こんにちは、Kredo Blog編集部です!
AI留学のフィールドワークでは、教室の外で人の動きや身近な不便を観察し、制作の題材を探します。大切なのは、見つけた場面をすぐアプリにすることより、見たことと自分の推測を分け、誰の何を確かめたいのかを決めることです。
「街を歩いてもアイデアが浮かばない」「気づいたことをAIにどう頼めばよいか分からない」。この記事では、観察メモの書き方から英語の質問、試作品の範囲、確認の記録までを、架空のカフェの例でつなげます。出発前に試せる記入用シートと、小さな案内画面の教材も用意しました。
本記事の練習例・教材は編集部が作った自主学習用です。実際の授業の指定課題、受講生の制作実績、現地調査の結果ではありません。
この記事のゴール:観察メモ1枚をもとに、「次に聞く質問」と「最初に試す小さな案」を一つずつ書けるようになること。
情報確認日:2026年10月7日。Kredoの実施内容は公式案内を参照し、一般的な進め方と編集部の練習案を区別しています。
AI留学のフィールドワークは、現地で制作の題材を探す時間
KredoのAI留学公式ページでは、3週目に講師やクラスメイトと学校周辺のIT Park、ショッピングモールなどへ出かけ、ビジネスアイデアを考えてAIで形にする流れを紹介しています。4週目は制作したものを英語で発表する構成です。
ここからは、そのような活動の準備や振り返りに使える編集部の進め方案です。訪問先や当日の課題、制作方法がこの例と同じとは限りません。受講時は講師の説明と現地のルールに従ってください。

「何を作るか」の前に、「どの場面を知りたいか」を置く
たとえば「便利な観光アプリを作りたい」だけでは、地図、翻訳、予約、決済と機能が広がります。先に「初めて来た人が、注文した商品を受け取る場所をどう探すか」と場面を限定すると、何を見て、何を聞けばよいかが具体的になります。
結果として、アプリより紙の案内が合うと分かることもあります。AIを使うことを先に決めず、相手の行動を知るところから始めましょう。留学全体の時間割や週ごとの学習内容は、AI留学のカリキュラムと1日の時間割で確認できます。
出かける前に、見る場面と記録する範囲を決める
観察のテーマは、移動、注文、案内の理解など、自分でも状況を説明できる身近なものが扱いやすくなります。最初は一つの行動に絞り、見ていないことを後から補わずに記録できる準備をします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見る場面 | 誰が、何をしようとする場面か。例:注文済みの人が受取場所を探す。 |
| 見る手がかり | どこを見るか、どこで止まるか、どんな案内があるか。理由や気持ちは外から決めつけない。 |
| 残すもの | 短い行動メモ、案内の配置のスケッチ、自分が分からなかった点。名前や顔写真が必要かは別に考える。 |
| 役割 | 二人なら一人が話を聞き、一人がメモを取る、と分ける案もある。記録を後で読み合わせる。 |
| 当日の確認 | 訪問先のルール、立ち入れる場所、講師との集合方法、質問や撮影の可否を確認する。 |
質問・撮影・録音は、相手への説明を先にする
お店の仕事や通行を妨げない場所とタイミングを選びます。施設内での取材・撮影は管理者のルールと必要な許可を確認し、話を聞く相手本人にも別に同意を得ます。話を聞く前に、学習の目的、質問内容、記録方法、誰に見せるか、いつ削除するかを相手が理解できる言葉で説明します。答えたくない質問は飛ばせること、途中でもやめられることも伝え、断られたらそこで終えます。質問への同意を、撮影・録音・公開への同意として扱わず、それぞれの利用範囲を確認してください。

自主練習なら、自分自身が案内を探した手順を記録するだけでも始められます。人名、連絡先、レシートの個人情報など、練習に不要な情報は集めず、撮影に同意していない人の顔が写る記録も避けます。実在の人や店舗の記録をAIへ送ることは、手元でメモすることとは別の共有です。共有先と用途の許可が不明なら送らず、架空の記録で練習します。記録は説明した範囲だけで使い、保管先・削除日・利用を取りやめたいときの連絡方法を決めておきましょう。
観察メモは「見たこと・考えたこと・次に聞くこと」に分ける
「困っていた」「使いにくそうだった」は、見た行動そのものではなく、観察した人の解釈が混ざる表現です。まず何が起きたかを書き、その横に仮説と次の質問を置くと、後から読み返したときに根拠を追えます。

