最近プログラミングの需要が高まり、同時にプログラミングスクールの数も増えてきていますよね。
選択肢の数が多くなるのは嬉しいものの、これからプログラミングを始めようと思っている方にとっては、どう選べばいいかわからず困ってしまうこともあると思います。
- プログラミングスクールに興味はあるけど、いっぱいありすぎてどう選べばいいのかわからない
- 評判の良いところを知りたい
- 高額な授業料を払うのだから失敗したくない
そんな方に向けて今回は「後悔しないためのプログラミングスクールの選び方」をプログラミングスクール ITカリキュラム担当の目線からご紹介します。
自分に合ったプログラミングスクールを見つけて、一生使える技術を身につけましょう。
記事のもくじ
後悔しないプログラミングスクールの選び方①:目的・目標の設定
プログラミングスクールを選ぶ上で一番重要なのは、「あなたのプログラミングを学ぶ目的や目標に合っているかどうか」です。
僕は目的・目標を明確化してこなかったことで、エンジニアとしてのキャリアを確立するまでに遠回りしました。
僕の最初に学んだプログラミング言語は、大学時代に初めて触れた「C言語」でした。
そこで書いたコードが自分の思い通りに動くことが楽しくて、プログラミングに没頭していきました。
新卒では「C言語を生かせる会社にとりあえず入れればいい」と思って入社したのがSES(下請けのIT開発企業)でした。
そこでは、下請けということもあり自分の理想のキャリアとは違い……いろいろな紆余曲折を経て、現在のKredoに至ります。
とても遠回りしましたし、だからこそ、皆さんにはしっかりと目的・目標を設定した上でプログラミングを学習してほしいと思います。
目的・目標もなく、ただ闇雲に学んでいても、皆さんが思っている理想の花形エンジニアにはなれないでしょう。
なぜプログラミングを学習・習得したいのかを考えよう
自分の目的や目標を明確化しなければなりません。
なぜなら、その目的や目標が今後のプログラミング学習においての判断軸になってくるからです。
これは就職活動でも一緒ですよね。
その目的や目標を明確化させるためには、なぜプログラミングを学習・習得したいのかをしっかり考えることが必要です。
一生仕事に困ることなく、ある程度余裕を持って生きていきたいから
明確化された目的や目標から必要なスキルや学習方法を考えよう
目的や目標を明確化、そこから必要なスキルや学習方法を逆算し、プランを立てていくとい良いでしょう。
まずは案件を獲得しやすい汎用性の高いプログラミング言語で地盤を築こう!
→ 日本で需要がある言語JavaScriptやPHPを学ぼう。WEBサイトに興味があるからまずはJavaScriptにしようかな。
余裕を持って生きるためには年収800万円くらいは欲しいなぁ〜
→ そのためにはエンジニアとしての価値を上げなければいけないから使える言語の幅を増やしていこう。
ここで自分のエンジニアを目指す軸や学びたいプログラミング言語が決まれば、次はプログラミングスクール調査です!
