海外移住を実現すべく、費用や準備について調べていくうちに、想像できないことが多いことに気づき不安になっていませんか?
海外では日本では当たり前のことがそうではなく、予想外で驚くこともたくさんあります。
オンラインで多くの情報が得られるようになり、現地に行かなくても事前準備ができるようになりました。
本記事では海外在住通算3年目になる私が、海外長期滞在の前にした準備、知っておきたいことについて解説していきます。
記事のもくじ
海外移住にかかる費用
海外移住の目的により費用は異なりますが、移住前にかかる費用として、主に滞在先を決めるまでの費用と家の初期費用が挙げられます。
本記事では海外に移住して就職する、もしくはリモートの仕事をしながら生活する場合を想定しています。
航空券
日本からその国への航空券がどのくらいになるのか、あらかじめ調べておきましょう。
旅行の際は往復、長期滞在の場合は片道分となります。
また、海外就職の場合は航空券が会社負担となることもあります。
ホテル滞在費
長期滞在の場合、多くはホテルに数日から数週間滞在しながら家を探すことになります。
オンラインである程度情報収集し、到着したらすぐに内見に行けるようにしておくとスムーズです。
ホテルのほかにもAirbnbなどを利用すると、初期滞在費用がリーズナブルにできることがあります。
ホテルでの滞在費も、会社によっては負担されることもあるので、海外就職の場合は事前に確認しておきましょう。
実際に私が住んでいるマレーシアでの求人の一例を紹介します。
・社員寮利用可 ※2週間限定(無料)
・会社、駅、周辺コンドミニアムを巡回する送迎バン
・不動産仲介業者の紹介
・片道航空券の手配
・空港ピックアップサービス
福利厚生として日本人がすぐに環境になじめるような待遇があることもあります。
家の初期費用
海外生活では、国によっては家具付きの賃貸やシェアハウスもあり、初期費用を安くできることがあります。
私は、オーストラリア、マレーシアでの生活では両方家具付きの部屋に住みました。
日本のように、一人暮らし用の部屋で家具を全部購入することは必要ないので、身軽に移住や引っ越しができます。
そのかわり、家賃数か月分をオーナーに支払い、退去時に戻ってくる「デポジット」の文化があります。
私が実際に一人で部屋を借りて住んでいるマレーシアでは、家賃の2.5か月分が初期費用と言われています。
食費・生活費
ホテルやAirbnbでの生活の場合、自炊する機会が限られ外食が多くなることがあります。
また、コインランドリーなどで洗濯をすることもあり、普段の生活ではかからない生活費がかかってきます。
初めての給料日まではどのくらい費用がかかるか不安になることもあり、私はとても節約して生活していました。
ストレスがたまりすぎないよう、物価や文化の違いを新鮮に感じて楽しみながら過ごすことがおすすめです。
ビザにかかる費用
就労ビザを会社が発行する際は、会社負担となるのか、個人でも負担が必要なのかを募集媒体からチェックしておきましょう。
また、会社負担となっても、渡航前に大使館に行く必要があるかを確認しておきましょう。
例えば、東京にある大使館に行って手続きが必要な場合で、関東以外に在住の場合、東京に行くまでの交通費など別途費用が必要なことがあります。
私の住むマレーシアでは、大使館に行かずとも、空港やオンラインで申請ができるようになりました。
就労ビザでなく、ノマドビザなどリモートで収入を得る場合は、自己負担となります。
この他に、コロナ禍以降にはワクチン接種証明などがあると入国がスムーズになることもあります。
海外移住の初期費用、知っておきたい注意点
国により、ビザや税金の規制があることがあります。
例えばマレーシアの場合、マレーシア移住が初めての外国人には182日間税率が高くなり、給与から天引きされるという制度があります。
年度により税率が異なりますが、30%近くになることもあります。
翌年確定申告をすれば戻ってきますが、税金について知っておくことで初期の手取り収入の計画の参考になります。
海外移住後の収支
お金のやりくりのめどが立つと、移住後の生活の不安が解消されます。
収入や支出で注意して調べておくといいことをまとめました。
給与・収入
海外就職の場合は、当然現地での給料を確認することになります。
この時、日本の物価の感覚のままでなく、現地の物価を調べて比較しながら情報収集するようにします。
東南アジアなどでは給料が低くても生活費が低くすみ、逆にヨーロッパやオーストラリアでは物価が日本より高く、相当する収入が必要となります。
日本円で収入を得てリモートで仕事をする場合は、外貨への送金方法を確認しておきます。
家賃
家賃については「Kuala Lumpur rent」「Sydney rent」など都市名とrentで検索をかけると、大体の相場を知ることができるでしょう。
