短期英語留学は、数週間から数ヶ月という限られた期間で効率的に英語力を伸ばせる方法として、多くの学生や社会人が挑戦しています。
しかし最初は「海外での生活は初めてで不安」「短い期間でも成果を実感できるのか」と悩む人も少なくありません。
短期英語留学には短期ならではのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
そこで本記事では、短期英語留学のメリット・デメリットを詳しく解説し、さらにおすすめの国やそれぞれの費用の目安も紹介します。
留学を考えている人はぜひ参考にしてください。
記事のもくじ
短期英語留学のメリット
短期英語留学は、数週間〜数ヶ月という限られた期間であっても、得られる効果や経験はとても大きなものになります。
集中的に英語力を伸ばせる
短期留学の最大のメリットは、短期間でありながらも英語漬けの環境に身を置けることです。
語学学校では毎日数時間の授業があり、授業後もホームステイ先や寮、街中で常に英語を使う機会があります。
特にリスニングやスピーキングの伸びは顕著で、数週間でも「聞き取れる単語が増えた」「とっさに英語で返事できるようになった」と実感する人が多いです。
これは、短期間でも「英語脳」に切り替える経験ができるからです。
異文化体験で視野が広がる
短期留学は、英語力の向上だけでなく異文化を肌で体感できる貴重なチャンスでもあります。
授業の合間に現地のスーパーで買い物をしたり、休日に観光地を訪れたり、ホストファミリーと食卓を囲んだりする中で、日本とは異なる生活習慣や価値観に触れることができます。
この経験は語学学習以上に大きな財産になり、将来のキャリアや人間関係に役立つ国際感覚を養うことにつながります。
英語を話す自信がつく
短期留学を経験した人の多くが口をそろえるのが「自信がついた」という点です。
最初は簡単な挨拶さえ緊張するかもしれませんが、毎日英語でやり取りを繰り返すことで「間違っても通じる」「話してみれば意外と伝わる」という成功体験を積むことができます。
この小さな成功の積み重ねが、「もっと話したい」「もっと学びたい」という前向きな気持ちを生み出し、帰国後の英語学習にも良い影響を与えます。
学業や仕事との両立がしやすい
数週間から数ヶ月という期間は、学校の長期休暇や社会人の有給休暇を利用して参加しやすいのも大きなメリットです。
長期留学のようにキャリアや学業を一時中断する必要がないため、ライフスタイルに合わせて柔軟に取り入れられるのが短期留学の魅力です。
留学の「お試し体験」として最適
「いきなり長期留学は不安…」という人にとって、短期留学はいい選択です。
実際に海外に住んでみることで、自分に合う学習方法や生活スタイルがわかり、将来的に長期留学や海外移住を検討する際の判断材料にもなります。
費用や時間のリスクを抑えながら、本当に自分が海外生活に適応できるかを確かめられるのは、短期留学ならではのメリットと言えるでしょう。
短期英語留学のデメリット・注意点
短期英語留学には多くのメリットがありますが、同時に限られた期間ならではのデメリットや注意点も存在します。
英語力の伸びに限界がある
数週間から数ヶ月という短い期間では、英語を完全にマスターするのは難しいのが現実です。
短期留学は「英語を話すきっかけをつかむ」「英語環境に慣れる」といった効果は大きいものの、語彙力や文法力の基礎を一から作り上げるには時間が足りない場合があります。
そのため、出発前に最低限の英語学習をしておくと、現地での学習効果を最大化できます。
費用が割高になることも
短期留学は長期に比べて総額は安くなりますが、1週間あたりのコストは割高になるケースがあります。
航空券代や入学金、滞在費といった固定費は、留学期間に関わらず必要になるからです。
「思ったより高くついた」とならないために、学費以外の費用(生活費・交通費・保険料など)も含めて計算しておく必要があります。
現地に慣れた頃に帰国してしまう
短期留学では、ようやく生活や授業に慣れ始めたタイミングで帰国となることも少なくありません。
特に最初の1〜2週間は環境の変化に適応する時間として過ぎてしまい、「もっといたかったのに」という気持ちで帰国する人も多いです。
このため、短期留学を「きっかけ」として、その後のオンライン英会話や自主学習にしっかりつなげることが大切です。
学習成果が一時的になりやすい
短期間で英語を集中的に学んでも、帰国後に英語を使う機会が減れば、せっかくの成果が薄れてしまうこともあります。
特にスピーキングやリスニングの感覚は、使わないとすぐに衰えてしまうため、帰国後も英語を継続的に使う環境を作ることが重要です。
英語初心者にはハードルが高い場合も
まったく英語が話せない状態で短期留学をすると、授業や生活にストレスを感じやすいことがあります。