後悔しないプログラミングスクールの選び方②:スクールの候補を絞る
プログラミングスクールを選ぶ基準は全部で次の4つです。
- オンラインかオフラインかIT留学かを選ぶ
- 予算に合うか費用を調べる
- 学びたい言語があるかを調べる
- 講師・カリキュラムの質は高いか吟味する
オンラインかオフラインかIT留学かを選ぶ
まずは「オンラインかオフラインか」で決めましょう。
プログラミングスクールの中にはオンラインとオフラインがあります。
オンライン・オフラインどちらもメリットとデメリットがあるので、把握した上でどちらが自分に合っているか考えましょう。
オンラインプログラミングスクールの特徴
オンラインというのは全てネットで完結するもので、わからないところがあれば先生(メンター)がチャットですぐに回答してくれます。
- 場所、時間を問わず学習できる
- 自分のペースで進めることができる
- オフラインより受講料が安い傾向がある
- モチベーションを保つのが難しい
- 意志の強さが必要
オフラインプログラミングスクールの特徴
オフラインというのは教室に通って指導を直接受けるもので、パソコンにほとんど馴染みがない方などはこちらが良いかもしれません。
普通の習い事のような感覚で受講することが可能です。
- 対面で説明を受けられる
- モチベーションが続きやすい
- 同じ目標を持った仲間と出会える
- 教室が遠いと通うのが大変
- 時間の制約がある
- オンラインよりも受講料が高い傾向がある
IT留学の特徴
IT留学では、最低でも1ヶ月くらいからの留学が必要で、大抵の場合はプログラミングに加え、英語も学びます。
エンジニアが英語を学ぶことの重要性に関しては、以下の記事をご覧ください。
- 集中的に学習するためモチベーションを保ちやすい
- 英語も同時に学ぶことができる
- 同じ目標を持った仲間と出会える
- まとまった時間が必要
- 留学なので日本のスクールよりも若干費用が高くなる
予算に合うか費用を調べる
料金はプログラミングスクールによって様々です。
もちろん内容は大事ですが、料金も決め手になってきますよね。
ちなみにプログラミングスクールの相場は 1ヶ月、10〜30万ぐらいです。 【オンライン例 「TechAcademy」】
1ヶ月:99,000円 2ヶ月:129,000円 3ヶ月:159,000円
【オフライン例「TECH::CAMP」】
1ヶ月:148,000円 (入会費+月額初月無料) 2ヶ月:162,800円(入会費+1ヶ月14,800円) 3ヶ月:177,600円(入会費+2ヶ月29,600円)
学びたい言語があるかを調べる
学びたい言語と言われてもたくさんあってわからないですよね。
学ぶ言語を決めるためには、自分のしたいことから決めると決めやすいのでおすすめです。
①プログラミングを学習する目的は? (例)・フリーランスとして自由に生きたい ・お金を稼ぎたい!
②どうやってその目的を達成する? (例)・自分でサイトを作れるようになる ・どこからでもオファーされるエンジニアになる
③それに必要なスキルは? (例)・JavaScript ・PHP
学びたい言語が決まったら、次はその言語が学べるスクールを選びましょう。
いくら自分が行きたいと思っても、学びたい言語が学べなければ意味がありません。
しっかりと調べて自分がしたいことが学べるスクールを選びましょう。
講師・カリキュラムの質を調べる
講師の質は、プログラミングスクールを選ぶにおいてとても重要です。
有名なプログラミングスクールの中にも、実務経験のないアルバイトが対応しているスクールなどもあるので注意しましょう。
IT業界は変化が早く、現役のエンジニアでないと使えない技術を教えられる可能性があるので、現役のエンジニアで実務経験のある人が講師だと安心です。
また、カリキュラムの質も非常に大事です。
中にはPDFを渡して後は自分で学習するという、ほとんど独学と同じようなスクールもあるので、注意しましょう。
講師・カリキュラムの質をしっかり調べるためには、以下のポイントをチェックするといいでしょう。
- 口コミや体験談を熟読する
- TwitterなどのSNSでそのスクールについて検索する
- 口コミ型代理店の口コミを調べる(IT留学のみ)
ここで重要なのは、
- 実際に授業を体験していないブロガーの紹介記事(アフィリエイトブログなど)
- 紹介サイトの記事
は、あてにしないようにしましょうということです。
なぜなら、利益目的で記事を作っているアフィリエイターの方もいるため、情報が偏ってしまうからです。
(例えば、アフィリエイト報酬が高いスクールばかりを紹介するなど)
