「いらっしゃいませ」は英語で何と言うのか。サイズや注文を聞けても、会計で言葉に詰まってしまう。接客英語は、こうしたよくある場面ごとの短い表現から準備すると使いやすくなります。
この記事では、来店・注文・商品説明・会計・お見送りで使う英語を、意味と使う条件を添えて紹介します。相手の返答を聞いて対応を変える練習は、接客業の英語を練習する会話例にまとめています。
- お客様が何を求めているかを聞き、注文や数量を確認する。
- 自分がすることはCan I …?、相手へのお願いはCould you …?など、行動する人に合わせて選ぶ。
- 在庫・料金・保証などは、確認できた内容だけを案内する。
以下は学習用の例文です。金額・商品・対応内容は例であり、実際の店舗のサービスや規定を示すものではありません。日本語訳は接客場面での自然な意味を示しています。
出迎えの接客英語|挨拶した後は返答に合わせる

日本語の「いらっしゃいませ」を毎回同じ一文に置き換える必要はありません。入店時に挨拶し、必要なら手助けを申し出ます。お客様が商品を見始めたばかりなら、質問を重ねずに様子を見る対応もあります。
| 場面 | 英語 | 意味・使い方 |
|---|---|---|
| 入店時の挨拶 | Hello! Welcome. | こんにちは。いらっしゃいませ。 |
| 手助けを申し出る | Can I help you find anything? | 何かお探しですか。探す手助けが必要か尋ねる。 |
| 見ているだけと言われた | Of course. Take your time. | もちろんです。ごゆっくりご覧ください。 |
| 必要なときに声をかけてもらう | Please let me know if you need any help. | お手伝いが必要でしたらお知らせください。 |
| 予約を確認する | Do you have a reservation? | ご予約はございますか。予約を受ける店舗で使う。 |
| 飲食店で人数を聞く | How many people are in your party? | 何名様ですか。partyはここでは一緒に来店したグループ。 |
「見ているだけです」と言われたら
I’m just looking, thanks.は「見ているだけです、ありがとう」という返答です。すぐに購入する商品が決まっていないことを受け止め、上のTake your time.などで返します。その後にお客様が商品を手に取って質問したら、改めて対応しましょう。
Welcome.は迎える場面で使えますが、You’re welcome.は通常、相手のThank you.への返答です。来店の挨拶として混同しないようにしましょう。用法はCambridge Dictionaryのwelcomeとyou’re welcomeで確認できます。
Can I・Could you・Would you likeの使い分け

フレーズを覚えるときは、「誰が何をするか」まで一緒に見ると応用しやすくなります。Can I …?は自分がすることへの申し出・許可、Could you …?は相手にしてもらいたいこと、Would you like …?は相手への提案や希望の確認に使えます。
| したいこと | 例文 | ここでの意味 |
|---|---|---|
| こちらが手助けする | Can I carry that for you? | お持ちしましょうか。 |
| こちらが確認してよいか尋ねる | Can I check your receipt? | レシートを確認してもよろしいですか。 |
| お客様に見せてもらう | Could you show me the item? | 商品を見せていただけますか。 |
| お客様の希望を尋ねる | Would you like to try it on? | 試着なさいますか。 |
Would you like to …?の後ろには動詞の原形を置きます。一方、Do you like …?は一般的な好みを聞く表現です。たとえばDo you like coffee?は「コーヒーは好きですか」で、今飲み物を勧める意図とは違います。詳しくはCambridgeのwould likeの解説を参照してください。
Could you …?でも、強い口調で繰り返せば相手に圧力を与えることがあります。用件を短く伝え、相手が答える時間を取りましょう。pleaseを添える場合も、命令のようにならない声の調子を意識します。
注文・要望を聞く英語|サイズ・数量まで確認する
最初の質問で必要な情報が全部そろうとは限りません。商品名を聞いた後に、サイズ・色・数量など、対応に必要な項目を一つずつ確認します。尋ねる順番は店舗や商品に合わせてください。
| 確認したいこと | 英語 | 日本語 |
|---|---|---|
| 注文の準備 | Are you ready to order? | ご注文はお決まりですか。 |
| サイズ | What size would you like? | どのサイズをご希望ですか。 |
| 色 | Which color would you prefer? | どちらの色がよろしいですか。 |
| 数量 | How many would you like? | いくつご希望ですか。 |
| 追加の注文 | Would you like anything else? | ほかにご注文はございますか。 |
| 待つ意思 | Would you like a little more time? | もう少しお時間が必要ですか。 |
注文を復唱してから次へ進む
店員:One hot coffee and one iced latte. Is that correct?
