近年では昔よりも海外移住が身近になりました。
なかでもイギリスは人気の国で移住の候補としている方もいるでしょう。
しかしイギリス移住はほかの国と比べると、ビザの数の多さや条件などがあり複雑です。
本記事では、イギリス移住ができるビザの種類や条件を紹介します。
「イギリス移住を検討している」「イギリス移住に必要なスキルや条件は?」と考えている方は、ぜひご確認ください。
記事のもくじ
イギリス移住の方法
イギリス永住権は、他の国に比べて少し注意しておくべきことがあります。
永住権申請はビザを保持して一定期間以上イギリスに滞在している必要があります。
つまりいくら専門的な知識やスキルがある人でも、いきなり日本から永住権の申請はできないのです。
また、イギリスの各ビザによって必要な滞在期間は異なります。
保有するビザの滞在期間を確認しておきましょう。
イギリス移住ができるビザの種類と条件
イギリス移住ができるビザの種類と条件は多岐に渡ります。
ここでは、期間とビザの種類に分けて解説します。
これからイギリス移住を検討している方は、ぜひご確認ください。
3〜5年の滞在で移住ができるビザ
9つのビザを紹介します。
Tier1(投資家ビザ)
投資家ビザは、18歳以上で英国政府当局の規制下にある銀行口座に、200万ポンド以上(日本円で3億円以上)の資金を所持していることでビザが取得できます。
資金以外の条件は一切なく、ビジネスの経験や英語力などの特別なスキルは必要ありません。
投資家ビザは5年以上滞在すると永住権を獲得できます。
投資額によっては、2年〜3年の滞在期間に変更する可能性もあります。
Tier1(起業家ビザ)
起業家ビザは18歳以上で5万ポンド以上(日本円で800万円以上)の事業資金があることを証明できると取得できるビザです。
5年以上の滞在で永住権を申請できますが、ビジネスが評価されている場合3年に短縮するケースもあります。
永住権を申請してから1年が経過すると市民権を取得できます。
Tier1(特別才能保持者ビザ)
特別才能保持者ビザは、専門性や特別な才能を保持していることを認められると申請できるビザです。
具体的な職種の一部は以下のとおりです。
- 研究者
- 科学者
- エンジニア
- アーティスト
特別才能保持ビザの申請を認められるには、イギリスの5つの審議機関に認められる必要があります。
年間2,000人と条件は厳しくなっています。
Tier2(就労ビザ)
就労ビザの承認申請者は移民局が規定した就労ビザの発行が可能な職業群に属している必要があります。
またイギリス国内で就職が認められるために職種名や年俸、業務内容などが記載されたスポンサーシップ証明書(CoS)が必要です。
就労ビザは年間の発行数が決まっているため、場合によっては取得できない可能性もあります。
就労ビザは5年間の滞在後、永住権を申請できます。
スポーツ選手ビザ(Tier2)
スポーツ選手ビザの承認は、スポンサーシップライセンスを保有しているスポーツクラブや団体から後援証書(CoS)の発給を受けなければいけません。
そして移民局で規定した英語力と生活費の項目に割り当てられたスコアを満たす必要があります。
スポーツ選手ビザは5年以上の滞在で永住権が取得できます。
宗教ビザ(Tier2)
宗教ビザは、イギリスのスポンサーシップライセンスを保有している宗教機関で財政能力を認められることで申請できるビザです。
宗教ビザは3年の延長が可能で、計5年以上の滞在で永住権が申請できます。
ソールレップビザ
ソールレップビザは日本からイギリスの支社に転勤や設立目的で申請できるビザです。
資金規模や投資額など資金に関する制約がありません。
ただし、申請できるのは子会社の運営に関わる幹部や正社員限定となっています。
最初の承認で3年認定され、その後イギリスでの活動が認められると2年延長できます。
計5年滞在することで永住権の申請が可能です。
配偶者ビザ
配偶者ビザは永住希望の夫か妻と、定住者(永住権取得者)が一緒に滞在できるビザです。
配偶者ビザを申請するには、婚姻関係にあることを証明できる書類が必要です。
イギリス国内で配偶者と5年間滞在すると、永住権を申請できます。
パートナービザ
パートナービザは事実婚をしている方が申請できるビザです。
2年間の事実婚を証明する必要があったり、イギリス国内で自給していける証明をしなくてはいけなかったりと取得難易度が高いです。
パートナービザはイギリス国内外で申請できます。
最初の申請時が海外申請の場合2年半以上、イギリス申請の場合2年半の滞在期間が与えられます。
イギリスで夫婦関係が続いている事実が証明されれば、ビザの有効期限28日前に延長申請でき計5年になると永住権を申請できます。
10年の滞在で移住ができるビザ
2つのビザを紹介します。
Tier4(学生ビザ)
学生ビザは留学を理由に申請できるビザです。
学生ビザから移住を目指すには10年かかります。
