海外旅行で英語を話そうとすると、「注文は言えたけれど、返事が聞き取れない」「料金を聞いたのに、数字に自信がない」と止まることがあります。覚えたフレーズの数だけでなく、用件を伝える→相手の返答を聞く→必要な部分を確認するという一往復を練習しておくと、次に言うことを選びやすくなります。
この記事では、ホテル・レストラン・買い物・移動で使う旅行英語を、相手の返答例とセットで紹介します。まずは「聞き返す表現」と、自分が使う予定の場面から練習してください。会話に出てくる名前・時刻・料金・番号はすべて練習用で、実際の施設や交通機関の条件ではありません。
- Could you help me, please?(手伝っていただけますか?)
- Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか?)
- Could you write that down, please?(それを書いていただけますか?)
話しかける・聞き返す・文字で確認する。この3つは、行き先や用件が変わっても使えます。
旅行英語は「伝える・聞く・確認する」をセットにする

質問を一つ覚えたら、相手が何を答えそうかも考えてみましょう。たとえば朝食の時間を尋ねるなら、時刻を聞き取る準備が必要です。人数を尋ねられたら、Yesではなく人数で答えます。長い英文を一度で理解できなくても、行動に必要な情報を確認していけばよいのです。
いろいろな場面に使える3つの型
| 目的 | 型と例文 | 入れ替える部分 |
|---|---|---|
| 希望を伝える | I’d like a window seat, please. 窓側の席をお願いします。 |
a window seatをa glass of waterなどに替える。動作ならI’d like to check in. |
| 何かしてもらう | Could you call a taxi for me? タクシーを呼んでいただけますか? |
call a taxiをshow me on the mapなどに替える。 |
| 場所を尋ねる | Where is the nearest station? 最寄り駅はどこですか? |
the nearest stationをthe restroomなどに替える。 |
Could you …?は依頼によく使う形です。Can you …?も日常的に使われ、必ず失礼になるわけではありません。Couldを使うと、より丁寧な頼み方になります。詳しくはCambridgeのcan・couldの解説を参照できます。
一往復の練習例
旅行者:What time does breakfast start?(朝食は何時からですか?)
スタッフ:At six thirty.(6時半からです。)
旅行者:Six thirty? Thank you.(6時半ですね。ありがとうございます。)
最後の一言で聞こえた数字を復唱します。必要ならAMかPMかも確かめましょう。すべての文を日本語に訳すより、「自分が何時に行けばよいか」を確認することが目的です。
聞き取れないときは、速度・文字・数字を確認する
わからないままYesと答えると、注文・追加料金・行き先などを意図せず了承することがあります。聞き返すときは、どこがわからないかを絞ると会話を続けやすくなります。
| 困りごと | 使う表現 | 日本語 |
|---|---|---|
| 速くて聞き取れない | Could you speak a little more slowly? | もう少しゆっくり話していただけますか? |
| 一部分を聞き逃した | Sorry, what time did you say? | すみません、何時とおっしゃいましたか? |
| 数字があいまい | Did you say thirteen or thirty? | 13ですか、それとも30ですか? |
| 料金を文字で見たい | Could you write down the total? | 合計金額を書いていただけますか? |
| 場所の説明が難しい | Could you show me on this map? | この地図で示していただけますか? |
| まだ理解できていない | Sorry, I don’t understand. Could you explain that another way? | すみません、わかりません。別の言い方で説明していただけますか? |
料金なら数字だけでなく通貨と合計額、時刻なら午前・午後、場所なら住所や地図上の位置も確認します。スマートフォンに短い英文を表示して見せる方法もありますが、画面を見せる前に、無関係な個人情報や通知が写っていないか確認しましょう。
ホテルで使う英語|予約・荷物・追加料金
受付では、予約名と希望することを最初に伝えます。部屋がすぐに使えるとは限らないため、「荷物を預けられるか」「何時に戻ればよいか」まで練習しておくと役立ちます。
旅行者:Hello. I have a reservation under Sato. I’d like to check in.(こんにちは。佐藤の名前で予約しています。チェックインをお願いします。)
スタッフ:Your room will be ready at three.(お部屋は3時に準備できます。)
旅行者:Could I leave my luggage here until then?(それまで荷物を預けてもよいですか?)
