留学の目的とは、「留学を終えたときに、何ができるようになっていたいか」を自分の言葉で表したものです。日本学生支援機構(JASSO)の令和7年度調査で多かった留学理由は、「語学を習得したかった」「海外で勉強してみたかった」「海外で生活してみたかった」の3つでした。ただし、回答が多い理由が、自分に一番合う目的とは限りません。目的がまだわからない人も、「なりたい姿」→「今の自分との差」→「留学で埋めたい差」の順に考え、仕事・学び・生活の希望を整理してみましょう。目的を一文にすると、目標・期間・国・学び方を選びやすくなります。
この記事では、留学の目的を決めておくべき理由、調査データにもとづく留学理由のランキング、目的の例文、目的がわからないときの見つけ方、目的を留学計画に落とし込む方法を順に紹介します。最後に、英語とITを一緒に学ぶ「IT留学」に合う目的の例もまとめました。
留学の目的とは?「理由」「目的」「目標」の違い
留学について考えるときは、「理由」「目的」「目標」の3つを分けておくと整理しやすくなります。
| 言葉 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 理由(きっかけ) | 留学したいと思ったきっかけ | 海外ドラマを字幕なしで見たい、友人が留学して楽しそうだった |
| 目的 | 留学を通して、最終的に何を得たいか | 英語を使って仕事ができる力をつける |
| 目標 | 目的に近づいたかを確かめるための、数字や行動で表せるゴール | 帰国までに、英語で5分間のプレゼンをして質問に答えられる |
「なんとなく海外に行ってみたい」という理由から始まっても問題ありません。大切なのは、その理由を「目的」と「目標」に言い換えておくことです。
留学の目的を決めておくべき4つの理由

留学には時間と費用がかかります。目的を仮に言葉にしておくと、学校や期間を比べるときや、現地で予定を選ぶときの確認基準になります。初めから一つに決め切る必要はなく、経験したことに合わせて見直して構いません。ここでは、目的を考えるときに使える四つの観点を整理します。
1. 現地で何を優先するかが決まる
留学中には、授業、自習、友人との交流、旅行など、時間を使いたいことが重なる場合があります。目的があれば、「今日は何を優先するか」を考える基準になります。たとえば英語で質問する練習を重視するなら、授業前に質問を一つ準備する時間を取れます。疲れた日は休息も含めて予定を調整し、参加条件や時間に無理がないかを確かめましょう。
2. つらいときもモチベーションを保ちやすい
言葉の壁、文化や食事の違い、ホームシックなど、留学中は思った以上にエネルギーを使います。「何のためにここにいるのか」がはっきりしていれば、落ち込んだときも気持ちを立て直しやすくなります。
3. 成果を測れて、帰国後に説明できる
「TOEICの点数を上げる」「英語で作品を発表する」のように目標を数字や行動で決めておくと、帰国後に「何ができるようになったか」「どこが足りなかったか」を具体的に振り返れます。就職活動や転職活動で留学経験を話すときにも、そのまま使えます。
4. 国・学校・期間・予算を選ぶ基準になる
同じ「英語を学びたい」でも、日常会話を身につけたいのか、仕事で使いたいのか、海外の大学に進学したいのかで、合う学校や期間は変わります。目的が決まっていれば、たくさんの選択肢を比べるときの軸になり、ムダな費用や時間を減らせます。また、学校への志望理由書や奨学金の申請書では、留学の目的を書く欄があることも多いので、その準備にもなります。
留学の目的ランキング:留学経験者が挙げた理由(JASSO令和7年度調査)

JASSOの「海外留学経験者追跡調査」令和7年度版は、委託機関のインターネット登録モニターから、過去15年以内に海外留学を経験した20〜49歳の日本人1,097人を選んで実施した調査です。調査期間は2025年12月11日〜22日。「留学しようと思った主な理由」を3つまで選ぶQ15の回答から、上位10項目を並べました。これは調査の回答者が挙げた理由の順位で、一人ひとりに合う留学目的のおすすめ順位ではありません。
| 順位 | 留学しようと思った主な理由 | 回答した人の割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 語学を習得したかったから | 49.4% |
| 2位 | 海外で勉強してみたかったから | 36.6% |
| 3位 | 海外で生活してみたかったから | 25.7% |
