このような疑問、要望に応えるべく、Webデザインに必要なスキルからおすすめの本まで紹介する記事です。具体的には、次の順番でお話ししていきます。
- Webデザインは本だけで独学できる?
- Webデザインに必要なスキル
- Webデザイン関連のおすすめ本10選
- 本以外でWebデザインを学習する方法
Web制作に興味のある方、これから学習したいと考えている方向けの記事ですので、ぜひご覧ください。
記事のもくじ
Webデザインは本だけで独学できる?→可能
Web制作に興味はあるものの独学できるのか気になる、という方もいるのではないでしょうか。
結論からいえば、本だけで独学してWebデザイナーになった人もいるため、可能と言えます。
Webデザイナーは資格が必要な職業ではありません。 知識とスキルさえ身につければWebデザイナーとして活躍できるのです。
Web制作に関わるために、必要な知識やスキルを把握したうえで学習を進めれば、本だけで独学することも可能です。
しかし、具体的にどんな勉強をすればよいかわからない、という方も多いでしょう。 後ほど必要なスキルを解説しますので、おすすめ本と合わせてご確認ください。
Webデザインに必要なスキル
Web制作ではさまざまな知識やスキルが求められます。デザインに関するものだけではないため、一つずつ見ていきましょう。
デザインの基礎、原則
Webデザイナーなどは特に重要な知識・スキルですね。
人から好まれるデザインや、目を惹くデザインなどの美しいデザインには、すべてに理由があります。
なぜ、美しいデザインとなるのかといったデザインの基礎・原則を知ることは、Webデザインにとっても同じです。
また、デザインの知識は日常生活やその他の業務にも活かせます。
たとえば、かっこいい部屋作りや、伝わりやすい提案資料を作成することにも活用できるため、必ず身に付けたい知識・スキルの一つです。
HTML/CSSなどの言語理解
HTML/CSSはWebデザインの基礎となるものです。 どれだけ最適なデザインを考えても、それをWeb上で実現させる事ができなければ意味がありません。
HTML/CSSは、Webデザインを形にするために必須の言語であるため、しっかりと知識とスキルを身に着けましょう。
HTMLは骨組み、CSSは装飾を役割とするものです。
HTML/CSSだけでなく、JavaScriptやjQueryについても身に付けていると、Webデザインの幅が広がります。
JavaScriptやjQueryは、Webデザインに動きを加えることができるため、HTML/CSSを習得後に学習をすすめるとよいでしょう。
デザインツール
Webデザインでは、Webサイト上に表示する写真画像やボタンなどの画像オブジェクトの制作も行わなければなりません。
Webデザインツールは多種多様ですが、Webデザインの現場でよく利用されるツールとしては、次のものが挙げられます。
- Photoshop
- Illustrator
- Sketch
- Adobe XD
PhotoshopとIllustratorは、Webデザインにおいては必須ともいえるツールです。どちらも用途が異なるため、両方とも使えるようにしておきましょう。
Sketch、Adobe XDはUIデザインツールと呼ばれるものです。UI(ユーザーインタフェース)をデザインするためのツールであり、HTML/CSSのコーディングを行わずにWebサイトのモックアップが作成できます。
Web制作では製作スピードも重要となることが多いため、UIデザインツールも使えると仕事の幅が広がります。
SEOやアクセス解析スキル
SEOはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称であり、Webサイトを検索上位に表示するための施策・手法のことです。
アクセス解析とあわせて、Webデザインとは関係がないように思われますが、Web制作をする上では避けて通れない知識・スキルといえるでしょう。
どれだけ美しいWebサイトを作成しても、誰からも見てもらえないのであれば意味がありません。
検索上位に表示するために、SEOを意識したコーディングやアクセス解析によってサイト構成を変更するなどの対応が求められます。
そのため、SEOやアクセス解析スキルも必要なスキルのひとつなのです。
Webデザインに関するおすすめ本10選
ここからは、Webデザインを学ぶためのおすすめ本を紹介していきます。
デザインの基礎・原則、HTML/CSS、デザインツール、SEO・アクセス解析といった必要なスキルを身につけることができる本を選択しました。
ノンデザイナーズブック
初版発売から20年以上も読まれ続けているロングセラー、デザインの定番基本書です。
デザインの4つの基本原則からわかりやすく解説されており、これからデザインについて学ぶ方におすすめの一冊です。
本のなかで解説されている4つの基本原則とあわせて、活用事例も多数解説されているため、デザインの基礎を学びやすく作られています。
だから、そのデザインはダメなんだ。
WebサイトのUI設計について、具体例を示しながら解説している本です。デザインは使いやすさ・機能性を保ってこそ良質なものとみなされます。
ユーザーにとって「本当に使いやすい」Webサイトのあり方や考え方を実践的に学ぶことが可能です。
事例も豊富に掲載されているため、WebデザインのUI設計を学ぶために手にとってみてはいかがでしょうか。
Webデザイン必携。プロにまなぶ現場の制作ルール84
現場のWebデザイナー向けの本であり、少し初心者には難しい本かもしれません。
しかし、Web制作の仕事をする上で役立つ情報が豊富であるため、ぜひ一度読んでほしい一冊です。
Webデザインの基本ルールから、納品データの作り方、Photoshop/Illustratorの使い方などが解説されています。
なるほどデザイン
直接的なWebデザインに関する書籍ではありませんが、デザイナーだけでなく一般ビジネスマンにも有用な本です。