もちろん度胸をつける目的には有効ですが、ある程度の英単語や日常表現を学んでから挑戦すると、よりスムーズに成果を得られます。
短期英語留学を成功させるポイント
短期英語留学を有意義なものにするためには、出発前、現地滞在中、帰国後のそれぞれの段階で意識すべきポイントがあります。
出発前
短期留学では期間が限られているため、出発前の準備が重要です。
まず、自分の英語レベルや学習目標を明確にしておくことが大切です。
目標をはっきりさせることで、短期間でも効率よく学習することができます。
また、渡航前に基本的な単語やフレーズを学んでおくと、現地での生活にスムーズに対応でき、自信を持って英語を使うことができます。
現地滞在中
現地では、授業だけでなくできるだけ多くの場面で英語を使うことが成功のポイントです。
失敗を恐れずに積極的に英語を話す姿勢は欠かせません。
ホームステイ先の家族やクラスメイトとの会話、買い物やカフェでのやり取りなど、日常生活の中で英語を使うことで、授業で学んだ表現や文法を実践で定着させることができます。
また、学習と休息のバランスも重要です。
授業や自習、アクティビティで忙しくなると集中力が低下するため、観光や趣味の時間を適度に取り入れてリフレッシュすることで、学習効果を維持できます。
帰国後
短期留学で得た知識やスピーキング力を維持するためには、帰国後の学習が重要です。
留学中に身につけた表現や英語の感覚は、使わなければすぐに衰えてしまいます。
帰国後もオンライン英会話や自主学習、英語を使う機会を積極的につくることで、短期留学の成果を最大限に活かすことができます。
留学前に立てた学習目標や計画を振り返りながら、継続的に英語学習を行うことが、長期的な成果につながります。
短期英語留学におすすめの国と費用の目安
短期英語留学を考える際、留学先の国によって「学習環境」「費用」「生活体験」が大きく変わります。
ここでは、人気の国と費用の目安を紹介します。
フィリピン(セブ島)
- 費用目安:30〜45万円/1ヶ月
- 特徴:マンツーマン授業が多く、初心者でも短期間で効果を実感しやすい。費用が欧米に比べて格段に安い。
- おすすめタイプ:コストを抑えつつ集中的に英語を学びたい人
カナダ
- 費用目安:40〜65万円/1ヶ月
- 特徴:治安が良く、落ち着いた環境で学習できる。発音が比較的クリアで聞き取りやすい。
- おすすめタイプ:安心して落ち着いた環境で学びたい人
オーストラリア
- 費用目安:40〜65万円/1ヶ月
- 特徴:温暖な気候で生活しやすく、アクティビティと英語学習を両立できる。
- おすすめタイプ:自然体験や観光を楽しみながら英語を学びたい人
アメリカ
- 費用目安:50〜75万円/1ヶ月
- 特徴:本場の英語を学べ、ニューヨークやロサンゼルスなど都市によって文化体験も多彩。
- おすすめタイプ:英語+観光や多文化体験も楽しみたい人
イギリス
- 費用目安:45〜75万円/1ヶ月
- 特徴:歴史ある教育機関が多く、ブリティッシュイングリッシュを本場で学べる。ヨーロッパ旅行の拠点にもなる。
- おすすめタイプ:イギリス英語を学びたい人、ヨーロッパ文化に触れたい人
マルタ
- 費用目安:35〜50万円/1ヶ月
- 特徴:地中海に浮かぶ小国で公用語が英語。リゾート気分で学べる。
- おすすめタイプ:ヨーロッパ圏で安く学びたい人、リゾート+勉強を両立したい人
ニュージーランド
- 費用目安:40〜60万円/1ヶ月
- 特徴:雄大な自然に囲まれた環境。比較的治安も良く、学習に集中しやすい。
- おすすめタイプ:自然やアウトドアが好きな人、落ち着いて勉強したい人
フィジー
- 費用目安:30〜45万円/1ヶ月
- 特徴:南太平洋の楽園で、物価が安く、留学費用を抑えやすい。人々がフレンドリーで、リラックスした環境で学べる。
- おすすめタイプ:リゾート気分を味わいながら、おおらかな環境で学びたい人
フィリピンセブ島が短期英語留学におすすめな理由
短期英語留学にフィリピンセブ島が選ばれる理由を紹介します。
英語力を短期間で効率的に伸ばせる
セブ島の語学学校は、マンツーマンレッスンがメインで、マンツーマンレッスンとグループレッスンを組み合わせたカリキュラムが多いため、効率的に英語力を伸ばせます。
自分の苦手分野(発音、リスニング、文法など)を重点的に指導してもらえるため、短期間での伸びを実感しやすいです。
周りを気にせずその場で質問でき、わからないことをじっくり教えてもらえるので、英語に自信がない人でも安心です。
生活費や学費がリーズナブル
欧米圏の語学学校は、授業料や生活費を含めると月40〜70万円以上かかることが一般的です。
一方セブ島では、授業料・滞在費・食事込みで月20〜40万円程度に収まる場合が多く、半額程度の費用で集中的な学習が可能。
外食や交通費、日用品も安く、大きな出費を抑えられるため、費用対効果が高いのが魅力です。
