台湾移住はほかの国と比べると、比較的簡単に始められます。
とはいえ台湾移住を検討している方は仕事や生活、ビザの取得方法などで不安なことは多いでしょう。
そこで本記事では台湾移住に必要なビザや住む際のメリット・デメリットを紹介します。
自身に台湾移住は可能か、向いているかが明確になる内容です。
台湾や海外移住を考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
記事のもくじ
台湾はどのような国?日本とは友好的!
台湾は親日家でフレンドリーな方が多いようです。
理由としては歴史的な背景が関係しています。
1895年に日清戦争で清(現在の中国)に勝利した日本は、下関条約の締結により台湾を割譲され、統治していました。
しかし1972年の日中国交正常化を機に日台間の外交関係は解消されます。
外交が終了したあとも日本と台湾は民間レベルでイベントや交流会が開催され続けており、友好的な関係を築いています。
また漫画やアニメなどのエンターテイメントも人気で、台湾の方から日本は人気です。
そのため日本人は台湾へ移住しやすいでしょう。
【9種類】台湾に移住するのに必要なビザを紹介!
台湾に移住するのに必要なビザは9つあります。
短期間から長期にわたって台湾へ移住できるビザなので、自身の目的に合わせて利用してみてください。
ビザなしで入国
日本国の国籍があれば台湾へはビザなしで入国できます。
以下の条件を満たしていれば、ビザがなくても入国が可能です。
- ビザ免除措置国の国籍保持者(日本も含む)
- パスポートの残存期限が6ケ月以上(日本は3ヶ月以上)あること
- 帰国又は台湾出国の航空券を保持していること
- 入国審査で問題がない方
- 滞在予定期間が入国から90日以内の観光、訪問が目的であること
- 台湾政府が指定する空港からの入国の場合
90日以内の滞在であれば問題なく渡航できるので、ぜひ検討してみてください。
短期停留ビザ(居留ビザ)
短期停留ビザ(台湾観光ビザ)を利用すれば、180日以内の短期訪問ができます。
90日以上の滞在をしたい方は、短期停留ビザ(居留ビザ)に切り替えましょう。
短期停留ビザ(居留ビザ)は厳しい審査がないため、短期の移住を希望している方にはおすすめです。
台湾短期商用ビザ
90日以内の就労が目的であれば台湾短期商用ビザがおすすめです。
台湾短期商用ビザを発行するには、勤務している会社の在職証明書や印鑑証明、出張証明書が必要です。
またパスポートの有効期間が15か月以上必要と、申請に条件があります。
有効期限は1年間で、期間中であれば出入国に制限はありません。
「海外で短期間働きたい」と考えている方は、検討してみてください。
台湾学生ビザ
台湾へ語学学習を目的に訪問する方は台湾学生ビザが利用できます。
台湾学生ビザを申請するには、規定の学校からの入学許可証が必要です。
台湾学生ビザには、2種類あります。
1度だけ入国できるビザと有効期限内であれば何度でも利用できるビザがあるので、自身の条件に合わせてぜひ利用してみてください。
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは異国での交流を目的に発行できるビザです。
延長をすれば最大1年間台湾に移住できます。
取得要件も厳しくなく、申請をすれば獲得しやすいビザです。
ただし、申請条件は「18〜30歳まで」と年齢制限があるのを覚えておきましょう。
留学ビザ
留学を検討している方は、留学ビザを活用してみてください。
留学ビザでは、90日間以内は自由に出入国できます。
停留ビザでは申請が必要ですが、ビザなしで90日間学習したい方は留学ビザがおすすめです。
台湾では英語と中国の2ヶ国語が学べる語学スクールが多く存在しているので、短期間で2つの言語を学びたいと考えている方はぜひ検討してみてください。
就労ビザ(長期停留)
就労ビザ(長期停留)は、台湾で6か月以上滞在する方が対象です。
仕事で台湾に滞在するだけではなく、起業や留学、宗教活動などが目的でも申請できます。
本格的に移住を考えている方は利用してみるのをおすすめします。
ただし渡航目的によって申請書類が変わるので、注意しましょう。
退職ビザ
