台湾移住で後悔しやすいのは、日本より給料の水準が低くなりやすいこと、夏の暑さと湿気、中国語の壁、そして「ビザと仕事の順番」を間違えることです。日本人は観光などでビザなしで90日まで滞在できますが、台湾に住むには、ワーキングホリデー、就労、留学、家族などの目的に合った居留ビザを取り、入国後15日以内に居留証(ARC)を申請する必要があります。条件と生活費を先に確かめておけば、日本から近く、日本人が暮らしやすい面も多い移住先です。
この記事では、台湾移住で後悔しないためのポイント、日本人が台湾に住むための条件とビザ、入国後の手続き、メリットと生活費、向いている人・向いていない人の特徴を、2026年9月時点の公式情報をもとに整理しました。書いているのは、セブ島で英語とITを学べる留学を運営するKredo(クレド)の編集部です。制度は変わることがあるため、最新の情報は台北駐日経済文化代表処や台湾の移民署で確認してください。

- 後悔しやすいのは「給料の水準」「暑さと湿気」「中国語」「ビザと仕事の順番」
- 観光などは90日までビザなし。2025年10月からオンラインの事前入境登録が必要
- 住むには居留ビザ(6か月以上)を取り、入国後15日以内に居留証を申請する
- ワーホリは18〜30歳、最長1年、年10,000人。専門人材にはゴールドカードもある
- 健康保険は居留6か月後から加入(台湾で雇われて働く人は初日から)
- 2026年の最低賃金は月29,500台湾元、時給196台湾元
台湾はどんなところ?基本の情報と日本との関係
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 面積 | 約3万6千平方キロメートル(九州よりやや小さい) |
| 人口 | 約2,342万人(2024年1月) |
| 主な都市 | 台北、台中、高雄 |
| 言語 | 中国語、台湾語、客家語など |
| 通貨 | 新台湾ドル(台湾元) |
| 住んでいる日本人 | 21,755人(2025年10月1日現在) |
「台湾はなぜ親日なのか」と検索する人も多いですが、理由は歴史・経済・観光・文化などいくつもあり、ひとことでは言えません。数字で見ると、2023年に台湾を訪れた日本人は約93万人、日本を訪れた台湾の人は約420万人で、人の行き来がとても多い関係です。
台湾移住で後悔しやすい5つのポイントと対策
「台湾移住で後悔した」とならないために、デメリットと対策を先に知っておきましょう。
| 後悔しやすいポイント | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 給料の水準 | 現地採用では、日本より給料が低くなることがある | 最低賃金や求人の給料と、家賃・生活費を並べて計算する |
| 暑さと湿気 | 夏は暑く湿気が多い。台風が来る季節もある | 住まいの設備(エアコン・除湿)を確認する |
| 中国語の壁 | 日本語や英語が通じる場面はあるが、生活や仕事の多くは中国語 | 出発前に基礎を学び、現地で語学学校を使う |
| ビザと仕事の順番 | 働くには就業許可が必要。許可なく働くと過料と退去の対象 | 先に仕事と就業許可、そのあと居留ビザ、の順番を守る |
| 住まいの環境 | 建物の古さや騒音など、日本の感覚と違うことがある | 下見をしてから契約する |
就業許可なしで働くと大きな罰則がある
台湾で外国人が働くには、原則として就業許可が必要です。許可なしで働いた場合は、3万〜15万台湾元の過料が科され、台湾から退去を命じられます。「ビザなしで入国してから仕事を探し、そのまま働く」ことはできないと覚えておきましょう。
給料と生活費のバランスを先に確かめる
台湾の最低賃金は、2026年1月から月29,500台湾元、時給196台湾元です。現地採用の求人を見るときは、この水準を目安に、家賃・食費・保険料を引いて手元にいくら残るかを計算しておくと、「思ったより貯金できない」という後悔を防げます。
海外移住で後悔しやすい例は、海外移住して後悔するよくある事例4つと移住前にすべきことでもまとめています。
台湾に住むには?日本人の移住の条件

| 滞在のしかた | 必要なもの | ポイント(2026年9月時点) |
|---|---|---|
| 観光など(90日以内) | パスポート(ビザ免除) | 到着日の翌日0時から数えて90日。帰りの航空券が必要。オンラインの事前入境登録(到着の3日前から、無料) |
| 180日以内の滞在 | 停留ビザ | 目的に合ったものを出発前に取る |