| 4位 | 専門の(興味のある)分野を本場で学びたかったから | 20.0% |
| 5位 | 以前した留学経験がきっかけで、また留学したいと思ったから | 16.5% |
| 6位 | 国際感覚を身につけたかったから | 14.1% |
| 7位 | 海外で学位を取りたかったから | 13.9% |
| 8位 | 入学したい学校があったから | 11.9% |
| 9位 | 大学の課程に留学が組み込まれていたから | 4.6% |
| 10位 | なんとなく | 3.2% |
※出典:JASSO「海外留学経験者追跡調査」令和7年度版(2026年3月31日更新の公式ページ)、報告書p.24・Q15。3つまで選ぶ複数回答、n=1,097。割合の合計は100%になりません。ここでは上位10項目を掲載しています(2026年10月9日確認)。
語学を身につけたいという理由に加え、海外で学ぶ・暮らす経験、専門分野の学習、再び留学したい気持ちなど、回答はさまざまです。たとえば語学習得のみの回答者605人では、「語学を習得したかったから」が59.5%でした。ただし、この順位だけで「仕事に役立つ目的は少数派」「語学を最優先にするべき」とは決められません。複数ある希望のうち、今回の留学で何を得たいのかを自分の言葉にしてみてください。
留学する意味はある?「仕事に役立っているか」の調査結果
同じ令和7年度調査のQ66は、「留学は、今の仕事に役立っていると思いますか」と尋ねています。この設問の回答者は899人で、「非常に役立っている」21.6%と「役立っている」41.8%を合わせると63.4%でした。留学で学んだ内容別の結果は次のとおりです。
| 留学で学んだこと | この設問の回答者数 | 「非常に役立っている」「役立っている」の合計 |
|---|---|---|
| 語学習得のみ | 497人 | 53.1% |
| 語学+専門 | 294人 | 78.6% |
| 専門分野の学習・研究のみ | 108人 | 69.4% |
※出典:JASSO令和7年度報告書p.74・Q66。全体n=899。割合は掲載されている「非常に役立っている」と「役立っている」を合算したものです。
この調査では、「非常に役立っている」と「役立っている」の合計が、語学+専門で78.6%、専門分野のみで69.4%となり、語学習得のみの53.1%より高くなっています。ただし、留学期間や留学前の経験、現在の仕事なども人によって違います。本人が感じている有益性の回答であり、「専門を学ぶコースなら誰でも転職できる」「留学をすれば仕事の成果が上がる」という因果関係や成功率を示すものではありません。自分の目的を決めるときは、仕事で使いたい場面と、そのために必要な学びを具体的に結びつけましょう。
また、Q67では、留学で培い、仕事や学業などにとくに役立っている能力を全て選んでもらっています(n=1,097)。回答が多かったのは「視野の広さ」37.4%、「異文化・国際感覚」30.9%、「コミュニケーション力」29.9%で、「精神力や行動力」28.0%、「語学力」27.1%と続きます。出典:令和7年度報告書p.75・Q67。仕事だけに限った質問ではなく、Q66とは回答者数と回答方法も異なります。
「語学留学は意味がない」と言われる理由と、語学留学をキャリアにつなげる方法は、「語学留学は意味ない?企業の見方と就活・転職に活かす3つのコツ」で詳しく解説しています。
よくある留学の目的と例文
留学の目的は、大きく次の6つに分けられます。自分に近いものを選び、例文を自分の言葉に置き換えてみてください。
| 目的のタイプ | 目的の例文 | 合いやすい留学の形 |
|---|---|---|
| 語学力を伸ばす | 現地の店や交通機関で、必要な質問と聞き返しを自分でできるようになる | 語学留学 |
| 専門分野を学ぶ | 英語でプログラミングを学び、Webサイトを1つ作れるようになる | 専門留学(ITなど)、大学の専門科目 |
| 学位を取る・海外の大学に進学する | 海外の大学で学位を取り、国際的な分野で働く土台をつくる | 大学・大学院への正規留学 |
| キャリアに生かす(就職・転職) | 英語を使うIT関連の仕事に就くため、英語とITを実務に近い形で学ぶ | 専門留学、インターンシップ付きの留学 |
| 異文化を知り、視野を広げる | いろいろな国の人がいるクラスで、考え方の違う人と協力して課題に取り組む経験をする | 語学留学、交換留学、ボランティア |