また、家の契約は期間が決まっているので、いきなり土地勘がないまま長期滞在を決めるのは戸惑ってしまう方もいるかもしれません。
住む賃貸を決める前に、シェアハウスを探してしばらく滞在するのも一つの方法です。
実際にシェアハウスと一人暮らしを比較したマレーシアの体験談のブログです。
【実例あり】マレーシアで一人暮らしとシェアの家賃相場と初期費用
税金
給与から税金がどれだけ引かれるのかも考慮し、手取りがいくらになるのかを予想します。
また、日本と違い、会社が源泉徴収などを担当せず、自分でタックスリターンの手続きが必要なことがあります。
医療制度
日本と違い、全員が保険に入るという制度がないこともあります。
マレーシアでの海外就職の場合、会社によっては福利厚生として保険で病院にキャッシュレスで行けます。
一旦従業員が立て替えた後に請求できるところもあります。
日本から個人で海外旅行保険に入ると高額になることがあるため、長期滞在が決定している場合は現地での加入も検討するといいでしょう。
生活費など物価
現地の物価は生活してみないと分からないことも多いですが、ある程度ネットで情報収集ができます。
英語で現地のスーパーマーケットやドラッグストアなどを検索すると、現地の価格や品揃えを調べることができます。
マレーシアの生活で使われるサービスについては、こちらの記事で紹介しています。
海外移住前の準備・事務手続き
海外移住前に日本での住民票を抜いて税金関係の支払いを止めてしまう方を対象に、出国前に日本で行う役所手続きについてまとめました。
海外転出届
航空券を取得し、渡航日程が決まったら最寄りの区役所などに海外転出届を出します。
ビザの関係でぎりぎりまで渡航日が決まらないという場合は、少しずれても可能なので、一番遅い可能性のある日に提出しましょう。
ただ、海外転出届を出した後は、住民票を取得するなど、日本での手続きはできなくなります。
また、住民税については、日本に住民票がある間の期間は次年度に請求が来ることになります。
「海外に出国したのにまだ支払いをしなければならない?」と驚いてしまいますが、前年1-12月分が翌年に請求されるシステムです。
日本に家族がいなくてお願いできない場合、住民税を自動引き落としにできるシステムもあるので、役所の方に相談してみましょう。
年金
直前まで会社で勤務している場合、退職月、または前月までは厚生年金に加入しています。
退職から出国までに期間がある場合、その期間に国民年金に加入することになります。
この期間に収入がないことを証明できれば、年金の免除または猶予が申請できます。
国民年金の加入と免除は同日に行うことができます。
健康保険
会社勤務の場合は、こちらも年金と同様に保険が失効することになります。
ただ、企業によっては保険を任意継続できる制度もあります。
退職後の年金は強制加入ですが、健康保険は任意加入となります。
健康面に心配がある場合は、会社に在籍しているうちに通院を済ませておきましょう。
保険失効から渡航までの健康管理は万全にしたいものです。
確定申告
企業以外での収入がある場合、フリーランスの場合は、時間があれば確定申告の時期を待たずに申告してから出国しましょう。
私がマレーシアに渡航したのは1月でしたが、通常の申告時期でなくても受け付けてくれました。
また、オンラインで申請できるよう登録をすれば、日本出国後もオンラインで申告書を提出できます。
スキルを身につけ移住前後のお金の心配を解決
海外移住に起こる問題の多くは、お金とスキルで解決につながります。
リモートワークの発達により、場所を選ばず仕事ができるようになりました。
また、コロナ禍以降は海外での働き方も変化し、デジタルノマドビザで海外でリモートワークで生活する人も増えています。
会社にビザをスポンサーとして支給してもらう他、フリーランスとして仕事をするという選択肢が広がっています。
デジタルノマドビザについてはこちらの記事で詳細を確認できます。
51 DIGITAL NOMAD VISAs Offered by Countries in 2023 (UPDATED)
現代はテクノロジーの進展が著しく早いので、ITスキルが必要な仕事は将来性とともに、収入面での不安の解消も期待できます。
まとめ: 海外移住にかかる費用・移住後の収支を知り計画的な準備を
海外移住にかかる初期費用には、航空券、ホテル滞在費、家の初期費用、食費や生活費、ビザにかかる費用があります。
また、海外移住後の生活のやりくりができるよう、給与、家賃、税金や医療制度、生活費については事前に情報収集することが大切です。
実際に渡航日が決まったら、転出届を出し、年金や保険の手続きも出国日にあわせてすませておきましょう。
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