これからプログラミング言語を学ぼうと考えている方のなかには、PythonとPHPのどちらを学ぼうか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
PythonとPHPには、使う目的や汎用性の高さなど、それぞれに違いがあります。
そこで今回はPython・PHPの違いを、プログラミング言語にあまり馴染みのない方に分かりやすいようにご紹介します。
最後にそれぞれの言語のおすすめ学習サイトも紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
記事のもくじ
Python・PHPを徹底比較!初心者にはどちらの言語がおすすめ?
まずはPython・PHPの概要的な違いから見ていきましょう。
- 使用の目的
- 需要の高さ、人気ランキング
上記を知るだけでも、Python・PHPの大まかな違いや、ご自身が学びたいと思っていること・やりたいと思っていることが実現できるかどうか理解できるはずです。
Python・PHPの比較1:それぞれの言語の使用目的
PythonとPHPの最も特徴的な違いは、それぞれの言語が使用される目的です。
Pythonは、IT分野のなかでも最近特に注目が高まっている、AIや人工知能・IoTなどで活用されているプログラミング言語です。
また、家電製品・スマートフォンなどのデバイスに組み込まれるソフトウェアにもPythonが使用されています。
プログラミング言語のなかでも、今後より一層の需要が見込まれている言語の1つです。
一方、PHPは主にWEBサイト作成の際に使用される言語です。
Facebook・Yahoo!などの有名なサイトも、実はPHPが使用されていることをご存知でしたか?
そのほか、ECサイト・SNSなどにも活用されていることから、PHPは非常に自由度の高いプログラミング言語と言えます。
なお、各プログラミング言語の詳細については、下記記事で紹介しています。
「そもそもどんな言語なのか」をよりしっかりと知りたい方は、下記をチェックしてください。
Python・PHPの比較2:人気ランキングから見た需要の高さ
次にPythonとPHPのどちらが人気なのかをチェックしてみましょう。
結論から言うと、いま話題のAI・人工知能に関わるプログラミング言語ということもあり、PHPと比較すると、Pythonの方が人気かつ需要も高い傾向にあります。
ソフトウェアの品質の評価を専門としているTOIBEのランキングによると、2020年6月時点のプログラミング言語ランキングで、Pythonは第3位、PHPは第8位にランクインしています。
参考:https://www.tiobe.com/tiobe-index/
6月までの2020年全体の平均順位を見ても、Pythonは第3位、PHPは第7位となっていることから、PHPと比較するとPythonの方が人気のある言語であることが分かります。
また、Pythonの人気はプログラマーの年収ランキングからも判断することができます。
日経TECHが実施した「プログラミング言語実態調査」によると、Pythonを最も高い頻度で使用していると回答した技術者の年収は平均608万円なのに対し、PHPと回答した技術者の平均年収は545万円という結果がでています。
参考:https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00124/022700004/
年収が高いということは、そのぶん需要が高いということです。
エンジニアの平均給与は全職種を対象とした平均金額よりも200万円ほど高いという結果が出ているものの、より年収にこだわりたい方は、PHPよりもPythonを選ぶ方がよいかもしれません。
Pythonのメリット・デメリットとは
Pythonのメリット・デメリットを見てみましょう。
Pythonのメリット
Python最大のメリットは、需要が高いことです。
将来性のある人工知能・AIで活用されているプログラミング言語だからこそ、Pythonを活用できるエンジニアは、今後より一層価値が高まることが期待されます。
Pythonにはライブラリが多く存在することも魅力的なポイントです。
ライブラリとは、何か処理を実行したいときに、それを実行させるための便利なプログラム部品が集まったもののことを言います。
ライブラリを活用することで、1からプログラムを書くよりも早く完成させることができるだけでなく、開発の幅も広がります。
また、Pythonにはコードが分かりやすいというメリットもあります。
Pythonはそもそもコードの分かりやすさを考慮して作られたプログラミング言語のため、プログラミング初心者にも文法が使いやすく、勉強がしやすいのです。
ただし、人気のPythonも万能ではありません。
Pythonのデメリット
PythonはAI・人工知能の開発には向いている言語ですが、スマホのアプリ開発や、ゲーム開発にはあまり向いていません。
アプリ・ゲーム開発ができるようになりたい方は、ほかの言語を勉強するのがおすすめです。
PHPのメリット・デメリットとは
PHPのメリット・デメリットを見てみましょう。
PHPのメリット
PHPを勉強するメリットは、利用者が多いためにWEB上に情報が多いことがあげられます。
解説などもすぐ見つけられるため、プログラミング初心者でも比較的つまずくことなく学習を進められるはずです。
ほかのプログラミング言語への応用が効きやすいことも、PHPならではの魅力です。
ただPHPを学習して終わりというだけでなく、複数の言語を扱えるようになりながらプログラマーとしての価値を高めていきたいと考えている方には、PHPがおすすめです。
PHPデメリット
そんなPHPのデメリットは、言語を扱ってできることがWEB系に限られてしまっていることです。
1つの言語での汎用性の高さを求める方は、ほかのプログラミング言語を選ぶ方がよいでしょう。
今から学ぶならPython・PHPどちらがおすすめ?将来性があるのは?
