現在、日本を含め最も需要のある人材といえば、プログラミングスキルのあるエンジニアといったIT人材です。
私たちの生活にはインターネットやSNS、その他アプリケーションなど、情報技術が活きたサービスがいたるところにあふれていますが、その仕組みを理解して利用している人はごくごく限られています。
そしてそのような技術を身につけた人物をほしがる声が高まっているのは、何もプログラミングを学べる環境がごく限られていたからというわけではなく、ここ数年で急激にその需要が伸びているからなのです。
そんなプログラマ需要に合わせて、今や現実世界やネットの中でも至る所で新参プログラマー向けの教材や教室が展開されていますが、一口にプログラミングといってもその言語は数多くの種類に分かれます。
今回はそんなプログラミングに長けたIT人材を目指す人に向けて、学ぶべきプログラミング言語をどうやって見つけるのか、そもそも、世の中にはどのようなプログラミング言語が存在しているのかをご紹介していきます。
記事のもくじ
プログラミングを使ってどんなIT人材になりたいのか考えよう
プログラミング言語にはいくつもの種類があり、今もテクノロジーの進化に合わせて、新たな言語が日夜開発され続けています。
新しく始めるならポピュラーなプログラミング言語を選ぼう
ただ、そうはいってもIT業界などで活用されている言語は昔からポピュラーなものがある程度決まっており、新たに誕生する言語も何らかのオリジナルとなる言語を有しています。
つまり、新しくプログラミングを学びたい人は、今も昔も変わらずに使われているものを候補に選び、その中から自分に合いそうなものを選ぶと良いでしょう。
やりたいことによって学ぶべきプログラミング言語も違う
ポピュラーなプログラミング言語にどんなものがあるか調べ終えた後は、自分に合いそうな言語を選びましょう。
オススメの選び方は、今自分が最も必要としている言語、あるいは最も好奇心を刺激する言語を選ぶ方法です。
プログラミング言語はそれぞれの種類に応じてできること・得意なことはバラバラです。
Webデザインに特化したもの、ゲーム制作に適したもの、SNSやモバイルアプリに特化したものなど、目的に応じて必要とされるものは変わります。
また、時代に応じて需要のある言語、需要のない言語というのも移り変わりがあります。
例えばモバイルアプリ全盛の現代はモバイルアプリ開発が行える言語に人気が集中していますし、そういった言語を扱えるエンジニアに向けた求人情報が少しネットで調べると山のように出てきます。
ただ、そういった人気は時代によって移ろいやすく、いつ今のブームが去っていくかを予想することは難しいものです。
逆に今は不人気でも、来年、あるいは半年後には大きな需要が生まれていることもあります。
トレンドに流されないために
そういったトレンドの不確定な要素を踏まえると、稼げる・稼げないよりもまずは自分の作りたいものが作れる言語を選ぶことをオススメします。
詳しい言語については後述しますが、まずはプログラミングの技術を身につけて何がしたいのか、どのような分野で活躍したいのかを考えてみるのが良いでしょう。
プログラミング人材が少ないのは、一般教育としてあまり教えられていないというのもありますが、やはり習得にかかる難易度の問題もあります。
一朝一夕で身につきにくいスキルだからこそ、少しでも長く続けられるよう、自分の好奇心を刺激する言語を選ぶようにしましょう。
また、各プログラミング言語は種類こそバラバラですが、お互いに似通った性質を持っていたり、コマンドが微妙に共通しているといったこともあります。
言語は異なっていても本質的には同じということもあるため、1つの言語をある程度マスターすれば、新しい言語を覚えるのにも非常に重宝します。
IT人材になるには!Web開発のプログラミング言語
ここからはポピュラーなプログラミング言語を紹介していきます。
ただ有名な言語を並べるだけでは見にくいこともあると思うので、大まかな役割別で言語を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
まずはWebデザインで頻繁に用いられるポピュラーなプログラミング言語からです。
HTML
あらゆるWebページの開発に欠かせない言語が、Hyper Text Markup Language、通称HTMLです。
いわゆるWebページの大多数はHTMLを基本に構成されており、現在最もポピュラーなプログラミング言語と言えるでしょう。
Webデザインを学びたいと考える人は間違いなく必携の知識となるため、まずプログラミングを触れてみるという場合には最適の言語です。
逆にHTMLの知識さえあれば、簡単なWebページはこれ1つで作ることができます。
CSS
CSS(Cascading Style Sheets)もWebデザイナーにとっては重要なツールとなり、HTMLと合わせて活用されることの多いプログラミング言語です。