55歳以上ですでに退職されている方は、退職ビザが発行できます。
退職ビザであれば180日間は台湾へ滞在可能ですが、延長はできません。
また対象者の条件がしっかりと決まっています。
退職ビザの条件は以下のとおりです。
- パスポートの残存期間が9ヶ月以上ある
- 過去に犯罪歴がない
- 約500万円以上の個人資産を証明できること
- 年金受給者であることを証明すること
- 半年以上の海外旅行保険に加入すること
- 配偶者を同行する場合には配偶者の年齢制限はない
退職ビザを発行するには一定の資金が必要です。
台湾永住ビザ
「台湾にずっと移住したい」と考えている方は、台湾永住ビザがおすすめです。
永住権を取得すればビザを申請する必要もありません。
永住権を取得できる条件は以下のとおりです。
- 台湾に合法的な方法で5年以上移住していること
- 台湾に年間183日以上在住していること
条件が厳しいですが、台湾への永住を考えている方は検討してみてください。
台湾に移住する4つのメリット
台湾に移住するメリットは以下のとおりです。
日本人に友好的な台湾へ移住したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本人にオープン
台湾と日本は長く友好関係を築いているので、日本人に優しく非常に住みやすいです。
また台湾に拠点を持っている日本企業も多いため、働く場所にも困りにくいでしょう。
具体的には以下のような企業への転職が可能です。
- 営業
- カスタマーサポート
- 生産管理
- 製造系の技術職
分野を決めて転職活動をすれば現地で就職できます。
食事が美味しい
台湾料理は主食が米ということもあり、日本人に合うといわれています。
ローカルな屋台や小さなお店でも味が美味しいだけではなく、値段も安いです。
また暑い国のためマンゴーをはじめ桃やゼリー、杏仁豆腐などをアレンジした料理が人気です。
食事のストレスなく住めるのは台湾移住のメリットでしょう。
治安がいい
台湾の治安は外務省のデータに危険情報がないため、特に問題はありません。
ただしスリやひったくり、ぼったくりをするお店があるので注意が必要です。
また「夜道を1人で歩くのは避けるべき」と言われていますが、そこまで気をつける必要もないので安心してください。
日本人が海外へ旅行をしたときに気をつけることを意識しておけば問題ないでしょう。
医療費が安い
台湾は日本よりも医療費が若干安いです。
医療機関や診療内容にもよりますが、外来での自己負担額は50〜450台湾元(約180〜1620円)といわれています。
風邪や虫歯などの症状は、日本円にすると500円前後で受診できます。
医薬品は100台湾元以下の場合本人負担額がかからないため、薬は日本よりも安く手に入れられます。
また海外では救急車が有料になる国もありますが、台湾は無料です。
大きな医療費がかからないのは台湾移住のメリットです。
台湾に移住する3つのデメリット
台湾移住の前に確認しておくことを3つ紹介します。
日本と友好的な面が多い台湾ですが移住にはデメリットもあります。
賃金が低い
台湾では月に5万元(約17万5千円)近く稼いでいる人は約30%、残り70%は5万元を満たしていない給与状況です。
大卒初任給や若年層、飲食業やレジスタッフなどの一部の業種はさらに低収入で、1か月の給料は日本円で約10万円といわれています。
近年では少しずつ物価も上がり始めているため、賃金の低さは1つのデメリットです。
ただし日本から就労ビザで入国する場合は、2〜4年以上の職務経験が求められています。
一定の職業経験があるため、低賃金になる可能性は低いでしょう。
気温が暑い
台湾は1年中温暖な気候で平均気温が30℃、冬でも20℃を超えています。
暑いのが苦手な方には台湾移住は向かないでしょう。
また気温が暑いため虫が多く、夏には日本で見ないような昆虫が大量発生している状況です。
暑さや虫が嫌いな方は冬のみの移住がおすすめです。
近年では2拠点での生活が流行っており、夏は日本に住み冬は台湾へ移住する方も多くいます。
路上環境が悪い
台湾ではバイク移動が主流で、事故が多く発生しているようです。
また施設内が禁煙の場合が多く、外でタバコを吸う方がいます。