| 海外で暮らす・働く準備をする | 将来の海外就職に向けて、現地の生活と仕事の進め方を体験する | ワーキングホリデー、インターンシップ |
海外の大学への進学を考えている高校生や大学生は、「学位を取る」「日本では学びにくい分野を学ぶ」など、進学でしか得られないことを目的に書くと、志望理由がはっきりします。
目的に合わせて選べる留学の種類
「留学って、実際に何をするの?」と迷っている人は、まず留学の種類を知っておくと、自分の目的が見えてくることがあります。
| 留学の種類 | 内容 | 向いている目的 |
|---|---|---|
| 語学留学 | 語学学校で英語などを集中的に学ぶ。短期から長期まで期間を選びやすい | 語学力を伸ばす、はじめての留学 |
| 大学・大学院留学 | 在籍校の制度を使った交換留学や、海外の大学への正規入学で専門分野を学ぶ | 専門分野を学ぶ、学位を取る |
| 専門留学(IT留学など) | 語学に加えて、IT、デザイン、料理などの専門スキルを学ぶ | 専門分野を学ぶ、キャリアに生かす |
| インターンシップ付きの留学 | 学校での学習と、現地企業での就業体験を組み合わせる | キャリアに生かす、海外で働く準備 |
| ワーキングホリデー | 協定を結んだ国・地域で、休暇を目的に滞在しながら、旅行・滞在資金を補うための就労が認められる制度。対象年齢などの条件は国・地域ごとに異なる | 海外で暮らす・働く経験をする |
| ボランティア留学 | 教育や環境などの活動に参加しながら滞在する | 異文化を知る、社会に貢献する |
留学の目的がわからないときの見つけ方【4ステップ】

「留学はしたいけれど、目的がわからない」という段階から考え始めても大丈夫です。JASSOの令和7年度調査でも、「なんとなく」を理由に挙げた人は3.2%いました(Q15、3つまで回答、n=1,097)。数字の多い・少ないに合わせて気持ちを変える必要はありません。次の4つのステップで、ぼんやりした気持ちを自分の目的へ整理してみましょう。
ステップ1:1年後・3年後の「なりたい姿」を書き出す
「英語を使って仕事をしている」「海外の大学で学んでいる」「今の職場で海外の案件を担当している」など、ぼんやりしたイメージで大丈夫です。紙に書き出してみると、自分が何を大事にしているかが見えてきます。「英語で映画を字幕なしで楽しみたい」のような小さな動機も、立派な出発点です。
ステップ2:今の自分との「差」を書き出す
なりたい姿と今の自分を比べて、足りないものを書き出します。英語力、専門スキル、海外での経験、人とのつながりなど、できるだけ具体的に挙げましょう。
ステップ3:その差のうち「留学で埋めたいもの」を選ぶ
差のすべてを留学で埋める必要はありません。日本やオンラインで学べるものは出発前に進めておき、「海外で、その言語を使いながらでないと得にくいもの」を留学の目的にすると、留学する意味がはっきりします。目的が複数ある場合は優先順位をつけ、1番目に大事なものを決めておきましょう。
仕事・学び・生活の希望を、1枚に書き分ける
優先順位をつけにくいときは、次の5項目を埋めてみてください。「やりたいこと」と「守りたい条件」は分けて書きます。職種名が決まっていなくても、経験してみたい作業や場面から始められます。
| 考える項目 | 書き込むこと |
|---|---|
| 仕事 | 経験してみたい作業は__。今の経験で使えそうなことは__。 |
| 学び | 今できることは__。留学後に説明・実演したいことは__。 |
| 生活 | 海外で試したい暮らし方は__。守りたい帰国日・予算上限・体調面の条件は__。 |
| 今回の優先順位 | 一番の目的は__。余裕があれば取り組みたいことは__。今回は見送ることは__。 |
| 留学以外の方法と確認日 | 国内・オンラインでも試せる方法は__。まず__を試し、__日に留学するか見直す。 |
仕事の方向性を言葉にしにくければ、厚生労働省のマイジョブ・カードの自己診断で、興味・スキル・価値観を整理する方法もあります。診断結果だけで留学先や職業を決めず、自分の経験と、学校の授業内容や企業が求める仕事の内容を照らし合わせましょう。
仮の例1:今の営業の仕事で、海外の相手と話したい場合
商品知識はある一方、相手の要望を英語で聞き返す場面に不安があるなら、一番の目的を「英語で要望を確認し、提案の理由を説明する」に置きます。出発前に商品説明と想定質問への回答を録音し、帰国前に同じ課題でもう一度試すと、変化と残る課題を確かめられます。学校には、発表だけでなく質問への応答を練習できるかを確認します。仕事を離れられる期間が合わなければ、国内で英語の会議練習を始め、次の渡航時期を考える方法もあります。