またKredoオンラインキャンプでは、日本でも最先端のエンジニア、フィリピン人元大学教授がカリキュラムを監修しており、質の高い授業を提供しています。
後悔しないプログラミングスクールの選び方③:スクールの比較
スクール比較の仕方を紹介します。
無料体験レッスンを受講する
プログラミングスクールの中には、無料体験レッスンを行っているスクールもあります。
実際に授業を体感することで、自分のスタイルに合うのか、スクールの雰囲気、講師・カリキュラムの質などをたしかめることができます。
カウンセリングを受ける
カウンセリングでは、カウンセラーにそのスクールの詳細やキャリアの相談をすることができます。
実際に話したり、質問したりすることで、スクールとの相性がわかるでしょう。
口コミや体験談を調査する
口コミや体験談はスクールを決める上で一番重要な判断材料と言っても過言ではないでしょう。
公式サイト以外のところでの口コミや体験談を調査しましょう。
プログラミングスクール【オンライン編】
おすすめのプログラミングスクール【オンライン編】を3校紹介します。
TechAcademy
特徴
TechAcademyはオンライン完結のプログラミングスクールで、現役エンジニアによる指導を受けることができます。
また、WebアプリケーションコースやiPhoneアプリコース・はじめてのプログラミングコースなど様々なコースがあり、目的に合わせて選ぶことが可能です。
無料体験も実施されていますので、気になる方は申し込んでみましょう。
料金
1ヶ月 99,000円〜(初めてのプログラミングコース)
評判
Techacademyの教材はプログラミング完全初心者にはキツイ。
でも、例えばProgateでrailsのコースを一周してからだと、Webアプリケーションコースを選んでも問題ないですね。私は順序が逆だったのですが、Progate➡︎Techacademyだと間違い無いです。— ショウ@外資系ネットワークエンジニア (@shobrisbane) April 18, 2019
ドットインストールの動画は結構分かりやすかったけど、TechAcademyは説明が詳しくてめっちゃ良かったな~✨✨
とりあえずprogateだけじゃ足りないことが分かりました
— Toy@カップルブロガー (@toy916_) April 16, 2019
TechAcademyでやる内容も、そこらへんの本で学べるレベルだよね。そんなレベルで良いのなら、プログラミングに限らず、デザインでもディレクションでも普通に出来るわ!
— TA般若 (@Polaris_1080) April 14, 2019
オンラインで受講できるため、多くの受講者からの口コミが見られました。
マイナス意見もいくつかはありましたが、プラスの意見の方が多くありました。
また、TechAcademyのYouTube「はじめてのHTML入門講座」もわかりやすいと評判でした。
提供しているカリキュラム
- Webアプリケーションコース
- PHP/Laravelコース
- Javaコース
- フロントエンドコース
- WordPressコース
- iPhoneアプリコース
- Androidアプリコース
- Unityコース
- はじめてのプログラミングコース
- ブロックチェーンコース
- スマートコントラクトコース
- Pythonコース
- AIコース
- データサイエンスコース
- Scalaコース
- Node.jsコース
- Google Apps Scriptコース
- Scratchコース
- エンジニア転職保証コース
- Webデザインコース
- UI/UXデザインコース
- 動画編集コース
- Webディレクションコース
- Webマーケティングコース
Code Camp
特徴
CodeCampは、オンライン完結のプログラミングスクールで、自分の学習スタイルに合わせて講師を選べるところが特徴です。
講師は現役のエンジニアで手厚いマンツーマンレッスンを受けることが可能です。
こちらのスクールも無料体験を行っているので、気になる方はぜひ参加してみましょう。
料金
Webマスターコース 148,000円
評判
【報告】 去年10月中頃からCodeCampでプログラミングの勉強を初めて約6ヶ月、とある会社様から内定をいただけました😊✌ これでようやくエンジニアとしてスタートできます😁
— KaI@駆け出したエンジニア😤 (@KaI_238) 2019年4月8日
今朝、プログラミングを本格的に学びたくてCodeCampの体験レッスンを受けてみました!