歩きたばこが平気で行われているため、タバコが苦手な方は嫌悪感を抱くでしょう。
日本の路上マナーは世界でもトップクラスといわれています。
そのため日本と比べるとどの国も路上環境は悪いと感じてしまうので、許容できる範囲の問題と捉えてみてください。
台湾移住に向いている人の3つの特徴
台湾移住に向いている人の特徴は以下のとおりです。
「台湾移住に向いているかな?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
台湾文化が好きな人
台湾の食文化や歴史に興味のある方は移住に向いています。
多民族国家なためさまざまな文化に触れられますし、中国語や英語など2カ国語を学ぶのも可能です。
屋台で食事ができる夜市や、小さくても美味しいお店も並んでいるため台湾グルメが好きな方にはたまりません。
映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなった場所で有名な「九份」などの観光地も多く、国内旅行も楽しめるでしょう。
台湾文化が好きな方は、ぜひ移住を検討してみてください。
コミュニケーション能力が高い人
台湾の方は明るい人が多いので、外向的な性格のほうが移住したときにすぐに馴染みやすいです。
特に年配の方はプライベートなことでもどんどん質問してきます。
そのため人見知りをしやすい方は台湾の人間関係に悩むでしょう。
ただ内向的な方は関わる人を少なくしたり、本当に気の合う人と付き合ったりと工夫をすれば、人見知りでも移住は成功します。
独立心がある人
自立して生計が立てられる人は台湾移住に向いています。
移住先で仕事に就けるかは生活をするうえでは重要になります。
台湾に拠点を持つ日本企業に勤めるか、現地で就職先を探すかなど、いくつかの手段がありますが、なかでもIT職はおすすめです。
IT人材は世界中で求められているため、台湾の企業にも就職しやすいからです。
プログラミングやWebデザインのスキルを磨き、フリーランスになれば場所を問わずに働けます。
台湾移住に向いていない人の2つの特徴
台湾移住に向いていない人の特徴は以下のとおりです。
人によっては台湾移住が失敗してしまうので、後悔しないためにも確認してみてください。
潔癖症な人
潔癖症の方は台湾移住に向いていません。
夏は暑いので蚊やゴキブリが発生しますし、屋台によってはかなり汚れている場所もあるようです。
お店やトイレも日本ほど綺麗ではありません。
また台湾では便器に足を乗せて用を足す文化があり、便座が汚れていることもしばしばあるようです。
昔と比べるとだいぶ改善されていますが、過度に潔癖症の方には台湾移住は向かないでしょう。
他人と違うのが嫌な人
海外移住は周りと違う行動を取ることになります。
そのため家族や友人から理解してもらえないこともあるでしょう。
また台湾が日本人に友好的といっても、なかには差別的な考えを持っている方もいるかもしれません。
移住は自分の意志を強く持って取り組めるかが重要です。
周りと意見が違うのを嫌う方や、移住の目的が曖昧だと途中で台湾での生活がつらくなります。
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そのため未経験からプログラミングや英語を学んでも、短期間でスキルアップできるでしょう。
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まとめ:後悔なく台湾に移住するなら自由な働き方を選択してみましょう
台湾移住が可能なビザの種類や向いている人の特徴を解説しました。
日本人にとって台湾は住みやすいので、移住の難易度は比較的低いでしょう。
日本の企業も多く進出しているため就職や転職には困りにくいですし、台湾の方は日本人に優しい傾向があります。
「現地での仕事に悩んでいる」という方はプログラミングやWebデザインを学び、自由な働き方を選んでみてください。
どの企業もIT人材を求めているので、スキルがあれば海外でも仕事が見つかりやすいです。
フリーランスになれば時間や場所、人に捉われずストレスなく働けるでしょう。
海外移住に不安を抱えている方は以下の記事で詳しい対策が書かれているので、ぜひ参考にしてみてください。