仮の例2:ITの仕事に興味はあるけれど、職種が決まらない場合
いきなり「海外でエンジニアになる」と決めず、まず国内やオンラインで簡単なWebページを1つ作り、「作る作業」「直す作業」「人に説明する作業」のどこに興味を持ったかを書き残します。そのうえで現地の講師や仲間と英語で制作を進めたいなら、作品制作とフィードバックの機会があるコースを比べます。留学後の目標は「作品を見せて担当した作業を説明し、さらに学びたい分野を決める」でも十分です。生活や費用の条件が整わない場合は、国内で学習や仕事調べを続けてから判断できます。
この2例は考え方を示す仮のケースで、受講すれば必ず達成できる成果ではありません。決めた目的が変わることもあります。出発前と留学中に見直す日を決め、できたこと・難しかったことを記録して、次の行動を選びましょう。
ステップ4:目的を一文にし、数字や行動で表せる目標を決める
最後に「〇〇のために、留学で△△できるようになる」という一文にまとめ、帰国時点で達成したい目標を2〜3個決めます。
- 目的の例:英語で仕事をするために、英語で説明したり質問したりできる力をつける
- 目標の例:英語で5分間のプレゼンをして質問に答えられる/毎日英語で日記を書く/出発前よりTOEICの点数を上げる
それでも決めきれないときは、留学経験者の話を聞く、学校の説明会や無料相談を使う、数週間の短期留学で試してみる、といった方法もあります。
タイプ別:留学の目的と目標の例(学生・社会人・キャリアチェンジ)
同じ留学でも、今の立場によって目的の立て方は変わります。自分に近い行を参考にしてください。
| あなたの状況 | 目的の例 | 目標の例 |
|---|---|---|
| 大学生(就職活動を意識している) | 就職活動で話せる「自分で考えて動いた経験」をつくる | 英語で作品を1つ作り、作った過程を面接で説明できるようにする |
| 大学生(理系) | 研究や将来の仕事で英語を使えるようにする | 自分の研究内容を英語で3分間説明できる/英語の論文や技術資料を辞書を使いながら読める |
| 高校生(海外の大学への進学を考えている) | 海外の大学で学ぶための英語力と、自分で学ぶ姿勢を身につける | 英語の授業についていける力をつけ、進学に必要な英語試験の準備を進める |
| 社会人(今の仕事に生かしたい) | 今の仕事に、英語やITの力を足す | 英語でメールや会議に対応できる/仕事で使えるITツールや生成AIの使い方を身につける |
| 社会人(キャリアチェンジしたい) | 英語を使う仕事や、IT関連の仕事に移る準備をする | 帰国後に見せられる作品(ポートフォリオ)を作り、帰国後すぐに応募を始める |
社会人の場合は、仕事を離れる期間や費用も含めて考える必要があります。社会人が後悔しない留学の選び方は、「社会人留学は逃げ?後悔しない決め方と期間・費用・30代の注意点」で紹介しています。
目的を留学計画に落とし込む:目標・期間・国・学び方

目的が決まったら、次の4つを決めると「留学計画」になります。例として、「英語で仕事をする力をつける」という目的の場合を並べました。
| 決めること | 考え方 | 例(目的:英語で仕事をする力をつける) |
|---|---|---|
| 目標 | 帰国時点で何ができていたいかを、数字や行動で決める | 英語で5分間のプレゼンと質疑応答ができる |
| 期間 | 目標に必要な時間と、休める期間・予算の両方から逆算する | 休める期間と予算の上限を先に置き、その期間で練習できる内容を学校に確認する。延長が必要になっても可能とは限らないため、帰国後に続ける方法も考える |
| 国・都市 | 学びたい言語、学べる分野、費用、治安や生活のしやすさで比べる | 英語が使われていて、費用を抑えやすい国を候補にする |
| 学び方 | 語学学校、大学、専門スクール、インターンなどから、目的に合う形を選ぶ | 英語のマンツーマン授業と、英語で専門分野を学ぶ授業を組み合わせる |
国の選び方について、令和7年度調査のQ18では、留学先の国・地域を選んだ理由として「自分ができる(学びたい)言語の国・地域だから」42.2%、「行きたい学校があったから」22.4%、「その国・地域が好きだ(った)から」18.5%が上位でした(3つまで回答、n=1,097)。出典:同報告書p.28・Q18。自分が学びたい内容を扱う学校があり、生活や予算の条件にも合うかを確認して、国と学校を一緒に比べてみましょう。