時差や移動負担が少ない
日本からセブ島までは直行便で約5時間、時差もたった1時間です。
そのため、時差ボケや長距離移動の疲れがほとんどなく、到着後すぐに学習モードに入れるのは大きな利点です。
渡航のハードルが低いのは初めての留学先としても最適です。
日本人スタッフが常駐していて安心
多くの語学学校には日本人スタッフが在籍しており、生活面や学習面でのサポートを受けられます。
初めての海外生活や英語初心者でも安心して過ごせる環境が整っています。
気候が温暖でアクティビティも楽しめる
セブ島は年間を通して温暖な気候で、海やリゾート地が近くにあります。
勉強の合間にビーチでリフレッシュしたり、ダイビングやアイランドホッピングなどのアクティビティで気分転換したりと、日本では頻繁にできないことを手軽に楽しめます。
そのため、留学期間中、メリハリをつけモチベーションを維持しやすいです。
【参考】短期英語留学におすすめなフィリピンセブ島の語学学校5選
短期英語留学におすすめなフィリピンセブ島の語学学校をランキング形式で5校紹介します。
それぞれ特徴が異なるので、自分に合った語学学校を見つけてください。
1位:QQ English
セブ島留学でも特に知名度の高い語学学校の1つで、ITパーク校とシーフロント校の2つのキャンパスがあります。
講師は全員オフィス勤務の正社員で、国際英語教授資格「TESOL」を保有しており、550時間の厳しい研修をクリアしています。
評価制度を導入して日々授業の改善をしているので、講師の質はNo 1。
世界的に評価の高い「カランメソッド」を正式導入しており、この授業を選択すると、速いテンポで反復する形式で「話す力」と「リスニング力」を同時強化できます。
入学のタイミング、留学日数を自由に選択でき、忙しい社会人でも柔軟にスケジュールを組めるのも魅力。
2位:SMEAG Global Education
セブ島で最大級の規模を誇る日系語学学校で、TOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジの公式試験会場に認定されています。
すべてのコースを受講可能で、スパルタクラスを提供しているキャピタルキャンパスと、開講コースは限られるもののジムやプールなどの施設が充実し、新しくきれいな施設のエンカントキャンパスの2つから選べます。
ほとんどが日本人留学生という学校も多い中、SMEAGは、留学生のおよそ30%が日本人、70%は外国人という国籍比率なので、授業以外の時間も日常的に英語力を伸ばしたり多文化に触れたりできます。
3位:Brilliant CEBU English Academy
セブ島中心部に位置する大型ショッピングモール「ガレリアセブ」と一体となった宿泊ホテル、校舎で学習できます。
ショップが充実しているのはもちろん、同じ建物内にプール、ジム、両替所、ランドリーショップもあるので、外出することなく便利に生活できるのが魅力です。
利便性抜群のロケーションに加え、留学生の受け入れ定員は最大40名、祝日も授業が行われるといったきめ細やかな環境があるるので、短期留学でも最大限効果を発揮できるでしょう。
Brilliant CEBU English Academy公式ページ
4位:GLC
寮が併設されたキャンパスには、プールやフィットネスジム、卓球、ゲームルームなどが備わっており、国際色豊かな留学生が在籍しています。
一般英語コースの他、資格試験対策コース、インターンシップやボランティアができるコースなど、個々の目的に応じてコースを選択できるのが魅力。
毎週学内でヨガ、映画、料理などのアクティビティ、月2回土曜日に市内観光やジンベイザメと泳ぐオスロブツアー、ボランティアなどの外部でのアクティビティを実施しているので、多くの学生との交流、様々な体験の機会をもてます。
5位:CAEA
日本資本のホテル「ホテルASIA」と一体化した語学学校で、ウォシュレット付きトイレ、バスタブ(スタンダードルーム以上)、デスク、電気ケトルなどの設備や無料の洗濯サービス、部屋の掃除、シーツ交換といった衛生面のサポートが充実しています。
授業はすべてマンツーマンレッスンで、ペアコース、付き添いコース、友人家族3名1室コースといったコースもあり、カップル、友人との留学も可能。
授業内容や宿泊施設のサービスが充実しているわりにお手頃な費用で留学できるのが魅力です。
短期英語留学のメリット・デメリット、おすすめの国と費用の目安を紹介のまとめ
短期英語留学は、短期間でも効率的に英語力を伸ばせるメリットがある一方で、期間の短さや費用、生活環境などのデメリットもあります。
留学を成功させるためには、自分の目的やレベルに合った学習スタイルや国選び、事前の準備と現地での積極的な取り組みが重要です。
本記事で紹介したポイントを参考に、短期留学を最大限に有意義な経験にしてください。