東南アジアで移住先としておすすめなのは、マレーシア・タイ・ベトナム・フィリピンの4か国です。日本からの距離が近く、日本人が多く暮らす都市があり、長く住むための制度や選択肢もあります。ただし、「どの国がいちばん住みやすいか」は人によって変わるため、目的(働く・学ぶ・リタイア後に暮らす)・予算・ビザの3つで比べて選ぶと、後悔しにくくなります。
この記事では、東南アジア4か国をビザなしで滞在できる日数、長期滞在の制度、言葉、向いている人で比較し、住みやすい国の選び方、移住のデメリット、移住前に準備することを、2026年9月時点の公式情報で整理しました。書いているのは、フィリピン・セブ島で英語とITを学べる留学を運営するKredo(クレド)の編集部です。ビザの条件は変わることがあるので、最新の情報は各国の大使館や入国管理局で確認してください。

- 東南アジア移住のおすすめは、マレーシア・タイ・ベトナム・フィリピン
- ビザなしで滞在できる日数は、マレーシア3か月・タイ30日・ベトナム45日・フィリピン30日(2026年9月時点。タイは2026年9月15日から60日→30日に短縮)
- ビザなしの滞在は「住む」ための資格ではない。長く住むなら目的に合うビザや長期滞在の制度が必要
- 住みやすさは「目的・予算・ビザ・言葉」で比べる。万人向けのランキングはない
- 移住前に「ビザ・仕事・保険・税金」の4つを準備しておく
東南アジア移住におすすめの4か国を比較
まずは、4か国の違いを表で比べてみましょう。
| 国 | ビザなしで滞在できる日数(観光など) | 長く住むための主な制度・ビザ | 主な言葉 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| マレーシア | 3か月以内 | 長期滞在プログラム「MM2H」、就労ビザなど | マレー語(英語も広く使われる) | 英語で暮らしたい人、家族で移住したい人 |
| タイ | 30日(2026年9月15日から。それまでは60日) | 目的別の査証(DTVなど長期向けのビザもある) | タイ語 | 日本人が多い都市で暮らしたい人 |
| ベトナム | 45日以内(原則延長不可) | 目的別の査証(就労など) | ベトナム語 | 成長する国で働きたい人 |
| フィリピン | 30日(延長の手続きあり) | 退職者向けの特別居住ビザ「SRRV」、就労ビザ、就学許可など | フィリピノ語・英語(公用語) | 英語を使って暮らしたい・学びたい人 |
表の「ビザなしで滞在できる日数」は、あくまで観光などの短期滞在のルールです。ビザなしの入出国をくり返して住み続けることは、移住の方法としてはおすすめできません。長く住むなら、次の章で紹介する各国の制度や、目的に合ったビザを取りましょう。
東南アジアの住みやすい国はどこ?国ごとの特徴

マレーシア:英語が通じやすく、長期滞在の制度がある
マレーシアと日本の間には査証免除の取り決めがあり、観光などを目的とした3か月以内の滞在ならビザは不要です。入国前には、オンラインでデジタル入国カード(MDAC)の登録が必要です。
長く住む方法としては、マレーシア政府(観光・芸術・文化省)が運営する長期滞在プログラム「MM2H(Malaysia My Second Home)」があります。現在はPlatinum・Gold・Silverなどの区分に分かれていて、区分ごとに条件と内容が違います。年齢や預金額などの条件は変わることがあるため、公式サイトで確認しましょう。働く目的なら、入国前に必要なビザを取っておく必要があります。
マレーシアの暮らしの理想と現実は、マレーシア移住これって本当?後悔しないために知りたい理想と現実で詳しく解説しています。
タイ:日本人が多い都市があり、生活のしやすさで選ばれる
日本のパスポートを持っている人は、観光目的ならビザなしで滞在できます。滞在できる期間は、2026年9月15日から最長30日間に短縮されました(それまでは60日間)。陸路の国境から査証免除で入国できるのは年2回までというルールも加わっています。2025年5月からは、入国するすべての外国人にタイデジタル到着カード(TDAC)のオンライン登録が必要になっています。
