こんにちは!Kredo BlogのTakeo Yokotaです。
休暇前に英語で「留守の間、お願いします」と伝えたい。でも、ファイルの場所を書くだけで相手が動けるのか、どこまで任せてよいのか、迷うことはありませんか。
英語の引き継ぎメールでは、不在期間と作業内容に加えて、次にすること、引き受けたという返事、判断できる範囲、困ったときの相談先をそろえます。相手の名前をメモに書いた時点では、代行が決まったとは限りません。
Kredoは累計3,000名の卒業生を輩出し、英語×IT・AIを通じてグローバルに活躍・就職する人材を育成してきました。このレッスンでは、小さなWeb制作プロジェクトを同僚へ一時的に任せる場面を使い、依頼から確認返信、復帰時の引き戻しまで練習します。
冒頭のカバーは本記事専用のAI生成イメージです。実際のKredoの社員・受講生・授業の写真ではありません。
目次
1. 引き継ぎの英語は「依頼中」と「了承済み」で書き分ける
「引き継ぎ」は名詞で handover、仕事や責任を相手へ「引き継ぐ(渡す)」は動詞で hand over と書けます。たとえば handover notes は引き継ぎメモ、hand over a task は作業を相手へ引き継ぐ、という形です。Oxford Learner’s Dictionariesの hand overでも、責任などを他者へ渡す意味が確認できます。
ただし、handover という単語を使うだけでは、相手が引き受けたかは伝わりません。最初のメールでは、引き受けられるかを尋ねましょう。
Could you cover the staging review while I am away?
私が不在の間、ステージングの確認を代わりにお願いできますか。
cover は、ここでは一時的に担当するという意味です。staging は公開前の確認用環境。専門知識よりも、「公開前のページをチェックする仕事」と捉えれば十分です。
相手が了承した後なら、次のように書けます。
Thanks for agreeing to cover the staging review. Here are the handover notes.
ステージングの確認を引き受けてくれてありがとうございます。引き継ぎメモを送ります。
返事がない段階で Thanks for agreeing … と書くと、了承済みとして話を進めてしまいます。 丁寧さだけでなく、今どの段階なのかを英文に反映させましょう。一般的な依頼表現を増やしたい場合は、ビジネス英語の依頼表現も参考にしてください。

- 依頼引受可否を尋ねる
- 了承担当する返事を得る
- アクセス確認資料を実際に開く
- 代行開始合意した範囲で動く
- 復帰時の照合完了と残りを戻す
GitLabの担当変更に関する公開ハンドブックには、受け手と作業や期限を調整してから確定する運用が示されています。これは同社のサポート業務の例ですが、「他の人の担当や期限を一方的に確定しない」という点は、今回の練習にも役立ちます。
2. 英語の引き継ぎメモに残す7項目
引き継ぎメモは、過去の作業を詳しく説明するだけでなく、次の担当者が何をすればよいかを探さずに読める形にします。次の7項目は、このレッスン用に整理したチェック項目です。会社の必須様式ではありません。
- 不在期間と復帰時点:Away / Return いつからいつまで代行が必要か。復帰する日だけでなく、必要なら時刻とタイムゾーンも書きます。
- 今の状態:Current status どこまで完了し、何が残っているか。一時的な担当者に必要な範囲に絞ります。
- 次の行動と期限:Next action / Due 「対応をお願いします」ではなく、「何を確認して、どこに記録するか」を具体化します。
- 資料とアクセス:Resources / Access 資料の場所と、受け手が実際に開けるか。リンクを送ったことと閲覧できることは別です。
- 担当と受諾状態:Cover / Confirmation 誰に依頼中か、誰が了承したか。未確認を confirmed に変えないようにします。
- 判断できる範囲:Limits / Decision owner 自分で進められること、実行しないこと、判断を求める相手を分けます。
- 困ったときの相談先:Questions / Contact 不在者以外の、了承済みの窓口を明記します。実務では連絡手段も、職場で承認された方法で確認します。
たとえば「画像の差し替えは完了」だけでは、受け手は次に公開すべきか、確認だけでよいか分かりません。「スマホ表示と代替テキストを確認し、問題をタスクへ記録。公開操作はしない」と行動に落とし込みます。
British Councilの指示メール教材も、一覧を使うこと、重要な指示を明確にすること、質問の連絡先を示すことを勧めています。本記事では、不在者がメールを見ない設定なので、質問先は別の担当者にします。
3. 休暇前の依頼から確定メモまでを読んでみよう
ここからは編集部が作成した架空の教材です。Aki、Maya、Leo、タスク番号、日付はすべて例です。実際の社員や受講生のやりとりではありません。
原資料:公開操作は任せない
Akiは2026年11月9〜11日に不在で、11月12日09:00 JSTに復帰します。Webサイトの差し替え画像はステージングへ反映済みです。Mayaには、11月10日15:00 JSTまでにスマホ表示と画像の代替テキストを確認し、問題があればSITE-24へ記録してほしいと考えています。
Mayaはまだ代行を了承しておらず、レビュー資料が開けるかも未確認です。公開操作は任せません。公開の可否は責任者のLeoが判断します。この教材ではLeoは相談窓口になることを了承済みです。Akiは休暇中にメールを確認しません。
代替テキスト(alt text)は画像の内容や役割を伝えるためのテキストです。今回はその確認が作業範囲であり、ページ公開まで担当する設定ではありません。
依頼メール:作業期限と返信期限を分ける
この依頼には、教材の追加条件として「11月6日15:00 JSTまでに引受可否を返事してもらう」を加えます。作業そのものの期限は11月10日です。