なぜなら学生ビザでの長期滞在は難しいからです。
そのため学生ビザから移住を目指すには、就労ビザに切り替える必要があります。
学生ビザで5年、就労ビザで5年の計10年以上滞在すると永住権を申請できます。
Tier5(ワーキングホリデービザ)
ワーキングホリデービザを取得したのをきっかけに10年間滞在することで、永住権を取得できる方法もあります。
しかしワーキングホリデービザの滞在期間は2年なので、長期滞在するには途中で学生ビザや就労ビザに切り替える必要があります。
たとえば以下のとおりです。
【ワーキングホリデービザで永住権を申請する方法】
・ワーキングホリデービザ:2年 ↓ ・学生ビザ:5年 ↓ ・就労ビザ:5年 ↓ ・永住権を申請
ワーキングホリデービザは毎年抽選で選考されるため、必ず取得できるとは限りません。
イギリス移住のメリット
イギリス移住のメリットは以下のとおりです。
英語が覚えられるだけでなく、福利厚生の面で優遇措置があるのが特徴です。
それぞれ解説していきます。
他文化と交流できる
イギリスは4つの国から成り立っています。
- スコットランド
- イングランド
- ウェールズ
- 北アイルランド
複数の文化が交わっているため、さまざまな文化や歴史があり日本では感じられない価値観を育めます。
とくに料理が代表的です。
イギリスはさまざまな国を植民地にしていたり移民も多かったりとの理由で、いろいろな料理店があります。
イギリス料理だけでなく、インド料理や中華料理など幅広い食事が楽しめます。
英語が通じる
イギリスはヨーロッパ圏のなかでは数少ない英語が通じる国です。
そのためイギリス移住は言語の壁を感じづらいのがメリットです。
英語であれば日本でも磨くことができるので、言語の壁を感じにくくなるでしょう。
無料で医療が受けられる
イギリスにはNHS (National Health Service) と呼ばれる国民保険があり、医療が無料で受けられます。
加入者の財源によって賄われている医療機関のため、利用者の経済的な支払い能力にかかわらず利用が可能です。
ただし、処方箋や眼科・歯科の医療は除きます。
また、ビザの期間など一定の条件があるのであらかじめ確認しておきましょう。
イギリス移住の際の注意点
イギリス移住の際の注意点は以下のとおりです。
滞在期間の条件をクリアしていても、上記の条件を達成していなくては移住できません。
それぞれ具体的に解説していきます。
イギリス国外での滞在期間が180日を超えると申請できなくなる
イギリスに住んでいたとしても、1年間で180日国外に滞在してしまうと永住権の申請資格を失ってしまいます。
出張が多い仕事や家庭の事情で長期的にイギリスを離れてしまうケースがあるでしょう。
イギリスで永住権取得を検討しているのであれば、滞在期間は気をつける必要があります。
また、一度永住権申請を取得したとしても2年以上イギリスを離れていると申請資格は取り消されてしまいます。
イギリスで永住権を取得後に日本に帰国していると、失効してしまうので気をつけましょう。
英語と知識試験に合格する必要がある
イギリス移住をするには、Life in the United Kingdomテストに合格する必要があります。
Life in the United Kingdomテストとは、一定の英語力とイギリス国に関する問題が出題されるテストです。
イギリスでの永住を希望する人に対して受けるのが義務付けられています。
永住希望者の英語力やイギリスの歴史・政治などの知識がどのくらいあるか証明するのを目的としています。
勉強法は販売されているテキストを活用するのがおすすめです。
イギリス移住を目指すならKredoオンラインキャンプがおすすめ!
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- HTML・CSS
- PHP
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エンジニアやWebデザイナーとして一人前に活躍できるスキルを獲得できます。
海外で働くにはスキルは重要視されます。
KredoでプログラミングやWebデザインを学び、海外で働くためのスキルを磨きましょう。
さらに、英語のカリキュラムも用意しています。
まったく英語が話せない方でもレベルに合わせたカリキュラムを用意しているので心配いりません。
ITスキルと英語を身につけてイギリス移住に挑戦したい方は、ぜひKredoオンラインキャンプをご検討ください。
まとめ:条件を確認し準備をしたうえでイギリス移住を実現させよう!
イギリス移住にはビザの種類や条件などさまざまです。
そのため、自身の状況で発行できるビザを確認するのがおすすめです。
「海外で働きたい」「イギリスに移住したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。