日本人が韓国に住むには、90日を超えて滞在する場合や働く場合、目的に合ったビザ(査証)を日本にある韓国大使館・総領事館で事前に取る必要があります。観光などで90日以内ならビザなしで入国できますが、それは「住む」ための資格ではありません。長く住むなら、留学・就労・結婚・ワーキングホリデーなどのビザを取り、入国後90日以内に「外国人登録」をするのが基本の流れです。
この記事では、韓国移住の条件(何が必要か)、日本人が使える主なビザ、入国後の手続き、生活費の考え方、韓国に住むメリット・デメリット、おすすめの地域を、2026年9月時点の公式情報をもとに整理しました。書いているのは、セブ島で英語とITを学べる留学を運営するKredo(クレド)の編集部です。ビザや手続きのルールは変わることがあるため、最新の情報は駐日韓国大使館や韓国の出入国管理当局で確認してください。

- 観光などの90日以内の滞在はビザなしで入国できる(K-ETAは2026年12月31日まで免除)
- 90日を超えて住む・働くなら、目的に合ったビザを事前に取る必要がある
- 主な方法は、留学(語学研修・大学)、就労、結婚、ワーキングホリデー
- 90日を超えて滞在するなら、入国日から90日以内に外国人登録をする
- 6か月以上住む外国人は、原則として韓国の国民健康保険に加入する
- 移住を成功させるカギは「目的」「ビザ」「韓国語」「お金」の順に準備すること
韓国移住の条件:日本人が韓国に住むには何が必要?
「韓国に住みたい」と思ったら、まずどのくらいの期間、何のために住むのかをはっきりさせましょう。滞在の長さと目的によって、必要なものが変わります。
| 滞在のしかた | 必要なもの | ポイント |
|---|---|---|
| 観光・短期の語学研修など(90日以内) | パスポート(ビザは不要) | K-ETA(電子旅行許可)は2026年12月31日まで日本人は免除。入国カードは到着前に電子申告(e-Arrival card)もできる |
| 90日を超えて住む | 目的に合ったビザ | 駐日韓国大使館・総領事館で事前に取得する |
| 韓国で働く | 就労できるビザ | 90日以内でも、働く目的ならビザが必要 |
| 入国後(90日を超えて滞在) | 外国人登録 | 入国日から90日以内に、住む地域の出入国管理当局で登録する |
つまり、「90日以内の観光を何度もくり返して住む」ことはできません。韓国で暮らすには、留学する・働く・結婚する・ワーキングホリデーを使うなど、目的に合った資格を持つことが条件になります。
韓国移住に使える主なビザ(在留資格)

韓国のビザ(在留資格)は、アルファベットと数字の記号で分けられています。日本人が韓国に住むときによく検討されるのは、次のようなものです。
| 記号 | 名前 | 向いている人 |
|---|---|---|
| D-4 | 一般研修(語学研修など) | 大学の語学堂などで韓国語を学びたい人 |
| D-2 | 留学 | 韓国の大学・大学院で学位を取りたい人 |
| E-7 | 特定活動(専門職) | 韓国の企業に専門職として採用された人 |
| H-1 | ワーキングホリデー | 若いうちに韓国での生活と仕事を体験したい人 |
| F-6 | 結婚移民 | 韓国籍の人と結婚した人 |
| F-5 | 永住 | 韓国に長く住み、条件を満たした人 |
| D-8 | 企業投資 | 韓国で会社をつくる・投資する人 |
それぞれの細かい条件(学歴・経歴・資金など)は変わることがあるため、申請前に駐日韓国大使館で確認してください。
語学留学(D-4)・大学留学(D-2)
「まず韓国に住んでみたい」という人にとって、始めやすいのが留学です。大学付属の語学堂で韓国語を学ぶ場合は語学研修、大学や大学院で学位を取る場合は留学のビザを使います。留学中に韓国語を身につけておくと、その後の仕事探しの選択肢が広がります。
就労ビザ(E-7など)
韓国の会社で働いて住む方法です。就労ビザは、多くの場合、韓国の雇用先が決まっていることが前提になります。先に仕事を決めてからビザを申請する流れになるため、日本にいるうちから求人を探し、応募できる経歴やスキルをそろえておきましょう。
ワーキングホリデー(H-1)
日本と韓国の間にはワーキングホリデー制度があり、休暇を過ごしながら、旅行資金を補うための仕事をすることが認められています。2026年9月時点の条件は次のとおりです。
- 申請時の年齢は原則18〜25歳(韓国政府が認める場合は30歳以下)
- 年間の定員は10,000人
- 2025年10月1日から、日本人は生涯で2回まで参加できる
- アルバイトでも韓国に税金を納める必要があり、風俗業など働けない業種もある
禁止されている仕事をすると、出入国管理法違反として罰則を受けたり、国外退去になったりすることがあります。
結婚移民(F-6)・永住(F-5)