Subject: Coverage request: staging review, 9–11 November 2026
Hi Maya,
Could you cover the staging review while I am away from 9 to 11 November? The replacement images are already on staging. Please check the mobile layout and image alt text by 15:00 JST on 10 November and record any issues in SITE-24. Please do not publish the page; Leo will decide whether it is ready to publish.
The review notes are linked in SITE-24. Could you check whether you can open them and let me know by 15:00 JST on 6 November whether you can take this on?
Leo has agreed to be the contact while I am away. I will not be checking email during that time. I will be back at 09:00 JST on 12 November.
Thanks, Aki
日本語では、「11月9〜11日の不在中、ステージングの確認を代行できるか。10日15時までに確認して問題を記録してほしい。公開はしないでほしい。資料を開けるか確かめ、6日15時までに引受可否を知らせてほしい」という依頼です。
by は、この文では「その時刻までに」という期限を表します。返信の期限と作業の期限を、それぞれ対応する文の近くに置くと取り違えを防げます。JSTは日本標準時です。海外チームでは相手の地域を推測せず、双方が分かるタイムゾーン表記を使ってください。
返信:了承しても、すぐ着手できるとは限らない
追加条件として、Mayaは引き受けられますが、レビュー資料が開けないとします。
Hi Aki,
I can take on the staging review, but I cannot access the review notes yet. Could you arrange access before you leave? I understand that I should record any issues in SITE-24 and should not publish the page.
Thanks, Maya
「引き受けられます。ただし、資料にはまだアクセスできません。不在になる前にアクセスできるよう手配してもらえますか。問題はSITE-24に記録し、公開しないことを理解しています」という返事です。
I can take on … は、この依頼への返事では引き受ける意思を示せます。I will check … と書けば、自分がする行動をよりはっきり示せますが、まだ合意していない期限や実行できない作業を付け足してはいけません。
「確認を代行できますか。資料も開けるか確認してください」
「引き受けられます。ただし、資料が開けません」
「アクセスを手配しました。開けるか確認してもらえますか」
「資料を開けました。確認と記録を担当し、公開操作はしません」
確定メモ:確認した事実に更新する
次の追加条件では、11月6日14:00 JSTにMayaが資料を開けることを確認できました。依頼時の未確認事項を、確認済みの状態へ更新します。
Handover: staging review, 9–11 November 2026
- Cover: Maya, confirmed on 6 November.
- Current status: The replacement images are uploaded to staging.
- Next action: Check the mobile layout and image alt text by 15:00 JST on 10 November.
- Record: Add any issues to SITE-24. The review notes are linked in that task; access was checked on 6 November.
- Limit: Do not publish the page. Leo will decide whether it is ready to publish.
- Questions: Contact Leo if you cannot continue. I will not be checking email while I am away.
- Return: I will be back at 09:00 JST on 12 November.
このメモでは、Mayaが担当、確認作業が次の行動、SITE-24が記録先です。公開の判断はLeoに残っています。確認済みのメモを相手にも共有し、内容が変わった場合は変更点を明示しましょう。
4. 受け取る側は「分かりました」の先まで返す
Thanks, noted. は「確認しました」と短く返せる表現ですが、それだけでは、担当を引き受けたのか、資料を読んだだけなのかが曖昧に残ることがあります。引き継ぎでは、引受可否・次の行動・困っている点が伝わるかを確認します。
期限まで対応できないとき
別の返信例として、Mayaが10日15時までには対応できない状況を考えます。この例は、先ほどの了承後の続きではありません。
I’m sorry, but I can’t complete the review by 15:00 JST on 10 November. Could you arrange for someone else to cover it?
