「海外で就職したい」という思いをコロナ下でも持ち続けるあなたは、とても熱意ある方に違いありません。
しかし、そもそも海外に行く見通しが立たず、準備が進まないのではないでしょうか?
現に各国で就労ビザ取得が困難になっており、アメリカでは2020年末までの就労ビザ発給停止を決定しています(参考:NHK)。
ですが、実はコロナで海外に行けない今こそ海外就職の準備を進めるべきです。
なぜなら海外就職には様々な準備が必要であり、人によっては数年かかることもあるからです。
具体的には、
- 就職する国のリサーチ
- 就職する国の決定
- 就労ビザの取得
- 就労ビザに必要な職歴やスキルの獲得
といった準備が必要で、特に職歴やスキルの獲得には長い時間を要します。
そう考えると、このコロナ期間は良い準備期間といえるのではないでしょうか?
本記事では、これら海外就職の準備がうまくいくよう、
- 海外就職で国を選ぶポイント
- 海外就職の職種選びのポイント
- 海外就職におすすめの職種
- 海外就職に人気・おすすめの国
- 海外就職におすすめのサイト
をご紹介します。
海外に行けない今こそ準備を進め、アフターコロナで海外就職を成功させましょう!
記事のもくじ
海外就職するときの国選びのポイント
まずは海外就職をするときの、国選びのポイントから見ていきましょう。
ご自身の理想的な仕事・生活をするためにも国選びは、非常に重要です。
海外就職をするときのポイントは、下記の3つがあげられます。
- 生活環境はいいか
- 就労ビザは取りやすいか
- 使用する言語は何か
就職する国選びに悩んでいる方は、ここから紹介するポイントをぜひ参考にしてみてください。
生活環境はいいか
国選びのポイント1つ目は、生活環境の良し悪しです。
仕事をする上で、求人数や職種も重要ですが、何よりも大切なのは生活環境です。 「仕事はあるけれど身の危険がある」という状態では意味がありませんよね。
生活環境は、国全体だけでなく、地域によっても異なります。
過ごしやすい天候か、治安はいいか、口に合う食事があるかなど、あらかじめしっかりと確認しておくようにしましょう。
就労ビザは取りやすいか
国選びのポイント2つ目は、就労ビザのとりやすさです。
海外で就職するためには必ず必要になる就労ビザですが、なかには非常に取得が難しい国もあります。 また、国の経済・人材状況によって、取得条件が大幅に変わることも多いです。
海外就職をするときには、就労ビザについて、必ず時間に余裕を持って確認するようにしましょう。
使用する言語は何か
国選びのポイント3つ目は、使用する言語についてです。
当然ですが、海外で働く以上、言語の壁は避けて通れません。
一般的に世界の公用語として用いられるのは英語のため、英語には自信がある方もいらっしゃるかもしれませんが、ご自身が就職する国の公用語が英語とは限りません。
国選びをするときは、まずご自身が希望している国の公用語がなにかを確認するようにしましょう。
海外就職するときの職種選びのおすすめポイント
海外就職をするときは、就労ビザの取得や給与面で、どんな職種を選ぶかが重要になります。
こちらでは、海外就職で職種を選ぶ際のポイントを解説します。
スキルや経験を生かそう!
海外就職は、今あるスキルや経験を生かすことが重要です。
日本で既に職歴があるなら、同じ業界や職種を狙うのも良いでしょう。
その理由は3つあります。
- 就労ビザが取得しやすい
- 高給与を狙いやすい
- 一貫したキャリアが構築できる
就労ビザの取得には、スキルや職歴が条件になっていることがほとんどです。
スキルや経験がないと、就労ビザが取得できない可能性もあります。
また、スキルや経験があれば高給与の仕事も狙いやすくなります。
キャリアに一貫性が出るので、将来転職するときも信頼されやすくなるでしょう。
スキルや経験がない場合はどうすればいいの?
「まだ働いたことがない」
「職歴はあるけど違う業界に行きたい!」
「これといったスキルがない・・・」
などといった場合は、これからスキルや経験を身につける必要があります。
その際は、海外で需要の高い以下の職種に関連したスキルや経験を身につけると良いでしょう。
海外就職におすすめの職種
営業職 |
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生産管理 |
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貿易関係 |
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ITエンジニア |
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日本食料理人 |
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日本語教師 |
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通訳・翻訳 |
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ITエンジニアになるなら英語が必要
海外でも需要が高いITエンジニアは、海外就職におすすめの職種の1つです。
しかし、ITエンジニアにはあまり知られていない事実があります。
それは、「英語力が必要」ということです。その理由は、以下の2つです。
- 英語でプログラミングコードを検索し、解読しなければならない
- エラーメッセージも英語で表示される
プログラミング言語はほぼ全てが英語圏生まれなので、コードの検索や解読には英語が必要になります。
しかも、エラーメッセージも英語で表示されるため、英語が分からなければエラーに対処できないのです。
ITエンジニアが円滑に仕事をする上で、英語力は非常に重要なスキルなのです。
海外就職に人気・おすすめの5つの国
ここまで海外就職をするときの国選びのポイントについて紹介しましたが、そもそも就職先としてどの国が人気・おすすめなのかも気になるところですよね。
今回は特に日本人に人気の国・おすすめの国を、全部で5つピックアップしました。
