海外移住を考える方は、周りから「やめとけ」とか「そんなに甘くない」などと一度は言われたことがあるのではないでしょうか。
コロナ禍以降は、日本からの行き来の手続きが厳しくなっている場合もあります。
一旦移住するとすぐに帰国できるとも限らなくなるため、計画的に準備する必要があります。
海外生活2か国目で4年目の私が、体験談から失敗しないための対策をお伝えします。
記事のもくじ
海外移住はやめとけと言われる理由
海外移住で失敗するパターンとして、キャリアや語学など、スキル面の課題が挙げられます。
海外に出て人生が変わった、視野が広がった、という話を聞いたことはありませんか?
移住前は海外生活が想像もできないので、色々期待してしまいがちだと思います。
実際に行動してみると、予想と違って苦労してしまうことがあるのです。
それでも事前によくあるパターンを知り、対策できれば失敗を回避できます。
海外に出るだけで英語が話せると思っている
できるだけ移住前に英語の勉強をしておくことがおすすめです。
海外で生活するとなると当然日常生活は英語かその国の言語になります。
ただ、日常生活は単語で通じることも多く、意外と英語力を鍛える機会は少ないものです。
また、国によっては日本よりデジタル化が進み、キャッシュレス決済やアプリでのタクシー手配ができます。
ITの普及により、言葉を話さずに乗り切れる環境が整っています。
私も生活するだけである程度英語が話せるようになると思っていた一人ですが、それは大きな間違いであることに気づきました。
辛い現状から「逃げる」ことだけが目的
結論、海外という場所に移動するだけでは人生は変わりません。
海外移住に反対する方の声として、「日本でうまくいかないのに海外でうまくいくわけがない」という意見はよくあると思います。
私も退職を告げた時に、当時の上司にそのようなことを言われ、悔しかったのを覚えています。
語学の習得以外に、海外に行く理由をうまく説明できなかったのです。
また、知人の中には家族が反対したため、大変だった人もいました。
お金はどう稼ぐか、語学はどう身につけるか、など一つ一つの対策を調べて説明してクリアにしていったそうです。
ただ、日本で働いて生活している人の多くは、海外に長期間住んだ経験はなく、海外は遊びに行くところという固定観念を持っている面もあります。
経験のない人からの意見はネガティブに受け取りすぎず、受け流すことも時には大事です。
帰国して再就職する場合戦略が必要
移住後のキャリアチェンジは、想像するよりも甘くない、と考えておくといいでしょう。
海外に永住権をもち、完全に移住してしまう人はごく少数です。
特に日本に戻って再就職を検討している場合は、英語以外に何かスキルを所得することが不可欠です。
英語が日常会話レベルできるようになってワーキングホリデーから帰国した私は、20代だしまだ就職先は選び放題だと大きな勘違いをしていました。
そのため、目標にしていた正社員とキャリアチェンジというハードルを下げ、英語を使用する派遣社員として就職することから始めました。
企業は語学力よりもスキルや即戦力になれるかを重視しています。
この記事でも、語学留学だけではキャリアに繋がりにくいことを解説しています。
参考:語学留学は意味ない?語学だけで終わらせずキャリアに繋げる3つの方法
やめとけと言われても海外移住するメリット
海外に行くと価値観が変わり、人生が変わる人がいることも事実です。
私もそう感じている一人です。
反対する人の前では、それを上回るようなメリットや楽しそうなことを伝えると、説得力が上がります。
そこで、やめとけと言われても海外に出るメリットを分析してみました。
世界が広がり行動力がアップ
海外に住み生活すると、場所を問わずに生活するスキルが身に付きます。
日本人の多くは、地元に残るか首都圏などに移住して生涯を過ごすと思います。
私が一度オーストラリアにワーキングホリデーで滞在してから変わったことは「収入さえあればどこでも生きていける」という実感です。
それまでは、積極的に海外など行かず、大学の卒業旅行が初めての海外だった私なのに、これだけ変わりました。
オーストリアから帰国してから日本にいる時は、地元を離れて他県で生活したり、積極的に海外旅行に行ったりしていました。
グローバル化が進み、日本の将来に不安を持つ人も多い中、場所を柔軟に移動して生活できるスキルは選択肢を広げてくれます。
グローバルな仕事の仕方を学べる
海外や外資では、より日本より効率を求めていると感じるシーンが多いです。
現職では課題を分離して考え、時には日本人からすると「お客様や取引先に失礼だ」と思うようなことも伝える傾向があります。
また、日本ではソフトなどツールは普及しているのに、実際は細かいことを気にして、マニュアルで進められることも多いと思います。
その点、海外では多少の不具合が生じてもシステムを使うと決めたらそれに従うことにし、細かい問題が出てきてから対応しよう、と考えているようです。
私の勤めた日本での外資系企業と、現職のマレーシアでの外資系企業の体験から感じる傾向となりますので、企業により多少差はあると思います。
海外移住で失敗するパターン3つ
目的もなく、スキルや英語力もないまま渡航すると失敗につながるでしょう。
私自身や周りの人がしてきた失敗や、よくある傾向を英語力の面とスキルの面に分けて解説していきます。
英語ができない
現地の語学学校で英語を習得する方法もありますが、私のおすすめは日本にいるうちに勉強しておくことです。
比較的日本人が多く住んでいる国、例えばタイやオーストラリア、シンガポールなどでは、現地に在住の日本人によるサービスもあります。
不動産会社、日本語対応の病院、日本語対応の留学エージェントなどです。 ただ、日本人が仕事をしているので、どうしても現地のサービスより割高になってしまいます。
全く最初は土地勘もなく不安で日本人が頼りになると思いますが、慣れてくると少しずつ英語で調べて行動できるようになります。