申し訳ありませんが、11月10日15:00 JSTまでには確認を終えられません。別の担当者を手配してもらえますか。
できない期限を明示します。本人の了承を得ずに別の同僚の名前を出して、「その人がやります」と約束しないようにします。返答期限になっても返事がないときも、了承済みにせず、職場のルールに沿って担当の調整をします。
資料を開けないとき
I can open SITE-24, but I cannot open the review notes linked there.
SITE-24は開けますが、そこにリンクされたレビュー資料は開けません。
何が開き、何が開かないかを分けると、相手が不足しているアクセスを確認しやすくなります。「誰でも見られる設定にして」「パスワードを送って」と求めるのではなく、必要な人が必要な資料だけを読めるよう、社内の手順で調整します。
作業範囲を超える判断が必要なとき

確認・記録する
スマホ表示とalt textを確認。問題はSITE-24へ。
困ったら相談する
続けられない場合は、了承済みの窓口Leoへ。
公開はしない
Mayaの代行範囲には含まれません。判断者はLeo。
I found an issue during the review and recorded it in SITE-24. Leo, could you advise on the next step? I have not published the page.
確認中に問題を見つけ、SITE-24に記録しました。Leo、次にどうすればよいか教えてもらえますか。ページは公開していません。
問題を見つけたこと、記録したこと、していない操作を分けて伝えています。この教材では「確認」と「記録」までがMayaの担当です。公開の承認が出たとしても、それだけでMayaが公開操作まで引き受けたとは限りません。実行する担当と範囲は、別途確認します。
5. 復帰時は「完了・残り・判断待ち」を返す
不在期間が終わるときは、元の担当者が再開できるように状況を戻します。追加条件として、Mayaは期限内に確認を終え、代替テキスト1件の未記入をSITE-24へ記録しました。Leoの判断はまだなく、公開もしていません。
Hi Aki,
The staging review is complete. I recorded one missing alt text item in SITE-24. The page has not been published, and Leo’s decision is still pending.
Thanks, Maya
「確認作業は完了。代替テキストの未記入を1件記録。ページは未公開で、Leoの判断待ち」という意味です。確認が終わったことと、不備が直ったことは別です。原資料にない「修正済み」「公開済み」を足さないようにしましょう。

完了
ステージングの確認
残り
alt textの未記入1件を記録
判断待ち
Leoの判断待ち・未公開
Aki側の返信も練習するなら、次のように引き戻す範囲を示せます。これは復帰後、Akiが再び担当することを決めた場合の例です。
Thanks for covering the review. I’ll take over from here and check with Leo about the remaining alt text item.
確認を代行してくれてありがとう。ここからは私が引き継ぎ、残っている代替テキストの件をLeoに確認します。
復帰した事実だけで担当を曖昧にせず、誰が次の確認をするかをそろえます。完了・確認待ちなどの状態表現をさらに練習したい方は、英語の進捗報告テンプレートも使えます。
6. 4つの練習で、事実を変えずに書いてみよう
上の原資料を見ながら、まず自分で書いてから解答を開いてください。英文が解答例と完全に一致する必要はありません。担当、日時、行動、判断の範囲が保たれているかを確かめます。
問1:誤った引き継ぎ文を直す
Maya will publish the page by 3 p.m. on 10 November. I will check my email while I am away.
原資料とのずれを4つ挙げ、依頼段階の英文へ直してください。追加条件は「11月6日15:00 JSTまでに引受可否とアクセス可否を返信してもらう」です。
- 1誤例Mayaの担当を確定原資料に戻すまだ依頼段階
- 2誤例公開する原資料に戻す確認し、公開しない
- 3誤例3 p.m.だけ原資料に戻す15:00 JST
- 4誤例不在中もメールを確認原資料に戻す不在中は確認しない
問1の解答と解説を見る
ずれは、①未了承のMayaの担当を確定、②確認を公開操作に変更、③期限のタイムゾーンが欠落、④不在中のメール確認を追加、の4点です。
Could you cover the staging review while I am away from 9 to 11 November? The task is to check the mobile layout and image alt text by 15:00 JST on 10 November. Please do not publish the page. Could you let me know by 15:00 JST on 6 November whether you can take this on and whether you can open the review notes? I will not be checking email while I am away.
