近い将来小学校教育でプログラミングの授業が必修化されるなど、IT業界の発展やプログラミング需要の高まりは目覚ましいものとなっており、今後ますますプログラミングスキルを持つ人材が求められると考えられます。
しかし、いざプログラミングスキルを身につけようと思っても、いくつも言語があるが故にどの言語をどのように習得するべきかで悩んでしまい、なかなか勉強の一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
私は現在Java言語を使ったプログラマーとして働いていますが、就職するまではプログラミング未経験でした。
その私がどのようにしてプログラミングを習得したかというと、ずばりアクティブラーニングで、これはプログラミングを習得するうえで最短かつ最も効率的であると確信しています。
そこで今回は、プログラミング入門者でもある私の視点から、これから学習を始める人でも習得しやすい言語とアクティブラーニングを絶対におすすめする理由を紹介します。
記事のもくじ
プログラミングの入門でアクティブラーニングしやすいおすすめ言語4選
まずは、プログラミングの入門で習得しやすいおすすめ言語を4つ紹介していきます。
Java
最初に紹介するのは、私も学習して現在実務で使用しているJavaです。
Javaは数あるプログラミング言語の中でも最も有名な言語の一つで、Webアプリやスマホアプリなど幅広い開発で活躍しています。
アンドロイドアプリ開発ではJavaが採用されていますし、企業の基幹システムといった大規模開発でもJavaは非常に有効的なので、その需要は今後も衰えることはないでしょう。
Java言語はオブジェクト指向という他の言語ではあまり見られない独特な構造をしていたり、構文のルールも他よりは厳格であったりと、一部ではプログラミング入門者にはJavaはおすすめしないと言われていますが、逆にいうとJavaをしっかりと学習していれば他の言語への適用も圧倒的にしやすくなるので、私はおすすめします。
実際に、Javaを使った開発でも案件によってはJavaScriptやほかの言語と組み合わせることもあるのですが、それらも初見である程度理解できるようになるので、汎用性は高いなと実感しています。
また、非常に有名かつ人気の言語であることから参考書やプログラミングスクールなど学習方法も非常に豊富なので、学習のしやすさや需要、汎用性の観点からお勧めします。
PHP
続いては、PHPです。
PHPはWeb開発で主に使用されており、しばしばHTMLやJavaScriptと一緒に使用されます。
PHPをプログラミングの入門としておすすめできる理由は、需要の高さとコードの書きやすさにあります。
Webサービスは現代のネット社会では不可欠なものであり、その需要は今後も確固たることであることは間違いありませんし、HTMLについて少しでも学習していて、将来Web系の開発に携わりたいならPHPを選ぶことはもはや必然とも言えるかもしれません。
大規模開発には不向きなので自分のやりたいことに制限こそされますが、Javaと同様非常に人気のある言語であるので学習ツールも豊富です。
入門者にとって非常に取り掛かりやすい言語となっていますので、ここから始めてみるのもいいかもしれません。
Python
pythonは、AI技術の開発で採用されている今トレンドの言語です。
pythonではWebアプリはもちろん、ロボット開発やゲーム開発まで対応でき、非常に万能な言語です。
そして私がpythonをおすすめする一番の理由は、その書きやすさにあります。
pythonでは最低限の文法しかないため非常にシンプルで、それ故少し勉強すれば読むことはすぐにできるようになります。
また、フレームワークも揃っていることから短期間の開発で製品のリリースまで達することができ、自分のコーディングが形になりやすいのでモチベーションも保ちやすいことも大きなメリットです。
pythonの人気は急上昇で、今後プログラミング言語の中心になるかもしれないとも言われているので、プログラミングを始める段階で習得すると後々に周りと差をつけられるかもしれません。
Ruby
最後は、Rubyです。
Rubyはなんと日本人が開発した言語で、特徴としては先ほど紹介したJavaと同様オブジェクト指向の言語となります。
ではJavaみたいに少し難しいのかというと全然そんなことはなく、その理由はRubyがスクリプト言語であることと、Ruby on RailsというWebアプリフレームワークを利用することができるからです。
少し専門的な話になりますが、Javaはコンパイラ言語といい、人間が書いたコードを機械語に変換する処理が必要になるのですが、Rubyはそれが不要なのですぐに実行ができます。
また、Ruby on Railsを利用することで開発コストが削減でき、とても取り掛かりやすくなります。
さらに入門におすすめできるもう一つの理由が、Rubyが日本で開発されたことにあります。
というのも、他の言語は最新情報など多くのドキュメントが英語で書かれているものが多く、英語力がないとそれらを活用できないのですが、Rubyは日本で開発されたことから最新情報も日本語なので、言語の壁も感じる必要がありません。
プログラミング学習のアクティブラーニングのメリット1:書き慣れることが継続につながる
