AIで英語を勉強するなら、まずはChatGPT・Gemini・Claudeなどの無料プランで、「英会話の相手」「英作文の添削」「自分用の例文・問題づくり」の3つから始めるのがおすすめです。うまく使うコツは、自分のレベルと目的をプロンプト(AIへの指示文)で具体的に伝えることと、直してもらった表現をノートに残して何度も使うことです。AIの答えはときどき間違うため、気になる表現は辞書でも確かめましょう。
この記事では、英語学習に使えるAIツールの違い(2026年9月時点)と、スピーキング・ライティング・リスニング別にそのまま使えるプロンプト例、1日の学習メニュー、使うときの注意点をまとめました。書いているのは、セブ島で英語とIT・AIを学べる留学を運営するKredo(クレド)の編集部です。
- AIは「24時間いつでも話せる練習相手」と「すぐに返ってくる添削係」として使うと効果が出やすい
- ChatGPT・Gemini・Claudeはどれも無料プランがあり、スマホアプリで音声の会話もできる(回数などに上限あり)
- プロンプトには「レベル」「目的」「直し方(日本語で説明など)」を入れる
- AIの英語も間違うことがある。個人情報や仕事の機密は入力しない
- AIで練習した英語は、人と実際に話す場で使ってはじめて身につく
AIで英語を勉強するとできること
AIを使うと、これまで先生や英会話の相手がいないとできなかった練習を、1人でも好きな時間にできるようになります。技能ごとにできることを表にまとめました。
| 技能 | AIでできること | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| スピーキング | 音声で英会話の相手をしてもらう、面接や旅行の場面を演じてもらう | 話す機会が少ない人、人前で間違えるのが不安な人 |
| ライティング | 英作文・英語日記・メールを添削し、理由を日本語で説明してもらう | 毎日少しずつ書く習慣をつけたい人 |
| リスニング | 自分のレベルに合った英文(会話やニュース風の文)を作り、音声で読んでもらう | 教材が難しすぎる/易しすぎると感じる人 |
| 単語・文法 | 覚えたい単語で例文や小テストを作る、文法をやさしく説明してもらう | 単語帳だけでは覚えにくい人 |
| リーディング | 英文の要約、わからない文の構造の説明、内容の質問を作ってもらう | 英語の記事や資料を読みたい人 |
一方で、AIは「発音の細かい評価」や「本当に通じたかどうかの確認」はまだ得意ではありません。AIで準備して、人と話す場で試す、という組み合わせにすると、力を伸ばしやすくなります。
英語学習に使えるAIツールの比較(ChatGPT・Gemini・Claude)
代表的な3つのAIを、英語学習で使う目線で比べました。どれも無料で始められるので、まずは1つを決めて1週間使ってみるのがおすすめです。
| AI | 料金の区分(2026年9月時点) | 音声での会話 | 英語学習での使いどころ |
|---|---|---|---|
| ChatGPT(OpenAI) | 無料プランあり(有料プランあり) | 無料プランでも回数に上限つきで利用できる | 会話の練習、英作文の添削、問題づくりなど幅広く使える |
| Gemini(Google) | 無料プランあり(有料プランあり) | スマホのGeminiアプリの「Gemini Live」で利用できる(Web版は非対応) | Googleアカウントですぐ始められる。音声で気軽に話したいとき |
| Claude(Anthropic) | 無料プランあり(有料プランあり) | スマホアプリの音声モード(英語・ベータ版)。無料プランは回数の上限が少なめ | 長めの英文の添削や、ていねいな説明がほしいとき |
機能や無料で使える範囲は変わることがあります。使う前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。
ChatGPT
OpenAIが提供するAIチャットです。無料プランでも文章でのやりとりが広く使え、音声での会話やファイルのアップロードも回数に上限つきで使えます。英語学習では、会話・添削・問題づくりのどれにも使いやすく、はじめの1つとして選びやすいAIです。
公式サイト:ChatGPT(プランと料金)
Gemini
Googleが提供するAIです。Googleアカウントがあれば無料で使えます。スマホのGeminiアプリにある「Gemini Live」を使うと、画面を見ずに音声で自然に会話できるので、通勤中や家事の合間のスピーキング練習に向いています(Gemini LiveはWeb版では使えません)。
公式サイト:Gemini(プラン)
Claude
Anthropicが提供するAIです。無料プランでWeb・パソコン・スマホから使えます。長めの英文を読み込ませて添削してもらったり、なぜその表現になるのかを日本語でていねいに説明してもらったりする使い方に向いています。スマホアプリの音声モードは英語で使えるベータ版で、無料プランでは使える回数が少なめです。
公式サイト:Claude(プランと料金)
AIで英語を勉強する前に決めておきたい3つのこと
AIは何でも答えてくれる分、目的がないと「おしゃべりして終わり」になりがちです。始める前に、次の3つを決めておきましょう。
- 今のレベル:英検・TOEICの点数、または「中学英語はだいたいわかる」など。AIに伝えると、使う単語の難しさを合わせてくれます。
- 目的:「海外旅行で困らない」「英語の面接に受かる」「仕事のメールを書く」など。目的が決まると、練習する場面も決まります。
- 時間と記録の方法:「平日は15分、休日は30分」など。直してもらった表現は、ノートやスマホのメモに「間違えた文→直した文」の形で残します。
何から始めればよいか迷う方は、英語学習の順番をまとめた英語学習ロードマップもあわせて参考にしてください。
【スピーキング】AIと英会話する方法とプロンプト例
スピーキングの練習には、スマホアプリの音声会話機能を使うのが便利です。最初にプロンプトで「会話のルール」を伝えておくと、AIが話しすぎたり難しい単語を使いすぎたりするのを防げます。プロンプトは日本語でも大丈夫です。
プロンプト例1:毎日の英会話の相手
あなたは私の英会話の練習相手です。
・私のレベル:英検3級くらい(簡単な日常会話が少しできる)
・話題:週末にしたこと
・質問は1回に1つだけ、やさしい英語でしてください
・私が答えたら、もっと自然な言い方を1文だけ見せてから、会話を続けてください
・最後に、今日使えるようになった表現を3つまとめてください
プロンプト例2:場面を決めたロールプレイ
Let's do a role-play.
