私たち日本人が、ビジネスの場で何度も口にしてしまう「よろしくお願いします。」というフレーズ。
英語ではどのように表現すればいいのか悩んでしまったことはないでしょうか。
とりあえず、メールの末尾などに定型文のようにつけている「よろしくお願いします」や、はじめて会った人に「これからよろしくお願いします。」など、私たちが使っている「よろしくお願いします」はかなり幅が広いですよね。
今回はそんな「よろしくお願いします」という表現について、英語でどのように言えばいいのかをご紹介していきます。
記事のもくじ
英語に「よろしくお願いします」は無い
もうみなさんお気付きかもしれませんが、英語に「よろしくお願いします」にあたる便利なフレーズはありません。
ですから、日本語で「よろしくお願いします」を言う場面をビジネス英語でやるなら、あなたが何を意味して「よろしくお願いします」と言っているのかを考えて、別のフレーズを言う必要があるでしょう。
私たちがビジネスで「よろしくお願いします」を使う時は、以下の場面が考えられます。
はじめましての時の「よろしくお願いします」
お願いをする時の「よろしくお願いします」
お世話になる人への「よろしくお願いします」
メールの文末の「よろしくお願いします」
このうち、はじめましての「よろしくお願いします」は、 “Nice to meet you.”などの「はじめまして」のフレーズに当たるので、今回は割愛します。
ではさっそく「よろしくお願いします」をビジネスの場でどのように言えばいいのかみていきましょう。
意味別!「よろしくお願いします」にあたる英語フレーズ9選
よろしくお願いしますの意味別フレーズがいくつかあるので見ていきましょう。
お願いをする時の「よろしくお願いします」
同僚や取引先など、相手を選ばず、ビジネスの場では何かをお願いすることがあるはずです。
日本語ではこのような感じでしょうか。
それでは、例を見て行きましょう。
Could you please send us the documents about XX?
Thank you very much for your help.
「〇〇の件について、資料をお送りいただけますでしょうか。お手数ですがどうぞ宜しくお願い致します。」
こんな感じでしょうか。
日本語との違いは、先にお礼を言ってしまうことです。
また、”could”を使うこと、”please”を使うことで、より丁寧な表現になっています。 英語で何かをお願いするときには、
“Could you please…”
という表現が大変便利ですが、この場面での「よろしくおねがいします」は、
“Thank you very much for your help.”
「ご助力ありがとうございます。」 に当たると考えた方が良いでしょう。
このお礼は、相手に依頼内容を受け止めてもらえることを前提としたお礼です。
この場面での日本語の「よろしくお願いします」も、相手が依頼内容をやってくれることが前提となっていますよね。
そういう意味で、ここでの「よろしくお願いします」は、
“Thank you very much for your help.”
や、
“Thank you very much in advance.”「事前にお礼を言っておきます。」に当たるというわけです。
お世話になる人への「よろしくお願いします」
では次は、お世話になる相手への「よろしくお願いします」という場合のフレーズを見てみましょう。
例えば日本語だと
「今後ともよろしくお願いします。」
「ご迷惑をおかけするかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。」
に当たるフレーズです。
ここで気をつけたいのは、「ご迷惑をおかけするかと思いますが」のようなネガティブなフレーズは、英語では使わないということです。
それをそのまま英語にすると、相手は「迷惑をかけるつもりなんだ!」と身構えてしまうかもしれません。
単にこれから一緒に仕事をすることについて、「どうぞよろしく」というなら、このような表現が良いでしょう。
I’m looking forward to working with you.
「一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。」
I’m excited to work with you.
「あなたと働けることについて、とても嬉しく思います。」
I’m looking forward to seeing you next time.
「次回会えるのを、楽しみにしています。」
メールの文末の「よろしくお願いします」
最後はメールの文末に添える「よろしくお願いします」という文章です。
これはもう日本語では定型文のようになっていますよね。
英語では以下のような表現が使えます。
Best Regards,
Regards,
Kind Regards,
これは、日本語でいうと「敬具」にあたるような、メールの締めの言葉です。
メールの文末に添える「よろしくお願いします」は、こういったものに当たることが多いので、無理に他のフレーズを添える必要はありません。
ただし、以下のようなフレーズを入れても不自然ではないでしょう。
I look forward to hearing from you next time.
「あなたからの次回のご連絡を楽しみにしています。」
Thank you very much for your help as always.
「いつもご助力ありがとうございます。」
Thank you for your continuous support. 「変わらぬご支援ありがとうございます。」
状況によって、こうしたフレーズを入れてみてもいいですね。
まとめ:英語で「よろしくお願いします」に近いフレーズを使おう
今回は「よろしくお願いします」に代わるフレーズを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
意外とシンプルなものが多いので、覚えやすいでしょう。
英語でビジネスをしている時に「よろしくお願いします」と言いたくなったら、何について「よろしくお願いします」なのかを考えて、フレーズを選んでみてくださいね。
さらに、「よろしくお願いします」以外にもっと英語を流暢に話すことができたら、どんな未来を切り開けるでしょうか。
英語が使えるようになるとこんな可能性があります!