本記事は「アプリでプログラミングの学習がしたい。」「どんなアプリがおすすめ?」と思っている方に向けた記事です。
日本では2020年にプログラミング教育が必修化されました。
その影響もあってか、子ども向けのプログラミング学習アプリもアプリストアに多く並んでいますね。
しかし、プログラミングを学びたいのは子どもだけではありません。
そこで今回は、プログラミング初心者の大人を対象に、プログラミングが学べるアプリを紹介します。
具体的には次の流れでお話ししていきます。
- アプリを選ぶ前にプログラミング言語を決める必要性の解説
- おすすめのアプリ5選+α
- アプリで学ぶメリットとデメリット
- パソコンで学習すべき理由
アプリを使ってスキマ時間でも学びたいと考えているやる気にあふれたあなたに役立つ情報を書いているので、ぜひ一読ください。
記事のもくじ
初心者はアプリを選ぶ前に「学習するプログラミング言語」を決めるのがおすすめ
子どもであれば楽しさ優先でアプリを選択しても良いのですが、あなたは別の観点からアプリを選択してみましょう。
最初にどのプログラミング言語を使って学習を進めるかを決めます。
そのあとに、学習したいプログラミング言語に対応したアプリを選びます。
プログラミングを習得するには、最終的にどんなものを作りたいかをイメージすることが大事です。
あなたが作りたいものを完成させるために、最も早くたどり着けるプログラミング言語を選択しましょう。
どのプログラミング言語でもある程度のことはできますが、言語によって得意不得意や習得難度があります。
最終目的地(作りたいものの完成)をイメージすると、おのずと学ぶべきプログラミング言語が見えてくるものです。
たとえば、Webサービスを作りたいのなら、Ruby、PHP、Pythonなど。
ゲームやアプリを作りたいならC#、swiftなどが挙げられますね。
プログラミング言語選びに迷ったら、こちらの記事も参考にしてみてください。
プログラミング初心者向けおすすめアプリ5選!
プログラミング初心者向けのアプリの中から、学習に役立つアプリを紹介します。
無料で使えるものを中心に紹介しているので、気になったらインストールしてみてくださいね。
プログラミング基本中の基本入門 あなたの素質をチェック
「プログラミング基本中の基本入門」は、特定のプログラミング言語を学ぶためのアプリではありません。
あらゆるプログラミング言語で基本となる、次の3つの要素を手軽に学習するためのアプリです。
- 代入
- 分岐
- ループ
最初にプログラミング言語を選択することが重要だとお話しましたが、「そもそもプログラミングを学び続けることができるのか不安がある」というあなたにこそ、使ってみてほしいアプリです。
2019年6月現在では、Android版のアプリはありませんでしたが、iPhoneユーザーのあなたはぜひインストールしてみてください。
- iPhone iOS 8.1以降
- Android未対応
Progate
Progateは、複数のプログラミング言語の学習ができ、学べる範囲も広いところが特徴です。
アプリだけでなく、Webサイト上でもプログラミング言語の学習ができます。
アプリの特徴は、スライド形式の講座を受けながら、穴埋め形式でコードを記述して学習を進めていける点です。
ほかにも、ゲームのような感覚で楽しみながら、レベルアップができるように作られています。
- Ruby
- Java
- JavaScript
- Python
- iPhone iOS 10.0以降
- Android 5.0以上
Udemy
Udemyは、あらゆるジャンルのビデオ講座を受講できるアプリです。
Udemyもアプリだけでなく、Webサイト上でも講座を受講できます。
Udemyは2,400万人を超える受講生がいて、専門知識を持つ35,000人以上の講師がいます。
わからない部分は、あなたと同じ受講生や講師に質問したり、ディスカッションしたりすることが可能です。
非常に多くのコースがあるため、現在のあなたの学習レベルにあったコースを選択することができます。
無料のコースもありますが、有料のコースもあるので注意しましょう。
- Ruby
- Java
- JavaScript
- Python
- PHP
- C#
など
- iPhone iOS 11.0以降
- Android 5.0以上
Schoo
SchooもUdemyと同じく、あらゆるジャンルのビデオ講座を受講できるアプリです。
Udemyは海外講師も多く存在していますが、Schooはほぼ日本人講師のみなので、より日本人が学びやすい環境と言えるでしょう。
Schooの特徴は、生放送でリアルタイムに受講できる点にあります。
すべての講座が生放送であるわけではありませんが、参加型の生放送であれば、リアルタイムに講師に質問をすることが可能です。
無料のコースもありますが、有料コース(月額980円)のプレミアム会員になると、4,600本以上の授業が見放題となります。
- Ruby
- Java
- Python
- PHP
- C
- C#
など
- iPhone iOS 10.0以降
- Android 4.4以上
Swift Playgrounds
Swift Playgroundsは、プログラミング言語の「Swift」を学ぶためのアプリです。
Swiftは、iOSやmacOS上でアプリを作成するためにAppleによって開発されたプログラミング言語です。
Swiftはゲーム開発でも使用されることがあり、Swift Playgroundsはゲームを作るようにプログラミング学習ができます。
将来的にゲーム開発やアプリ開発を行いたい人におすすめできるアプリです。
注意点として、Swift Playgroundsは、Androidには対応しておらず、iPad用のアプリとなります。
- Swift
- iPad iOS 11.3以降
- Android未対応
(合わせてチェックしたいアプリ)
