結論から言うと、英語ができるだけで年収1,000万円になるわけではありません。ただ、英語と専門スキル(IT・金融・営業など)を組み合わせると、外資系企業や海外とやりとりする仕事で、高い年収帯の求人に応募できる幅が広がります。国税庁の統計では、1年を通じて働いた給与所得者のうち年収1,000万円を超える人は約6%で、英語はその中に入るための「武器の1つ」と考えるのが現実的です。
この記事では、統計で見る年収1,000万円の人の割合、英語を使って年収1,000万円を目指せる職種、外資系エンジニアになるための手順、必要な英語力、転職サイト・エージェントの選び方を、2026年9月時点の情報で解説します。書いているのは、セブ島で英語とITを学べる留学を運営するKredo(クレド)の編集部です。
- 年収1,000万円を超える給与所得者は約6.2%(国税庁 令和6年分)。平均給与は478万円
- 英語だけでなく「英語×専門スキル」が年収を上げるカギ。ITエンジニア、ブリッジSE、外資系の営業・金融などが代表的
- 外資系企業の年収は企業・職種・経験で大きく違う。求人ごとに提示額を確認する
- 差がつきやすいのは、英語の会議・面接・プレゼンで話す力
- 転職エージェントは、外資系の求人の扱い、英文レジュメ・英語面接の対策、許可の有無で選ぶ
年収1,000万円の人はどのくらい?統計で見る現実
まず、年収1,000万円がどのくらいの位置なのかを、国の統計で確認しておきましょう。国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」(2025年9月公表。2026年9月時点で最新)によると、1年を通じて勤務した給与所得者(5,137万人)の数字は次のとおりです。
| 項目 | 数字(令和6年分) |
|---|---|
| 平均給与(全体) | 478万円(男性587万円、女性333万円) |
| 年収1,000万円超の人の割合 | 約6.2%(1,000万円超1,500万円以下 4.5%、1,500万円超 1.7%) |
| 業種別の平均給与(上位の例) | 電気・ガス・熱供給・水道業 832万円、金融業・保険業 702万円、情報通信業 660万円 |
| 企業規模との関係 | 資本金10億円以上の株式会社では、1,000万円超1,500万円以下の人が12.9%(全体では4.5%) |
つまり、年収1,000万円は給与所得者の上位6%ほどで、大きな会社や、金融・情報通信などの業種に多い傾向があります。英語を使う外資系企業の求人にも、この年収帯のものがありますが、英語だけで届くというより、専門スキルと経験がそろって初めて届く水準です。
ITエンジニアの年収の目安
厚生労働省の職業情報サイト「job tag」(令和7年賃金構造基本統計調査をもとに作成)では、ITエンジニアの年収の目安は次のようになっています(2026年9月時点の掲載)。
| 職業 | 年収の目安 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| システムエンジニア(Webサービス開発) | 578.5万円 | 37.1歳 |
| システムエンジニア(基盤システム) | 889万円 | 38.3歳 |
同じエンジニアでも、担当する分野によって年収の目安は大きく違います。英語ができると、ここに「外資系企業」「海外のチームとの開発」「海外の最新の技術情報を読める」という強みが加わり、応募できる求人の幅が広がります。
英語を使って年収1,000万円を目指せる職種

英語を使う仕事の中でも、年収が高くなりやすいのは「英語で専門的な仕事ができる人」です。代表的な職種を表にまとめました。
| 職種 | 英語を使う場面 | 英語のほかに必要なもの |
|---|---|---|
| 外資系IT企業のエンジニア | 海外チームとの会議、英語の仕様書・ドキュメント、コードレビュー | 設計・開発・クラウドなどの専門スキルと実務経験 |
| ブリッジSE | 海外の開発チームと日本の顧客の間に立つ会議・チャット・資料作成 | システム開発の知識、進行管理、両方の文化の理解 |
| 外資系IT企業の営業 | 海外の上司への報告、英語の社内資料、グローバルの会議 | 営業の実績、製品や業界の知識 |
| 外資系金融 | 英語の社内資料、海外市場の情報収集、海外拠点との連携 | 金融の専門知識、資格、実績 |
| 技術翻訳・通訳 | 技術文書やマニュアルの翻訳、会議の通訳 | ITや医療など専門分野の知識、翻訳の品質 |
外資系IT企業のエンジニア・プログラマー
外資系IT企業は、日本法人でエンジニアを採用していることが多く、仕様書やドキュメント、海外チームとの会議で英語を使います。外資系企業は、決まったポジションに必要なスキルを持つ人を採用する「ポジション採用」が中心のため、特定の分野に強いスキルがあるほど評価されやすくなります。
外資系企業の年収は公開されていないことが多いですが、日本の株式市場に上場している会社は、有価証券報告書で平均年収を公表しています。たとえば、米オラクルの日本法人である日本オラクルの有価証券報告書(2026年5月期)では、従業員2,097名の平均年間給与は約1,298万円(平均年齢45.3歳、平均勤続年数11.6年)でした。これは賞与などを含む全社員の平均で、年齢や職種、経験によって実際の年収は大きく違う点に注意しましょう。
英語の要件や選考の流れは、「英語ができないとGoogleに転職できない?求人の英語要件と選考」で、実際の求人の書き方をもとに解説しています。
ブリッジSE