スタッフ:Yes, of course.(はい、もちろんです。)
旅行者:Thank you. Is there a charge for that?(ありがとうございます。料金はかかりますか?)
under Satoは「佐藤という名前で」という意味です。予約画面もすぐに見せられるようにしておきます。luggageは通常、複数の荷物でもluggagesとはしません。
| 確認・依頼 | 英語 |
|---|---|
| チェックアウト時刻 | What time is check-out? |
| 朝食が料金に含まれるか | Is breakfast included in my booking? |
| Wi-Fiの利用方法 | How can I connect to the Wi-Fi? |
| タオルの追加 | Could I have two extra towels, please? |
| 部屋の設備不具合 | The air conditioner in my room isn’t working. |
「含まれていますか?」の答えがNoなら、そのまま利用を依頼せず、How much is it?(いくらですか?)と確認してから判断します。ホテルごとに料金や対応が異なるため、例文は確認のために使いましょう。
レストランで使う英語|入店・注文・会計
人数と希望を伝える
旅行者:A table for two, please.(2名でお願いします。)
スタッフ:Do you have a reservation?(ご予約はありますか?)
旅行者:No, we don’t. How long is the wait?(いいえ。待ち時間はどのくらいですか?)
スタッフ:About twenty minutes.(20分ほどです。)
旅行者:Okay, we’ll wait.(わかりました。待ちます。)
待てない場合は、Thank you, but we’ll try somewhere else.(ありがとうございます。ただ、別のお店に行ってみます)と断れます。For how many?と尋ねられたら、Two, please.のように人数を答えます。
注文は料理名・数量・希望を分ける
| 場面 | 英語と意味 |
|---|---|
| メニューをもらう | Could we see the menu, please? メニューを見せていただけますか? |
| 指さして注文する | I’d like this one, please. これをお願いします。 |
| おすすめを聞く | What do you recommend? 何がおすすめですか? |
| 辛さを尋ねる | Is this dish spicy? この料理は辛いですか? |
| 注文を考える時間をもらう | Could we have a few more minutes? もう少し時間をいただけますか? |
| 注文と違う料理が来た | Excuse me, I ordered the vegetable pasta. すみません、私が注文したのは野菜のパスタです。 |
| 会計をお願いする | Could we have the bill, please? お会計をお願いします。 |
会計ではbillの代わりにcheckを使う表現も耳にします。明細でわからない項目があれば、What is this charge for?(この料金は何の料金ですか?)と項目を指して尋ねましょう。税・サービス料などの扱いを、すべての店に共通するものとして決めつけないことが大切です。
予約のやり取りを追加で練習したい方は、British CouncilのBooking a tableの学習用PDFも使えます。この記事の会話例は独自に作成した練習用の例です。
買い物で使う英語|サイズ・価格・支払い
商品を手に取ってから買うまでを、一つの会話として練習しましょう。試着できるか、別サイズがあるかを尋ねる段階では、購入を決める必要はありません。
旅行者:Do you have this in a larger size?(これの大きいサイズはありますか?)
店員:Yes. Would you like to try it on?(はい。試着しますか?)
旅行者:Yes, please. Where is the fitting room?(お願いします。試着室はどこですか?)
店員:It’s at the back.(奥にあります。)
旅行者:Thank you.(ありがとうございます。)
- How much is this?(これはいくらですか?)
- Does that price include tax?(その価格に税は含まれていますか?)
- Do you have this in blue?(これの青はありますか?)
- I’ll take it.(これにします。)
- I’ll think about it. Thank you.(少し考えます。ありがとうございます。)
- Can I pay by card?(カードで支払えますか?)
- Could I have a receipt, please?(レシートをいただけますか?)
- What is your return policy?(返品の条件はどうなっていますか?)
返品や交換を考える可能性があれば、購入前に条件を尋ねます。「返品できるはず」と決めてから買うのではなく、対象商品・期限・レシートの必要性など、説明された条件を確認してください。
移動で使う英語|行き先・乗り場・方向を確認

駅名が合っていても、乗り場や進行方向が違うことがあります。地図上の目的地を示しながら、乗る前に必要な情報を確認しましょう。図は確認する項目を示したもので、特定の都市の交通案内ではありません。
| 確認したいこと | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 目的地への行き方 | How can I get to this address? | この住所へはどう行けばよいですか? |
| 列車の行き先 | Does this train go to the airport? | この電車は空港へ行きますか? |
| ホーム | Which platform should I go to? | どのホームへ行けばよいですか? |
| バスの乗り場 | Where can I catch the bus to the city centre? | 市街地行きのバスはどこで乗れますか? |
| 乗り換え | Do I need to change trains? | 乗り換えは必要ですか? |
| 徒歩での所要時間 | How long does it take to walk there? | そこまで歩いてどのくらいかかりますか? |
| 降車を依頼 | Could you stop here, please? | ここで停めていただけますか? |
旅行者:Which platform for the airport?(空港へ行くには何番ホームですか?)
駅員:Platform three.(3番ホームです。)
旅行者:Three? Does the next train go there?(3番ですね。次の電車はそこへ行きますか?)
