こんにちは、Kredo Blog編集部です!
生成AIのポートフォリオは、自分の課題を解くアプリ1つ、Webサイト1つ、説明の発表1本の3点を用意します。未経験でも、テーマを仕事の困りごとに絞れば1か月で形にできます。
ポートフォリオとは、自分が作ったものをまとめて見せる作品集のことです。数をそろえるより、「何に困り、何を作り、どう確かめたか」を説明できるほうが伝わります。この記事では3点の中身、題材の選び方、週ごとの進め方、見せ方、載せてはいけないものを順に説明します。
この記事でわかること
- 生成AIのポートフォリオに入れる3点と、それぞれで見せること
- テーマの選び方と、職種別の題材例
- 1か月で3点をそろえる週ごとの進め方
- GitHub・公開URL・1枚の説明資料での見せ方
- 載せてはいけないものと、採用側に伝わる説明の型
先に結論:アプリ・Webサイト・発表の3点を用意する
3点は役割が違います。アプリで「解けること」、サイトで「形にできること」、発表で「説明できること」を見せます。下の表で、それぞれの中身と手間を確かめてください。
| 成果物 | 何を見せるか | 作る手間 | 見る人に伝わること |
|---|---|---|---|
| 自分の課題を解くアプリ1つ | 困りごとを入力すると、答えや下書きが返ってくる小さな道具 | 大(3点の中で時間がかかる) | 課題を見つけて、生成AIで解く形にできる |
| Webサイト1つ | 自己紹介と成果物をまとめた1〜3ページのサイト | 中 | 人に見せられる状態まで仕上げて公開できる |
| 説明の発表1本(資料か動画) | 課題・作ったもの・確かめ方・学びを数分で話す | 小〜中 | 自分の言葉で説明でき、任せきりにしていない |
生成AIを使うと、コードや文章の下書きは短い時間で出てきます。そのため見る側は、できあがった見た目だけでは作った人の力を判断しにくくなります。3点をそろえるのは、「考えた跡」と「説明する力」を一緒に見せるためです。
3点とも同じテーマでつなげると、準備の量が減ります。アプリを作り、そのアプリを紹介するサイトを作り、その内容を発表にまとめる流れです。
テーマの選び方:自分の仕事の困りごとから決める

テーマは、流行の題材から選ばなくてかまいません。自分の仕事や生活で、くり返し時間を取られている作業から選びます。自分が使う人になるので、良し悪しを自分で確かめられるからです。
困りごとを書き出す手順
次の順で紙やメモに書き出すと、題材が決まります。
- この1週間で「面倒だ」と感じた作業を10個書く
- 文章を読む・書く・まとめる・分類する作業に印をつける
- 会社の情報や個人情報を使わずに試せるものだけ残す
- 残ったものから、週に何度も起きる作業を1つ選ぶ
- 「誰が、何を入れると、何が返ってくるか」を1文で書く
2番目の条件は、生成AIが文章を扱う作業を得意とするためです。3番目の条件は、あとで公開するときに困らないためです。実際のデータが使えない題材は、自分で作った架空のデータで試せるかを先に考えます。
職種別の題材例
今の仕事に近い題材を選ぶと、課題の説明に実感がこもります。下の表は題材を考えるための例です。
| 職種 | よくある困りごと | アプリの題材例 | サイトの題材例 |
|---|---|---|---|
| 営業 | 商談後の報告メモに時間がかかる | 箇条書きのメモから報告文の下書きを作る | 架空の商材の紹介ページ |
| 事務・経理 | 問い合わせへの返信文を毎回書いている | 質問の種類を分類し、返信の下書きを出す | 社内向けの手順をまとめた案内ページ |
| 販売・接客 | 商品の説明文やPOPを考えるのが大変 | 商品の特徴から説明文を3案出す | 架空の店舗の紹介サイト |
| マーケティング・広報 | アンケートの自由回答を読み切れない | 回答を話題ごとに分けて要約する | 架空のキャンペーンの告知ページ |
| 人事・採用 | 求人票の書き方が担当者でばらつく | 条件を入れると求人票の下書きを作る | 架空の会社の採用ページ |
| 学生 | 講義ノートの復習に時間がかかる | 自分のノートから確認問題を作る | 自分の学習記録をまとめたサイト |
どの題材も、試すときは自分で作ったサンプルの文章を使います。会社の実物を入れないことが、公開できるポートフォリオの前提です。
3点の作り方:小さく作って動く状態にする
未経験の1か月では、機能を増やすより完成させることを優先します。1つの入力に対して1つの結果が返る、小さな形で仕上げます。
1点目:自分の課題を解くアプリ
