プログラミングをこれから始めようと考えている方の中には、何がわからないのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
プログラミングを始めるに当たって、初歩的な基礎知識を頭に入れておかなければ理解を進めることが難しいです。
そこで今回は、 ・プログラミングとはなにか ・プログラミングのメリット、デメリット ・必要とされている言語
について、徹底的に解説します。
これからプログラミングを始めたい初心者の方はぜひ参考にしてもらえると幸いです。
記事のもくじ
知っておきたい初歩的なプログラミングについて
まず始めにそもそもプログラミングとはなんなのかについて解説します。
需要が高い…稼げる…と話題のスキルですが、何に使われていて、なにができるのか、はっきりと答えられるでしょうか?
イマイチつかめていない方は、プログラミングの勉強を始める前に、以下の基礎的な事項を頭に入れておくようにしましょう。
プログラミングとはプログラムを作ること
プログラミングとはプログラムを作ることをさします。
“コンピュータのプログラミング(英: programming)とは、コンピュータプログラムを作成することにより、人間の意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える行為である。” 引用: wikipedia
少し難しく感じるかもしれませんが、プログラミングはコンピュータに通じる言葉(プログラミング言語)を使って指示を与え、私たちが意図した機能処理をおこなうようにすることです。
ざっくり言うと、コンピュータを動作させるためのプログラムを作る行為のことになります。
外国人と会話するときは英語や中国語、スペイン語などを使って話すように、プログラミングは、コンピュータと話をするためにプログラミング言語を使うのです。
言語数は7000以上!世の中はプログラミングでできている
プログラミング言語は、現在世界中で7000以上もあると言われています。
というのも、1940年代頃から電子式コンピュータが作られ始め、プログラミング言語の歴史は、80年近くにもなります。
そのため、何人もの開発者が言語を生み出しているため、豊富な言語数となっているのです。
また、世の中のほとんどはプログラミングで成り立っており、
・スマホ ・PC ・家電製品 ・ゲーム
など、私たちを楽しませてくれるものから、暮らしを支えるものまで様々な分野でプログラミング言語は使用されています。
数も豊富なプログラミング言語ですが、社会がよりよく生活できるよう世の中に貢献しているスキルなのです。
プログラミング言語を習得してできること
上記でプログラミングは世界を支えていることはわかりましたが、具体的にプログラミング言語を習得してできることは、
・ゲームソフト作成 ・WEBサイト作成 ・WEBアプリ作成 ・仮想通貨の発行 ・システム開発 ・AI、ロボット ・テレビの録画装置 ・監視カメラ ・ドローンの制御 ・自動運転車
など、様々な機能を生み出すことが可能です。
テレビの録画装置や自動運転車、監視カメラなどは複合的に組み合わせてできることになりますが、プログラミングでできることは非常に幅が広く、身近に必要なものも作ることができます。
プログラミングを初歩から勉強することのメリット
暮らしを豊かにしているプログラミングは、自分の生活に直結するものや思考に幅を効かせてくれるものなど、個人が身に付けることでいくつものメリットを得ることができます。
ここからは、プログラミングを勉強することで得られるメリットについてご紹介します。
高収入を得られる
プログラミングスキルを勉強して身に付けると、高収入を得られることが1つのメリットです。
プログラマーが高収入を得られる理由は、現在世界中で需要の高い状態となっているからです。
日本の各企業ではエンジニアやプログラマーを常に募集しており、転職サイトなどでは急募案件が多々あります。
さらに、社内のプログラマーが足りていない企業では、外注化してクラウドソーシングサイトに仕事を投げている場合もあるため、プログラミングの仕事はゴロゴロ転がっています。
そのため、プログラミングができるというだけで、高い給与を貰えることが可能です。
論理的な思考力を身につけられる
プログラミングを勉強することで論理的な思考力を身に付けられる点もメリットの1つです。
プログラミングはコンピュータに「〇〇になれば〇〇になる」「〇〇が起きれば〇〇に変わる」といった指示を出す役割になります。
そのため、ロジックを踏み外すことなく、「こうなればこうなる」「〇〇をすれば〇〇になるな」という考えが開発をする上で必要となります。
プログラミングは物事を細分化する思考を鍛えてくれる側面もあるため、メリットとしては大きいです。
問題解決能力が向上する
問題解決能力が向上することもプログラミングを身に付けることで得られるメリットです。
文部科学省ではプログラミン思考といった考え方を定義しています。
プログラミング思考とは、
・分解 ・抽象化 ・一般化 ・組み合わせ
といった問題解決に必要な要素を合わせた思考のことです。
プログラミングの勉強を進めると物事を細かく、処理しやすくなるフレームワークを身に付けられます。
コードを書くスキル得るだけに限らず、日常生活でも利用できる思考能力まで鍛えられるということです。
プログラミングを初歩から勉強することのデメリット
反対に、プログラミングを身に付けて起きるデメリットをご紹介します。
正直デメリットは少ないですが、デメリットを克服するコツを知っていなければ、うまくいかない場合があります。
これからプログラミングを勉強しようと考えている方は、以下の点に留意した上で学習していきましょう。
仕事の取り方を知らないとお金を生み出せない
デメリットの1つは、仕事の取り方を知っていないとプログラミングでお金を生み出せないということです。
企業へ就職することを目標にしている方は別ですが、フリーで独立しようと考えている方には要注意なポイントとなります。
プログラミングは需要の高いスキルとして知られていますが、仕事を勝ち取るための初歩的な部分を知っていないと宝の持ち腐れです。
仕事を取る上では、仕事を完了させるための流れと簡単なビジネスメールは最低でも知っておくようにしましょう。
例としてシステム開発の工程を挙げると、
・要件定義 ・基本設計 ・詳細設計 ・開発 ・単体テスト ・運用テスト ・運用、保守
となっています。
フリーで独立を考えている方は、自分が携わりたい仕事の内容についてある程度把握しておくことがオススメです。
ポートフォリオ(制作物)がないと意味がない
ポートフォリオ(制作物)がないとプログラミングができる証拠にはなりません。
ポートフォリオとは、制作物のことを指し、プログラミング言語を使って自分で作ったサイトやアプリなどの実績のことを言います。
プログラミングを勉強するツールはいくつもありますが、実際に自分が何か作っていないと、仕事を生み出しずらく、企業へ就職することも難しいです。
ポートフォリオは、自分を評価してもらうための指標になります。
初歩から学ぶのに必要なプログラミング言語
プログラミング言語の数がたくさんあることはわかりましたが、中でも汎用性が高く、身につけておくとある程度仕事に困らない言語を3つほどご紹介します。
どの言語を勉強しようとと悩んでいる方は、初歩からでも取り掛かりやすい以下の言語を参考にしてみてはどうでしょうか?