短いWhich platform for …?でも用件を尋ねられます。案内を受けた後も、実際の行き先表示や係員の案内で確認してください。発車時刻や乗り場は、この例文から判断しないでください。
困ったときの英語|問題・場所・頼みたいこと

「困っています」だけでは、相手も何をすればよいかわかりません。設備の不具合なら、何が動かないか、どこのものか、何をお願いしたいかを短い文に分けます。
The air conditioner in my room isn’t working. I’m in room 204. Could someone check it, please?
部屋のエアコンが動きません。204号室です。どなたか確認していただけますか?
204は練習用の番号です。部屋番号だけを丸暗記せず、自分の部屋番号や場所へ置き換えます。Lostを使う場合も、物をなくしたのか、道に迷ったのかで文が違います。
| 状況 | 英語と意味 |
|---|---|
| 道に迷った | I’m lost. Could you show me where we are? 道に迷いました。今いる場所を示していただけますか? |
| 財布をなくした | I’ve lost my wallet. 財布をなくしました。 |
| 遺失物窓口を探す | Where is the lost property office? 遺失物窓口はどこですか? |
| すぐ助けが必要 | I need help. 助けが必要です。 |
| 医師の助けが必要 | I need a doctor. 医師の助けが必要です。 |
| 電話を使いたい | Could I use your phone to call for help? 助けを呼ぶために電話を使わせていただけますか? |
I need …は直接的ですが、急いで必要なものを伝える場面にも使います。緊急時に丁寧な長文を完成させようとする必要はありません。依頼の直接性についてはCambridgeのRequestsの解説も参考になります。
空港・機内・入国時に備える短い英語
旅行全体の準備として、移動中の基本表現も押さえておきましょう。空港での詳しい会話は空港で使う英語フレーズの記事で確認できます。
- Where is the check-in counter?(チェックインカウンターはどこですか?)
- Which gate should I go to?(どの搭乗口へ行けばよいですか?)
- What time does boarding start?(搭乗は何時に始まりますか?)
- Could I have some water, please?(お水をいただけますか?)
- Could I have a blanket, please?(毛布をいただけますか?)
- I’m here for a holiday.(休暇で来ました。)
- I’m staying for five days.(5日間滞在します。)
入国時の目的や滞在日数は、必ず自分の実際の予定を答えます。観光でない渡航に観光用の例文をそのまま使わないでください。また、入国目的の質問と税関での持ち込み品の申告は別です。申告について尋ねる英語ならDo I need to declare this?(これは申告が必要ですか?)があります。「何も申告するものはありません」という答えを、内容を確認せずに使うものとして覚えないようにしましょう。
出発前に試したい3つの会話練習
次の状況で、先に自分の答えを声に出してから解答例を見てください。正解は一つではありません。必要な情報を伝えたり確認したりできれば、別の言い方でもかまいません。
- ホテル:朝食の開始時刻が「6時半」か「7時半」かわかりません。どう聞き返しますか?
- レストラン:For how many?と聞かれました。3人で食事をしたい場合は?
- 買い物:商品を気に入ったものの、もう少し考えたい場合は?
解答例1:Sorry, did you say six thirty or seven thirty?
解答例2:Three, please.
解答例3:I’ll think about it. Thank you.
次に、数字や人数を変えて練習します。予約名・宿泊先の住所・行き先・自分が使いたい3文を、旅行前にすぐ見られるメモへまとめておくのもよい方法です。「英文を読む→見ずに言う→返答を聞く→確認する」の順で、同行者と役を交代すると、質問文だけを暗記するより練習の幅が広がります。
旅行英語でよくある質問
英語が苦手でも、短い文で話してよいですか?
はい。Two tickets, please.のように短く用件を伝えることもできます。ただし、短く言えたことと、必要な条件を確認できたことは別です。行き先・日時・金額などは、相手の返答を聞いて確かめましょう。
すべての場面でCould youを使えばよいですか?
相手に何かをしてもらう依頼に便利ですが、料金や場所を尋ねる文まで全部Could youにする必要はありません。How much is this?やWhere is …?も使います。自分の許可を求めるならCould I …?と主語が変わります。
翻訳アプリがあれば練習しなくても大丈夫ですか?
翻訳は補助になりますが、使えない状況や、出てきた訳を自分で確かめられない場面もあります。最低限の聞き返しと、自分の予定に関係する会話は練習しておくと安心材料になります。長い文章をまとめて入力するより、用件を短く分けると確認しやすくなります。
旅行をきっかけに英語学習を続けたい方は、英語学習のロードマップから、自分の目的に合う学習の順番を確認してください。現地で英語を使う学習環境を検討する場合は、セブ島留学の基礎情報も参考になります。まずは次の旅行で使う一場面を選び、質問と返答を一往復できるところから始めましょう。
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