アプリといっても、大がかりなものは要りません。文章を貼りつけてボタンを押すと、整理された結果が出る画面が1つあれば足ります。
作るときは、ChatGPTのような生成AIや、AIに指示してコードを書かせる道具を使います。やりたいことを日本語で伝え、出てきたコードを動かし、直したい点をまた伝える進め方です。
大事なのは、指示の文章(プロンプト)を残しておくことです。プロンプトとは、生成AIに出す指示文のことです。何を伝えて、どこを直したかの記録が、そのまま説明の材料になります。
2点目:Webサイト
サイトは、自己紹介と成果物の入口になるページです。載せる内容は次の5つで十分です。
- 名前(公開してよい範囲の表記)と、今の仕事や学んでいること
- 解いた課題の説明(1〜2文)
- アプリの画面の画像と、使い方の手順
- コードや発表資料へのリンク
- 連絡先(公開用のメールアドレスなど)
デザインに凝るより、スマートフォンで読めることと、リンクが切れていないことを確かめます。
3点目:説明の発表
発表は、スライド資料か動画のどちらかで用意します。長さは数分で収まる量にし、アプリが動く様子を見せる場面を入れます。動画が難しい場合は、画面の画像を並べた資料でもかまいません。
話す順番は、あとで紹介する「課題→作ったもの→確かめ方→学び」の型に合わせます。
1か月の進め方:週ごとに1つずつ仕上げる

1か月を4週に分け、週の終わりに見せられるものを1つ残します。1週目でテーマを決め切ると、2週目以降が止まりにくくなります。
| 週 | やること | 週末に残すもの |
|---|---|---|
| 1週目 | 困りごとを書き出してテーマを決める。生成AIの道具に触れ、サンプルの入力文を用意する | 課題を1文で書いたメモと、試した指示文 |
| 2週目 | アプリを作る。まず1画面で動かし、サンプルで試して直す | 動くアプリと、試した結果の記録 |
| 3週目 | Webサイトを作って公開する。コードを整理して説明文を書く | 公開URLと、説明文つきのコード置き場 |
| 4週目 | 発表資料か動画を作る。人に見てもらい、分かりにくい所を直す | 発表1本と、1枚の説明資料 |
途中で止まらないための決めごと
予定どおりに進まない週も出てきます。先に次の決めごとをしておくと、立て直しやすくなります。
- 機能を足したくなったら、メモに書いて4週目まで手をつけない
- 30分調べて解決しないエラーは、状況を文章にして生成AIか人に聞く
- 毎回の作業の終わりに、やったことと次にやることを3行で残す
- 週末に動かない場合は、機能を1つ減らして動く状態に戻す
3行の記録は、4週目の発表で「学び」を話すときの元になります。
学ぶ環境の選択肢:Kredo AI留学の4週間
1人で進めにくい場合は、期間を決めて学ぶ環境に入る方法もあります。選択肢の1つとして、KredoのAI留学の4週間を紹介します。
Kredoは、フィリピン・セブ島のITパークにあるIT留学・AI留学のスクールです。2016年に開講し、卒業生は3,000名以上です。AI留学は1か月のコースで、4週間の流れは次のとおりです。
| 週 | 内容 | ポートフォリオとの関係 |
|---|---|---|
| W1 | 生成AIツールに触れる | 道具に慣れ、テーマを考える |
| W2 | 生成AIで作る | 成果物を作る |
| W3 | IT Parkでフィールドワーク | 現地で課題や使う人の声に触れる |
| W4 | 成果物を英語でプレゼン | 説明の発表を仕上げる |
授業は平日で、午前に英語マンツーマン4コマ、午後にAIのグループ授業4コマです。1コマは50分で、授業ではChatGPT・Claude Code・Codexを使います。
費用は、定価413,000円(税込、2026年10月時点)です。最新の料金や含まれる内容は公式で確認してください。キャリア支援として、面接対策、履歴書・職務経歴書の添削、求人情報の提供、企業紹介があります。
この記事の3点は、独学でも用意できます。作ったものを英語で発表する場まで経験したい人には、合う可能性がある選択肢です。
見せ方:GitHub・公開URL・1枚の説明資料

作ったものは、相手がすぐ開ける形にまとめます。コードはGitHub、動くものは公開URL、全体は1枚の資料で見せます。各サービスの機能は、公式ドキュメントで確認できた範囲を2026年10月時点の内容で紹介します。最新は公式で確認してください。
| 見せ方 | 置くもの | 公式で確認できたこと |
|---|---|---|