ここまでPython・PHPの違いを紹介しましたが、では結論としてプログラミング初心者にはどちらの言語がおすすすめなのでしょうか?
正確に言うと、PythonとPHPのどちらかが必ずいいと断定することはできません。
その理由としては、PythonとPHPではできることがまったく異なるからです。
冒頭でお話したように、PythonはAI・人工知能など、PHPはWEB関係に広く関わるプログラミング言語です。
PythonもPHPもランキングで上位に位置しており、また現在も広く使用されている将来性のある言語なため、ご自身の作りたいものが実現できる方の言語、関心がある方の言語を選ぶのがよいでしょう。
ただし、時代の流れから、これからさらに人気が出てくるのはPythonである可能性が高いです。
「最新の技術に触れたい」「とにかく年収をあげることに集中したい」という方には、PHPよりも先にPythonを勉強するのがおすすめです。
Pythonのおすすめ学習サイト2選
それではPythonの学習におすすめのサイトを紹介します。
Pythonのおすすめ学習サイト1:Udemy
公式サイト:Udemy
Udemyは、アメリカのオンライン学習サイトです。
すべての講座は動画で展開されており、一流の講師から授業を自由に受けることができます。
ほとんどの講座が有料ですが、頻繁にセールが開催されているだけでなく、1度購入してしまえば好きなだけ視聴できるので、コスト的に高すぎると感じることは少ないでしょう。
講座には口コミがついており、客観的な評価を見ながら勉強しやすそうなものを選べるのも嬉しいポイントです。
Pythonのおすすめ学習サイト2:Progate
公式サイト:Progate
Progateは初心者の方から特に人気がある、プログラミング特化の学習サイトです。
Pythonはもちろん、HTML・CSS、JavaScriptなどの言語も取り扱っており、月額1078円(税込)で入門から上級まで、網羅的に学ぶことができます。
Progateの講座は、スライドで概要を確認したのち、実際に自分の手を動かしながらコードを覚えていくスタイルになっています。
講座はすべてWEB上で完結するため、わざわざご自身で開発環境を整える必要もありません。
月額料金が安いこと、会員登録後にすぐ使い始められることから、できるだけお金をかけず、すぐに勉強を始めたい方におすすめの講座と言えるでしょう。
なお、Udemy・Progate以外にもPythonの勉強におすすめのサイトは複数あります。
より多くの選択肢のなかから使うサイトを吟味したい方は、下記記事も参考にしてくださ い。
PHPのおすすめ学習サイト2選
PHPのおすすめ学習サイトを見ていきましょう。
PHPのおすすめ学習サイト1:初心者用PHP入門
公式サイト:初心者用PHP入門
初心者用PHP入門は、タイトル通りPHP初心者に向けて、PHPの基本的な仕組みから変数などを網羅的に解説しているサイトです。
かなりボリュームがありますが、必要なところには画像も用意されているので、混乱してしまうことも少ないでしょう。
この初心者用PHP入門の最もおすすめできるところは、すべての記事を無料で読めること。
まずは気軽にPHPのことを知りたい、お金をかけずにPHPの勉強をはじめたい方にぴったりのサイトと言えます。
PHPのおすすめ学習サイト2:そふぃのPHP入門
公式サイト:そふぃのPHP入門
同じく無料で活用できるサイトとして、そふぃのPHP入門もおすすめです。
こちらはプログラミング経験のない初心者向けに作られたサイトということもあり、かなり詳しく解説されています。
カジュアルな文章で書かれているので、ライトに勉強したい方には特におすすめです。
PHPの概要から各関数についてまで、細かく分類分けがされているので、段階を踏みながら勉強を進められること、苦手な分野が把握しやすいのもこのサイトならではの魅力と言えるでしょう。
ここまで2つのおすすめ学習サイトを紹介しましたが、PHPはWebサイトだけでなく、参考書も数多く販売されています。
1つのサイトを利用するだけでなく、複数のサイト・本を併用しながら勉強することで、より知識が深まります。 ぜひ取り入れてみてください。
まとめ:Python・PHP、作りたいものを実現できる言語を選ぼう
今回はPythonとPHPの違いについて比較しながら紹介しました。
PythonとPHPでは、それぞれできることが異なります。
人気ランキング・年収などで差はありますが、ご自身がプログラミングを学ぶことで実現させたいことが決まっているのなら、それに合う言語を選ぶ必要があることを忘れないようにしましょう。
Python・PHPのどちらを勉強しようか決められたら、ぜひ今回紹介した学習サイトを利用して、勉強をスタートさせてみてください。