中・長期の滞在には、入国前に目的に合った査証を取る必要があります。長期滞在向けのビザとしては、DTV(Destination Thailand Visa)などもあります。種類と条件は駐日タイ王国大使館のホームページで確認できます。
ベトナム:成長する市場で働きたい人に
日本人は、45日以内の滞在ならビザが免除されます。ただし、ビザ免除で入国した場合は原則として滞在期間を延長できません。また、ビザを取って入国した場合でも、一部の例外を除いてベトナム国内で滞在資格を変えることはできず、いったん出国して在外公館でビザを取り直す必要があります。
そのため、ベトナムに住むなら、最初から目的(就労など)に合ったビザを取って入国することが大切です。働く場合は、先に現地での仕事を決めておくのが基本の流れです。
フィリピン:英語が公用語で、学びながら暮らしやすい
観光や商用などで30日以内の滞在なら、事前のビザは不要です。30日を超える場合は、事前にビザを取るか、入国管理局で滞在期限を延長する手続きをします。入国の前には、オンラインの「eTravel」への登録が必要です。
フィリピンは、フィリピノ語と英語が公用語です。英語で生活しやすいため、語学留学やIT留学で英語を身につけながら暮らすという選び方もできます。長期滞在の制度としては、フィリピン退職庁(PRA)が案内する退職者向けの特別居住ビザ「SRRV」があります。語学学校などで学ぶ場合は、就学のための許可(SSP:Special Study Permit)が必要です。
東南アジアの「住みやすい国ランキング」の見方と、目的別の選び方
インターネットには「アジアの住みやすい国ランキング」「移住しやすい国ランキング」「永住権を取りやすい国ランキング」などがあります。ただ、順位は何を基準にしているか(物価・治安・ビザ・言葉・医療など)で大きく変わります。ランキングは参考にしつつ、自分の目的に合うかどうかで判断しましょう。
| 移住の目的 | チェックしたいこと | 候補になりやすい国 |
|---|---|---|
| 英語を使って暮らしたい・学びたい | 生活や学校で英語が使えるか | フィリピン、マレーシア |
| リタイア後に長く暮らしたい | 退職者・長期滞在向けの制度があるか、医療機関に通いやすいか | マレーシア(MM2H)、フィリピン(SRRV) |
| 現地で働きたい | 就労ビザの条件、自分の職種の求人があるか | 4か国とも。仕事を先に決めるのが基本 |
| リモートで日本の仕事を続けたい | その働き方で滞在できるビザがあるか、ネット環境 | 各国の制度を個別に確認(タイのDTVなど) |
| 日本人が多い環境で安心して暮らしたい | 日本語が通じる病院・スーパー・学校があるか | 大都市(バンコク、クアラルンプールなど) |
「日本より住みやすいかどうか」も、比べる項目しだいです。物価や気候は暮らしやすくても、言葉・医療・行政手続きでは日本より手間がかかることがあります。いきなり移住するのではなく、まず短期滞在で1〜2か月暮らしてみてから決めるのも、後悔しない方法です。
東南アジアに移住するデメリットと注意点

| デメリット・注意点 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 治安 | スリやひったくりなど、観光客や外国人がねらわれる犯罪がある | 外務省の海外安全ホームページで住む地域の最新情報を確認する |
| ビザと入国のルール | ビザなしの日数や入国カードの制度が変わることがある | 渡航前に大使館・入国管理局で最新情報を確認する |
| 医療 | 地域によって、日本と同じ水準の医療を受けにくいことがある | 海外旅行保険や現地の医療保険に入り、通える病院を調べておく |
| 生活インフラ | 停電・断水・交通渋滞など、日本より不便に感じる場面がある | 短期滞在で生活を体験し、住む地域と住まいを選ぶ |
| 気候 | 一年を通して暑く、雨季がある国が多い | 暑さへの対策と、体調をくずしたときの備えをしておく |
海外移住で後悔しやすいパターンは、「思っていた生活と違った」「お金が足りなくなった」「仕事が見つからなかった」の3つです。移住する前に、次の準備をしておきましょう。
東南アジアへの移住で事前に準備すること
1. ビザ
移住の目的に合ったビザや長期滞在の制度を選び、条件(年齢・資金・仕事など)を満たせるか確認します。各国の制度は変わることがあるため、大使館や入国管理局の公式サイトで最新の情報を確認しましょう。
