受けているのに話せるようにならない、という人は、授業の受け方を見直すと変わることがあります。オンライン英会話は意味ない?効果なしの人の共通点と効果的な受け方もあわせて確認してみてください。
人の講師の時間を生かすリクエストの英語

人の講師とのマンツーマンでは、こちらから希望を伝えると、限られた時間を使いやすくなります。希望を伝えるのは失礼ではありません。どこまで応じてもらえるかは学校や講師によって違うので、まず聞いてみましょう。直し方や進め方の希望と、講師に聞く質問を、合わせて14個まとめました。
| 英文 | 日本語訳 |
|---|---|
| Could you correct my mistakes as we go? | 間違いは、そのつど直してもらえますか? |
| Could you save the corrections for the end? | 直しは最後にまとめてもらえますか? |
| Could you type that in the chat? | それをチャットに書いてもらえますか?(オンラインの場合) |
| Could you write that down for me? | それを書いてもらえますか?(対面の場合) |
| I’d like to do most of the talking today, if that’s OK. | 今日は、できるだけ私が話す時間を多くしたいです。 |
| Can we go over that again? | そこをもう一度確認してもいいですか? |
| Could you be strict about my pronunciation today? | 今日は発音を厳しめに見てもらえますか? |
| What do you think I should work on? | 私は何に取り組むべきだと思いますか? |
| Did that make sense? | 今の私の言い方で、伝わりましたか? |
| How would you say this? | 先生ならこれをどう言いますか? |
| Is there a more natural way to say that? | もっと自然な言い方はありますか? |
| Could we spend the last five minutes reviewing? | 最後の5分を復習に使ってもいいですか? |
| Can we do a role-play? I have a job interview next month. | ロールプレイをしてもいいですか?来月、面接があるんです。 |
| Could you ask me follow-up questions? | 私の答えに、続けて質問してもらえますか? |
とくに「What do you think I should work on?」は、あなたの英語を何回か聞いてきた講師だからこそ答えやすい質問です。授業を何回か受けた後に聞いてみましょう。
1日の中にAIと人の講師の両方がある留学の時間割

AIと人の講師を組み合わせる形の一例として、KredoのAI留学の1日を紹介します。この留学では、午前に人の講師と英語のマンツーマン授業を4コマ、午後に生成AIを使うグループ授業を4コマ受けます(午前と午後が入れ替わることもあります)。1コマは50分で、授業は月曜から金曜までです。
| 時間帯 | 授業 | 相手 | 内容(公式ページの記載) |
|---|---|---|---|
| 午前(4コマ) | 英語のマンツーマン | 人の講師と1対1 | ビジネス英語、基礎英会話 |
| 午後(4コマ) | AIのグループ授業(英語で行う) | AIの教員と、1クラス3〜5人の受講生 | ChatGPTなどの生成AIツールを実際に使い、成果物を作る |
午後の「AIの授業」も、教えるのは人の教員です。公式ページによると、AIのクラスは英語で行われ、わからない所はその場で講師に質問できます。授業で使う生成AIは、基本的にChatGPT・Claude Code・Codexです。つまり、午前も午後も人の講師から英語で教わり、AIは道具として使う1日です。授業の前後に自分でAIを使って準備と復習をすれば、この記事の組み合わせ方を毎日試せます。
公式ページによると、英語の教員には国際資格TESOL(英語を母語としない人に英語を教えるための資格)の保持が義務づけられています。4週目には、英語で制作したコンテンツやプレゼン資料を英語で発表します。
この留学は1ヶ月のコースで、定価は413,000円(税込)です。対象の目安は、Officeの基本操作ができて、留学開始時にTOEIC450程度からです。ただし、AI相手の練習だけで十分な目的の人や、1〜2週間だけ学びたい人には合いません。内容はAI留学とは?留学でAI(人工知能)を学ぶ方法・費用・向く人【2026年】で確認できます。
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よくある質問
Q. AIがあれば、英会話の先生はいらなくなりますか?
A. 目的によります。旅行の会話や、英語を声に出すことに慣れる段階ならAIだけでも進められます。会議・面接・発表のように人を相手に話すことが目的なら、聞き返される経験と緊張の中で話す練習が要るので、人の講師の時間を取るのがおすすめです。
Q. AI講師と人の講師は、どちらから始めるのがいいですか?
A. 英語を声に出すことに抵抗がある人は、AIから始めると入りやすいです。2〜3週間ほど続けて口が動くようになったら、人の講師を相手に試してみましょう。すでに話すことに慣れている人は、人の講師を中心にして、準備と復習にAIを使う形が合います。
Q. AIの添削は信用していいですか?
A. 文法やつづりの間違いを見つける助けになりますが、いつも正しいとは限りません。直された理由を聞き、納得できないときは辞書や人の講師でも確かめてください。大事な英文は人にも見てもらうと安心です。
Q. 人の講師とのマンツーマンで緊張して話せません。どうすればいいですか?
A. 緊張するのは自然なことです。授業の前に、話す内容をAIと一度練習しておくと楽になります。授業の最初に「I get nervous when I speak English.(英語を話すと緊張します)」と伝えるのも効果的です。ペースを合わせてもらいやすくなります。
Q. AIと人の講師の両方を使える留学に興味があります。英語力に不安があっても大丈夫ですか?
A. KredoのAI留学は、留学開始時にTOEIC450程度からが対象の目安です。自分の英語力で授業についていけるか迷う場合は、無料カウンセリングで相談できます。
まとめ
AIの英会話講師は、話す量を増やすこと、すぐに添削を受けること、同じ場面を何度も練習することが得意です。人の講師とのマンツーマンでは、聞き返される、沈黙が気まずい、表情で伝わり具合がわかる、といった「思いどおりにならない場面」が起きます。その経験が、実際の会話で使える力になります。
先生がいらないかどうかは、英語を使う目的で決まります。旅行や添削のように1人で進められることはAIに任せ、会議・面接・発表が目的なら人の講師の時間を取りましょう。どちらか一方を選ぶのではなく、授業の前後にAIを使い、人の授業では話すことに集中するのが効率的な組み合わせです。
まずは比較表と判断表で、自分に足りないのが「量」なのか「人を相手にした経験」なのかを確かめてみてください。量が足りないなら今日からAIと10分話す、経験が足りないなら人との授業の予定を1つ入れる、というところから始めましょう。
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