こんにちは!Kredo Blog編集部のさおりです。セブ留学と海外企業での勤務経験をもとに、英語を実際に使う練習をお届けします。
「80件から120件へ増えた」は increased from 80 to 120。「40%から60%へ上がった」の差は、20%ではなく20 percentage pointsです。英語として自然に聞こえても、単位や分母が違えば、元のグラフを正しく説明できません。
この記事では、原表とグラフを照合しながら6問を解き、最後に英語の説明を4文で完成させます。単語を増やすことよりも、「何が・いつ・どれだけ変わったか」を保って書く練習です。簡単な英文と四則計算がわかれば取り組めます。電卓は使って構いません。PythonやAIアカウントは不要です。
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完成例:原表に戻れる4文にする
目標は、次のような短い説明です。数字の意味を変えずに別の語順で書いても構いません。まず目を通し、問題を解くときには例を見ずに書いてみてください。
The chart shows the number of support requests received each month from May to August. Requests increased overall from 80 to 120, but fell from 100 in June to 90 in July. The share of requests completed within 48 hours rose from 40% in May to 60% in August, an increase of 20 percentage points. These data do not show what caused the change.
日本語では「5月から8月の月間依頼件数。全体では80件から120件に増えたが、6月から7月には減った。48時間以内完了率は40%から60%へ20ポイント上がった。ただし原因はわからない」という内容です。
確認するのは、①何を数えたか、②どの期間か、③単位と分母は何か、④全体と途中の動きが合うか、⑤根拠のない原因を足していないか、の5つです。British Councilの図表説明教材も、対象と全体像を示し、重要な特徴と期間に合う時制を使うことを案内しています。以下のデータと設問は、その教材の転載ではありません。
原表とグラフを読む:依頼は人数ではない
全数値・月は編集部作成の学習用架空データ・架空期間です。実在サービス、Kredoや受講生の実績、AI導入効果を示しません。各月に受け付けた依頼を数えます。MayとAugustの48時間追跡は完了済みという設定です。同じ顧客を追跡した調査ではありません。JuneとJulyの完了件数・完了率は未提供であり、ゼロではありません。
| 月 | 依頼件数(件) |
|---|---|
| May(5月) | 80 |
| June(6月) | 100 |
| July(7月) | 90 |
| August(8月) | 120 |

縦軸は依頼の件数、横軸は月です。requestsをcustomersに置き換えると「依頼数」が「顧客数」に変わります。売上や満足度もこの表からはわかりません。最初の1文は、難しい動詞よりも測定対象を正しく選ぶことが大切です。
ここでは終了した架空期間の件数を説明するため、変化にはincreasedやfellなどの過去形を使います。一方、目の前のグラフが何を示すかはThe chart shows …と現在形で説明できます。
from・to・by:到達点と増えた量を区別する
Mayの80件からAugustの120件への変化は、3通りで表せます。期間が単独の文でもわかるように、From May to Augustを添えます。
- From May to August, requests increased from 80 to 120.
- From May to August, requests increased by 40.
- From May to August, requests increased by 50%.
from 80は「80から」、to 120は「120へ」、by 40は「40だけ」です。最後の50%は、増えた40件を、増える前の80件で割って求めます。
増加量:120 − 80 = 40件
増加率:(120 − 80) ÷ 80 × 100 = 50%

120を分母にすると、出発点に対する増加率ではなくなります。また、increased to 50%は「50%になった」という意味で、今回の件数の到達点120件を伝える文にはなりません。
overallとevery monthは違う
最初と最後だけなら増加ですが、6月100件から7月90件へ10件減っています。Requests increased steadily every month.(毎月着実に増えた)では、この減少が消えてしまいます。
Requests increased overall, but fell from 100 in June to 90 in July.
overallで全体傾向、but以降で途中の変化を説明します。本文とグラフが一致するなら、fellの代わりにdecreasedを使っても構いません。「増えたから好調」「減ったから問題が起きた」といった評価は、この件数だけでは判断できません。
件数・割合・percentage pointsを分ける
次は、各月に受け付けた依頼のうち、受付から48時間以内に完了した割合です。分母はその月の依頼件数です。48時間を月末で打ち切った集計ではなく、August分も追跡を終えている設定です。
| 月 | 完了件数/依頼件数 | 完了率 |
|---|---|---|
| May | 32/80件 | 40% |
| August | 72/120件 | 60% |
Mayは32 ÷ 80 × 100 = 40%、Augustは72 ÷ 120 × 100 = 60%。JuneとJulyの完了データはありません。間の月も毎月改善したとは言えません。