ここまで紹介してきたプログラミング言語を学習するためのアプリとは異なりますが、学習するなかで役立つアプリを2つ紹介します。
- アルゴリズム図鑑
- QiitaPortable for Qiita
アルゴリズム図鑑は、プログラミングを学習する上で重要な「アルゴリズム」について学習できるアプリです。
プログラミングにおけるアルゴリズムとは、簡単に言えば「問題解決に用いる手順・計算方法」のことです。
たとえば、順番を入れ替える「ソート」にも、バブルソートやクイックソートなど、さまざまなアルゴリズムが存在しています。
プログラミングを学ぶ上で、アルゴリズムの知識をつけておくと、今後のプログラミング力が伸ばせますよ。
- iPhone iOS 8.0以降
- Android 4.0.3以上
QiitaPortableは、ソフトウェアエンジニアのためのナレッジコミュニティである「Qiita」のアプリです。
Qiitaでは、プロのプログラマーや趣味プログラマーなど、多くのソフトウェアエンジニアが日々交流・情報交換をしています。
プログラミング学習の中でわからないことがあったときにQiitaで検索すると、同じような問題を解決した人の投稿が見つかることが多いでしょう。
知識を共有するためのコミュニティであるため、慣れてきたらあなたもアウトプットの練習として投稿してみましょう。
Android版のアプリはありませんが、ブラウザでもQiitaは使用できるため、Androidユーザーの人は、Web版を利用してください。
- iPhone iOS 8.0以降
- Android未対応
初心者がアプリでプログラミングを学ぶメリット・デメリット
初心者がアプリでプログラミングを学ぶとき、メリットもあればデメリットもあります。
それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのか解説します。
メリット
スマホアプリは本当に便利ですよね。
そんな便利なアプリでプログラミングを学ぶことのメリットは次の通りです。
- どこでもスキマ時間に学べる
- 学習のハードルが下がる
いつでもどこにでも持ち運べるスマホは、スキマ時間を使った学習にとても適しています。
通勤中やトイレ、休憩時間など、ちょっとしたスキマ時間を有効活用できますね。
また、プログラミングは難しいので、学習のハードルが高いものです。
プログラミングを実行するための環境を用意したり、分厚い書籍を用意したり…
その点アプリなら、スマホさえあればすぐに学習に取りかかれます。
とにかくプログラミングに触れたい!という初心者にはアプリでの学習は最適と言えるでしょう。
デメリット
反対にスマホアプリでプログラミング学習することには、次のデメリットが考えられます。
- 基礎的な部分だけ
- 知識を得るだけで満足してしまうかも
アプリで学べる範囲は限られていて、プログラミングの基礎や初歩的な部分だけとなることが多いものです。
プログラミング言語の構文、ルールから分岐やループなどの基本的な命令文の扱い方といったものが該当します。
もちろん、全くプログラミングに触れたことがない初心者には、十分に学習するに値するものです。
プログラミングの学習は実際に手を動かしてプログラムコードを入力しないと、なかなか身に付きません。
アプリでは実際にコードを入力することが難しいため、知識を得るだけで満足してしまう可能性があります。
アプリは補助!初心者こそパソコンでプログラミングがおすすめ
アプリは便利ですが、早い段階でパソコンを使ってプログラミングの学習を行いましょう。
その理由とパソコンでの学習方法についてお話します。
パソコンでプログラミングする理由
アプリでプログラミングを学ぶデメリットで説明したとおり、プログラミングは実際にあなたの手でコードを書いていくことが重要です。
プログラミングは、資格試験や学校の勉強のように、常に正解が1つとは限りません。
そのため、使い方を覚えるだけでは、プログラミングができるようにはならないのです。
プログラミング言語は、あらゆる命令や関数を組み合わせて使用するため、実際にあなたの手でコードを書いて動かした結果を確認しながら学習していかなければなりません。
アプリでは、実際にコードを書いて動かすことが難しいため、早い段階でパソコンを使ってプログラミング学習をすることをおすすめします。
パソコンを使った学習方法
パソコンでプログラミング学習をする場合、次のオンラインサイトがおすすめです。
Progateはアプリでも紹介していますが、Web版ではもっと多くのプログラミング言語に対応しています。
さらに、実際にプログラミングコードを書きながら学ぶことも可能です。
ドットインストールでは、プログラミングコードを実行するための環境をあなたのパソコン上に作成しなければなりません。
しかし、実行環境を作成するための講座もあるので、参考にしながら実行環境を作ってみてください。
実際にプログラミングによってWebサービスやゲームを開発する場合は、実行環境の構築は必ず行わなければならないため、良い練習になるでしょう。
プログラミング学習サイトについてもっと詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
まとめ:プログラミング初心者向けのおすすめアプリで学習を継続しよう!
プログラミングは慣れないうちは難しいものであり、なかなかとっつきにくいものです。
アプリでは、とっつきにくいプログラミング言語をなるべく簡単に学習できるように作られています。
プログラミングに慣れるまでは、パソコンの前で気合を入れて学習をするよりも、アプリを使ってスキマ時間に少しずつ進めるほうが、途中で挫折することなく進められるでしょう。
プログラミングに慣れてきたら、スキマ時間はスマホなどでアプリを使って学習を継続しつつ、パソコンでもプログラミングの学習をしてWebサービスやゲーム開発を行ってみましょう!