ブリッジSEは、海外の開発チームと日本の顧客や会社の「橋渡し」をするエンジニアです。単に言葉を訳すだけでなく、システム開発の知識をもとに、要件を正しく伝え、進み具合を管理します。英語・日本語・ITの3つがそろった人が少ないため、経験を積むと、プロジェクトマネージャーなど上の役割を目指しやすい仕事です。
ブリッジSEの年収は、会社や国、担当するプロジェクトの大きさで大きく変わり、公的な統計で「ブリッジSE」だけの年収は出ていません。年収1,000万円を目指すなら、ブリッジSEとして経験を積んだあと、プロジェクトマネージャーや外資系企業のエンジニアなどに進む道を考えるとよいでしょう。
外資系IT企業の営業
外資系IT企業の営業は、日本の顧客には日本語で営業することも多い一方で、海外の上司への報告や社内の資料、グローバルの会議は英語という職場が少なくありません。成果が給与に反映されやすい給与体系の会社もあり、実績によって年収が大きく変わります。
外資系金融

国税庁の統計でも、金融業・保険業は平均給与が高い業種です。外資系金融では、社内の資料や海外拠点とのやりとりに英語を使い、運用部門では海外の市場情報を英語で読みこなす力も求められます。そのぶん、金融の専門知識や資格、成果も厳しく求められる仕事です。
技術翻訳・通訳
ITや医療、特許などの専門分野の翻訳は、英語力と専門知識の両方が必要なため、一般的な翻訳より専門性が高い仕事です。会社員として働く人もいれば、フリーランスとして働く人もいて、フリーランスの場合は受ける仕事の量と単価で収入が決まります。「技術翻訳で年収1,000万円」を目指すなら、得意な専門分野を持ち、安定して仕事を受けられる取引先を増やすことが大切です。最近はAI翻訳も広がっているため、訳文のチェックや専門用語の正確さなど、人にしかできない部分で価値を出す意識が必要です。
外資系エンジニアになるには?4つのステップ

外資系IT企業のエンジニアを目指すときは、次の順番で準備すると進めやすくなります。
- 専門スキルを決めて伸ばす:Web開発、クラウド、データ分析など、応募したいポジションで求められるスキルを1つ決め、実務で使えるレベルまで伸ばします。未経験なら、まずは日本の会社でエンジニアとして経験を積むのが一般的です。
- 英語で仕事の話ができるようにする:自分の経歴や作ったもの、技術的な判断の理由を英語で説明できるように練習します。英語のドキュメントを読む習慣もつけましょう。
- 見せられる実績をつくる:職務経歴書に書ける実績、作ったWebサービス、GitHubで公開しているコードなど、スキルを証明できるものを用意します。
- 応募ルートを使い分ける:企業の採用ページ、ビジネスSNS(LinkedInなど)、外資系に強い転職エージェント、知人からの紹介(リファラル)など、複数のルートで求人を探します。
海外の会社で働く道も考えている人は、「海外でエンジニアとして働くには」や、国別の年収を比べた「海外エンジニアの年収を国別に比較した記事」も参考にしてください。
年収1,000万円を目指す人に必要な英語力

