IT業界の目覚ましい発展により、プログラミングが小学校での必須科目になるぐらいにまで世間に近い存在になってきている昨今ですが、プログラミングというと英語をイメージする人も多いのではないでしょうか。
それにより、いざプログラミングを学んでみたいと思っていても、英語の勉強を高校卒業以来していないがためにそれが不安となって結局プログラミング学習を始められないことがあるのではないかと思います。
私は現在プログラマーとして働いており、学生時代は外国語学部に所属していたこともあり日常会話程度の英語力は身についております。
その私がプログラミングと英語の関連性について感じることは、英語の勉強をすることでプログラミングにとってメリットだらけであるということです。
そこで今回は、プログラミングにとっての英語学習のメリットを4つ紹介し、その後英語とプログラミングの勉強方法を紹介します。
この記事を読んで英語とプログラミング学習へのモチベーションにつながってもらえれば幸いです。
記事のもくじ
英語の勉強がプログラミングのメリットになる4つのシチュエーション
まずは英語がプログラミングにメリットとなる具体的なシチュエーションについて、実体験をもとに紹介していきます。
英語を勉強することでプログラミング言語の理解が早くなる
プログラミング言語は原則的にアルファベットで構成されており、その多くは英語由来の単語が使用されています。
例えばJava言語の場合、条件によって動作を決めたい場合に、「もし~だったら○○という動作を行う」という処理を実装することになるのですが、その際に「if(){};」というコードを書きます。
この場合、「if」は英語でも同じ意味を持っているので、英語学習者は初見でも違和感なく理解できるかと思います。
また、色々な動作を実装する場合に各プログラマーが英単語を使ってコードを書くのですが、それも英語の知識があればあるほどに書く時により分かりやすいコードを書くことができますし、他の人が書いたコードを読み解くのも格段に速くなります。
実際私も、基礎を学んでいるときや実務に取り組んでいるときも、そこに書かれているコードの内容を英単語から理解していることも少なからずあります。
プログラマーの先輩方と話していても、英語をしている方が明らかに理解が早くなるという声をよく聞くので、英語の勉強はプログラミングにとてもメリットがあります。
多くのプログラミングドキュメントは英語で書かれている
プログラミング言語の多くは海外で発明されており、それによりプログラミングのサイトや実用書の多くは英語で書かれています。
もちろん日本語用のサイトも多く存在しており、基本的にはそちらを閲覧すれば問題ないのですが、場合によっては日本語訳されていない海外のドキュメントを閲覧する必要も出てきます。
経験を積んでいるベテランのプログラマーでも、実装中にわからないことは当然あり、その際にネットで検索して調べるというシチュエーションに直面しています。
そこで英語のスキルがあれば、そのドキュメントを読む際も時間をかけることなくすらすらと理解することができます。
実際、AIやIoT分野など最先端のプログラミング開発に関するドキュメントになればなるほど、技術が日本よりも進んでいる海外のものを閲覧する機会が増えてくるでしょう。
将来的にそのような最先端の技術で開発していきたいと考えているなら、英語の勉強をしておく方が良いでしょう。
英語の勉強がプログラミング業務の幅を広げる
プログラミングを使った業務というと、多くは仕様書に基づいてコーディングしていくことをイメージするかと思いますが、実際はそれだけでは当然なく、開発されたものに対してテストを行ったり、コードレビューを行ったりとその業務内容は多岐にわたります。
その場合、大きな会社になればなるほどその実装担当者が英語話者であるという状況も十分考えられ、英語でのやり取りを必要とする場合があります。
私の場合、テスト業務を担当していた時にその開発者はシンガポールのオフィスで働いている英語話者だったので、やり取りは英語で行っていました。
実はこの担当にアサインされるときに私以外にも候補者はいたのですが、最終的に英語を強みとしている私に白羽の矢が立ったのです。
このように、経験の有無にかかわらず英語を使えることで業務上のチャンスを得られることがあります。
私の働いている職場や周りの友人を見ていて感じることではありますが、プログラマーで英語を苦手としている人は意外にも多く、それ故に英語もプログラミングもできるととても重宝されます。
また、中にはブリッジエンジニアという日本オフィスと外国オフィスの業務コネクションを円滑にする仕事も存在しており、それらはプログラミングスキルよりも英語スキルを求められる場合もあります。
プログラマーとしてのキャリアだけではなくSEとしても幅ができるので、英語はとても強みとなります。
英語とプログラミングを勉強すれば世界中どこでも働けるようになる
最後は、キャリアをある程度進めてからの話にはなりますが、英語とプログラミングを活かして海外で働くという選択肢を持つことができます。
