インドネシア移住の主なデメリットは、都市部の渋滞と大気汚染、地域による医療やインフラの差、インドネシア語の壁、ビザや滞在許可の手続きの細かさです。日本人がインドネシアに住むには、観光用の到着ビザ(30日)ではなく、働く・学ぶ・リタイア後に暮らすなど目的に合ったビザを取り、滞在許可(ITAS)を持つ必要があります。日本国籍への訪問ビザ免除は2026年9月時点で運用が止まっているため、短期の下見でもビザの準備が必要です。
この記事では、インドネシア移住のデメリットと後悔しないための対策、駐在や留学が「つらい」と言われる理由、住むための条件とビザ、物価の考え方、住みやすい地域を、2026年9月時点の公式情報をもとに整理しました。書いているのは、セブ島で英語とITを学べる留学を運営するKredo(クレド)の編集部です。ビザの条件は変わることがあるため、最新の情報はインドネシア入国管理局や在京インドネシア共和国大使館で確認してください。

- デメリットは「渋滞・大気汚染」「医療とインフラの地域差」「言葉」「手続き」「宗教や習慣の違いへの配慮」
- 日本国籍への訪問ビザ免除は運用停止中。観光などは到着ビザ(30日、1回だけ30日延長可)
- 住むなら、就労(E23)・留学(E30系)・リタイアメント(E33F)・リモートワーク(E33G)・セカンドホーム(E33)などのビザが必要
- リモートワークのビザは年収6万米ドル以上、セカンドホームは13万米ドルの預金などが条件
- 2026年のジャカルタの最低賃金は月572万9,876ルピア
- 90日以上スマホを使うならIMEI登録、3か月以上住むなら日本の在留届も忘れずに
インドネシア移住のデメリット:後悔しやすい5つのポイント

「インドネシア移住で後悔した」とならないために、よく挙げられるデメリットと対策をまとめました。
| デメリット | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 渋滞と大気汚染 | ジャカルタなどの大都市は道路が混みやすく、移動に時間がかかる。空気の悪い日もある | 職場や学校の近くに住む。外出の時間帯を工夫する |
| 医療とインフラの地域差 | 大都市と地方で、病院・道路・水道などの整い方に差がある | 海外旅行保険や民間の医療保険を用意し、近くの病院を先に調べておく |
| 言葉の壁 | 公用語はインドネシア語。英語が通じる場所は限られる | あいさつ・数字・買い物の言葉から学ぶ |
| 手続きの細かさ | ビザの種類が細かく分かれ、目的に合わないと入管から指摘されることがある | 申請前に公式サイトで条件を確認し、証明書類を控えておく |
| 宗教・習慣の違い | 国民の多くがイスラム教徒で、礼拝や断食月など生活のリズムが日本と違う | 現地の習慣を知り、服装や食事の場面で配慮する |
ビザを間違えると罰金や退去の対象になる
インドネシアでは、滞在許可の期間を過ぎると1日あたり100万ルピアの罰金がかかり、60日を超えるオーバーステイは国外退去と再入国禁止の対象になります。また、到着ビザ(VOA)で入国して、インドネシアの個人や会社から報酬を受け取ることは禁止されています。「とりあえず観光ビザで入って仕事を探す」という進め方はトラブルのもとです。
スマホの登録など、細かい手続きが多い
海外で買ったスマホにSIMカードを入れて90日以上インドネシアで使う場合は、税関のサイトで機種の登録(IMEI登録)が必要です。入国時の申告も「All Indonesia」というサイトでの事前登録に変わりました。こうした手続きは偽サイトや高い手数料をとる仲介サイトもあるため、政府の公式サイトから行いましょう。
インドネシア駐在がつらい・つまらないと言われる理由
「インドネシア駐在 つらい」「つまらない」と検索する人も少なくありません。会社の転勤で住む人が戸惑いやすいのは、次のような点です。
- 移動に時間がかかる:渋滞で、平日の通勤や週末の外出に思った以上に時間がかかることがあります。
- 楽しみ方が日本と違う:お酒を出すお店が限られる地域や、断食月の間は昼の飲食に配慮が必要な場面もあり、休日の過ごし方を見つけるまで時間がかかる人もいます。
- 言葉と仕事の進め方の違い:現地スタッフとのやりとりや役所の手続きで、言葉と習慣の違いに疲れることがあります。