ホットコーヒーとアイスラテを1つずつでよろしいですか。
お客様:Yes, that’s correct.
はい、そのとおりです。
商品名だけでなく、hot / iced、small / large、one / twoなど間違えると内容が変わる情報を復唱します。相手から訂正があったら、訂正後の内容をもう一度確認してから注文処理へ進みましょう。
聞き取れなかった場合は、推測して注文を確定しないことが大切です。たとえばSorry, did you say two?(すみません、2つとおっしゃいましたか)と、分からなかった部分に絞って尋ねられます。
商品・サービスを説明する英語|確認できた情報を伝える
商品の特徴を説明するときは、英語表現と商品の事実を分けて考えます。「人気です」「保証があります」「無料です」は、英語として言えても、実際にその内容を確認できていなければ案内できません。
| 場面 | 英語 | 使う条件・意味 |
|---|---|---|
| 別のサイズを紹介する | This also comes in a smaller size. | こちらは小さいサイズもあります。商品の展開を確認したうえで使う。在庫があるかは別に確認する。 |
| 使い方を見せる | Let me show you how it works. | 使い方をご説明します。自分で説明できる場合。 |
| 在庫を調べる | Let me check whether we have that in stock. | 在庫があるか確認します。 |
| 素材や仕様を調べる | I’ll check the product information. | 商品情報を確認します。 |
| 保証条件を調べる | Let me check the warranty details. | 保証の詳細を確認します。 |
| 調べても判断できない | I’ll ask the person in charge. | 担当者に確認します。 |
in stockは在庫があること、out of stockは在庫切れを表します。サイズ展開があることと、今日そのサイズを購入できることは同じではありません。「商品として扱っている」と「今ここに在庫がある」を分けて伝えましょう。
「確認します」と伝えた後は、結果を知らせるところまでが対応です。結果が分からないままなら、その状態を伝えて担当者につなぎます。入荷日や待ち時間も、根拠のない数字を埋めて答える必要はありません。
会計の接客英語|内容・合計・支払い方法を確かめる

会計では、まず購入・注文内容と金額を確認し、その店舗で利用できる支払い方法を案内します。金額は画面や明細も示すと、聞き間違いに気づきやすくなります。
| 場面 | 英語 | 日本語・注意点 |
|---|---|---|
| 合計を伝える | Your total is 3,000 yen. | 合計3,000円です。数字は練習用の例。 |
| 支払い方法を聞く | How would you like to pay? | お支払い方法はいかがなさいますか。 |
| 現金とカードを受け付けている | We accept cash and cards. | 現金とカードをご利用いただけます。実際に対応する場合のみ。 |
| レシートを渡す | Here’s your receipt. | こちらがレシートです。 |
| お釣りを渡す | Here’s your change. | こちらがお釣りです。 |
| 袋の希望を聞く | Would you like a bag? | 袋はご入用ですか。有料なら料金を先に説明する。 |
袋や追加サービスは料金まで伝える
袋が有料の例なら、A bag costs 20 yen. Would you like one?(袋は20円です。ご入用ですか)と伝えられます。20円はあくまで練習用の金額で、実際の表示に合わせて変更してください。
支払い端末の操作は、店の手順と端末の表示に合わせて案内します。暗証番号を声に出して教えてもらう必要はありません。操作が分からないときは担当者に確認し、推測でボタンを案内しないようにしましょう。
謝罪・確認・取次の英語|対応を約束する前に調べる
困りごとを伝えられたときは、話を受け止め、何が起きたかを確認します。自分で判断できない内容を、その場で「必ず交換します」「二度と起きません」と約束しないようにしましょう。