| 6か月以上住む | 居留ビザ | 就労・留学・家族などの目的で取る |
| 住み始めたら | 居留証(ARC) | 居留ビザで入国したら、入国後15日以内に申請する |
留学、語学研修、実習などで台湾に行く場合は、出発前に目的に合ったビザを取っておきましょう。ビザなしや目的と違うビザで入国すると、台湾の現地ではビザを切り替えられず、いったん出国して取り直すことになる場合があります。
台湾移住に使える主なビザ
| ビザ・制度 | 主な条件(2026年9月時点) | 向いている人 |
|---|---|---|
| ワーキングホリデー | 18〜30歳、最長1年、年10,000人 | 若いうちに台湾の生活を体験したい人 |
| 就労(居留ビザ) | 雇用主が労働部の就業許可を取り、そのあと居留ビザを申請 | 台湾の会社に採用された人 |
| 就業ゴールドカード | 専門人材向け。就業許可・居留ビザ・居留証・再入国許可が1枚に。有効期間1〜3年 | 専門分野で実績がある人 |
| 語学研修(中国語) | 学校の入学許可、50万円以上の残高証明など | 中国語を学びながら住みたい人 |
| 日本人退職者のロングステイ | 55歳以上で退職済み、5万米ドル以上の残高、年金受給の証明、半年以上の海外旅行保険など。180日の停留ビザ(延長不可) | 退職後に台湾で長めに暮らしたい人 |
台湾ワーホリ
日本と台湾のワーキングホリデーは、18歳以上30歳以下で、1年を限度に主に休暇を過ごすことを目的とする人が対象で、人数は年間10,000人です。滞在費を補うための仕事が認められる制度なので、「台湾に住むこと」を試してみたい人の最初の一歩として使いやすい方法です。
台湾留学(中国語の語学研修・大学)
台湾で中国語を学ぶ場合は、語学研修のビザを出発前に取ります。申請には、留学先の学校の入学許可書、50万円以上の残高証明、学習計画書などが必要です。大学・大学院で学位を取る場合は、正規留学のビザを使います。語学研修から始めて中国語を身につけ、そのあと台湾での仕事を探すという順番で考える人もいます。
就労ビザ・ゴールドカード
台湾の会社で働く場合は、まず雇用主が労働部に就業許可を申請し、許可が出てから居留ビザを申請します。専門分野で実績のある人向けには、就業許可・居留ビザ・居留証・再入国許可の4つの機能をまとめた「就業ゴールドカード」もあります。申請は就業ゴールドカードの専用窓口で行います。
台湾で日本人が仕事を探すときのポイント
台湾の会社で働くには、雇用主が就業許可を申請してくれることが前提です。そのため、求人を探すときは「外国人の採用に慣れている会社か」「就業許可の手続きをしてくれるか」を最初に確認しましょう。日本語を使う仕事でも、中国語や英語でのやりとりが必要になることが多いため、語学と専門スキルの両方を用意しておくと選択肢が広がります。
台湾の永住(永久居留)
台湾には、長く合法的に住んで条件を満たした外国人向けの永久居留証があります。最初から永住を目指すのではなく、就労などで住み始め、その後の選択肢として台湾の移民署で条件を確認するのが現実的です。
入国後にやること:居留証・健康保険・在留届
- 居留証(ARC):居留ビザで入国したら、入国後15日以内に申請します。
- 健康保険:居留証を持つ外国人は、台湾に6か月続けて住んだあと全民健康保険に加入します。就業許可を持って働く人は、雇われた日から雇用主を通して加入します。
- 在留届:台湾に3か月以上住む日本人は、外務省の在留届電子届出システム(ORRnet)で在留届を出します。
健康保険に入るまでの期間がある人は、その間の海外旅行保険などを用意しておきましょう。
台湾移住のメリット

日本から近く、行き来しやすい
台湾は日本から飛行機で数時間で、日本との時差は1時間です。家族に会うための一時帰国もしやすく、日本の仕事とオンラインでやりとりするときも時間を合わせやすいのが強みです。
日本人が暮らしやすい環境がある
台湾に住む日本人は21,755人(2025年10月1日現在)で、日本との人の行き来も多いため、日本の食べ物やサービスに触れられる場面が多くあります。
中国語を生活の中で身につけられる
買い物や手続きなど、毎日の生活そのものが中国語の練習になります。中国語ができるようになると、台湾だけでなく、中国語を使う仕事に選択肢が広がります。
台湾での生活費の考え方
| 費用の項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| ビザ・手続き | ビザや居留証の手数料、書類の準備 |