韓国籍の人と結婚した場合は、結婚移民のビザで暮らす方法があります。永住のビザは、韓国に長く住み、決められた条件を満たした人が対象です。最初から永住を目指すのではなく、留学や就労で住み始めて、その後の選択肢として考えるのが現実的です。
韓国に住むための手続き:入国後にやること
ビザを取って韓国に入国したら、次の手続きを進めます。
- 外国人登録:90日を超えて滞在する場合は、入国した日から90日以内に、住む地域を担当する出入国管理当局で外国人登録をして「外国人登録証」を受け取ります。17歳以上は指紋と顔の情報も登録します。期限を過ぎると罰金などの対象になることがあります。
- 変更の届け出:住所やパスポート番号などが変わったら、変わってから14日以内に届け出ます。
- 国民健康保険:6か月以上滞在した外国人は、原則として韓国の国民健康保険に加入し、韓国の人と同じ保険の給付を受けられます(留学・結婚移民・永住などは入国日から加入の対象)。
- 在留届:韓国に3か月以上住む日本人は、日本の外務省の「在留届電子届出システム(ORRnet)」で在留届を出します。緊急時に大使館から連絡を受けるために必要です。
韓国移住のメリット
韓国に住むことには、日本人にとって次のようなよさがあります。
日本から近く、時差がない
日本から飛行機で2〜3時間ほどで行け、日本との時差もありません。家族や友人に会うために一時帰国しやすく、日本の仕事とオンラインでやりとりするときも時間を合わせやすいのが強みです。
都市部は交通が便利で、車がなくても暮らしやすい
ソウルや釜山などの大都市は地下鉄とバスの路線が多く、交通系ICカードで乗り継げます。都市の間は高速鉄道のKTXでも移動できます。
韓国語を生活の中で身につけられる
買い物、役所、病院など、毎日の生活そのものが韓国語の練習になります。韓国語ができるようになると、韓国の会社で働く、日本と韓国をつなぐ仕事をするなど、帰国後も含めて選べる仕事が増えます。
エンタメやカルチャーを身近に楽しめる
K-POP、ドラマ、映画、ファッション、コスメなど、韓国のカルチャーを現地で楽しめるのは、韓国に住みたい人にとって大きな魅力です。ライブやイベント、新しいお店にも足を運びやすくなります。
韓国移住のデメリットと注意点

「韓国に住みたい」という気持ちだけで動くと、あとで困ることもあります。事前に知っておきたい点をまとめました。
| デメリット・注意点 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 韓国語の壁 | 役所の手続き、家探し、病院、仕事の多くは韓国語で進む | 出発前に基礎を学び、現地では語学堂などで伸ばす |
| ビザの制約 | ビザの種類によって、できる仕事・できない仕事が決まっている | 自分のビザで何ができるかを、働く前に確認する |
| 仕事探し | 就労ビザは雇用先が前提になることが多く、先に仕事を決める必要がある | 韓国語に加えて、専門スキル(IT・語学・経験)を用意する |
| 住まいの初期費用 | 韓国の賃貸は、入居時にまとまった保証金を求められることが多い | 家賃だけでなく、保証金や家具など初期費用も見積もる |
| 生活費 | ソウルの中心部などは家賃が高くなりやすい | 通勤・通学の便と家賃のバランスで地域を選ぶ |
海外移住がうまくいかないパターンと対策は、海外移住はやめとけと言われる理由と、悲惨な海外移住にならないための対策でもまとめています。
韓国での生活費と収入の目安
生活費は、住む地域・住まいの種類・暮らし方で大きく変わります。まずは、次の項目を書き出して見積もりましょう。
| 費用の項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| ビザの申請 | 申請費用と、必要書類をそろえる費用 |
| 住まい | 毎月の家賃、入居時の保証金、管理費、家具・家電 |
| 学費(留学の場合) | 語学堂・大学の授業料、教材費 |
| 保険 | 国民健康保険に入るまでの期間の民間保険、加入後の保険料 |
| 毎月の生活費 | 食費、交通費、スマホ代、日用品 |
| 日本で続く支払い | 住民票を残す場合の住民税・国民年金・国民健康保険など |
収入の目安として、韓国の最低賃金は2026年1月から時給10,320ウォンです(月209時間で計算すると月額2,156,880ウォン)。アルバイトや初めての仕事は、この水準を基準に考えておくと、生活費との差を見積もりやすくなります。
韓国移住におすすめの地域

どこに住むかは、「何をしに行くか」で決めるのがおすすめです。代表的な地域の特徴をまとめました。
| 地域 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ソウル | 韓国の首都。大学・語学堂・企業が集まり、仕事や学校の選択肢が多い。家賃は高めになりやすい | 留学・就職を考えている人、エンタメを楽しみたい人 |
