日本語では、なにかと「おつかれ」「お疲れ様」というフレーズを口にしますよね。
友達や同僚、会社の上司にまで定番のあいさつとして使っています。
しかし、このフレーズを英語で言おうと思ったら戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。
「お疲れ様」と言いたい場面で言葉が出てこなくなったという経験をした人もいるかもしれません。
そこで今回は「お疲れ様」を英語で言うためのフレーズやスラングを紹介します。
記事のもくじ
英語に「お疲れ様」にあたるフレーズはない
私たち日本人が頻繁に使う「お疲れ様」というフレーズですが、実は英語に「お疲れ様」というフレーズはありません。
そのため、日本語なら「お疲れ様」と言うべきときに、英語でなんと言えばいいのか困ってしまう人がいるのです。
「疲れる」という単語が入っているため「 “tired” なんて単語が入るのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、「お疲れ様」と言うときに “tired” を使うことはほとんどありません。
例えば、下記のようなシチュエーションならありえるかもしれません。
I had to work overtime because there were many things to do.
「今日はやることが多くて、残業になったよ。」
Until what time did you work?
「何時まで働いてたの?」
Around 10pm.
「夜10時くらい。」
Really? You must be tired! Take a good rest.
「ほんと?それはお疲れ!ゆっくり休んでね。」
“You must be tired.”というのは「疲れてるでしょ」のようなニュアンスですが、そういう場合に「お疲れ」ということもありますね。
このようなニュアンスで「お疲れ」を言う以外では、”tired”という単語はまず使いません。
意味別!英語で「お疲れ様」ー友達に使えるあいさつフレーズ・スラング
では、上記以外のシーンで「お疲れ様」と言いたいときは、どのように言えばいいのでしょうか。
実は英語で「お疲れ様」と言いたいときは、その意味やニュアンスによって使うべきフレーズやスラングが異なるのです。
意味別に見ていきましょう。
別れのあいさつとしての「お疲れ様」
私たち日本人は、一緒に何かをしたあとの別れのあいさつとして「お疲れ様」と言うことがあります。
そんなときは、下記のようなフレーズが最適です。
See you!
「またね!」
It was nice seeing you.
「会えてよかったよ。」
Take care!
「気をつけてね。」
Catch you later.
「また後でね。」
Bye!
「じゃーね。」
Have a good day!
「良い1日を。」
※時間によって“Have a good evening.”となる
このような感じで、別れのあいさつとして「お疲れ」を使う際は、英語ではお別れのあいさつだけをすればいいのです。
会ったときのあいさつとしての「お疲れ様」
よく考えると不思議ですが、待ち合わせなどをして会った人や、職場の同僚に会ったときなどに「お疲れ」と言うこともありますよね。
そんなときのフレーズはこちらです。
Hi, how’s it going?
「やあ、調子はどう?」
※“How’s life?”などを使っても良い
What’s up?
「よっ!」
Good morning.
「おはようございます。」
※朝のみ。“Morning.”と縮めてもOK。
Hello, how are you?
「どうも、お元気ですか?」
※やや丁寧な言い方。
How was your day
「今日はどんな一日だった?」
You’ve had a long day, huh?
「今日は長い一日だったね。」
Good to see you.
「会えてうれしいよ。」
こちらも「お疲れ様」ではなく、単に出会ったときのあいさつをすればいいだけなので、簡単です。
ねぎらいとしての「お疲れ様」
最後は、本当に疲れている人や、たくさん働いた人などにねぎらいの意味で言う「お疲れ様」です。
こちらは相手やシチュエーションによって使い分ける必要があるので、気をつけて使いましょう。
You did it!
「やったね!」
Well done.
「よくやった!」
Good job.
「よくやった!」
I know you did your best.
「ベストを尽くしたことは知ってるよ。」
※失敗したときに言う方が自然なニュアンスに。
Thanks a lot for your help.
「助けてくれてありがとう。」
※“Thank you very much.”などで、丁寧な表現に。
Thanks for your hard work.
「頑張ってくれてありがとう。」
他にもまだまだ考えられますが、このくらいにしておきましょう。
ねぎらいの意味で使う「お疲れ様」は、相手が何をしたのかで使うフレーズ、スラングが異なります。
何かを成し遂げたのなら、“You did it.” “Well done.” “Good job.”のような表現が使えますし、もっと具体的に言いたいときは、相手が何をしたのかを言葉にしてねぎらいます。
まとめ:英語での「お疲れ様」は別の意味に置き換えたフレーズやスラングで伝えよう!
ここまで紹介した内容でお気づきかもしれませんが、「お疲れ様」というフレーズは日本語独特のもので、英語ではそのような言い方はしません。
そうした場面では、そもそものあいさつフレーズ、スラングを使って言いたいことをそのまま表現するのです。
これを理解しておけば「お疲れ様」と言いたくなったときでも、自然なフレーズやスラングが出てくるでしょう。
そして、「お疲れ様」以外にもっと英語を流暢に話すことができたら、どんな未来を切り開くことができるでしょうか。
英語が使えるようになるとこんな可能性があります!