プログラミングのスキルを持つ人材は、今や各業界から引っ張りだこの魅力的な存在となっています。
そのために、最近では様々な場所でプログラミング学習のためのイベントも数多く開催されています。
プログラミングは家で独学で勉強することも可能ですが、やはり人の集まる場所に積極的に顔を出すこともまた違ったメリットを得ることができます。
今回はそんなプログラミング学習イベントがどのようなものかや、イベントを訪れることで得られるメリット、そしてオススメのイベント情報についてご紹介していきます。
記事のもくじ
プログラミング学習イベントの概要
プログラミング学習のイベントは、セミナーや勉強会とも呼ばれるように、様々な形式で各地で開かれています。
プログラマーの人口が増え、それに興味を持つ人も増えてきたため、目的や参加者のレベルに応じて好きなものを選ぶことができます。
全国で増えるプログラミング学習会
プログラミング教育の環境は急増傾向にあり、学校以外で学びを得られる場所は全国に広がっています。
教育系情報サイト、リセマムの「プログラミング教育市場、2023年に226億円…2013年の約34倍」によると、子供向けのプログラミング教室は2023年には1万を超える教室が開かれると予測されています。
【プログラミング教育市場、2023年に226億円…2013年の約34倍 】
大人に向けたプログラミング教室ももちろんあるのですが、最近よく利用されているのは毎日開講する教室ではなく、定期的に開催されるイベントタイプの学習会やセミナーです。
必要な時や興味がある会のみ参加できるということで、どれも人気のイベントとなっています。
難易度はイベントに応じて様々
プログラミングスキルは人によってまちまちですから、開催されるイベントも大体のスキルに応じてクラスが分けられています。
ただ基本的にテストが行われるなどのケースを見かけることはなく、難易度に関しては自己判断で参加するか否かを決めることができます。
大体の難易度はあらかじめイベント側で教えてくれるので、参考にしながら選ぶことが可能です。
プログラミング学習イベントの種類
プログラミング学習のイベントは、もちろんプログラミングに興味があったり、よりそのスキルを伸ばしたいと考える人たちが参加するイベントではあるのですが、内容もイベントによって異なります。
セミナー・ハンズオンセミナー形式
1つ目は、最もポピュラーなセミナー形式の学習イベントです。
プロのエンジニアが講師となり、一対多の講義形式でコーディングのテクニックや、便利な小技などを教わるというものです。
おそらく最も参加難易度の低いタイプの学習イベントで、初めてイベントに参加するという人にはハードルの低いものとなるでしょう。
実際に講義を聴きながら手を動かして実践していき、わからないことがあれば講師に直接質問ができる機会もあるため、話を気軽に、かつしっかりと聞くためにも便利な講座です。
難易度は初心者から上級者まで、イベントによって様々なものが開催されています。
LT(ライトニングトーク)会
こちらはセミナー形式のイベントとは異なり、参加者同士でノウハウを共有し合う場が設けられるイベントです。
普段自分が行なっているプログラミング開発の話や、学習を進めていくための効果的な方法など、すでにある程度のスキルを持ったプログラマーが、さらに技術を磨いていくためのイベントとなっています。
自分のノウハウを話すというアウトプットは、プログラミングとは異なる意味で刺激にもなり、他では得られない情報を聞くためのチャンスにもなるため、LT会も人気のイベントとなっています。
難易度としては実戦レベルでプログラミングができる、中級者から上級者向けのものがほとんどです。
自習会
その名の通り、参加者が自習をするために集まるイベントです。
黙々と作業をするイベントであることから、もくもく会とも呼ばれています。
知り合い同士で行われることが多いもくもく会ですが、パブリックに開かれたもくもく会の場合はある程度テーマがあらかじめ設定されています。
テーマに応じてプログラマ同士が集まり、雑談をしたりひたすらPCと向き合ったりしながら作業をするイベントとなっています。
普段はあまり出会うことのないプログラマー同士での交流会にもなっているため、仲間を見つけたいときにも使えるイベントで、初級者から上級者まで、様々な人たちが集まってきます。
ハッカソン
こちらはもくもく会をもう少しストイックにしたものです。
各自で作業するところは同じなのですが、テーマに沿った作品を時間内の間に作り上げるという、アウトプットに力点を置いたイベントとなっています。
時間をあらかじめ設定してお互いに成果物を見せ合うのは、自分のスキルがどれくらいのレベルなのかを確認するのに役立つだけでなく、自分に足りないスキルをその場で学び、吸収する機会にもなるため、非常に有効です。
プログラミング学習者向けイベントで学べること
プログラミングを学ぶということは独学でも学習会でも同じですが、イベントに参加することで、様々な学習方法を試してみることも重要です。
ワークショップでは何をするの?