40%から60%の差は20ポイント
英国国家統計局(ONS)の表記ガイドでは、割合どうしの差をpercentage pointで表します。この例では60 − 40 = 20なので、20 percentage pointsです。
The share of requests completed within 48 hours rose from 40% in May to 60% in August, an increase of 20 percentage points.
「率の相対的な増加」は別に計算します。(60 − 40) ÷ 40 × 100 = 50%です。単に「20%改善」と書くと、この50%と混同します。迷ったら、元の40%と後の60%、差の20ポイントを一緒に示してください。
完了件数32→72の変化とも違う
完了件数は72 − 32 = 40件増え、増加率は40 ÷ 32 × 100 = 125%です。一方、依頼全体は80→120件で50%増。完了率は40%→60%で20ポイント上昇。たまたま同じ「40」や「50」が出ても、分母と対象が違う計算です。
完了率が高いことを、そのまま顧客満足度が高いと言い換えないでください。満足度を測る項目は原表にありません。Statistics Canadaの因果に関する教材も、関係が見えることと、その原因がわかることを区別しています。今回は2時点の割合だけで、相関係数や因果効果を推定する教材ではありません。

6問を解く:答えと修正理由を原表で確認
紙やメモに解いてから、各問の「解答と理由」を開いてください。問1〜5では英文だけでなく、何を直したかも1つずつ書きます。問6では、その確認を使って4文を完成させます。
問1 対象を直す
The chart shows the number of customers from May to August. の customers を含む説明を、原表Aに合う1文に直してください。
問1の解答と理由を開く
The chart shows the number of support requests received each month from May to August.
日本語:このグラフは5月から8月までの各月に受け付けたサポート依頼件数を示します。
理由・計算:requestsは依頼、customersは顧客。1人が複数回依頼する可能性もあるため、依頼件数を人数と言い換えられません。
問2 from / to / by を使い分ける
MayからAugustへの依頼件数の変化を、from … to …、by+件数、by+%の3通りで書いてください。%は計算式も示してください。
問2の解答と理由を開く
From May to August, requests increased from 80 to 120. / From May to August, requests increased by 40. / From May to August, requests increased by 50%.
日本語:5月から8月に、依頼は80件から120件へ、40件(50%)増えました。
理由・計算:差は120−80=40件。増加率は40÷80×100=50%。fromは出発点、toは到達点、byは差・変化量です。increased to 50%では、件数が120になったことを説明できません。
問3 毎月増えたと言えるか
Requests increased steadily every month. は原表Aと一致しますか。一致しない場合、全体の傾向と途中の変化が伝わる英文に直してください。
問3の解答と理由を開く
Requests increased overall, but fell from 100 in June to 90 in July.
日本語:依頼件数は全体として増えましたが、6月の100件から7月の90件へ減りました。
理由・計算:100→90の減少があるのでevery monthは不一致。overallは始点と終点から見た全体傾向を伝えます。steadilyも一様に増え続けた印象を与えるため、このデータでは使いません。
問4 件数と率を分ける
MayとAugustの48時間以内完了率を計算し、率の差をpercentage pointsで英語にしてください。相対的な増加率も計算してください。
問4の解答と理由を開く
The share of requests completed within 48 hours rose from 40% in May to 60% in August, an increase of 20 percentage points.
日本語:48時間以内の完了率は5月の40%から8月の60%へ、20パーセントポイント上がりました。
理由・計算:Mayは32÷80×100=40%、Augustは72÷120×100=60%。率の差は60−40=20ポイント。率の相対的な増加は(60−40)÷40×100=50%。完了件数32→72の増加は40件、125%であり、完了率の変化とは別です。
問5 根拠のない主張を直す
編集部作成の誤文:The new AI tool caused a 20% improvement in customer satisfaction. 数値・測定対象・原因を原表に照らし、裏付けのない主張を外して2文に直してください。
問5の解答と理由を開く
The share of requests completed within 48 hours was higher in August than in May. These data do not show what caused the change.
日本語:48時間以内に完了した依頼の割合は5月より8月の方が高くなりました。このデータから変化の原因はわかりません。
理由・計算:原表には満足度、AI導入、因果を裏付ける情報がありません。20%も率の差ではありません。causedをmay have causedに変えるだけでは、表にないAI導入を残してしまいます。
問6 4文で説明する
対象と期間、件数の全体変化と途中の減少、完了率の変化、原因についての限界を4文にまとめてください。最後に、問1〜5の修正理由を各1つ、日本語で書いてください。
問6の解答と理由を開く
The chart shows the number of support requests received each month from May to August. Requests increased overall from 80 to 120, but fell from 100 in June to 90 in July. The share of requests completed within 48 hours rose from 40% in May to 60% in August, an increase of 20 percentage points. These data do not show what caused the change.
日本語:グラフは5月から8月までの月間依頼件数を示します。依頼は全体では80件から120件に増えましたが、6月の100件から7月の90件には減りました。48時間以内完了率は40%から60%へ20ポイント上がりました。このデータから原因はわかりません。
理由・計算:理由例:①人数ではなく依頼件数。②増加率の基準はMayの80件。③June→Julyは減少。④割合の差は20ポイント。⑤AI導入や満足度の記録がない。語順や語彙はこの例と違っても、元の情報を保っていれば構いません。