| GitHub | コードとREADME(説明文) | パブリックリポジトリはインターネット上の誰でもアクセスできる。プロフィールにリポジトリをピン留めできる |
| 公開URL(GitHub Pages) | Webサイト | リポジトリのHTML・CSS・JavaScriptからサイトを発行する静的サイトのホスティング |
| 動画(YouTube) | 発表の動画 | 限定公開は、リンクを知っている人だけが見られ、検索結果に出ない |
| 1枚の説明資料 | 課題・成果物・リンクの一覧 | 自分で作るPDFやスライド(サービスの指定なし) |
GitHubで見せる
GitHubは、コードを保存して公開できるサービスです。コードの置き場を「リポジトリ」と呼びます。GitHubの公式ドキュメントによると、公開(パブリック)のリポジトリにはインターネット上の誰でもアクセスできます。
リポジトリには、READMEという説明のファイルを置きます。公式ドキュメントは、READMEに書く内容として次のような項目を挙げています。
- このプロジェクトが行うこと
- このプロジェクトが有益な理由
- このプロジェクトの使い始め方
- ヘルプをどこで得られるか
- メンテナンスする人とコントリビューター(協力者)
ポートフォリオでは、ここに課題の説明、画面の画像、使った生成AIの道具、自分で直した部分を足します。
プロフィールのページには、見てほしいリポジトリをピン留めできます。ピン留めはリポジトリとgistを合わせて6個までと、公式ドキュメントに書かれています。3点に関わるものを上に並べておくと、相手が探さずに済みます。
公開URLで見せる
GitHub Pagesは、リポジトリにあるファイルからWebサイトを発行する仕組みです。静的サイト、つまり用意したファイルをそのまま表示するサイトに向いています。
公式ドキュメントによると、GitHub Freeではパブリックリポジトリで GitHub Pages を使えます(2026年10月時点)。プロジェクトのサイトは「ユーザー名.github.io/リポジトリ名」の形のURLで公開されます。
生成AIを呼び出すアプリは、動かすためにサーバーや利用契約が要る場合があります。公開の方法と料金は、使うサービスの公式ページで確認してください。公開が難しい場合は、動く様子を動画で見せる方法があります。
1枚の説明資料で見せる
応募書類に添える資料は1枚にまとめます。課題、作ったもの、確かめ方、学びを短く書き、GitHubと公開URL、動画のリンクを載せます。忙しい相手でも、1枚読めば全体が分かる状態にします。
載せてはいけないもの:会社の情報・個人情報・他人の著作物
ポートフォリオは不特定の人が見る場所に置きます。公開前に、会社の情報・個人情報・他人の著作物が入っていないか確かめます。
| 載せてはいけないもの | 具体例 | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 会社の情報 | 社内資料、顧客名、売上の数字、業務で書いたコード | 自分で作った架空のデータと、一から書いたコードを使う |
| 個人情報 | 実在の人の名前、連絡先、問い合わせの本文 | 架空の人物と文章に置きかえる |
| 他人の著作物 | 他人の文章・画像・コードの写し、それに似た生成物 | 自分で用意した素材を使い、利用条件を確かめる |
| 秘密の文字列 | APIキーやパスワード | コードに直接書かず、公開前に履歴も見直す |
会社の情報と個人情報
題材が今の仕事から来ていても、会社の資料や顧客の情報をそのまま使うことは避けます。勤め先の就業規則や秘密保持の決まりを確かめ、迷う場合は載せない判断をします。
個人情報は、公開するときだけでなく、生成AIに入力する段階でも注意が要ります。個人情報保護委員会は2023年6月に、生成AIサービスの利用に関する注意喚起を出しています。入力した個人情報が生成AIの機械学習に使われることがある、という内容です。利用規約やプライバシーポリシーを確かめてから使うことも呼びかけています。
他人の著作物
生成AIが出した文章や画像にも注意が要ります。文化庁の「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」(令和6年7月31日)に、利用者向けの項目があります。生成物を使う前に、既存の著作物と似ていないかを確かめるという内容です。
確かめる方法として、同じ資料はインターネット検索(文章検索・画像検索)の活用を挙げています。サイトに載せる画像や文章は、公開前に一度調べておくと安心です。