- 家族の生活の立ち上げ:学校、病院、買い物の場所を一から探す必要があります。
一方で、インドネシアにはバリ島をはじめとした自然や、多様な文化・料理があります。早めにインドネシア語の基礎を学び、休日に出かける先や趣味の場を見つけておくと、「つまらない」と感じにくくなります。強い落ち込みが続くときは、ひとりで抱えず、会社の窓口や医療機関に相談してください。
インドネシア留学のデメリットとメリット
インドネシアの大学や語学コースで学ぶ場合は、留学用のビザ(E30:学位を取らない学生、E30A:学生、E30B:学部・大学院など)を使います。
| インドネシア留学のメリット | インドネシア留学のデメリット |
|---|---|
| インドネシア語を生活の中で身につけられる | 英語を伸ばしたい人には、英語を使う機会が少ない |
| 人口の多い国の文化や経済を現地で学べる | 都市によっては渋滞や医療の面で不便がある |
| インドネシアに関わる仕事の足がかりになる | 日本語や英語の情報が少なく、手続きを自分で調べる力が必要 |
目的が「英語を伸ばすこと」なら、英語を公用語とする国や、英語で授業を受けられる国の留学と比べてから決めるのがおすすめです。
インドネシア移住の条件:日本人が住むには何が必要?
| 滞在のしかた | 必要なもの | ポイント(2026年9月時点) |
|---|---|---|
| 観光・商談など(30日以内) | 到着ビザ(VOA) | 500,000ルピア。1回だけ30日延長できる。報酬を受け取る仕事は不可 |
| 観光などで少し長く(60日以内) | 訪問ビザ(C1) | 1,000,000ルピア。延長や別のビザへの切り替えも可能 |
| 働く・長く住む | 目的に合った滞在ビザ(査証インデックスE) | 入国前に取得する。働くなら入国前に取っておく |
| 住み始めたら | 滞在許可(ITAS)と書類の携帯 | ITASの人は居住証明書(SKTT)、ITAPの人は電子住民登録証の携帯が義務 |
入国するときは、残りの有効期間が6か月以上あるパスポートが必要です。
インドネシア移住に使える主なビザ

インドネシア入国管理局のe-Visa公式サイトに掲載されている、日本人がよく検討するビザは次のとおりです(2026年9月時点)。
| ビザ | 主な条件 | 滞在・費用 |
|---|---|---|
| 就労(E23) | 雇用先があり、労働省への届け出などを入国後90日以内に済ませる。2,000米ドル以上の生活費の証明 | 180日・1年・2年(延長可)/525万・700万・950万ルピア |
| リモートワーク(E33G) | 海外の会社との雇用契約、年6万米ドル以上の収入、2,000米ドル以上の残高 | 最長1年/700万ルピア |
| リタイアメント(E33F) | 月3,000米ドル以上の収入(年金など)、保証人、2,000米ドル以上の残高 | 最長1年/700万ルピア |
| シルバーヘア(E33E) | 月3,000米ドル以上の収入、国営銀行に5万米ドル以上を預ける約束 | 最長5年(延長可)/1,300万ルピア |
| セカンドホーム(E33) | 国営銀行に13万米ドルの預金、または100万米ドルの住宅の購入 | 最長5年(延長可)/1,300万ルピア |
| 留学(E30・E30A・E30B) | 学校などの受け入れと保証 | 学ぶ内容で種類が分かれる |
働いて住む(就労ビザ・E23)
インドネシアの会社で働く場合は、就労のビザを取り、滞在許可(ITAS)を持って働きます。インドネシアでは就労ビザのカテゴリーが細かく分かれており、仕事の内容に合ったカテゴリーで取らないと、入管から指摘されることが多いとされています。会社の担当者と一緒に確認しながら進めましょう。
リモートワークで住む(E33G)
海外の会社に雇われたまま、インドネシアでリモートで働くためのビザです。年6万米ドル以上の収入と海外の会社との雇用契約が必要で、インドネシアの個人や会社から報酬を受け取ることはできません。バリ島でリモートワークをしながら暮らしたい人が検討するビザです。
リタイアメントビザ・シルバーヘア・セカンドホーム