You are a hotel receptionist, and I am a guest checking in.
Please speak slowly and use simple English.
If I make a mistake, don't stop the role-play.
After the role-play, list my mistakes and show better expressions.
ホテルのチェックインの部分を「レストランでの注文」「空港の入国審査」「英語の面接」などに変えれば、目的に合わせた練習ができます。英語の面接なら「面接官として、よくある質問を5つしてください」と頼むのもおすすめです。
スピーキング練習のコツ
- 完璧な文を作ろうとせず、短くても自分の言葉で答える
- 会話のあとに「自然な言い方」をもう一度声に出して言う
- 同じ話題を2〜3日続けて話すと、表現が口になじみやすい
話せるようになるまでの考え方や、AI以外の練習方法は英語を喋れるようになるには?学習方法と心構えで詳しく紹介しています。
【ライティング】英作文・英語日記をAIで添削する方法
ライティングは、AIが特に力を発揮しやすい分野です。ポイントは「直した文だけ」でなく「直した理由」も出してもらうことです。理由がわかると、次に同じ間違いをしにくくなります。
プロンプト例3:英作文の添削
次の英文を添削してください。
・私のレベル:英検3級くらい
・まず、直した英文を出してください
・次に、直したところとその理由を日本語で短く説明してください
・もっと自然な言い方があれば、1つだけ提案してください
英文:
Yesterday I go to the park with my friend and we eat lunch.
たとえばこの英文なら、「昨日のこと」なので動詞を過去形にして Yesterday, I went to the park with my friend, and we ate lunch.(昨日、友達と公園に行って、昼ごはんを食べました)のように直すのが正しい形です。AIがこのように直した理由まで説明してくれるかを確認しましょう。
英語日記を続けるコツ
- 最初は3文でOK。「今日したこと」「感じたこと」「明日したいこと」の3つを書く
- 添削結果を見る前に、自分で1回見直す
- よく直される間違い(時制、冠詞の a / the、複数形など)をメモしておき、1週間ごとにAIに「私のよくある間違いをまとめて」と頼む
プロンプト例4:メールや自己紹介文を目的に合わせて直す
次の英語の自己紹介文を、オンライン英会話の最初のレッスンで話す内容として自然になるように直してください。
・話して30秒くらいの長さ
・難しい単語は使わない
・直した文のあとに、日本語訳をつけてください
(ここに自分の英文を貼る)
【リスニング】AIでリスニングを練習する方法
リスニングでは、AIに「自分のレベルにちょうどいい英文」を作ってもらい、音声で聞く練習ができます。市販の教材が難しすぎる、または簡単すぎると感じる人に向いています。
プロンプト例5:レベルに合ったリスニング教材を作る
リスニングの練習をしたいです。
・レベル:TOEIC 500点くらい
・場面:カフェでの友達同士の会話
・長さ:100語くらい
・まず英文だけを出してください。私が「答え」と言ったら、日本語訳と、聞き取りにくそうな表現の説明を出してください
作ってもらった英文は、音声会話の機能で読み上げてもらうか、自分で音読して録音します。次のような順番で使うと効果的です。
- 英文を見ずに1回聞く(何の話かだけつかむ)
- 聞こえた英文を書き取る(ディクテーション)
- 英文を見て答え合わせをし、聞き取れなかった部分をAIに説明してもらう
- 音声のあとを追いかけて声に出す(シャドーイング)
AIの読み上げは聞き取りやすい反面、実際の会話より速さや発音のくせが少ないことがあります。慣れてきたら、英語のニュースやポッドキャストなど、人が話す英語も聞くようにしましょう。
【単語・文法・リーディング】AIで効率よく覚える方法
プロンプト例6:覚えたい単語で小テストを作る
次の単語を覚えたいです。
available, schedule, confirm, although, improve
・それぞれの単語を使った短い例文を作ってください(日本語訳つき)
・そのあと、単語の意味を答える4択問題を5問作ってください
・答えは、私が回答したあとに教えてください
プロンプト例7:文法をやさしく説明してもらう
現在完了形(have + 過去分詞)の使い方を、中学生にもわかるように説明してください。
・例文を3つ(日本語訳つき)
・過去形との違いがわかる例を1つ