先ほども少し触れましたが、プログラミングスキルは世界共通なので、一つ習得すればそれを生業に世界中のIT企業でプログラマーとして働くことができます。
しかし、当然ながらそれを実現するために言語の壁は大きな障害となってきます。
ここで、もし英語を勉強していて使うことができれば、将来海外で働くことができるようになります。
また、プログラマーは場合によってはネットとパソコンさえあればどこでも働くことができるので、フリーランスとして独立し海外で生活しながらフリーで働くことも可能となります。
プログラミングスキルは世界中で需要が高まっているものなので、スキルさえあればどこでも働くことができます。
世界をめぐりながら生活したい人や海外生活に憧れている人にとっては、プログラミングスキルを習得してかつ英語のスキルもあれば不足なしなので、勉強するメリットは尽きません。
少し余談になりますが、私自身も将来的にはフリーランスとして海外で働くことを夢見てプログラミングスキルを伸ばしています。
プログラミングと英語を両方習得するおすすめの勉強方法
ここまで英語の勉強がプログラミングにメリットがあるシチュエーションについて紹介してきました。
ここからは、実際にそれらのスキルを習得するためのおすすめな勉強方法について紹介していきます。
英語もプログラミングもアクティブに勉強する
まずは勉強の姿勢についての紹介になりますが、英語もプログラミングもアクティブラーニングがとても大切であり、スキルを身につける最短の方法になります。
その理由は、英語もプログラミングもツールに過ぎず、それらを使うことで初めて形となってやりたいことが実現できるからです。
英語の勉強というと、多くは中学校や高校でひたすら行ってきた「覚える」勉強のイメージが強く、苦手意識を持っている人も多いかと思います。
しかし実際は、英語を使って英語の本を読んだり、英語を使って話してコミュニケーションを図ったりと、使うことで初めてスキルとして活きます。
プログラミングも同様で、もちろん覚えることも少なからずありますが、コードを書くことで初めて動作が処理されるので、書かないことには意味はありません。
覚える勉強は程々にして、とにかくアクティブに実践していく学習方法を取り入れてみてください。
プログラミングのソースコードからわからない英語単語を勉強する
続いてはプログラミング学習を英語学習との一石二鳥にする方法となりますが、プログラミングでコードを書くときにわからない単語を調べることで、英語の勉強にもなるという方法です。
一見地味な勉強方法と思われるかもしれませんが、実はけっこう有効的なのです。
というのも、プログラミングで使う英単語は基本的には使用する単語は限られており、それによりわからない単語を覚えてしまったほうが早いです。
これはソースコードを書くに特化した英語力となってはしまいますが、留学経験のある私でも覚えがいのある英語とはいまだに出会うので、ばかにはできない学習方法になっています。
プログラミングと英語をそれぞれ習い事で勉強する
習い事として両方をそれぞれ勉強する方法は、国内でできることとしては最も質の高いものであるとおすすめできます。
もちろん習い事となると少なからずコストが生じるのでなかなか簡単には通えないかもしれませんが、英会話教室やプログラミングスクールの数は増加傾向にあるので、質の高いスキルを身につけたいなら習い事として取り組むのが一番早いかもしれません。
この学習方法の一番のメリットは、モチベーションを保ちながら着実に目標レベルにまで到達できることです。
私はJavaのプログラミングスクールに通っていた経験がありますが、そこではスクールのスケジュールに基づいて学習を進めていくことになるので、日々マイルストーンを置くことができて継続的な質の高い勉強を保つことができました。
たった1ヶ月間のスクールでしたが、基礎から応用まで学習することができ、そこで身につけたスキルで現在十分実務に取り組むことができています。
Kredoオンラインキャンプでプログラミングと英語を同時に学ぶという選択肢もある!
もしどのようにプログラミング学習を始めたらいいかわからない、英語も学びたいと考えているなら、Kredoオンラインキャンプがおすすめです。
英語力がないとプログラミングができないことは決してありませんが、上記で紹介したように英語があることでアドバンテージには大いになり得ます。
また、プログラミングは世界共通言語と言えますので、英語があることで今後のキャリアの視野も広まることでしょう。
「プログラミング×英語」のスキル取得という行動を起こしてみてはいかがでしょうか?
まとめ:英語を勉強することはプログラミングにとってメリットがいっぱい!
今回は、英語の勉強がプログラミングにメリットである理由を紹介しました。
実際のところ英語力がないとプログラマーになれないということは決してないのですが、グローバル化やIT企業発展の波に乗っていくためには、英語力を身につけて損は決してないですし、プログラマーとしてのキャリアの幅も確実に広がります。
正直英語もプログラミングも勉強を継続することは決して簡単ではなく多くの人が挫折しているジャンルにはなっていますが、だからこそ身につけたときの効果は絶大です。