イベントでは、例えば学習方法そのものの学びを得ることもできます。
各イベントは参加者のスキルに応じてあらかじめ開かれているので、プロのエンジニアの講師から「〇〇ができたら次はこうすればやりやすい」といったアドバイスを直接受けることができます。
テキストやネットで拾える情報には様々なことが書かれているため、実際に人から教わった方が説得力もあり、モチベーションの向上にもつながります。
また、ワークショップ形式で行われるイベントでは、同じくらいのレベルの人たちから自分にはないスキルを学ぶこともできます。
自分も改めてノウハウを伝えることになるため、アウトプットとインプットを同時に行える良い機会になります。
普段の独学とは違う、新しい刺激を取り入れたいときにはうってつけのアクセントとなるでしょう。
無料体験イベントも多数アリ
またイベントが増えてきたことで、定期的に開催されているものによってはその感覚を掴むための無料体験会も実施されています。
「お金を払ったのに思っていたようなイベントじゃなかったらどうしよう・・・」という悩みを抱えている場合は、こういったイベントを探してみると良いでしょう。
プログラミング学習者向けイベントを有効活用する方法
イベントに参加することは確かに有意義なことではありますが、ただ参加するだけにとどまらず、より有効活用する方法も覚えておくと良いでしょう。
まずはしっかりと講義や課題をこなそう
イベントに参加するだけで満足するのではなく、まずは確実に与えられた課題や講義の内容を確実にマスターできるよう臨むと良いでしょう。
真剣に取り組むと様々な疑問が浮かびあがってきますが、イベント中であればすぐに講師に質問したり相談することもできます。
そして家に帰ってからも復習をきちんと行うことで、その日覚えたスキルを確実にものにしていきましょう。
プログラマ仲間を見つけられるとモチベーションUPにも
また、実際に足を運んで人と接しながらプログラミングを学ぶとなれば、プログラミング仲間を増やすのにも良い機会となります。
積極的に他の参加者と交流したり、講師とも仲良くなれば、エンジニア界隈でのネットワークを紡いでいくこともできます。
プログラミングは世間のニーズがあるからこそ多くの人が注目しているわけですから、初心者のうちから人と知り合っておくのも趣味仕事を問わず何らかの役に立つことでしょう。
関東で定期開催中のプログラミング学習イベント
最後に各地域で開催されているイベント情報についても紹介しておきます。まずは関東エリアでの情報です。
Battle Conference U30
30歳未満のエンジニアに向けた、有名な技術カンファレンスです。各界で活躍する登壇者による抗議やスピーチ、参加者との対談や、参加者同士での交流会など、セミナータイプとしては規模が大きく参加もしやすいイベントです。
IoTLT
IoT縛りの勉強会! IoTLT。 IoT関連のスキルに限定した専門的なLT会ですが、すでに53回目に突入している人気のイベントです。
https://www.facebook.com/groups/IoTLT
都内を中心に、このような各分野に絞ったイベントはいくつも開催されているので、自分の興味にあったものも探してみると良いでしょう。
関西で定期開催中のプログラミング学習イベント
関東ほどではありませんが、関西もイベントが充実しています。
WebデザイナーのためのPHPプログラミング初歩の初歩!
こちらはPHP言語に絞った少人数の講座で、10人規模の開催となります。
https://www.kokuchpro.com/event/2ad076b8e842e9a193c1ccca00d13769/722339/
これくらいの規模であれば講師にも質問しやすく、参加者との交流もはかりやすいため、初心者でもオススメです。
ルーキーエンジニアが吠える!失敗LT大会
少し大きめのイベントとなると、このようなイベントもあります。
https://techplay.jp/event/737776
こちらは東京でも開催されていますが、みんなの失敗談を聞いてインプットを行えるというユニークなイベントで、関西でも人気です。
それ以外の地域で定期開催中のプログラミング学習イベント
都市部を離れた場所でもこのようなイベントはいくつも開かれています。
自分の地域で行われているイベントを確認したい場合は、以下のようなサービスを利用してみると良いでしょう。
Peatixはジャンルレスな情報サイトで、登録しておけばさまざなイベントの情報の通知を得ることもできます。Tech PlayはITに特化しており、自ら学習会なども開催しているので、こちらも要チェックとなっています。
まとめ:定期開催しているプログラミング学習イベントを活用しよう
プログラミングを学ぶ方法はいくつもありますが、学習会への参加は良い刺激になるということで注目を集めています。
特に今や様々なカリキュラムのイベントが全国で開催されているため、足を運ぶハードルも下がってきました。
自分に合ったものを探して、まずは足を運んで体験してみるのが良いでしょう。