Python
まず1つ目のプログラミング言語はPythonです。
他の言語と比べ、文法がシンプルで読みやすく、書きやすいのが特徴となります。
言語が読みやすいことは現場で意思疎通が取りやすく、他人のコードの理解も深めやすいため、仕事では大切です。
初心者には習得しやすい言語となり、
・WEBアプリ作成 ・ゲーム作成 ・AIなどの機械学習
といったサービスにもPythonは使われています。
Ruby
2つ目の言語は、Rubyです。
Rubyは日本人が開発したプログラミング言語として知られており、参考書などの教材では、日本人でも理解しやすく、習得しやすい有用なものが多くあります。
また、Ruby on RailsというWEBアプリを高速で開発できるフレームワークを利用することができるのが大きな特徴です。
Rubyでは、 ・SNS ・WEBアプリ作成 ・スマホアプリ ・API(データ処理プログラム)
などといったサービスを作成することができます。
Rubyでできている有名なサービスには、大手SNSであるTwitterや月額課金型動画配信サービスhulu、料理レシピサイトクックパッドなどがあり、私たちが利用する身近なものに使われています。
JavaScript
最後のプログラミング言語はJavaScriptです。
JavaScriptはブラウザの上で動く言語のことで、Internet ExprolarやChromeといった私たちがネットを開く際に使うサービスに利用されています。
ブラウザでサイトを開いたときに、画像が横に動いたり、マウスで動くアニメーションなどもJavaScriptが使われています。
JavaScriptは主にサイトの利便性を上げるために利用されることが多く、見ている人を楽しませるような面白い動きをするサイトの作成に役立つ言語です。
初歩から始められるプログラミング学習教材
プログラミング言語をこれから勉強しようと考えている方は、使用する学習教材を決めておきましょう。
分厚い書籍などで言語を勉強することができますが、意外と難しく感じて挫折してしまう人も少なくありません。
今はPCがなくても、スマホから隙間時間にネットのサービスを利用して学習を進めることができます。
以下の3つのサイトは気軽に進められるプログラミング学習サービスなので、初歩的なところから始めたい方はぜひ参考にしてもらえると幸いです。
ドットインストール
ドットインストールは初心者が取り組みやすい動画でのプログラミング学習サービスです。
動画を見ながら実際に手を動かすことができ、内容が頭に入りやすい学習スタイルのため、確実にスキルを学びたいという方にはおすすめです。
無料版と有料版があり、有料版は月額980円(税別)で利用することができます。
初歩から始める場合は、無料版でも十分な内容ですが、有料版では動画の文字起こしや速度を調節する機能が充実しているので、効率的に勉強を進めたい方はお金を払ってサクサク進めるのも1つの手です。
Progate
Progateはドットインストールとは違った学習スタイルで、スライド型の資料を読み進めながらコードを書いていくのが特徴的です。
勉強したい言語ごとにレッスンが用意されており、都度手を動かすことができるので、自分で開発している気持ちになりながら学習できます。
基礎的なレッスンは無料で利用できますが、応用編や実践編のレッスンを受けるには月額980円(税込)のプラス会員になる必要があります。
また、月額2,980(税込)のプレミアム会員では、チャットでの学習サポートサービスを受けられるので、みっちりプログラミングの勉強を進めたい方はプレミアム会員で確実に学習することがおすすめです。
Udemy
Udemyは動画を利用して学習を進めるプログラミング学習サービスです。
コンテンツの内容は教材としてしっかりまとめられており、プログラミングだけでなく、経営やビジネススキルといった仕事の現場で活用できる学習教材もあります。
スマホやPCでも動画を見ることができるので、通勤時間などの空いた時間に勉強したい方にはおすすめです。
いくつもあるプログラミング学習教材と違った特徴を持つUdemyは、月額制ではなく教材を1つ1つ購入して学習するシステムとなっています。
そのため、一度買ってしまえばずっと購入した動画を見続けることができます。
まとめ:初歩からプログラミングを学ぶと価値の高い人材に
プログラミングができる人は限られています。
そのため、学習する言語にもよりますが、1つだけでも極めていると価値の高い人材になることでしょう。
すぐに挫折してしまう人も少なくないプログラミングですが、間違いなく市場では重宝されるスキルなので、くじけず勉強を進めていきましょう。