英国政府のユーザー調査の分析ガイドでも、見聞きしたことを、その意味についての解釈と分けて記録する考え方が示されています。以下の3列に相当する書き分けは、その基本を使った編集部の練習案です。
| 架空の練習例 | 記入する内容 |
|---|---|
| 見たこと | 利用者Aがレシートを持ち、二つのカウンターを見比べた。理由はまだ聞いていない。 |
| 考えたこと | 受取場所を探していたのかもしれない。ただし、メニューや同行者を見ていた可能性もある。 |
| 次に聞くこと | 何を確かめようとしていたか。どの案内を見たか。どの部分で迷ったか。 |
メモを具体的にする言い換え
| 曖昧なメモ | 書き直す方向 |
|---|---|
| 「みんな迷っていた」 | 自分が記録した人・場面だけを書く。見ていない人数や割合を足さない。 |
| 「英語が分からないようだ」 | どの表示を見て何をしたかを書く。言語が原因かは、本人に確認するまで仮説。 |
| 「案内アプリが必要だ」 | 解決案として別欄へ移す。紙の表示や配置の変更でも解決できないか考える。 |
| 「Aさんは困っていると言った」 | 本当にその発言を記録したか確認する。要約なら要約とし、自分の推測を発言に変えない。 |
添付教材では、F01〜F03という記録IDを使っています。後で「この案はF02のどの内容から考えたか」をたどれるようにするためです。これは練習用の管理方法で、実際の調査に共通の必須形式ではありません。
英語で理由を確かめ、解決する場面を一つに絞る
質問は、答えを誘導しない形から始めます。「この案内は分かりにくいですよね?」と聞くと、自分の考えに同意してもらう会話になりがちです。「何を探していましたか?」なら、想定していなかった目的も聞けます。
英国政府のインタビューガイドは、開かれた中立的な質問や具体的な経験を聞くことを案内しています。次の英文は、短い自主練習向けに編集部が作った例です。
| 場面 | 英語の質問例と意味 |
|---|---|
| 話しかける前の確認 | I’m doing a personal learning project about signs in shops. May I ask you a few questions? お店の案内について自主学習をしています。少し質問してもよいですか。 |
| その場の目的 | What were you looking for? 何を探していましたか。 |
| 具体的な行動 | What did you do next? その次に何をしましたか。 |
| 理由を聞く | What made you choose this counter? このカウンターを選んだのはなぜですか。 |
| 理解を確かめる | Do you mean you were looking for the pickup area? 受取場所を探していた、という意味ですか。 |
| 聞き取れなかったとき | Could you say that again more slowly? もう一度、少しゆっくり言ってもらえますか。 |
質問前には、目的だけでなく記録の扱いも相手に伝えます。「理解を確かめる」の質問は、相手の回答を受けて使うものです。最初から「受取場所に困っていたはず」と決めて尋ねるものではありません。英語の準備が気になる方は、AI留学の英語学習と日本語サポートも参考にしてください。
課題は「誰が・どの場面で・何をしたいか」の一文にする
架空の課題文:注文を終えた利用者が、商品を受け取る前に、どのカウンターへ行けばよいかを確認したい。
ここでは「外国人全員」「セブ島のお店全体」まで広げません。練習例の一人の場面から、市場全体の需要は分からないためです。また「案内を見つけられない」と「表示された英語が分からない」は別の課題なので、聞けた内容に合わせて分けます。

解決案も一つに決めつけず、紙の案内、表示位置の変更、スタッフの声かけ、画面の案内などを並べてみましょう。そのうえで、短い時間で試せる案を選びます。「AIアプリを完成させる」より「受取場所を選べるかを確かめる」のほうが、次の一歩を決めやすくなります。
AIで試作品にするときは、未確認の事実を補わせない
AIへ渡すのは、共有してよい観察メモと、今回試したいことです。架空データで練習する場合はその旨を明記します。AIがもっともらしい客の発言や改善率を足してきても、それを現地の事実として使ってはいけません。