「Maya will …」を依頼へ戻し、作業は確認、公開はしないと明記します。15:00 JSTは3 p.m. JSTと書いても構いません。依頼メール全体にするなら、記録先SITE-24、相談先Leo、復帰時点も加えます。
問2:引き受けられるが、資料が開けない
Mayaとして返信してください。代行は引き受けられますが、レビュー資料にはアクセスできません。記録先と公開しないことも確認します。
問2の解答と解説を見る
I can take on the staging review, but I cannot access the review notes yet. Could you arrange access before you leave? I understand that I should record any issues in SITE-24 and should not publish the page.
引受可否、アクセスの不足、記録先と禁止操作の3点があれば合格です。「引き受けます」だけでアクセスの問題を隠さないこと。「アクセスできません」だけで引受可否を曖昧にしないことがポイントです。
問3:確定メモの空欄を埋める
追加条件として、Mayaは代行を了承し、11月6日14:00 JSTにレビュー資料を開けることも確認しました。次の4つの空欄を埋めてください。
Cover: Maya, [A] on 6 November.
Limit: [B] the page. Leo will decide whether it is ready to publish.
Questions: Contact [C] if you cannot continue.
Return: I will be back at [D] on 12 November.
問3の解答と解説を見る
A = confirmed、B = Do not publish、C = Leo、D = 09:00 JST。
confirmedは了承済みという事実、Do not publishは操作の境界を残す語句です。「誰かに相談」「午前中に戻る」へ置き換えると、原資料の情報が減ってしまいます。了承とアクセス確認は別々に確かめたことにも注目してください。
問4:復帰するAkiへ状況を返す
追加条件は「期限内に確認完了」「代替テキスト1件の未記入をSITE-24へ記録」「Leoの判断はまだ」「公開していない」です。2〜3文で伝えてください。
問4の解答と解説を見る
The staging review is complete. I recorded one missing alt text item in SITE-24. The page has not been published, and Leo’s decision is still pending.
確認が完了したこと、残った不備と記録先、未公開・判断待ちの3点を伝えられれば合格です。「The issue is fixed.」は修正済みという別の事実になるため、今回の解答には使えません。
7. 練習キットと、送信前の最終チェック
手書きで練習したい方には4ページのPDF、英文をコピーして組み立てたい方にはTXTを用意しました。PDFには原資料・4問、空欄メモ、メール用の空欄、解答と採点基準を収録しています。実際の社内情報を入れる前に、まず架空の設定のまま練習してみてください。

メール登録不要。PDFは解答付きです。TXTの角括弧は記入欄なので、実際に使う前に置き換えてください。
実務で使うときは、次の順にチェックします。
- 相手は引き受けると返事したか。依頼中なら、その状態を残しているか。
- 次の行動、期限、タイムゾーン、記録先がそろっているか。
- 資料を相手が実際に開けるか。アクセスの不足を隠していないか。
- 判断できる範囲と、実行しない操作を明記したか。
- 不在者以外の相談先が決まり、本人も了承しているか。
- 復帰時点と、残った作業を戻す方法を確認したか。
- 宛先・添付・共有範囲に誤りはないか。秘密や認証情報を含めていないか。
引き継ぎメールは、そのまま送れる英文を丸暗記するよりも、相手が「次に何をするか」と「どこで止めて相談するか」を読めるかで確かめると改善しやすくなります。
任意:AIには架空メモの不足だけを確認してもらう
AIを使う場合は、本記事の架空の原資料だけで次のように練習できます。実際の顧客情報、社内資料、個人情報、認証情報は入力しないでください。
次の架空の引き継ぎメモについて、担当の了承、日時、次の行動、資料アクセス、禁止操作、相談先の不足を指摘してください。書かれていない事実は補わず、[要確認]と表示してください。メールは送信しないでください。
これは練習用の指示例であり、特定のAIを実行して得た結果ではありません。AIが整った文章を返しても、了承やアクセスが実際に確認できたことにはなりません。
本記事は、同僚間で短期間のWeb制作業務を代行する英語の練習です。退職時の引き継ぎ、医療、重大インシデント対応、パスワードの引き渡しには適用せず、実際の担当・権限・承認は職場のルールに従ってください。
参考にした一次資料
- Oxford Learner’s Dictionaries:hand over — 動詞の形と責任を渡す意味。
- British Council:Giving instructions by email — 指示メールを読みやすく整理する考え方。
- GitLab Handbook:Ticket transfers — 担当変更時に受け手と作業・期限を調整する運用例。
資料確認:2026年10月8日(日本時間)。英文・図解・練習問題は本記事用のオリジナル教材です。
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