予算は、学費だけでなく、渡航費、滞在費、保険、現地での生活費まで含めて考えましょう。返済不要の奨学金を探している社会人は、「社会人の留学奨学金8選【返済不要】年齢・締切を一覧比較」もあわせて確認してください。
IT留学に合う留学の目的の例
「英語を学んだ先に、専門的な力もつけたい」という人には、英語とITを一緒に学ぶIT留学という選択肢があります。IT留学に合いやすいのは、たとえば次のような目的です。
- 英語を使うIT関連の仕事(海外・外資系のIT企業、ブリッジSEなど)に就きたい
- 今の仕事(営業・企画・事務など)に、ITや生成AIの力を足したい
- 就職活動で話せるように、英語で作品を作る経験をしたい
- 将来、海外で働く選択肢を持ちたい
「ブリッジSE」とは、日本と海外の開発チームのあいだに立ち、英語で仕様を伝えたり進行を管理したりするエンジニアのことです。英語とITの両方を使う仕事の代表例です。
目的別に見るKredo IT留学のコース例(2026年10月9日確認)
フィリピン・セブ島のKredoでは、英語とIT・AIを組み合わせて学べます。Web Basic・Web Develop・AI留学の公式時間割例は、英語4コマとITまたはAI4コマで、各50分、授業は合計400分(6時間40分)です。英語2コマのプランやインターン期間については、希望するコースの時間割を別に確認してください。英語やパソコン操作の準備も、今の経験と希望コースに合わせて確認しましょう。以下は、目的ごとのコース例です。
| 目的の例 | コース | 期間 | 学ぶこと |
|---|---|---|---|
| ITの基礎を知り、今の仕事や就職活動に生かしたい | Web Basicコース | 1ヶ月 | HTML/CSSの基礎から、オリジナルのWebサイト制作まで |
| 生成AIを仕事で使えるようになりたい | AI留学コース | 1ヶ月 | 英語で生成AIを学び、現地でのフィールドワークを経て、成果物を英語で発表 |
| IT業界への就職・転職の土台をつくりたい | Web Developコース | 3.5ヶ月 | PHPやLaravelを使ったWebアプリケーション開発 |
| 海外就職や、未経験からのキャリアチェンジを目指したい | グローバルインターン型実践プログラム | 6.5ヶ月 | 基礎〜応用に加えて、チーム開発形式の実践まで |
※上記コースの学校料金は、英語4コマ/日・提携カプセルホテルありのプランで、Web Basic・AI留学が413,000円、Web Developが968,000円、グローバルインターン型実践プログラムが1,479,000円です(税込、2026年10月9日確認)。航空券・保険・生活費などを含む渡航総額ではありません。英語の授業数と宿泊の有無で学校料金が変わるため、必要な現地費用や学校への別払いが含まれるかも、希望日程の見積で確認してください。
Kredoの公式サイト「卒業実績」には、大学在学中や卒業直後、または仕事を辞めて留学し、英語とITを進路につなげた卒業生が紹介されています。
| 卒業生 | 留学前 | 卒業後の進路 |
|---|---|---|
| 藤原 彩果さん | 大学卒業後、そのままセブ島へ留学 | LIG Philippines Inc.(セブ)にインターンとして入社し、そのまま正社員に/ブリッジSE・人事 |
| 松田 愼平さん | 大学在学中に休学して留学 | ソフトバンクグループ/WEBマーケター |
| 倉田 あき穗さん | 英会話スクールのカウンセラーを退職して留学 | Accenture Inc. Philippines/ブリッジSE |
※出典:Kredo IT留学「卒業実績」
ここに挙げたのは、公式サイトで紹介されている個別の卒業事例です。留学前の経験や受講時期はそれぞれ異なり、現在のAI留学コースを受けた結果や、全員の就職結果を示すものではありません。自分が目指す仕事に必要な経験と、希望コースで学べる内容を分けて確認しましょう。
IT留学の費用の目安や、国ごとの学び方の違いは、「IT留学とは?費用・国別比較・1日の流れと選び方」で詳しく比べています。
「目的がまだ一文にならない」「自分の目的なら、どのくらいの期間が合うのかわからない」という段階でも相談できます。Kredo IT留学の無料カウンセリングはオンラインで受けられ、留学の目的・期間・費用や流れをまとめて相談できます。IT留学の無料カウンセリングを予約する
