プログラミングを習得するに当たって、瞬時にスキルが身につく方法はありません。
しかし、適切な学習方法とポイントを押さえて勉強していけば、確実にプログラミングを習得することが可能です。
そこで今回は、プログラミングを身に付けるために
- 勉強する流れ
- プログラミング言語を選ぶ際の注意点
- 効率的に学習するポイント
- おすすめのプログラミング言語
について初心者に向けて紹介していきます。
プログラミングの学習方法を勉強する流れと共に解説していきますので、本記事を読んでいる方の参考になりますと幸いです。
記事のもくじ
0からはじめる!初心者がプログラミングを勉強する流れ
まずは初心者がプログラミングを勉強していく流れについてご紹介します。
プログラミング言語でなにを作りたいのか明確に
プログラミング言語でなにを作りたいのか明確にしておくことが重要です。
こういった考えで独学を始めるのも悪い訳ではありませんが、プログラミングの勉強には、目的を明確にしておくことで習熟度が変わってきます。
Webサービスを作りたい、独立してフリーランスとして生きたい、動機は人によって様々だと思いますが、具体的な目標設定にしておくことでより勉強をしやすくなります。
また、挫折しやすいスキルのため、目に見えて分かりやすい目標を立てておくことが大切です。
動機は何でも、何を作りたいのかわからない人は、自分でプログラミングを勉強する理由と目的を明確にすることから始めましょう。
目的に沿ったプログラミング言語を選択
目的が決まれば、作りたいものに沿ったプログラミング言語を選択します。
プログラミング言語によって作れるものが変わってきます。
例えば、Webサイトを作りたいという人が、PHPだけを習得しても難しいです。
HTMLやCSSなどの言語と重ね合わせることで効果を発揮するPHPでは、単体で勉強しても上手く活用できない場合があります。
ですので、例のようにサイトを作るに当たって必要な言語は、HTML/CSS/JavaScript/PHPなどを習得していると十分です。
目的が決定している人は、必要なプログラミング言語を決定しましょう。
学習できる環境を整える
次は学習できる環境を整えることです。
学習環境とは最低限以下の状態を指します。
- PC
- Wi-Fi
- プログラミング教材
上記が用意できている状態のことと、PC内の環境構築ができている状態のことです。
プログラミングを勉強するに当たって、スマホでも学習することはできますが、実践をイメージするのであればPCが必要になります。
初心者の方は、プログラミングが勉強できる環境を整えるようにしましょう。
0からはじめる!プログラミング言語を選ぶ際の注意点
続いてはプログラミング言語を選ぶ際の注意点をご紹介します。
プログラミング言語は手当たり次第に選んでしまうと、モチベーションが下がり、挫折してしまうことにも繋がります。
あらかじめ、自分のやる気を維持できるものと難易度なども加味して言語を選択しましょう。
以下は、最低限プログラミング言語を選ぶために必要な注意点になりますので、初心者の方はぜひ参考にしてもらえると幸いです。
プログラミングがどういうものか知るようにする
プログラミングがどういうものか知ることがまず1つ目の注意点です。
プログラミングとは何か、何に使われているのかといった、概念的な部分をあらかじめて知っておくことになります。
言語それぞれによっても特徴が大きく異なり、例えば、HTMLであればサイトの骨組みを担っているのに対し、PHPはサイトサーバー上で動かす役割があります。
今読んでいるこの記事のソースコードを見てみると分かりますが、プログラミング言語が使われており、ページがしっかりと動作するためにプログラムが機能しています。
他のサイトも同様に利用されているので、一度確認してみてはどうでしょうか。
言語の需要の高さを見ておこう
次はプログラミング言語の需要の高さを見ておくことです。
プログラミング言語によって、作れるサービスや難しさも異なりますが、需要も異なります。
Codementerにて発表された2019年わざわざ勉強する必要がないプログラミング言語の1つに、Elmと呼ばれるプログラミング言語が選ばれました。
このランキングでは、3つの観点から評価されており、コミュニティのエンゲージ、成長、雇用市場で決定されたスコアがランキング形式で発表されています。
年によって大きく変動するCodementerのランキングですが、初心者が勉強する際の一つの指標として置いておいてもいいかもしれません。
言語の決定は、今流行りの言語は何か、企業が求めているプログラマーはどういった人なのかを知っておくようにしましょう。
難易度なども加味しておく
プログラミング言語の難易度なども加味しておくことはおすすめです。
個人差はありますが、言語によっては習得までに時間がかかるものがあり、比較的難しいものもあります。
C言語やOcaml・LISPなどの関数型言語はプログラミング経験者でも難しく感じるため、初学者が学ぶには少しハードルの高い言語です。
反対にHTMLやCSSなどのマークアップ言語は、初心者が取り組みやすく構文も覚えやすい言語ため、難易度は低くなっています。
難易度が低いからといって需要が低いなどもなく、難易度が高いものも不人気の言語もありますので、自分の学習方法の目的から逆算して学習を進めるようにしましょう。
0からはじめる!プログラミング学習を効率的に進めるポイント
プログラミング学習を効率的に進めるためのポイントをご紹介します。
プログラミングの具体的な学習方法は、以下になります。