英語を使う仕事でも、どの力が評価につながりやすいかは違います。
| 英語の力 | 仕事での使い方 | 差のつきやすさ |
|---|---|---|
| 読む(リーディング) | メール、仕様書、ドキュメント、ニュース | 必須。ただし翻訳ツールで補いやすい |
| 書く(ライティング) | メール、チャット、報告書 | 必須。AIや翻訳ツールで補いやすいが、確認する力は必要 |
| 話す・聞く(会議) | 会議での発言、質問への返答、交渉 | 差がつきやすい。その場で答える必要がある |
| プレゼン・面接 | 提案、成果の報告、英語面接 | 差がつきやすい。評価や採用に直結する |
メールや文書は、時間をかけたり、AIや翻訳ツールを使ったりして対応できます。一方で、会議や面接、プレゼンではその場で考えて話す必要があり、ここで自分の意見や成果を伝えられるかが評価の差になりやすいところです。外資系企業では、自分の成果を自分で説明する場面も多いため、「英語で話す力」を優先して伸ばしましょう。
英語を使う年収1,000万円の求人を探すサイト・転職エージェントの選び方
「英語を使う年収1,000万円の企業に転職するには、どのサイトやエージェントがおすすめ?」という質問は多いのですが、合うサービスは経験や職種によって違います。ここでは特定のサービス名ではなく、選ぶときのチェックポイントを紹介します。
| チェックポイント | 確認すること |
|---|---|
| 外資系・英語を使う求人を扱っているか | 希望する職種・年収帯の求人が実際にあるか。面談で具体的な求人を見せてもらう |
| 英語の選考に対応しているか | 英文レジュメ(英語の職務経歴書)の添削、英語面接の対策があるか |
| 担当者の業界の知識 | ITや金融など、自分の業界の仕事内容を理解しているか |
| 年収の提示の仕方 | 「想定年収○万〜○万円」の幅のどこになりそうか、賞与や株式報酬を含むかを確認する |
| 許可を受けた事業者か | 職業紹介事業の許可を受けているか(厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で調べられる) |
エージェントだけに頼らず、気になる企業の採用ページやビジネスSNSも並行して見ておくと、求人の相場がつかみやすくなります。求人に書かれた年収は「幅」で示されることが多いので、自分の経験でどのあたりになりそうかを確認しておきましょう。
英語とITを一緒に身につけて、年収の高い仕事を目指す
「英語もITも、これから身につけたい」という人は、英語とITを同時に学ぶ方法もあります。Kredoは、セブ島で英語とITを学べる留学を2016年から行っていて、卒業生は3,000名以上です。
- 英語のマンツーマン授業4時間+ITのグループ授業4時間の1日8時間。ITの授業もすべて英語で行う
- 受講生の92%が英語もITも未経験から始めている
- 面接対策、履歴書・職務経歴書の添削、求人情報の提供、企業紹介などのキャリア支援がある
卒業後の進路の例として、Kredoの公式サイトでは、英会話スクールのカウンセラーを退職してIT留学を受講し、Accenture Inc. Philippines(セブ)にブリッジSEとして就職した卒業生や、セブ島の開発会社Sprobe Inc.にブリッジSEとして就職した卒業生が紹介されています。
社会人がIT留学を選ぶときの向き不向きは「社会人のIT留学は意味ない?向き不向きの判断表と後悔しない選び方」で解説しています。自分の経験から英語×ITでどんな仕事を目指せるか相談したい人は、IT留学の無料カウンセリングも利用できます。
あわせて読みたい記事
英語と年収1,000万円に関するよくある質問
Q. 英語ができれば年収1,000万円になれますか?
英語だけで年収1,000万円になるのは難しいのが現実です。年収1,000万円を超える給与所得者は約6.2%(国税庁 令和6年分)で、多くは専門スキルや管理職の経験を持つ人です。英語は、専門スキルと組み合わせることで、応募できる求人の幅を広げる力になります。
Q. 外資系企業は日系企業より年収が高いですか?
企業や職種によって違うため、一概には言えません。年収の高い外資系企業もあれば、そうでない会社もあります。また、成果によって年収が大きく変わる会社もあります。求人ごとに提示される年収と、賞与・株式報酬の有無、評価のしくみを確認しましょう。
Q. 未経験から外資系エンジニアになれますか?
外資系企業は経験のある人をポジション単位で採用することが多いため、未経験からいきなり応募するのはハードルが高めです。まずはエンジニアとして実務経験を積み、英語で自分の仕事を説明できるように準備してから応募するのが一般的な道です。
Q. ブリッジSEで年収1,000万円は目指せますか?
ブリッジSEだけの年収の公的な統計はなく、会社や国、プロジェクトの大きさで大きく変わります。英語・日本語・ITの3つがそろった経験を生かして、プロジェクトマネージャーや外資系企業のエンジニアなどに進むと、年収の高い求人も視野に入ります。
Q. 英語を使う高収入の仕事にはどんなものがありますか?
外資系IT企業のエンジニアや営業、ブリッジSE、外資系金融、専門分野の翻訳・通訳などがあります。どれも「英語×専門スキル」が求められる仕事です。
まとめ:年収1,000万円は「英語×専門スキル」で目指す
- 年収1,000万円を超える給与所得者は約6.2%。英語だけで届く水準ではない
- 英語を使う外資系のエンジニア・営業・金融、ブリッジSE、技術翻訳などは、英語と専門スキルがそろうと高い年収帯を目指しやすい
- 外資系エンジニアを目指すなら、専門スキル→英語で話す力→見せられる実績→応募ルートの順に準備する
- 差がつきやすいのは、英語の会議・面接・プレゼンで話す力
- 転職エージェントは、外資系の求人の扱い、英語の選考対策、許可の有無で選ぶ
英語でIT・AIを学べるKredo
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当メディアを運営しているKredoは、英語×ITをオンラインで学ぶ「Kredoオンラインキャンプ」と、フィリピンのセブ島で英語とIT・AIを学ぶ「KredoIT留学」「KredoAI留学」を提供しています。これまでの卒業生は3,000名以上。卒業生の多くが、国内外のIT企業への転職、フリーランスなどへのキャリアチェンジを実現しています。これからの時代に必要な英語×IT・AIのスキルを身につけてグローバルに活躍しませんか?