APIキーとパスワード
APIキーとは、外部のサービスをプログラムから使うための合言葉のような文字列です。APIキーをコードに書いたまま公開しないでください。GitHubの公式ドキュメントも、リポジトリに書きこまれた認証情報は不正アクセスの標的になると説明しています。
GitHubには、キーやパスワードを見つけて知らせるsecret scanningという機能があります。公式ドキュメントによると、パブリックリポジトリでは無料で自動的に実行されます(2026年10月時点)。ただし、検出に頼らず、公開前に自分で見直すことが先です。
採用側に伝わる説明の型:課題→作ったもの→確かめ方→学び
同じ成果物でも、説明の順番で伝わり方が変わります。「課題→作ったもの→確かめ方→学び」の4つの順で話します。README、サイト、発表のどれにも同じ型を使えます。
| 順番 | 書くこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 1. 課題 | 誰が、どんな場面で、何に困っているか | 商談後の報告文を書くのに、毎回時間がかかっていた |
| 2. 作ったもの | 何を入れると何が返るか。使った道具と自分の担当 | 箇条書きのメモを貼ると、報告文の下書きが出るアプリを作った |
| 3. 確かめ方 | どう試して、何が分かったか | 架空のメモ10件で試し、直しが必要だった箇所を数えた |
| 4. 学び | うまくいかなかった点と、次に直すこと | 数字の書きまちがいが残るため、人が見直す手順を加えた |
表の右の列は、書き方を示すための例文です。自分の題材に合わせて書きかえてください。
「確かめ方」を省かない
4つの中で抜けやすいのが「確かめ方」です。生成AIの答えには、まちがいが混ざることがあります。どう試したかを書くと、結果をうのみにしていないことが伝わります。
試した件数、うまくいった件数、直した内容を記録しておきます。数字は実際に試した結果だけを書き、大きく見せる書き方はしません。
生成AIに任せた部分と自分でやった部分を分ける
説明には、次の3つを分けて書きます。
- 生成AIに任せた部分(コードの下書き、文章の案など)
- 自分で決めた部分(課題の設定、画面の流れ、指示文の内容)
- 自分で確かめて直した部分(まちがいの修正、使いにくい所の改善)
任せた部分を隠す必要はありません。分けて書くほうが、道具を理解して使っていることが伝わります。
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よくある質問
プログラミング未経験でもポートフォリオを作れますか?
作れます。生成AIに日本語で指示してコードの下書きを作り、動かしながら直す進め方があります。ただし、何を指示してどこを直したかを自分の言葉で説明できる状態にしておくことが大切です。
3点そろっていないと応募できませんか?
そろっていなくても応募はできます。時間が足りない場合は、アプリ1つと1枚の説明資料を先に仕上げてください。サイトと発表は、アプリの内容を使ってあとから足せます。
生成AIが作ったコードや画像をそのまま載せてよいですか?
載せる前に確認が要ります。文化庁の「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」は、生成物を使う前に既存の著作物と似ていないか確かめることを求めています。使った生成AIサービスの利用規約もあわせて確認してください。
GitHubを使わないと見てもらえませんか?
GitHubは見せ方の1つで、使わない方法もあります。コードを見せない職種では、公開URLと発表資料、1枚の説明資料で伝えられます。応募先がコードの提出を求めている場合は、その指示に合わせてください。
まとめ:3点を同じテーマでつなげて1か月で仕上げる
生成AIのポートフォリオは、自分の課題を解くアプリ、Webサイト、説明の発表の3点で用意します。テーマは自分の仕事の困りごとから選び、3点を同じ題材でつなげます。1か月を4週に分け、週末ごとに見せられるものを1つ残してください。公開前には、会社の情報・個人情報・他人の著作物・APIキーが入っていないかを見直します。期間を決めて学ぶ環境も考えたい方は、AI留学とは?留学でAI(人工知能)を学ぶ方法・費用・向く人も参考にしてください。
参考にした公式情報
2026年10月時点で確認した公式情報です。内容は変わることがあるため、最新は各公式ページで確認してください。
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