逆に言うと、英語ができないと、行動範囲が限られることになり、場合によっては出費も多くなってしまいます。
収入を得るスキルがない
現地で生活が回るように、収入については計画を立てておくことが不可欠です。
海外就職など現地で収入を得る場合は、現地通貨での収入と支出の情報収集をしておきましょう。
現地で収入を得ないで学生やワーキングホリデーをする場合は、労働時間が限られることがあります。
このため日本円で十分な貯金がなく、日本からリモートで収入を得られるスキルがなければ、金銭面で苦労する海外生活になってしまうでしょう。
受け身で自主性がない
結論として、何でも人に聞かないと進められない人は、ストレスフルな海外生活になると言えるでしょう。
日本ではサービスが丁寧で、お客様は受け身でも問題が解決しますが、海外では最低限の対応と考えておきましょう。
オーストラリアで図書館に忘れ物をしてしまい、仕事に行く途中だったので、電話をかけて問い合わせたことがありました。
日本なら、名前を聞いて「次回申し出ていただければお渡ししますね」などと丁寧に対応してくれると思います。
その時のオーストラリアのスタッフからは、「そんなに大事なものなら今すぐなぜ取りに来ないの?」と言われました。
現地の人は仕事に遅れてでも取りに来るんだ、と文化の違いを感じてしまいました。
このように至れり尽くせりのサービスしか許容できないと、海外ではとてもストレスになってしまいます。
海外移住で失敗しないためにすべき対策4つ
海外生活で困らないためには、収入面、生活面でのスキルと英語力が不可欠だとお伝えしてきました。
ここからは、移住を考える前にしておくといいことについて解説していきます。
短期滞在してみる
収支のバランスをつかむためには、短期滞在してみることがおすすめです。
海外就職を考えていて、初めて現地採用の給与面を見た時、最初は「生活していけるんだろうか?」と疑問に思いました。
なので、日本円での給与の額面だけで考えず、現地ではどれくらいの日本円に相当するかを調べました。
私の働くマレーシアでは、日本より物価が低く、物によっては1/2以下になります。
特に家の初期費用は日本よりも安くついたので、移住の際に思ったよりも費用がかかりませんでした。
余裕があれば実際に数日海外で過ごし、かかった費用などを調査してみましょう。
滞在が難しい場合は、海外掲示板というサービスを利用すると、現地の日本人同士で交流や情報交換ができます。
シェアハウスや家具の販売などの情報もあります。
参考:海外に住む日本人の掲示板
語学力をつける
私がワーキングホリデーに行った時は、留学エージェントのすすめるままに現地の語学学校に行きました。
今考えると当たり前ですが、習う文法などの基礎知識は、日本で習うものと同じでした。
それならわざわざ海外生活という貴重な時間を語学学校に費やさず、日本にいる時に勉強しておけば、違うことに時間を使えました。
もちろん語学学校に行くと自然に友達ができる、初期の生活がしやすくなるなどのメリットもあります。
必要に応じて学校に行く期間を調整し、できるだけ日本にいるうちに会話に困らないようにしておきましょう。
仕事について情報収集
仕事は色々な可能性を考え、複数の情報元から収集することがおすすめです。
転職エージェントだけだと、担当の方からの目線でのみの情報収集となります。
可能であれば、実際に就職や現地の生活を経験した人から話を聞くようにしましょう。
私は転職エージェントの他にもTwitterで実際に海外在住の人と繋がったり、キャリアアドバイザーの方から話を聞いたりしました。
海外生活に必要な「自主性」をオンラインでも駆使できると、ミスマッチのない海外就職ができるでしょう。
リモートで稼ぐスキルをつける
現地での収入がある方でも、リモートで収入を得られるスキルを身につけておくことがおすすめです。
コロナ禍以降、海外就職にも経済的な影響が出ています。
私の知人の中でも、プロジェクトの廃止で退社を余儀なくされたり、異動や転籍をしたりした方もいました。
場合によっては帰国したり、ビザの手続きなどで収入が途絶えてしまったりすることもあります。
この時、数ヶ月収入がなくても生活が成り立てば大丈夫ですが、支出だけがある生活はとてもメンタルに悪いものです。
いざという時に不安定になりがちな海外生活は、リモートで収入を得られることが大きな助けになります。
海外移住の練習になる!英語でプログラミングを学べるKredoIT留学へ
海外移住をしたいと思ったら、留学でスキルを身につけながら、海外に住む雰囲気を味わうのもおすすめです。
今の時代、将来のキャリアを考えて身につけておきたいスキルは、英語とプログラミングです。
「英語×プログラミング」のスキルを得れば、市場価値の高いエンジニアやプログラマー、Webデザイナーとして世界で活躍できます。
海外移住をした後、リモートでも仕事ができるようになるでしょう。
KredoIT留学では、セブ島に滞在しながら、フィリピン人講師による英語のレッスンとプログラミングのレッスンを受けられます。
そして、多くの卒業生が「英語×プログラミング」のスキルを習得し、国内外のIT企業、フリーランスへとキャリアチェンジされています。
1日中英語漬けになれる環境で、一生物のスキルを身につけてみませんか?
まとめ: 戦略的に海外移住を計画し、スキルアップしよう
海外移住をやめとけと言われる理由として、海外に出るだけで英語が話せるようになると思っていること、辛い現状から逃げることだけが目的になっていること、帰国後の再就職は戦略的に行う必要があることが挙げられます。
ただ、海外で生活することにより、場所を問わず生活できるスキル、グローバルな仕事のやり方を学ぶことができます。
海外移住で失敗しないためには、短期滞在をして生活の感覚を得て、語学の勉強、仕事について情報収集をすることがおすすめです。
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