最初の理由は、アクティブラーニングが継続につながるという点です。
プログラミングは当然ながらコードを書くことで初めて形となるものですが、実はこのコードを書いて期待通りの動作を実現させることはプログラミングに慣れていても100%すぐにできるわけではなく、度々壁にぶつかってしまい試行錯誤することでコーディングを進めていくことになります。
これは参考書などのインプットの学習方法では決して学べることではなく、アクティブに実装していくことで初めて気づき学べることです。
構文を覚えていないとそもそもコードを書くことができないので参考書での勉強を行うことももちろん大切なのですが、コーディングに自信がなくいつまでもその学習方法にとどまってしまうと実装の難しさに気づけず、いざやってみると期待通りに動作せずにそれが挫折となりプログラミング学習をやめてしまうケースが非常に多いです。
私自身も一番最初は参考書を読み込むことに集中しており、挫折した一人です。
そこでアクティブラーニングを取り入れることで、理解力が高まったりエラーが出たときの対処方法も学べてそれが結果的にスキルの定着に結び付きました。
学習の最初の段階から書き慣れてコーディングの難しさを知っておくことは継続するうえでとても大切なことになるのです。
プログラミング学習のアクティブラーニングのメリット2:手を動かしスキルが伸びる
プログラミングの習得は言わば英語と同じでスキルを身につけてそれを伸ばすという行為の繰り返しによって成立するものです。
中学校にあがって初めて英語に触れたときも、最初は暗号のようなもので全く理解できるものではなかったかと思いますが、日々授業を受けてそのスキルを伸ばしていくことである程度のレベルの英語力を習得できたのではないかと思います。
では、その授業がどのような内容だったかというと、ひたすらに単語や文法を覚えていただけではなく、実際に例文を書いてみたり英文を読んでみたり英語を聞いてみたりしていたはずです。
プログラミング学習もこの英語学習とほとんど同じで、実際に書いてみないことには決してスキルは伸びません。
逆に言うと、受験勉強の英語で毎日繰り返し練習することでスキルを高めたように、毎日繰り返しコーディングしていけば確実にスキルは身につけられます。
プログラミング学習のアクティブラーニングのメリット3:生きたコードに出会える
プログラミング学習を始める際に、最も身近な入り口として参考書からの学習が考えられます。
どの分野の勉強でも参考書で基礎を身につけるという手段は有効で、それはプログラミングでも同様のことですが、そればかりに集中してしまうと実務で使ういわゆる「生きた」コードと出会うことはできません。
例えば英語学習でも、「This is a pen.」といった日常では決して使わないであろう例文が教科書や参考書にはあふれており、そればかりに触れていてはいつまで経っても基礎以上の英語スキルは身につきません。
プログラミングでも同様で、参考書に書かれているコードをすべてと思って勉強を進めてしまうと実務になったときに全く力が及ばないことを痛感することになるでしょう。
これを防ぐために必要なことがアクティブラーニングであり、参考書を使うことはもちろんおすすめしますがそれを参考にして実際に生きたコードを書いてみてシステムを作ることで応用的スキルが身につき、それが実務へとつながるのです。
プログラミング学習のアクティブラーニングのメリット4:作ったものがポートフォリオとなる
最後は、学習内で作ってきたシステムを就職活動時にアピール素材として活用できるという利点についてです。
今までアクティブラーニングがスキルを身につけることに対して有効であるという方向性で紹介してきましたが、その結果完成したシステムそのものにも価値は大いにあり、これがあるとないとでは就職活動の進捗にも大きく関わってきます。
私はプログラマーになる際に転職活動をし、その時点ではプログラミング未経験でした。
募集要項にはプログラミング未経験歓迎という文言がある企業も多く、私もそれに甘えて選考を進めてきましたが、やはり最後にはスキルが問われ、ポートフォリオがある方が望ましいという採用側の生の声をいただきました。
別に立派なシステムが求められているわけではないですが、やはり実装したものを見せることで自分の現時点でのスキルやモチベーションを伝えることができるので、学習を進めるなら単に参考書などのインプットにとどまらずにどんどん実装してシステムを作っていくことをおすすめします。
プログラミング学習のアクティブラーニングのメリットのまとめ
今回は、プログラミング入門者がこれから学習を始めるにあたって習得しやすい言語とアクティブラーニングを絶対におすすめする理由を、未経験からプログラマーになった私の視点から紹介しました。
今回紹介したプログラミング言語はほんの一部であり、実際にはもっと数多くの言語が存在しています。
それぞれに特徴があり、中には汎用性がなくて学習してスキルを身につけても実際に自分が作りたいシステムがその言語では作れないということもありますので、学習を始める前に自分がプログラミングで何を作りたいかをしっかりと考えるようにしてください。
プログラマーの需要はまだまだ高まる傾向にあるので、皆さんもぜひスキルを習得して活躍してください。