こんにちは!Kredo編集部です。
就職や転職活動で英語をアピールする際、英検かTOEICのどちらかの受験を検討されている方がいるかと思います。
しかしながら、就職ではどちらが有利なのか明らかになっていません。
本記事では、企業が採用するときに英検とTOEICではどちらを重要視しているかについて徹底解説しました。
就職で英語力をアピールしたい方はぜひ参考にしてみてください。
記事のもくじ
知っていますか?50%以上の企業がTOIECのスコアを見ています
日本でTOIECの実施や運営をしている国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)によると、50%以上の企業や団体が、新卒や人事にTOIECの採点を参考にしたり反映させたりする傾向があるといわれています(参照:英語活用実態調査|一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)。
つまり、TOIECは就職活動において大きな影響力を持っていると考えられます。
就職活動では英検ではなくTOIECが有利な理由
では、なぜ就職活動では英検ではなくTOIECが有利なのでしょうか。
理由は以下のとおりです。
- 認知度が高いから
- 合否ではなくスコアを判定するため
- ビジネス英語を重視しているため
それぞれ具体的にみていきましょう。
理由1.認知度が高いから
就職活動でTOIECが有利な理由のひとつには認知度が挙げられます。
TOIECの総受験者数は2021年には230万人におよびます(参照:2021年度TOIEC Program総受験者数|一般財団法人ビジネスコミュニケーション協会)。
TOEFLやIELTSといったTOIECと同じく、ビジネス英語の能力を測るテストを実施している検定はありますが、TOEICの受験者数が最も多いです。 TOEFLが日本に導入されて以降の受験者数は100万人、IELTSは3万人を超えたところです。
この結果からもわかるように、TOEICはビジネス英語の検定で圧倒的な認知度があります。
英検も日本では認知度はありますが、ビジネス英語を測る試験として知られているのはやはりTOEICでしょう。
理由2.合否ではなくスコアで判定するため
TOEICは、英検のように合否形式ではなくスコア形式となっています。
スコアは10〜990の間で5点刻みの点数が出るため、英語スキルの実力がわかります。
TOEICは、英語を母語としない外国人のコミュニケーションスキルを評価する試験です。
点数によって合否が決まる英検とは違い、スコアで現状の英語でのコミュニケーションスキルが見えるため、企業は重視しています。
理由3.ビジネス英語を重視しているため
TOEICでは、ビジネス英語を重視しています。
国際ビジネスコミュニケーション協会では、TOEICは身近なシーンからビジネスシーンまで、幅広い場面での英語のコミュニケーションを身につけることを目的としています。
英検はどちらかというと、ビジネス英語よりも日常会話を重視したテストです。
ビジネス英語のスキルをジャッジしたい企業にとっては、英検よりもTOEICを重視するでしょう。
TOEFLやIELTSも英語力を測るテストで有名ですが、どちらかというと海外留学や海外移住をする際の判断基準として利用されることが多いでしょう。
そのため、ビジネス英語をアピールするにはTOEICがオススメです。
就職活動でTOEICが有利になるスコアは何点?
就職活動でTOEICが有利になるスコアは何点からでしょうか。
業種によってさまざまで、大きく分けると以下のようになります。
- 目安のスコアは600点以上
- 英語を使う職種は700点以上
- 外資系は800点以上
具体的に解説します。
目安のスコアは600点以上
多くの企業がTOEICのスコアを600点以上を目安としています。
TOEICで600点以上を取れると、英語でメールのやり取りや英語で意見を伝えられるため履歴書でもアピールできます。
就職でTOEICを活かしたい方は、まずは600点以上のスコアを目指されてはいかがでしょうか。
600点以上を取るための対策は、単語帳や文法の暗記をくりかえしたり、テスト全体の流れを理解し時間配分を考えて公式問題集に取り組んだりするといいでしょう。
ただ、TOEICの平均点はその年によって変わるため、企業が求めるスコアも変わります。
そのため、就職でTOEICを活用したい方は、公式サイトから最新の平均点を確認しておきましょう。
英語を使う職種は700点以上
TOEICで700点以上を取れると日常英会話だけでなく、仕事でも問題なく英語を活用できるレベルです。
貿易会社・商社などの国際部門や海外営業部門での活躍が期待されます。
TOEICで700点以上のスコアを取得できると、どのような環境でも英語でのコミュニケーションができるレベルとされています。
TOEICで700点以上の点数を取るには、かなりの勉強量が必要です。
単語帳や文法書だけでなく、公式問題集を何周かしてくりかえし学習をするのがいいでしょう。
就職でTOEICを活用したい方は、700点以上を目標にしてみてください。
外資系は800点以上
TOEICで800点以上取得できると、外資系企業の面接の際にも十分にアピールできます。
800点以上のスコアで、英語での会議や海外出張に対応できるレベルの英語力と判断されます。
ネイティブスピーカーとやり取りができるため、英語でのビジネスのやり取りが可能です。
800点以上を目指す方は単語や文法はほぼ完璧にした状態とし、さらに公式問題集のレベルの高い問題もほぼ間違いなく理解できるようにしておくといいでしょう。
外資系企業を目指している方は、TOEICスコア800点以上を目安に頑張ってみてください。
就職活動でTOEICを取る3つのメリット
就職活動で有利になる点数を解説してきました。 ここからは、TOEICを取る3つのメリットを解説します。
大きく分けて3つです。
- 幅広い業界に応募できる
- 自己PRで話せる