| 京畿道(水原など) | ソウルの周りの地域。ソウルに通いながら、比較的落ち着いた環境で暮らせる | ソウルで働きたいが、住まいの費用をおさえたい人 |
| 釜山 | 韓国第2の都市で、海に面した港町。日本から近く、都市の便利さもある | 海の近くで暮らしたい人、都会すぎない環境がいい人 |
| 済州島 | 自然が豊かな島。観光地として知られる | のんびりした環境で暮らしたい人、リモートで働ける人 |
「ソウル 移住」を考えている人は、まず短期滞在で実際に街を歩き、通学・通勤の時間と家賃の相場を自分の目で確かめてから決めると安心です。
韓国移住を成功させる5つのステップ
- 目的を決める:韓国語を学ぶ、韓国の会社で働く、パートナーと暮らすなど、何のために住むのかを1文で書きます。
- ビザを決める:目的に合うビザと、その条件(年齢・学歴・資金・雇用先など)を大使館で確認します。
- 韓国語を始める:出発前に文字(ハングル)と基本のあいさつ、数字は読めるようにしておきます。
- お金を準備する:ビザ・住まいの初期費用・最初の数か月の生活費を合わせて見積もり、余裕をもって用意します。
- 現地の手続きを予定に入れる:外国人登録(90日以内)、健康保険、在留届を、入国後のスケジュールに書き込んでおきます。
韓国で働く選択肢を広げるなら「英語×IT」も準備しておく
韓国で働くには韓国語が大きな武器になりますが、それだけで仕事の幅が決まるわけではありません。就労ビザは専門職として採用されることが前提になるため、「どんな仕事ができるか」というスキルもあわせて準備しておくと、応募できる求人が広がります。たとえば、Webサイトをつくる・直すといったITのスキルや、英語で仕事のやりとりができる力は、国をまたいで使えるスキルです。韓国だけでなく、ほかの国で働く道を考えるときにも役立ちます。
Kredo(クレド)のIT留学は、フィリピン・セブ島で英語とITを一緒に学ぶ留学です。1日8時間(英語のマンツーマン4時間+ITのグループ授業4時間)で、ITの授業もすべて英語で行います。受講生の92%は英語もITも未経験から始めています。海外で働くための選択肢を増やしたい人は、IT留学とは?費用・おすすめ国・選び方も参考にしてください。「韓国に行く前に、どんなスキルを身につけておくべきか」を相談したいときは、IT留学の無料カウンセリングも利用できます。
韓国移住のよくある質問
Q. 日本人は韓国にビザなしでどのくらい滞在できますか?
観光、商用、語学研修などを目的とした90日以内の短期滞在なら、ビザなしで入国できます(2026年9月時点)。K-ETA(電子旅行許可)は、2026年12月31日まで日本人は免除されています。90日を超える場合や働く場合は、事前にビザが必要です。
Q. 韓国に住むにはお金がいくら必要ですか?
住む地域、住まいの種類、留学か就労かで大きく変わるため、一律の金額はありません。ビザの申請費用、住まいの保証金と家賃、最初の数か月の生活費、保険料を合わせて見積もりましょう。韓国の最低賃金(2026年は時給10,320ウォン)も、収入を考えるときの目安になります。
Q. 韓国語ができなくても韓国に移住できますか?
語学研修(D-4)のビザで語学堂に通い、現地で韓国語を学ぶ方法があります。ただし、役所の手続きや家探し、仕事探しでは韓国語を使う場面が多いため、出発前に基礎だけでも学んでおくと安心です。
Q. ワーキングホリデーで韓国に行けるのは何歳までですか?
申請時に原則18〜25歳で、韓国政府が認める場合は30歳以下まで申請できます。2025年10月1日からは、日本人は生涯で2回まで参加できるようになりました。定員は年間10,000人です。
Q. 韓国に住んだら日本の手続きは必要ですか?
韓国に3か月以上住むなら、外務省の在留届を出します。また、住民票を海外に移すかどうかで、住民税・国民年金・国民健康保険の扱いが変わります。出発前に住んでいる市区町村の窓口で確認しておきましょう。
まとめ:韓国移住は「目的に合うビザ」と「入国後の手続き」から準備しよう
- 90日以内の観光などはビザなし。90日を超えて住む・働くなら、目的に合ったビザが必要
- 主な方法は、語学研修・大学留学・就労・ワーキングホリデー・結婚
- 入国後は、90日以内の外国人登録、健康保険、在留届を忘れずに
- デメリットは、韓国語の壁、ビザの制約、仕事探し、住まいの初期費用
- 住む地域は「何をしに行くか」で選び、短期滞在で下見すると安心
韓国だけでなく、東南アジアも候補に入れて比べたい人は、東南アジア移住のおすすめの国と住みやすさの比べ方もあわせて読んでみてください。
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