依頼文には、入力・出力・範囲外を入れる
目的:注文済みの人が受取場所を選べるか、画面で試したい。
記録:F01〜F03の架空メモを使う。記録にない発言、人数、売上、改善率は作らない。
入力:「注文する」か「受け取る」を選ぶ。
出力:選んだカウンターの案内を表示する。
範囲外:注文処理、決済、実店舗の地図、個人情報、位置情報、外部への送信。
まず記録・仮説・次の質問を分け、その後で紙または単一HTMLの小さな画面案を一つ提案してください。効果は試す前に断定しないでください。
全文の依頼例は教材の04-ai-request.txtに入っています。AIの出力は、そのまま完成品にする必要はありません。「受取を押したら注文画面になっていないか」「戻って選び直せるか」など、自分が説明できる動作から確かめます。
教材の案内デモでできること・できないこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| できること | 「注文する」「受け取る」を押し、それぞれの案内を見る。「選び直す」で戻る。 |
| できないこと | 商品の注文、決済、実店舗の経路案内、混雑情報の取得。 |
| データの扱い | 教材のHTMLは外部通信や入力内容の保存を行わない。表示する左右の向きも架空設定。 |
| まだ分からないこと | 実際のお店で案内が見つかるか、利用者に意味が伝わるか、混雑時にも使えるか。 |
デモの役割は、観察から画面の範囲を決める過程を練習することです。コードを一から書く必要はありません。紙に二つの案内を描いて、どちらを選ぶかを確かめるところからでも進められます。
試した結果と未確認の点を、次の観察につなげる
試作品が動くことと、相手の困りごとが解決することは別々に確かめます。まず自分で操作を確認し、その後、目的と記録の扱いを説明して同意を得た相手に試してもらいます。授業で行う場合は講師と進め方を相談してください。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面の操作確認 | 「受け取る」で受取の案内、「注文する」で注文の案内が出るか、戻って選び直せるかを確かめる。スマートフォン幅での表示と、キーボードでの操作も確認する。 |
| 利用者に試してもらう課題 | 「注文は終わりました。どこへ行けばよいか選んでください」と状況を伝える。最初から正しいボタンを教えない。 |
| 残す記録 | 何を押したか、どこで止まったか、本人が何と言ったか。分からない理由は質問して確かめる。 |
| 次の変更 | 言葉を変える、案内の位置を変えるなど、観察した問題に対応する変更を選ぶ。変更後はもう一度試す。 |
「分かりやすくなった」の根拠を残す
たとえば、自分で二つのボタンを押せただけなら「注文・受取・戻るの画面操作を確認した」と書きます。「誰でも迷わず使える」とは書けません。人に試してもらった場合も、人数や場面、伝えた課題、実際の行動を残し、その範囲で説明します。
教材の確認表には、操作の結果を書く欄と、利用者の理解は未実施であることを示す欄を分けています。空欄は想像で埋めず、未確認として残しましょう。アプリを公開する前の確認項目は、AIで作ったアプリのテスト方法にもまとめています。
英語で説明するときは、観察・案・限界を分ける
This is a practice example, not real customer research.
これは練習例で、実際の顧客調査ではありません。
I’m using a practice screen for choosing the order or pickup counter.
注文か受取のカウンターを選ぶ練習用画面を使っています。
The next step is to check whether people understand the two options.
次は、二つの選択肢が人に伝わるかを確かめます。
説明できる範囲を守ることも制作の一部です。実際に試していない効果や、AIが考えた発言を自分の実績にしないでください。作品を後から見せる資料にまとめる段階では、生成AIポートフォリオの作り方が役立ちます。
出発前に練習できる教材と、よくある質問
まず架空の記入例を読み、次に空欄シートへ自分の観察を一つ書いてみてください。現地へ行く前でも、自分が普段使う案内や手続きで練習できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 01・02:観察CSV | 空欄シートと、F01〜F03の架空記入例。UTF-8 BOM付き。 |
| 03:課題整理シート | 誰のどの場面か、根拠、仮説、試す案、未確認事項を整理するMarkdown。 |
| 04:AIへの依頼文 | 架空の記録と範囲を示したテキスト。共有してよいデータだけで試す。 |
| 05:確認記録CSV | 期待する動作、実際の結果、判定、次に直すことを記入する。 |
| 06:案内画面HTML | ブラウザで開くオフラインの練習デモ。注文や決済は行わない。 |
ZIPを展開し、README.mdの順に進めます。HTMLを開く方法は端末により異なります。CSVやMarkdownだけを使い、紙の試作品で練習しても構いません。
フィールドワークでアイデアが浮かばないときは?
自分が案内を探した、注文で確認した、行き先を迷ったなど、一つの行動から振り返ります。すぐに解決案を出さず、何が分からなかったかを書くだけでも次の質問につながります。
英語が苦手でも観察メモを作れますか?
自分のメモは日本語から始めても構いません。聞いた英文と自分の解釈を混ぜず、聞き取れない部分は未確認として残します。現地の質問や授業の進め方は講師に相談してください。
必ずアプリを作る必要がありますか?
この記事の自主練習では、紙の案内や画面の下書きでも進められます。実際の授業で必要な成果物や提出形式は、受講するコースの案内と講師に確認してください。
教材のカフェは実在しますか?
実在しません。場面、利用者の行動・発言、カウンターの向きは編集部が作った架空設定です。現地の受講生や店舗の実績を示すものではありません。
まとめ:小さな観察を、説明できる制作テーマへ
AI留学のフィールドワークでは、立派なアイデアを急いで出すより、目の前の行動を丁寧に記録することから始めましょう。観察と推測を分け、理由を確かめ、試す範囲を小さくすると、AIに何を頼み、何を自分で確認するかが見えてきます。
- 一つの場面を選び、見聞きしたことをそのまま書く。
- 解釈は仮説として分け、次に聞く質問を作る。
- アプリ以外も含めて案を考え、一つだけ試す。
- 操作の結果と利用者の理解を区別し、未確認を残す。
AI留学の仕組みや選び方は、AI留学とは?で全体を確認できます。現地の活動や制作の進め方を具体的に知りたい方は、自分が取り組んでみたい題材と一緒に相談してみてください。
AI留学の学習内容を相談する
フィールドワークで扱うテーマや、英語・AIの準備について、無料カウンセリングで確認できます。
英語でIT・AIを学べるKredo
英語×IT・AIのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?
当メディアを運営しているKredoは、英語×ITをオンラインで学ぶ「Kredoオンラインキャンプ」と、フィリピンのセブ島で英語とIT・AIを学ぶ「KredoIT留学」「KredoAI留学」を提供しています。これまでの卒業生は3,000名以上。卒業生の多くが、国内外のIT企業への転職、フリーランスなどへのキャリアチェンジを実現しています。これからの時代に必要な英語×IT・AIのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?