留学の目的に関するよくある質問
Q. 留学の目的は1つに絞るべきですか?
目的が複数あっても問題ありません。ただし、すべてを同じ重さで追いかけると中途半端になりやすいので、「1番目は英語で仕事をする力、2番目は異文化の友人をつくる」のように優先順位をつけておきましょう。迷ったときに、1番目の目的に合うほうを選べるようになります。
Q. 「なんとなく留学したい」ではだめですか?
きっかけとしては十分です。令和7年度のJASSO調査では、「なんとなく」を挙げた人は3.2%でした(Q15、3つまで回答、n=1,097)。回答割合によって、留学したい気持ちの良し悪しは決まりません。この記事の4ステップで、やってみたいことと今の自分との差、仕事・学び・生活の条件を整理し、今回の目的を一文にまとめてみてください。
Q. 「英語が話せるようになりたい」だけでは、目的として弱いですか?
目的としては十分ですが、「どのくらい話せるようになりたいか」「話せるようになって何をしたいか」が決まっていないと、学校や期間を選びにくくなります。「仕事の会議で意見を言える」「海外の大学の授業についていける」など、使う場面まで決めておくと、目標も立てやすくなります。
Q. 志望理由書や奨学金の申請書では、目的をどう書けばいいですか?
「なぜ留学するのか」「なぜその国・学校・期間なのか」「留学で何を得て、帰国後にどう生かすのか」の3点を、具体的な例を入れて書くのが基本です。たとえば、トビタテ!留学JAPANの大学生等向けの応募書類(2026年度募集)では、「留学の目的、留学計画の達成目標及び概要」や「留学の成果及びその測定方法」を書く欄があります。目的だけでなく、成果をどう確かめるかまで考えておくと、書きやすくなります。
Q. 目的がはっきりしていれば、短期の留学でも意味はありますか?
あります。短期間で身につくことには限りがありますが、「英語で学ぶことに慣れる」「ITの基礎を学んで作品を1つ作る」のように、期間に合った目標を立てれば、短期でも成果を持ち帰れます。目標と期間が合っているかを、出発前に確認しておきましょう。
まとめ:留学の目的は「なりたい姿」から逆算して一文にしよう
- 留学の目的とは、「留学を終えたときに、何ができるようになっていたいか」を表したもの。きっかけ(理由)と、数字や行動で表す目標とは分けて考える
- JASSO令和7年度調査の留学理由は「語学を習得したかった」「海外で勉強してみたかった」「海外で生活してみたかった」が上位。ただし、回答の多さと自分に合う目的は分けて考える
- 同調査で、今の仕事に留学が「非常に役立っている」「役立っている」と答えた割合は合計63.4%(Q66、n=899)。回答者の自己評価であり、留学による転職や仕事の成果を保証する数字ではない
- 目的がわからないときは、「なりたい姿」→「今の自分との差」→「留学で埋めたい差」→「一文の目的と目標」の4ステップで考える
- 目的が決まったら、目標・期間・国・学び方に落とし込めば、留学計画になる
目的がはっきりすると、留学先選びも、留学中の毎日の過ごし方も変わります。まずは紙1枚に「なりたい姿」を書き出すところから始めてみてください。
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