・最後に確認問題を3問
リーディングでの使い方
英語の記事を読んでいてわからない文があれば、その1文を貼って「この文の主語と動詞を教えて」「この文を2つの短い文に分けて」と頼むと、文の構造がつかみやすくなります。記事全体をAIに要約させると読んだ気になってしまうので、先に自分で読んでから、答え合わせとして要約を使うのがおすすめです。
AIを使った英語学習メニューの例(1日15〜30分)
毎日続けやすい組み合わせの例です。忙しい日は1つだけでもかまいません。
| 曜日 | メニュー | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 月・水・金 | AIと英会話(音声)→ 自然な言い方を声に出して復習 | 15〜20分 |
| 火・木 | 英語日記3〜5文 → AIで添削 → 間違いをメモ | 15分 |
| 土 | AIでリスニング教材を作る → 書き取り → シャドーイング | 20〜30分 |
| 日 | 1週間のメモからAIに小テストを作ってもらい、復習する | 15分 |
AIで英語を勉強するときの注意点
AIの英語や説明が間違っていることがある
AIは自然な英文を作るのが得意ですが、ときどき文法の説明や単語の意味を間違えることがあります。試験に出る表現や、仕事で使う大事な文は、辞書や信頼できる教材でも確認しましょう。
個人情報や仕事の機密は入力しない
氏名・住所・電話番号や、会社の機密情報などは入力しないようにしましょう。入力した内容がAIの改善(学習)に使われるかどうかは、サービスごとの設定で変えられることがあります。たとえばChatGPTでは、設定の「データコントロール」にある「すべての人のためにモデルを改善する(Improve the model for everyone)」をオフにできます。各サービスの設定画面やヘルプで確認してください。
AIに頼りすぎない
AIに英文を書いてもらうだけでは、英語の力はつきません。「自分で書く・話す → AIに直してもらう → もう一度自分で言う」の順番を守ることが大切です。
学校・試験・会社のルールを守る
学校の課題や資格試験、会社の業務でAIを使ってよいかどうかは、それぞれのルールによります。提出物に使う前に確認しましょう。
AIを「使いこなす側」になるなら、英語でAIを学ぶ選択肢も
AIで英語を勉強していると、「英語もAIも、仕事で使えるレベルまで伸ばしたい」と感じる方もいると思います。生成AIの新しい情報や活用例の多くは英語で発信されているため、英語とAIを一緒に学ぶと、情報を早く正確に集められるようになります。
KredoのAI留学(1ヶ月)では、セブ島で午前に英語のマンツーマン授業4コマ、午後にAIのグループ授業4コマ(1クラス3〜5人)を受けます。AIの授業も英語で行われ、ChatGPTをはじめとする生成AIツールを使って成果物を作り、最後に英語でプレゼンをします。英語とAIをまとめて身につけたい方は、AI留学の無料相談で気軽に聞いてみてください。
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AIで英語を勉強する方法のよくある質問
Q. AIだけで英語は話せるようになりますか?
A. AIだけでも、話す量を増やしたり、よく使う表現を覚えたりすることはできます。ただ、実際の会話では相手の反応や聞き返しに対応する力も必要です。AIで練習した表現を、オンライン英会話や英語を使う場で実際に使ってみると、身につきやすくなります。
Q. 無料プランでも英語の勉強に使えますか?
A. 使えます。ChatGPT・Gemini・Claudeはどれも無料プランがあり、文章でのやりとりに加えて、スマホアプリでは音声での会話もできます(回数などに上限があります)。毎日たくさん話したい場合は、有料プランを検討してもよいでしょう(2026年9月時点)。
Q. ChatGPT・Gemini・Claude、英語学習にはどれがいいですか?
A. どれも英語学習に使えます。幅広く使いたいならChatGPT、Googleアカウントですぐに音声で話したいならGemini、長めの英文の添削やていねいな説明がほしいならClaude、という選び方がわかりやすいです。まずは1つを1週間使い、合わなければ別のAIを試してみてください。
Q. プロンプトは英語で書いたほうがいいですか?
A. 日本語で大丈夫です。慣れてきたら、プロンプト自体を英語で書くとライティングの練習にもなります。どちらの場合も「レベル」「目的」「直し方」の3つを入れると、ほしい答えが返ってきやすくなります。
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