- フィリピン(セブ島)
- タイ(バンコク)
- ベトナム(ハノイ・ホーチミン)
- オーストラリア
- アメリカ
各国の特徴や、メリット・デメリットを順番に見てみましょう。
フィリピン(セブ島)
リゾート地としても知られているフィリピン、セブ島。
日本との時差も少なく、治安がいいこと、年間を通してほぼ同じ気候で過ごしやすいことからも人気の場所です。
そんなセブ島ですが、日本と比較すると物価がかなり安いのも特徴です。
食事に関して言えば、フィリピン料理はもちろん、和食・イタリアン・中華・韓国料理など、店舗ジャンルについては日本とほぼ変わらないほど豊富なので、基本的に困ることはありません。
セブ島のあるフィリピンで就職するためには、外国人労働許可証(AEP)と労働ビザ(9G)の取得が必要です。
特に労働ビザは発行まで半年近くかかることもあるので、外国人労働許可書の取得次第、早めに申請するようにしましょう。
なお、セブ島の治安・暮らしについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
セブ島での生活がより現実的に考えられるようになるはずです。
タイ(バンコク)
一般財団法人ロングステイ財団が実施したアンケートによると、タイは2011~2017年の7年連続で「ロングステイ希望国」第2位に選ばれています。
もともと親日国と言われていること、日系企業の進出が多く、比較的日本人が働きやすい環境が整っていることが海外就職におすすめの国と言える理由の1つです。
日本と比較するとかなり物価が安い国として知られているタイですが、バンコクなどの都市部であれば衛生環境・交通機関も充実しているので、快適に過ごすことができるでしょう。
そんなタイでは、現地採用の日本人給料は最低約15万円以上、労働時間は1日8時間以内・休憩1時間以上と法律で決められています。
労働環境については日本と変わらないか、タイの方がよい場合もあると考えてよいでしょう。
なお、タイでは観光案内人・美容師など、外国人の就労が禁止されている職種もあります。
タイでの就職を希望している方は、ご自身のなりたい職種が、タイでの禁止項目に該当していないか事前に必ず確認するようにしましょう。
ベトナム(ハノイ・ホーチミン)
タイと同じく業界問わず日系企業が多く進出しているのが、ベトナムのハノイ・ホーチミンです。
特にホーチミンには「日本人街」と呼ばれる通りがあるほど移住されている方が多く、日本人でも生活しやすい環境であることが伺えます。
日本食を取り扱っているお店や日本のチェーン店も多いので、食に困ることは基本的にないと言ってよいでしょう。
ただし、ベトナムは貧富の差が大きい国のため、ハノイ・ホーチミンなどの都市部以外で生活をしようと考えている方は、治安に注意する必要があります。
なお、ベトナムで仕事をする場合にも、ほかの国と同様に、就労ビザ・労働許可書の2種類の取得が必要です。
オーストラリア
治安・環境もよく、旅行に人気の国として知られているのが、オーストラリアです。
オーストラリアの労働に関する法律はかなり厳しく、残業・休日出勤した場合には、高額の手当てをつけなければいけない決まりがあります。
プライベートを大事にする考え方なので、ワークライフバランスを大事にしたい方にはうってつけの環境だと言えるでしょう。
ただし、外国人労働者の流入が制限されていることから、オーストラリアでの就職はかなり難しいと言われています。
英語力はもちろん、即戦力となる実力も必要なため、基本的に新卒未経験のままオーストラリアで就職することはできません。
ビザの発行に関しても、種類・条件がかなり細かく分類されているので、しっかりと確認をするようにしましょう。
どうしてもオーストラリアで就職をしたいという方は、まずはワーキングホリデーで働くことも検討するのもよいかもしれません。
アメリカ
海外就職を目指している方のなかには「アメリカで働くことが憧れ!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
未経験者を多く採用する日本企業とは異なり、アメリカの就職では学力はもちろん、大学での成績・研究などがかなり重要視さます。
基本的に即戦力が求められるため、キャリアなしの状態で就職するのは、実力がない限りは厳しいのが現状です。
そんなアメリカですが、オーストラリアと同じように仕事とプライベートをしっかりと分けた考え方のため、残業も少なく、休日もしっかりと取得できる傾向にあります。
ただし、競争が激しく、実力がなければすぐに解雇される可能性があるのもアメリカ企業ならではと言えるでしょう。
アメリカで就職するときにも、もちろんビザが必要ですが、勤務期間によって取得するべきものが異なります。
最長でも6年の場合は非移民ビザ、6年以上滞在する場合には移民ビザが必要です。
ビザなしに渡米、滞在することはできないので、事前にどちらを取得すべきか確認するようにしましょう。
海外就職におすすめのサイトとは?
日本で就職する際には、マイナビ・リクナビなどの就活サイトを使用するのが一般的ですが、海外就職の場合にはどのようなサイトを使用すればよいのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
以下のような方には、転職サイトの利用もおすすめです。
- 初めての就職を海外でしたい場合
- 働きたい国が決まっている場合
- 現時点でキャリア・スキルがある場合(転職)
下記記事でそれぞれにおすすめの就職・転職サイトを紹介しているので、気になる方はぜひ見てみてください。
海外就職に迷わない!おすすめの国・サイト・職種を徹底紹介のまとめ
今回は海外就職について、
- 海外就職で国を選ぶポイント
- 海外就職の職種選びのポイント
- 海外就職におすすめの職種
- 海外就職に人気・おすすめの国
- 海外就職におすすめのサイト
上記4つのポイントに分けて詳しく紹介しました。
日本とは様々な点で違いがある海外就職ですが、条件の厳しすぎる国を選ばず、また、必要なスキルさえもっていれば、実現できるものです。
ぜひ今回の記事を参考に、海外就職への第1歩を踏み出してみてくださいね。