4文の自己採点:言い換えより情報の一致を見る
- 対象と期間:support requests、MayからAugustがある
- 値と方向:80→120の増加と100→90の減少が合う
- 件数と割合:依頼件数と48時間以内完了率を分けている
- %とポイント:40%→60%、差20 percentage pointsが合う
- 断定の範囲:AI導入・満足度・原因を勝手に足していない
自己確認は各0/1点:対象と期間/値と方向/件数と割合/%とpercentage points/裏付けのない原因なし。5点満点はこの教材内の確認であり、CEFRやTOEICなどの評価ではありません。同じ内容が伝われば、roseとincreased、fellとdecreasedなどの言い換えは構いません。文法が正しくても数値や単位が違う場合は、先にそこを直します。
自分の説明に移すときと、AIを補助に使うとき
自分の図表でも、最初に「対象・期間・単位・分母」をメモします。次に原表の始点と終点を丸で囲み、途中に反対方向の動きがないか確認します。割合を使う場合は、分子と分母を別々に書き出してください。前の値が0なら通常の増加率の式では割れないため、無理に「何%増」とせず、0件から何件になったかを伝えます。
原因を書きたいときは、導入時期や比較条件などの根拠が別にあるかを確かめます。根拠がなければ、原因を推測して文章を埋める必要はありません。
任意:数値を変えないAI添削の指示例
使うのは、この記事の架空原表と自分で書いた英文だけにします。顧客情報や社内の実データを貼る課題ではありません。
「次の学習用架空データと私の英文を照合してください。原表にない原因・AI導入・満足度を足さず、数値と単位を変えないでください。対象、期間、from/to/by、件数と割合、%とpercentage pointsの順に確認し、修正文と日本語の理由を示してください。JuneとJulyの完了率は未提供です。わからない情報は補わないでください。」
この後に原表A・Bと自作の4文を添えます。返答の80、120、40%、60%、20ポイントを原表と再照合しましょう。AIの採点や修正が常に正しいとは限りません。英文が長くなった場合も、数値の根拠まで増えたとは考えないでください。
発表全体の始め方や終わり方は、英語プレゼンのフレーズで確認できます。ここで練習した「数字を確かめ、その内容を英語で説明する」手順を、発表の図表パートに使ってください。
原表・記入用教材・解答をダウンロード
本文だけでも6問すべてに取り組めます。印刷して書く場合はPDF、コピーして入力する場合はTXTを使ってください。登録は不要です。
- 記入用ワークシートPDF(3ページ)
- 記入用ワークシートTXT
- 理由付き解答PDF(3ページ)
- 理由付き解答TXT
- 原表CSV(UTF-8、架空データ)
- 教材の使い方と注意点
- 教材一式ZIP(PDF・TXT・CSV・図版)
参考にした一次資料
- British Council:Describing charts(図表説明の構成と時制)
- Office for National Statistics:Percentages and percentage points(割合とポイントの区別)
- Statistics Canada:Correlation and causality(関係と原因の区別)
参考資料の確認日:2026年10月8日。図表・数値・設問・解答は本教材用に独自作成。実際のKredoの授業で使用されている教材との表示ではありません。
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