- 昇進に役立つ
それぞれ具体的にみていきましょう。
メリット1.幅広い業界に応募できる
先ほども解説したとおり、TOEICでハイスコアを取得できると選べる業界が増えます。
近年では、TOEICのスコアをもとに英語スキルを重視している企業が増えているためです。
幅広い業界に応募できるためチャンスも増え、自らが志望したい企業に入社できます。
まずは、あなたが就職したい企業のTOEICスコアの目安を確認しておきましょう。
メリット2.自己PRで話せる
TOEICのスコアを重視している企業が増えてきているため、自己PRで話せます。
600〜900点以上のスコアを取得していれば、履歴書に記載して面接で話してみましょう。
またTOEICのスコアがあると、英語での経験や取得理由履歴書に書けるため自己PRに悩むことが少なくなります。
メリット3.昇進に役立つ
TOEICを実施している「国際ビジネスコミュニケーション協会」のデータによると、41%の企業がTOEICのスコアを基準に配属先や異動先を決定しているそうです。(参照:英語活用実態調査|一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)
実際に一部の大企業では、TOEICのスコアを昇進に活用しているそうです。
最近では、シャープが来年から英語を公用語にするという発言もあり話題となりました。(参照:シャープ来年から英語を公用語に|日本経済新聞)
今後も日本企業での英語公用語化は進んでいくのではないでしょうか。
就職活動でTOEICをアピールするときに気をつけること
TOEICが就職活動で有利になることはわかりました。
では、どのようにアピールしていけばいいのでしょうか。
TOEICを就職活動でアピールする方は多いため、いかに差別化するかが重要です。
ここからは、就職活動でTOEICをアピールする時に気をつけることを解説します。
ぜひ、意識してみてください。
目標達成までのプロセスもアピールする
ひとつめは、目標達成までのプロセスもアピールすることです。
具体的には以下のとおりです。
- 目標達成するまで勉強量
- 大変なことがあったのか
- どのように乗り越えてきたのか
TOEICのスコアだけでなく過程をアピールすることで、他の人とは違うイメージを持ってもらえるでしょう。
目標に向かって努力した経験は、仕事と向き合う姿勢に似ています。
TOEICに取り組んだ経験から、仕事でも目標を掲げて粘り強く取り組む人だという印象を与えることができるでしょう。
英語を実際に使った経験をアピールする
TOEICに取り組んだ経験だけでなく、英語を実際に使った経験をアピールできるといいでしょう。
留学や海外でのインターンシップをした経験があると、ネイティブスピーカーとのやり取りも問題ないことをアピールできます。
そして、なぜ海外を選んだのかの目的と一緒に話せればなおいいでしょう。
就職する企業の事業内容に合わせることで、大きなアピールポイントになります。
英語と掛け合わせた他のスキルをアピールする
TOEICをアピールする学生や社会人の方は多いです。
そのため、倍率の高い企業では英語に関するアピールをしても採用に至らない場合があります。
そのような時にオススメなのが、スキルを掛け合わせてアピールすることです。
たとえば、TOEICを取得して海外のIT企業でマーケティングや、プログラミングを経験したことがアピールできるといいでしょう。
英語力だけではない他のスキルをアピールできると、企業はスキルのある人材も獲得できます。
さらにスキルを獲得するまでの過程もアピールできると、他の応募者との差別化になります。
決して簡単な道ではありませんが、英語力と+αでアピールできる武器を作ってみましょう。
TOEICと相性の良いスキルはプログラミング
TOEICと他のスキルをアピールするときにオススメなのは、プログラミングです。
理由は以下です。
- プログラミングも評価の対象
- プログラミングは英語でできている
- ITトレンドやエラーコードも英語
それぞれ解説します。
英語に加えプログラミングは就活で大きく評価してもらえる
プログラミングスキルが、就職活動の評価に影響する企業も増えてきています。
日本でも急速なIT化が進んでおり、どの企業もエンジニアやプログラマーを必要としているためです。
楽天や日本の有名企業でも英語とプログラミングを評価対象としています。
ご自身でプログラミングをして、プロダクトを作った経験やIT企業でインターンを経験したという実績があれば企業から高評価を得られるでしょう。
プログラミングは英語でできており親和性が高い
プログラミング言語は、英語でできています。
簡単な英語が多いですが、単語を知っているだけでもプログラミングの理解が早まります。
英語を学んでから、プログラミングをはじめるのもいいでしょう。
最新のITトレンドやエラーコードも全て英語
最新のITトレンドを集めようと思うと、英語の情報がほとんどです。
たとえば、Web3.0やDAOなどの情報は日本語でも取得できますが、最新の情報は英語がほとんどです。
いち早く情報をキャッチアップするには英語は必須でしょう。
また、先ほどの話にもつながりますが、プログラミングのエラーコードは全て英語です。
プログラミングの入力を間違っていたり、何か不具合が発生したりしたときには英語で表示されるため、簡単な英語での文章は理解できるといいでしょう。
まとめ:TOEICと他のスキルを合わせてアピールしよう
本記事では、TOEICが英検よりも就職活動に有利になる理由や、TOEICをアピールできる点数の基準について徹底解説してきました。
多くの企業が英語力を判断する時にTOEICを基準としています。
英語を使った働き方をしたいと考えている方はTOEICを取得するのがオススメです。
英語と他のスキルをかけ合わせるなら、大手企業も重視し始めているプログラミングがいいでしょう。
英語ともうひとつ他のスキルを学んでみたいと考えている方は、プログラミングを検討されてはいかがでしょうか。