1対1で手厚い感じですぐに質問も出来て特に初学者にはオススメな印象!😊
— TS@資格のいろは (@weblog_0601) 2019年4月9日
オンライン完結型のため、住んでいるところ関係なく学習でき、自分のペースで進めることができます。
「スクールに通う時間が勿体無い」「誰かと一緒にするよりも一人で作業する方が好き」といった方におすすめのスクールだと思います。
提供しているカリキュラム
- プレミアムプラス
- プレミアムコース
- Webマスターコース
- Rubyマスターコース
- Javaマスターコース
- デザインマスターコース
- アプリマスターコース
- Pythonデータサイエンスコース
- WordPressコース
- Unityコース
- エンジニア転向コース
TechExpert
特徴
TechExpertは、未経験からプログラマー転職を目指している方に向けたスクールです。
転職実績も多数あり、プログラミングを学んでキャリアチェンジしたい人向けのスクールです。
料金
498,000円(+税) オフラインだと598,000円(+税)
評判
Tech expert系の質問DMがちょいちょいくるんですけど感想としては ・カリキュラムは良い ・力はつく ・価格は高い(50万) ・教室に行くスタイルなので短期なら挫折しにくい ・メンターの質は当たり外れあり
「お金の余裕がある人」かつ「独学で挫折した人」におすすめです。
— 進撃する人@現役エンジニア (@mikasa_program) 2019年2月22日
Tech Expertはいい評判が多かったのですが、金額が高めなところがマイナス点として書かれていました。
とはいえ、本気で学びたい方にとっては自分を追い込めるいい環境が揃っているように感じました。
提供しているカリキュラム
- 転職コース
- 副業・フリーランスコース
プログラミングスクール【オフライン編】
おすすめのプログラミングスクール【オフライン編】を3校紹介します。
GEEK JOB
特徴
GEEK JOBは20代のフリーターや、第2新卒向けのスクールです。
転職エージェントが運営しているので、本格的な転職支援が受けられます。
現役のプログラマーから学べ、転職率95.1%と高い点が特徴です。
料金
GEEK JOB転職コース 0円
評判
Twitterには無かったのですが、実際に「GEEK JOB」に参加された方が書いたブログがありました。 参加された方の感想はこちら
就職先がSESを主とする会社というところが好みが分かれるかなという印象です。
SESはグレーと言われていますが、実際はSESで働かれている方に聞く方が確実かと思います。
提供しているカリキュラム
転職コース
Code Village
特徴
Code Villageは圧倒的な学習量を求めるスパルタ教室です。
事前学習を含め、難易度に上限のない豊富なコンテンツと1日3H以上の自学習の強制化、それに加え、対面の講義を行う事により短期間での習得を目指します。
料金
3ヶ月 378,000円
評判
今CodeVillageっていうプログラムスクール通ってんだけど超実践型で大変だけど自分が何ができて何ができないかわかって良い! Progateで基礎固めてCodeVillageで実用法学ぶのが良いかも!
— ふぃぼらす (@FBolas30) 2019年4月22日
月10人までの少人数制ということもあり、口コミの数は多くありませんでしたが、実際に通われている方の評判はとてもよく、自分を追い込んで短期間での習得を目指したい方にはおすすめのスクールだと感じました。
提供しているカリキュラム
- フロントエンド初級
- フロントエンド中級
- フロントエンド上級
DIVE INTO CODE
特徴
DIVE INTO CODEは本気の人のためのエンジニアスクールです。
充実した就職サポートがあり、エンジニア就職も多数実績があります。
4ヶ月フルタイムでの学習コースと、10ヶ月間平日夜と土日で学ぶパートタイムでの学習コースがあり、ライフスタイルに合わせてプログラミングを身に付けることができます。
料金
4ヶ月 入学金 100,000円 受講料 498,000円
評判
初心者からエンジニアになる為のスキルを学ぶ方法は、実の所独学で拾いきれる。少なくともRailsに関しては、railsチュートリアルがありますし、質の高い技術書が出てきました。Ruby,HTML/CSS,インフラ構築、git,どれも申し分なく独学でいける。それでもなお、Railsを学ぶならDive into codeがおすすめ
— 4児パパ (@ARTS_papa) 2019年1月11日
中途半端な気持ちで始めると挫折してしまいそうな本気のスクールです。
価格は高めですが、本気でエンジニアになりたい方にとってはとてもいい環境が揃っているように感じます。
提供しているカリキュラム
- Webエンジニアコース(就職達成プログラム)
- Webエンジニアコース(新規事業創造プログラム)
- 機械学習エンジニアコース
- オンラインコース
まとめ:後悔なく自分にあったプログラミングスクールを選ぼう
プログラミングスクールを選ぶ際は、
- オンラインかオフラインか
- 料金
- 学びたい言語
- 講師・カリキュラムの質
をチェックしましょう。
今回いくつかおすすめのプログラミングスクールもお伝えしましたが、いろいろなスクールを比較し、自分にあったスクールを選ぶことが大切です。
「自分のしたいことは何か」「予算はどのぐらいか」などをまずは決めましょう。
そして無料体験があるスクールはぜひ参加してみましょう。
自分にあったプログラミングスクールで、一生使えるスキルを身につけましょう!