年金などの収入で暮らす人向けには、リタイアメント(E33F)とシルバーヘア(E33E)のビザがあります。まとまった資金がある人向けには、5年滞在できるセカンドホーム(E33)もあります。年齢などの細かい条件は申請画面で確認できるため、申請前に公式サイトで確かめてください。
インドネシアの永住権(ITAP)
インドネシアには、ITASのほかに、より長く住むための滞在許可(ITAP)があります。まずは就労やセカンドホームなどでITASを取って住み、そのうえで条件を確認するのが一般的な流れです。
インドネシアの住みやすさ:移住のメリット
1年を通して温暖で、自然が豊か
赤道に近いインドネシアは1年を通して暖かく、バリ島の棚田や海、火山のある山々など、自然を身近に楽しめます。
多様な文化と、人口の多い国ならではの活気
インドネシアの人口は約2.79億人(2023年)で、約1,300の民族が暮らしています。首都ジャカルタだけで人口は1,067万人(2023年)です。人口の多さは、インドネシアに関わる仕事の広がりにもつながります。
日本人が住む国として実績がある
外務省の統計では、インドネシアに住む日本人は15,266人(2025年10月1日現在)です。ジャカルタなどの大都市には日本食のお店や日本人向けのサービスもあり、住み始めの生活を立ち上げやすい面があります。
インドネシアの物価と生活費の考え方
インドネシアの物価は、住む街と暮らし方で大きく変わります。現地の人と同じような暮らしなら日本より安く済む場面もありますが、外国人向けの住まい・日本食・輸入品・インターナショナルスクールなどを選ぶと、日本と同じくらいかそれ以上かかることもあります。
収入の目安として、2026年の州別最低賃金は、ジャカルタ首都特別州で月572万9,876ルピア、全38州の平均で月350万8,714ルピアです。現地で採用されて働く場合は、この水準を参考に、生活費との差を見積もりましょう。
| 費用の項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| ビザ・滞在許可 | ビザの費用(例:E33Gは700万ルピア)、延長の費用、書類の翻訳 |
| 住まい | 家賃、前払いの有無、家具・家電、水や電気の設備 |
| 医療 | 海外旅行保険・民間保険の保険料、病院までの距離 |
| 移動 | 車やバイクの配車サービス、運転手を雇うかどうか |
| 毎月の生活費 | 食費、スマホ代(IMEI登録)、日用品 |
| 日本で続く支払い | 住民票を残す場合の住民税・国民年金など |
海外移住でお金が足りなくなるパターンと対策は、海外移住はやめとけ?甘くない・悲惨と言われる理由と後悔しない対策でもまとめています。
インドネシア移住におすすめの地域

| 地域 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ジャカルタ | 首都で、企業や日本人向けのサービスが集まる。渋滞と空気には注意 | 現地の会社で働く人、駐在する人 |
| バリ島 | 自然と観光地の島。リゾートらしい暮らしができる一方、観光地価格のものも多い | リモートワークやリタイア後に暮らしたい人 |
| ジョグジャカルタ | 大学が多く、伝統文化が残る街 | 留学する人、文化に触れて暮らしたい人 |
| バンドン | ジャカルタから比較的近い高原の都市 | ジャカルタより落ち着いた環境がいい人 |
| スラバヤ | ジャワ島東部の大きな港湾都市 | ジャカルタ以外の都市で働く人 |
「バリ島移住」は人気ですが、デメリットとして、観光地ならではの物価の高さや、雨季の天気、移動手段の確保などがあります。バリ島移住の費用は、住むエリアと住まいの種類で大きく変わるため、まず短期滞在で家賃の相場と暮らしやすさを確かめましょう。
インドネシア移住を成功させる5つのステップ
- 目的を決める:働く、リモートで働く、リタイア後に暮らす、学ぶなど、何のために住むのかを1文で書きます。
- ビザを決める:目的に合うビザの条件(収入・預金・保証人など)を、入国管理局の公式サイトで確認します。
- インドネシア語を始める:あいさつ、数字、買い物の言葉から学びます。
- お金と保険を準備する:ビザの費用、住まいの初期費用、医療保険、最初の数か月の生活費を用意します。