| 対応 | 英語 | 日本語 |
|---|---|---|
| 知らせてもらったことへのお礼 | Thank you for letting us know. | お知らせいただきありがとうございます。 |
| 不便に対する謝罪 | I’m sorry for the inconvenience. | ご不便をおかけして申し訳ありません。 |
| 状況を聞く | Could you tell me what happened? | どのようなことがあったか教えていただけますか。 |
| 確認してから案内する | Let me check what we can do. | どのような対応ができるか確認します。 |
| 責任者に確認する | I’ll check with my manager. | 責任者に確認します。 |
| 待ってもらった後のお礼 | Thank you for your patience. | お待ちいただきありがとうございます。 |
これらの表現は、返金・交換の可否を決めるものではありません。確認結果と権限に沿って次の案内をします。お客様の返答を含む一連のやり取りは、聞き返し・品切れ・トラブル対応の会話練習で確認してください。
お見送りの英語|感謝と質問を使い分ける
最後は利用へのお礼を伝えます。滞在を楽しんだか質問したいのか、楽しい時間だったことを願う気持ちを伝えたいのかで文を選びましょう。
| 英語 | 日本語 | 使い方 |
|---|---|---|
| Thank you for visiting us. | ご来店ありがとうございました。 | 来店へのお礼。 |
| Have a lovely day. | よい一日をお過ごしください。 | 日中のお見送りの一言。 |
| Have a nice evening. | よい夜をお過ごしください。 | 夕方以降に。 |
| We hope to see you again. | またのお越しをお待ちしています。 | 再来店を歓迎する。 |
| Did you enjoy your visit? | 楽しんでいただけましたか。 | 感想を質問する。 |
| I hope you enjoyed your visit. | 楽しんでいただけていればうれしいです。 | 希望を述べる文で、直接の質問ではない。 |
Thank you for …の後ろに動作を置く場合は、visitingのように-ing形にします。Thank you for visit us.とはしません。お礼への返答とあわせて、Cambridgeのplease / thank youの解説でも確認できます。
接客英語の覚え方とよくある質問
最初にどのフレーズを覚えればよい?
自分の仕事で一番多い場面を一つ選び、「最初の質問」「確認」「終わりの一言」を練習しましょう。たとえばレジ担当なら、合計を伝える→支払い方法を聞く→レシートを渡す、という順番です。商品の名前と数字を入れ替えると、自分の業務に近い練習になります。
英語が出てこないときはどうする?
長い説明を急いで作るより、商品・メニュー・明細を一緒に確認し、分からない部分を短く聞き直します。それでも対応が難しい場合は、I’ll ask the person in charge.で担当者へつなぎます。「分かったことにする」より、確認を続けるための一文を準備しましょう。
例文を読むだけでなく、どう練習すればよい?
- お客様が「見ているだけ」と言っています。どんな一言を返しますか。
- 商品の保証を質問されましたが、条件が分かりません。どう伝えますか。
- 会計前にホットかアイスか分からなくなりました。何を確認しますか。
返答例:1. Of course. Take your time. / 2. Let me check the warranty details. / 3. Would you like that hot or iced?
フレーズを選べるようになったら、相手の答えを変えて練習します。「はい」だけで進む会話より、注文の訂正や品切れも含めると、自分が止まる場所が分かります。次は接客英語の会話教材へ進んでみてください。英語学習全体の順番を整理したい方には、英語学習のロードマップも役立ちます。
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