2. 仕事(収入)
現地で働くのか、日本の仕事をリモートで続けるのか、年金や貯金で暮らすのかを決めます。現地で働く場合は、多くの国で就労ビザが必要です。英語やITなど、国をまたいで使えるスキルがあると、選べる仕事が広がります。
3. 保険
海外で病院にかかると、医療費が高額になることがあります。海外旅行保険や現地の医療保険に入り、けがや病気のときにどの病院に行くかを決めておきましょう。
4. 税金と日本の手続き
住民票を海外に移すかどうかで、住民税・国民年金・国民健康保険の扱いが変わります。住む国での税金のルールも確認が必要です。海外に3か月以上住む場合は、外務省に在留届を出します。出発前に、住んでいる市区町村の窓口で確認しておきましょう。
東南アジアで働く力をつけるなら「英語×IT」という選択肢

東南アジアの国々では、職場で英語が使われることも多く、英語とITのスキルがあると、現地で働く・リモートで働くといった選択肢を考えやすくなります。
Kredo(クレド)のIT留学は、フィリピン・セブ島で英語とITを一緒に学ぶ留学です。1日8時間(英語のマンツーマン4時間+ITのグループ授業4時間)で、ITの授業もすべて英語で行います。受講生の92%は英語もITも未経験から始めています。卒業後にフィリピンのIT企業などで働いている卒業生もいます。留学先や費用の比べ方はIT留学とは?費用・おすすめ国・選び方にまとめています。東南アジアで暮らしながら学ぶことに興味がある人は、IT留学の無料カウンセリングで相談してみてください。
東南アジア移住のよくある質問
Q. 東南アジアで日本人が移住しやすい国はどこですか?
何を重視するかで変わります。英語で暮らしたいならフィリピンやマレーシア、長期滞在の制度で選ぶならマレーシア(MM2H)やフィリピン(SRRV)、日本人の多い都市で暮らしたいならタイのバンコクなどが候補になります。まずは目的を決めてから比べましょう。
Q. ビザなしで東南アジアに住むことはできますか?
ビザなしで滞在できるのは、観光などの短期滞在だけです(マレーシア3か月・タイ30日・ベトナム45日・フィリピン30日。2026年9月時点)。長く住むなら、目的に合ったビザや長期滞在の制度を使う必要があります。
Q. 東南アジア移住で英語は必要ですか?
国や仕事によりますが、フィリピンは英語が公用語で、マレーシアでも英語が広く使われています。現地の言葉がわからなくても、英語ができると生活や仕事の選択肢が広がります。
Q. 移住する前にお試しで住むことはできますか?
ビザなしで滞在できる期間の中で、観光として1〜2か月ほど暮らしてみるのがおすすめです。住まい、交通、買い物、病院などを実際に確かめてから、移住するかどうかを判断できます。語学留学やIT留学で数か月滞在して、生活を体験する方法もあります。
まとめ:東南アジア移住は「目的・ビザ・お試し滞在」で後悔を防ごう
- 東南アジア移住のおすすめは、マレーシア・タイ・ベトナム・フィリピン
- ビザなしの日数は短期滞在のルール。長く住むなら目的に合うビザや制度を使う
- 住みやすさのランキングは基準しだい。目的・予算・ビザ・言葉で比べる
- 移住前に、ビザ・仕事・保険・税金の4つを準備する
- まずは短期滞在で暮らしを体験してから決めると安心
アジアの中で、日本から近い韓国も候補に入れて比べたい人は、韓国移住の条件と日本人が韓国に住むための方法もあわせて読んでみてください。
英語でIT・AIを学べるKredo
英語×IT・AIのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?
当メディアを運営しているKredoは、英語×ITをオンラインで学ぶ「Kredoオンラインキャンプ」と、フィリピンのセブ島で英語とIT・AIを学ぶ「KredoIT留学」「KredoAI留学」を提供しています。これまでの卒業生は3,000名以上。卒業生の多くが、国内外のIT企業への転職、フリーランスなどへのキャリアチェンジを実現しています。これからの時代に必要な英語×IT・AIのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?