デザインの原則を具体的にどのように落とし込むか、といったことを学べるため、「ノンデザイナーズブック」とあわせて活用すると良いでしょう。
レイアウト・デザインの教科書
デザインのレイアウトについて具体的に学べる本です。
レイアウトが与えるデザインへの影響から解説されており、レイアウトの基本ルールや応用テクニックまで、本気でレイアウトについて学びたい方におすすめします。
Webデザインでも、レイアウトは非常に重要であるため、ぜひ一度読んでみましょう。
1冊ですべて身につくHTML&CSSとWebデザイン入門講座
Webサイトを作るためのHTML/CSSの基礎から、具体的なコーディング方法まで学べる本です。
Webサイトの基本から学べるため、これからHTML/CSSを学びたい人におすすめします。
HTML/CSSは、無料のオンライン学習サイトでも学ぶことができますが、この本では複数のWebサイトを実際に作りながら学べるため、実践的なHTML/CSSのコーディングが学べます。
スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング
Web制作においては、JavaScriptも非常に重要です。しかし、プログラミング言語であり難しいため、なかなか習得できないという人も少なくありません。
しかし、こちらの本はプログラミング初心者でもわかりやすく解説されており、ふりがな付きであるため究極の入門書といえます。
HTML/CSSを学んだ後に、こちらの本でJavaScriptも学んでみましょう。
Illustrator しっかり入門&Photoshop しっかり入門
こちらの本は、IllustratorとPhotoshopでそれぞれ別の書籍となっていますが、同じシリーズとして紹介します。
それぞれのツールの基礎知識から、実務で使える応用技まで1冊で学べる本です。
専門用語の多いAdobe製品をわかりやすく解説しているため、それぞれのツールを全く使ったことのない初心者でもしっかりと学べる入門書となっています。
アクセス解析「現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書」
Googleアナリティクスをはじめとするアクセス解析ツールの使い方から、アクセス解析に関する考え方が学べる本です。
具体的にどのような分析を行い、対策すればよいかがわかりやすく解説されています。
アクセス解析を0から学び、実践できようになるまでの知識を得られる本です。
SEO「10年つかえるSEOの基本」
SEOに関する情報や書籍は多く公開されていますが、そのなかでもSEOの基本中の基本が学べる本です。
小手先のテクニックではなく、SEOに対する深い理解を得たい方におすすめします。
SEOにはトレンドが存在しますが、目先のトレンドに振り回されないための基礎力を身につけることができます。
Webデザインを本以外で学習するおすすめの方法
Webデザインは本以外でも学習することが可能です。本では知識を身につけることができても、実践的なスキルを身につけることは難しいもの。
そのため、本以外の学習方法について触れていきます。
スクールに通う
本を使っての独学は可能ですが、多くの人は挫折する可能性が高いといえます。
なぜなら、本だけでは疑問点や不明点の解決が即座にできず、モチベーションの維持が難しいからです。
スクールでは専門講師から直接学ぶことができるため、学習時のつまずきをすぐに解決できる環境が用意されています。
また、同じ志を持つ仲間と一緒に学べるため、モチベーションの維持も可能です。
知識を学ぶだけでなく、実践的なスキルも身につけることができるため、スクールに通うこともWebデザインを学ぶ方法の一つです。
実際にWebサイトを作る
実践的なスキルを身につけるためには、実際にWebサイトを作ってみることが最も効果的です。
Webデザイナーとして就職することを考えられている方も、ポートフォリオとして提出することを求められることもあるため、本で得た知識をもとにWebサイトを制作してみましょう。
実際にWebサイトを制作してみると、自分自身に足りない知識やスキルが見えてきます。
足りない部分を補うために再度学習してWebサイト制作に活用する、ということを繰り返せば、自ずと実践的なスキルが身についていきますよ。
他サイトを参考にする
実際にWebサイトを作る際に0からデザインを行うだけでなく、他サイトを参考にしたり、模倣したりすることで実践的なスキルを身につけられます。
さまざまなWebサイトを参考にすることで、多くのWebデザインに触れることができ、あなた自身の知識としても蓄積されます。
他サイトを参考にしたり、模倣したりすることは実践的なスキルを身につけるだけでなく、アイデアの引き出しを増やすことにも繋がるため、ぜひ試してみてください。
クラウドソーシングなどで案件を受注する
より実践的なスキルを身につけるための手段として、クラウドソーシングなどで案件を受注することもよいでしょう。
実際に仕事として案件を受注することで、実践的なスキルを身につけるだけでなく、お金を稼ぐことも可能です。
クラウドソーシングなどでお金を稼げるようになれば、フリーランスとして生きていくこともできます。
まずは、クラウドワークスやランサーズなどの大手クラウドソーシングで、案件を探してみましょう。
まとめ:Webデザインを独学するなら本を読むことから始めよう
Webデザインは本で独学することが可能です。
デザインだけでなく、HTML/CSSやツールの使い方、SEO/アクセス解析と、求められる知識やスキルは多いものですが、それぞれの要素を学ぶための書籍が販売されています。
今回紹介した10冊のおすすめ本とあわせて、スクールや実際にWebサイトを作成するなどの学習方法を実施し、実践的なスキルを身につけましょう。
まずは、Webデザインの基礎から学ぶために、本を読むことから始めてみてはいかがでしょうか。