CSSがWebデザインにおいて役立つのは、HTMLだけではカバーしきれないページのレイアウトや文書のスタイル、メディアの再生機能などを付与できる点です。
HTMLだけでは味気のなかったWebページもCSSでコーディングを行えば、躍動感がありクリエイティヴな印象を与えるページになります。
Javascript
JavascriptもWeb開発には欠かせないプログラミング言語です。
Webページのコンテンツを豊かにする能力を備えており、登録フォームでの入力確認や、カーソルが特定の位置に来た時に表示するテロップなどを動かすのに用いられます。
Java
JavaはWeb開発に限らず、あらゆるプログラミング言語の中において大きな人気を誇る物の1つです。
その人気の理由としては、1つにOSに左右されないというものがあります。
アプリケーションにはMacかWindowsかによって動作に差が生まれてしまうものもありますが、JavaはどんなOSでも快適に動いてくれるのが特徴です。
また処理速度のスピードも評価されています。
言語によって処理速度は微妙に異なるものですが、 Javaは汎用性も高く処理も早い言語であるため、あらゆる用途に広く使われています。
IT人材になるには!モバイルアプリ開発向けプログラミング言語
続いてはモバイルアプリ開発向けのプログラミング言語です。
普段の電車の中で周りを見渡してもわかるように、私たちが公私を問わず最も利用しているコンピューターはスマートフォンです。
そのためスマホ向けのアプリを開発できる技術は、今最もニーズのあるスキルと言えるでしょう。
Swift
SwiftはAppleが開発した、iOS・Mac OS向けの開発言語です。
Xcodeという無料のソフトを使ってコーディングを行いますが、従来の言語よりも簡単な入力、動作も軽量ということで、開発者にとっても評判の高いプログラミング言語になっています。
Objective-C
Objective-Cは後述するC言語を拡張した、アプリ開発向けのプログラミング言語です。
いわゆるオブジェクト指向と呼ばれる言語ですが、これは誰でも同じものを作りやすくする働きと考えておけば良いでしょう。
Swiftはこれをベースに生まれた言語のため、互換性があります。
Swiftの方はとっつきやすく、Objective-Cはより複雑なものを作りやすいという特性を備えているため、Swiftを学んでからこちらを習得するといいでしょう。
Kotlin
Kotlinもまたオブジェクト指向の言語ですが、こちらはSwiftとは逆にAndroidアプリの開発に使用される言語です。
SwiftではiOSのみとなりますが、Android向けのアプリを開発するならこちらの言語を選ぶと良いでしょう。
IT人材になるには!汎用性の高いプログラミング言語
この項ではどんな利用目的でも比較的使いやすいプログラミング言語を紹介します。
C#
C#はマイクロソフトが開発したプログラミング言語ですが、MacやiOS向けのアプリ開発にも使える便利な言語です。
Windowsアプリ開発はもちろんのこと、ゲームエンジンのUnityにもC#が使われているため、ゲーム開発から学習を始め、Webアプリ開発に応用していくというステップアップも考えられます。
PHP
HTMLとの相性が良い言語として重宝されているのがPHP言語です。
習得難易度は比較的易しいとされており、それでいてWebアプリの開発、Webページへの組み込みが容易ということから、様々な業界で活躍する言語です。
IT人材になるには!インフラを支える保守人材向けプログラミング言語
保守人員はプログラミングに限らずセキュリティなどその他の知識も必要とされますが、企業で運用されていることの多い言語に造詣があればより活躍が期待できるでしょう。
Ruby
Rubyも今世界でポピュラーなプログラミング言語となっています。
個人情報を読み取ってログインをしたり、履歴の記録を行ったりすることから、あらゆるサービスで重宝されています。
Python
Pythonもコーディングが容易であることから人気の高い言語です。
さまざなWebサービスに使用されていますが、最も有名な使用例としては動画共有サイトのYouTubeが挙げられます。
最近では人工知能やAIの分野でも注目度の高い言語として耳にするようになりました。
C
C言語はあらゆるエンジニアリングで活躍する、非常に汎用性の高いプログラミング言語です。
Webサービスやゲーム開発はもちろん、家電製品や電子機器の制御、ロボット開発にも使われている言語です。
汎用性が高い分習得も難しいとされていますが、プログラミングを極めたい人は一度学んでみる価値はあるでしょう。
まとめ:IT人材になるには学ぶプログラミング言語を選んで学習することが大事
世界には数百種類のプログラミング言語があるとされていますが、実際に実務レベルで触れることになる言語は多くても数種類です。
まずはポピュラーな言語を1つ選んでみて、少しづつ学習を重ねていくことがIT人材への一歩になることでしょう。