| 住まい | 家賃、敷金、家具・家電、エアコン代 |
| 保険 | 健康保険に入るまでの民間保険、加入後の保険料 |
| 学費(語学研修の場合) | 語学学校の授業料、教材費 |
| 毎月の生活費 | 食費、交通費、スマホ代 |
| 日本で続く支払い | 住民票を残す場合の住民税・国民年金など |
台湾移住に向いている人・向いていない人

| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 文化や習慣の違いを楽しめる人 | 日本と同じ暮らし方・サービスを求める人 |
| 中国語を学ぶ意欲がある人 | 言葉を学ばず、日本語だけで暮らしたい人 |
| 語学・ITなど、どこでも使えるスキルがある人 | 仕事や収入の見通しを立てずに移住したい人 |
| 自分で情報を調べ、手続きを進められる人 | 手続きを人任せにしたい人 |
台湾移住を成功させる5つのステップ
- 目的を決める:ワーホリで体験する、働く、中国語を学ぶ、退職後に暮らすなど、何のために住むのかを1文で書きます。
- ビザと順番を確認する:働くなら「仕事→就業許可→居留ビザ」の順番。学ぶなら出発前に目的に合ったビザを取ります。
- 中国語を始める:あいさつ、数字、買い物の言葉から学びます。
- お金を計算する:最低賃金や求人の給料と、家賃・保険料・生活費を並べて、足りるかを確かめます。
- 入国後の手続きを予定に入れる:居留証(15日以内)、健康保険、在留届を書き込みます。
日本から近いアジアの国・地域と比べたい人は、韓国移住の条件は?日本人が韓国に住むにはもあわせて読んでみてください。
台湾で働く選択肢を広げるなら「英語×IT」も準備しておく
台湾の現地採用で後悔しないためには、「どんな仕事ができるか」というスキルが大切です。中国語に加えて、Webサイトをつくる・直すといったITのスキルや、英語で仕事のやりとりができる力があると、応募できる求人や、日本・海外の会社とリモートで働く選択肢が広がります。
Kredo(クレド)のIT留学は、フィリピン・セブ島で英語とITを一緒に学ぶ留学です。1日8時間(英語のマンツーマン4時間+ITのグループ授業4時間)で、ITの授業もすべて英語で行います。受講生の92%は英語もITも未経験から始めています。海外で働く選択肢を増やしたい人は、IT留学とは?費用・国別比較・1日の流れと選び方も参考にしてください。「台湾に行く前に、どんなスキルを身につけておくべきか」を相談したいときは、IT留学の無料カウンセリングも利用できます。
台湾移住のよくある質問
Q. 日本人は台湾にビザなしでどのくらい滞在できますか?
観光などの目的なら、到着日の翌日0時から数えて90日以内はビザなしで滞在できます(2026年9月時点)。2025年10月1日から、訪問の3日前以降にオンラインで事前入境登録(無料)をする必要があります。偽サイトに注意し、移民署の公式サイトから登録しましょう。
Q. 台湾のワーホリは何歳まで使えますか?
18歳以上30歳以下が対象で、1年を限度に滞在できます。人数は年間10,000人です。
Q. 退職後に台湾で暮らすことはできますか?
55歳以上で退職済みの日本人は、180日滞在できる停留ビザ(数次)を申請できます。5万米ドル以上の残高証明、年金受給の証明、半年以上の海外旅行保険などが必要で、延長はできません。
Q. 台湾で働くには何が必要ですか?
雇用主が労働部から就業許可を取り、そのあと居留ビザを申請します。入国後15日以内に居留証を申請し、健康保険にも雇われた日から加入します。就業許可なしで働くと、過料と退去の対象になります。
Q. 台湾に住んだら日本の手続きは必要ですか?
台湾に3か月以上住むなら、外務省の在留届を出します。住民票を海外に移すかどうかで住民税・国民年金などの扱いが変わるため、出発前に市区町村の窓口で確認しましょう。
まとめ:台湾移住で後悔しないために、条件とお金を先に確かめよう
- 後悔しやすいのは、給料の水準、暑さと湿気、中国語、ビザと仕事の順番
- ビザなしは90日まで。住むなら居留ビザを取り、入国後15日以内に居留証を申請
- 主な方法は、ワーホリ(18〜30歳)、就労、ゴールドカード、語学研修、退職者のロングステイ
- 健康保険は居留6か月後から(働く人は初日から)。在留届も忘れずに
- 文化の違いを楽しめ、どこでも使えるスキルがある人ほど、台湾移住を楽しみやすい
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