- 到着後の手続きを予定に入れる:滞在許可の手続き、書類の携帯、IMEI登録、外務省の在留届を、入国後のスケジュールに書き込みます。
ほかの東南アジアの国とも比べたい人は、東南アジア移住のおすすめ4か国|住みやすい国とビザもあわせて読んでみてください。
海外で働く選択肢を広げるなら「英語×IT」も準備しておく
インドネシアで働くにはインドネシア語が役立ちますが、就労ビザやリモートワークのビザで住むには、「どこでも仕事ができるスキル」があると選択肢が広がります。たとえば、Webサイトをつくる・直すといったITのスキルと、英語で仕事のやりとりができる力は、海外の会社とリモートで働くときにも使えます。
Kredo(クレド)のIT留学は、フィリピン・セブ島で英語とITを一緒に学ぶ留学です。1日8時間(英語のマンツーマン4時間+ITのグループ授業4時間)で、ITの授業もすべて英語で行います。受講生の92%は英語もITも未経験から始めています。海外で働く選択肢を増やしたい人は、IT留学とは?費用・国別比較・1日の流れと選び方も参考にしてください。「インドネシアに行く前に、どんなスキルを身につけておくべきか」を相談したいときは、IT留学の無料カウンセリングも利用できます。
インドネシア移住のよくある質問
Q. 日本人はインドネシアにビザなしで入国できますか?
2026年9月時点で、日本国籍の人への訪問ビザ免除は運用が止まっています。観光や商談で30日以内なら到着ビザ(VOA、500,000ルピア)で入国でき、1回だけ30日延長できます。事前にオンラインで申請するe-VOAもあります。
Q. インドネシアのリタイアメントビザの条件は?
リタイアメントビザ(E33F)は、月3,000米ドル以上の収入(年金など)、保証人、2,000米ドル以上の残高などが条件で、滞在は最長1年、費用は700万ルピアです。5年滞在できるシルバーヘアビザ(E33E)もあり、国営銀行に5万米ドル以上を預けることなどが条件です。
Q. インドネシアでリモートワークをしながら住めますか?
海外の会社に雇われている人は、リモートワーク用のビザ(E33G)を検討できます。年6万米ドル以上の収入などが条件で、インドネシア国内の個人や会社から報酬を受け取ることはできません。
Q. インドネシアの物価は日本より安いですか?
現地の人と同じような暮らしなら安く済む場面もありますが、外国人向けの住まいや輸入品を選ぶと日本並みになることもあります。2026年のジャカルタの最低賃金(月572万9,876ルピア)も、現地の生活水準を知る目安になります。
Q. インドネシアに住んだら日本の手続きは必要ですか?
インドネシアに3か月以上住むなら、外務省の在留届電子届出システム(ORRnet)で在留届を出します。住民票を海外に移すかどうかで住民税・国民年金などの扱いが変わるため、出発前に市区町村の窓口で確認しましょう。
まとめ:インドネシア移住はデメリットを知り、目的に合うビザから準備しよう
- デメリットは、渋滞と大気汚染、医療とインフラの地域差、言葉、手続きの細かさ、習慣の違い
- 訪問ビザ免除は運用停止中。住むなら就労・リモートワーク・リタイアメント・セカンドホーム・留学などのビザを取る
- オーバーステイは1日100万ルピアの罰金。ビザの目的に合わない仕事はしない
- 物価は暮らし方しだい。最低賃金や家賃を見て生活費を見積もる
- 住む地域は「何をしに行くか」で選び、短期滞在で下見すると安心
英語でIT・AIを学べるKredo
英語×IT・AIのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?
当メディアを運営しているKredoは、英語×ITをオンラインで学ぶ「Kredoオンラインキャンプ」と、フィリピンのセブ島で英語とIT・AIを学ぶ「KredoIT留学」「KredoAI留学」を提供しています。これまでの卒業生は3,000名以上。卒業生の多くが、国内外のIT企業への転職、フリーランスなどへのキャリアチェンジを実現しています。これからの時代に必要な英語×IT・AIのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?