- 仕組みを全て理解しようとしない
- バグを見つけては修正をただ繰り返す
- 経験者がいれば質問することがおすすめ
上記の3つのポイントを意識して進めることが効率的な学習方法になります。
仕組みを全て理解しようとしない
プログラミング学習の方法としては仕組みを全て理解しようとすることが押さえておきたいポイントになります。
プログラミング言語を習得する当たって勉強しているうちプログラム概念や仕組みを理解するのに少し戸惑うかもしれません。
しかし、全てを理解しようとすると果てしない時間がかかってしまいます。
そのため、プログラミングの歴史から概念までを分かろうとはせず、構文やコードの書き方、フレームワークを重点的に覚えることが望ましいです。
初めから完璧に理解しようとしてしまうと、果てしなさに断念してしまう場合がありますので、参考書などを最初に見てからの理解度は半分もわからなくて問題ないでしょう。
何度も繰り返すことで習得が早まるので、仕組みを理解する前に目の前のコードに没頭することがおすすめです。
バグを見つけては修正をただ繰り返す
バグを見つけて修正を繰り返すことは効率的な学習方法の大切なポイントです。
プログラムを作るとなると、初心者の方はほぼ間違いなくバグが出てくることがあります。
プログラマーは見つけたバグの数だけ成長するという言葉があるほど、プログラミングと修正は密接な関係です。
バグを見つけては修正を繰り返す作業をおこなうと、自分がミスをした箇所を見つけられるので、習熟度が変わります。
基本的にバグは、
- エラーログ
- 再現手順
- コードミス
などを見返すと、見つかることがありますが、初心者のほとんどはコードミスが多いため、修正の際は自分が記述したコードを繰り返し眺めるようにしましょう。
経験者がいれば質問することがおすすめ
効率的な学習方法を進めるためにあ経験者に質問をすることがおすすめです。
プログラミングを効率的に学習するには、周りに経験者がいる環境を作ると習熟度を早められます。
経験者がいると、調べてもわからないようなプログラミングに関する質問の大まかな答えを聞くことができるので、これからの自分の参考にすることが可能です。
また、実際に働きながらプログラマーとして活躍している人の話を聞くことで、プログラミングを仕事をするに当たってのイメージを掴むことにも繋がりますので、おすすめです。
周りにプログラミング経験者がいないという方は、以下のサイトを利用すると現役エンジニアに質問することができます。
0からはじめる!初心者におすすめのプログラミング言語3つ
初心者におすすめのプログラミング言語3つを最後に紹介します。
これまで紹介してきた勉強する流れや学習方法のポイントを踏まえた上で、難易度や覚えやすさなどの観点から3つの言語を選別しましたので参考にしていただけると幸いです。
HTML
まず1つ目は、HTMLです。
HTMLはサイト制作をおこなう上では避けて通れない言語になります。
HTMLは、サイトの骨組み部分を担っているマークアップ言語のことで、CSS一緒に学習することで更にプログラミングの理解を深められるでしょう。
プログラミングの中でも、HTMLは基礎的な言語になりますので初心者の方にはおすすめです。
比較的覚えやすい言語でもあり、他の仕事を請け負うことになったとして役に立つので、なにから始めたらいいかわからないという場合HTMLにぜひトライしてみましょう。
Ruby
Rubyは、Webアプリ開発でよく利用されているプログラミング言語です。
Ruby on Railsと呼ばれるフレームワークを用いると、細かい作業を簡略化して設定できるため、使いやすさで人気の言語となっています。
Twitterやクックパッドなど普段の生活で私たちが活用しているサービスにRubyは使用されており、日本で作られた言語のため日本人に分かりやすく学ぶことができるため、比較的覚えやすいです。
Rubyエンジニアは現在不足しているため、1つ小さなWebサービスを作れるようになると一気に需要が高まるので、初心者にはおすすめのプログラミング言語です。
JavaScript
JavaScriptは、Google ChromeやInternet Explorerなど、ブラウザで動作するサービスに利用されるプログラミング言語です。
JavaScriptは、サイトにアニメーションをつけたり、カーソルを向けると文字の色を変えたり、サイトに動きをつけるために動作します。
Web業界の会社ではシェア率は高く、ほとんどの会社で利用されています。
フロントエンドもサーバーサイドも両方開発することが可能な言語であり、HTMLやCSSを学んだ後に、学習をすることがおすすめです。
ブラウザとテキストエディターがあるだけで始められるので、他の言語に必要な環境構築などの準備もあまり必要なく、手軽に始めることができるので、「プログラミングをとにかくやってみたい」という方はJavaScriptから始めてみてはどうでしょう。
まとめ:プログラミングを0からはじめる時は、事前にプランニング
いかがだったでしょうか。
プログラミングの勉強方法は人によって様々ですが、できる限り挫折しにくい学習方法はあります。
始めたばかりの人は、近道をして早くスキルを身に付けたいと考える人もいるかもしれませんが、毎日30分でも1時間でもコツコツと継続することが一番習得しやすい方法になります。
プログラミングの勉強を始める方は、学習する目的と長期的な目標を明確に持つことで、モチベーション維持に繋がるため、事前にプランニングして効率的な方法で進めるようにしましょう。