Javascriptは、世界で最も人気のある言語の一つです。そんな人気の高さとプログラミング技術への注目の高まりに応じて、日本でもJavascriptを使ったエンジニアリングスキルの取得を志す人は増えてきていますが、肝心なのはその勉強法です。
ただでさえ初心者にとって、プログラミングはどこから手をつけて良いものかわからないものが、特定の言語の学習方法となると、手も足も出ないというケースもよく見かけます。
今回はそんなJavascriptはどのように勉強していけば良いのかについて、具体的な学習方法などを参考にしながら見ていきましょう。
記事のもくじ
JavaScriptの勉強難易度
まずは、Javascriptがどれほどの難易度の言語であるかというところを見ていきましょう。
プログラミング言語は種類によって学びやすさの良し悪しが大きく変わってくるものですが、Javascriptに関して言えば、その難易度は比較的容易ということができます。
比較的学習が簡単な言語
Javascriptが簡単とされる理由については、いくつかの理由があります。
一つは、Javascriptがスクリプト言語と呼ばれる種類に分類されることが挙げられます。
スクリプト言語は、ソースコードを入力するだけで開発を進められる言語のことを指します。
スクリプト言語の他にコンパイル言語と呼ばれるものもありますが、こちらは複雑なコーディングができるというメリットを持つ一方、コンパイルと呼ばれる、人間のコーディングをコンピューターが理解できる言語に翻訳するプロセスを挟む必要があります。
そのため自然と開発にかかる時間は相対的に長くなってしまうため、短期的な開発には適していないのです。
一方のスクリプト言語は、短期での開発が行いやすいため、プログラミングがうまく行った時にきちんと実行できているかどうかをすぐに確認できるのは嬉しいポイントです。
コーディングは初心者にとっては気の長い作業で、エラーが頻発するのも日常茶飯事です。
トントン拍子で開発を進めていくことができればスムーズに学習が可能ですし、何より小さな成功体験を積み重ねていくことができるので、モチベーションの維持にも役立ちます。
二つ目に、開発環境を整えるのが容易である点です。
Javascriptのように、スクリプト言語はコンパイル言語に比べて開発に必要なツールが少なく、ブラウザとテキストエディタさえあれば開発を進められるという、便利な言語になっています。
もちろん、Javascript開発に特化した開発環境を有料で整えることもできますが、初心者のうちはそこまでツールを使いこなす機会もないため、シンプルなエディタさえ用意できればあとは必要に応じて用意する程度で十分です。
このように、何かと使い勝手が良いことから、Javascriptは初心者にも進められるプログラミング言語として紹介されることが多いのです。
Web開発からアプリ開発まで大活躍
スクリプト言語は開発が容易とされる一方、コンパイル言語に比べて汎用性に欠け、動作環境によってパフォーマンスに差があると言われることもあります。
確かにそのようなデメリットは否定できませんが、あくまでコンパイル言語に比べての話であるため、OSの開発など、高度なプログラミングを要する現場でなければ、そのような問題は表立って取り沙汰する必要もないでしょう。
むしろ、Javascriptの活躍の場は年々増えてきており、様々な現場で活躍するポピュラーな言語です。
例えばWebページの作成やWebブラウザで動作するアプリケーションの開発。あるいはスマホ向けアプリの開発やゲーム開発まで、その活躍の場は多彩です。
特にアプリケーション開発に当たるエンジニアやWebデザイナーを目指す人にとっては、Javascriptを運用する技術は必須と言えるため、早いうちから身につける必要があるでしょう。
JavaScriptを勉強する上で知っておくべきこと
次に、Javascriptの勉強を進めていく上で、あらかじめ心に留めておくべきポイントについてご紹介していきます。
Javascriptで何をしたいのかを整理する
まず、自分がJavascriptを使って何をしたいのかを明確にしておきましょう。
おしゃれでカッコ良いWebページを作りたいのか、ゲームを作ってAppストアで販売したいのか、誰でも楽しめるWebサービスを作りたいのかなど、Javascriptを使って何ができるのかを知るとともに、「自分はこういうのを作りたいんだ」ということを改めて確認しておくのがオススメです。
そうでなければただ惰性で学習を進めることになってしまい、いまいち技術が身に付かなかったり、モチベーションの低下の原因を作ってしまうことになります。 無理にやりたいことを見つける必要はありませんが、いまいち何をしたいのかわからない場合は、色々と作品例を見て回るのも良いでしょう。
自分で目標を設定する
何がしたいのかが決まったら、次は達成すべき目標を設定しましょう。
目標といっても大層なものではなく、「今年のうちにアプリを3つ作ってみる」などのアバウトなものでも構いません。
自分で達成できそうなものを目標に据え、そこから逆算して、自分が今やるべきことを明確にしていきましょう。
目標があると、学習意欲にも大きく違いが生まれてきます。
JavaScriptの勉強におすすめの制作物
次に、Javascriptを勉強していく上でおすすめしたい制作物について紹介していきます。
Webサイト
最もポピュラーで、なおかつ個性が出やすいのがWebサイトです。
JavascriptはHTMLと組み合わせて活用することで、様々なデザインのWebサイトを構築することができます。
人に紹介する上でもビジュアルだけでどのようなスキルを持っているのかを判断しやすく、良し悪しや好みも明確に別れてくるため、自分や他の人が今のスキルレベルを把握するのに便利です。
ゲーム
ゲーム開発も、Javascriptを学ぶ上では有効な選択肢です。
ゲームアプリはアプリケーション開発に必要な技術を学ぶのに最適な学習プロセスを踏んでい区ことが必須となるため、ゲームを一本作り終える頃にはJavascriptが少し手に馴染んできていることでしょう、
Webアプリ
あるいは、Webアプリの開発も良いでしょう。
スマホアプリとは違い、Webブラウザで動作するアプリケーションはWebの知識も必要となってくるため、より汎用性の高いスキルを身につけることができます。
Webデザインを学びたい人は、こちらをまずは作ってみるのも良いでしょう。
Webサイトやゲーム、Webアプリ開発は、Javascriptの運用方法としてはポピュラーな例でもあります。
こういったポピュラーなものから始めていくことで、初心者向けのレファレンスや学習教材も積極的に運用していくことも容易になるため、まずはこういったマニュアルを活用しながら、Javascriptのイロハを身につけていくと良いでしょう。
JavaScriptの勉強を効率よく進めるために
最後に、Javascriptの学習をより効率的なものにしていくためのステップをご紹介していきます。
まずポートフォリオを1つ完成させよう
一つ目は、Javascriptを用いたポートフォリオを早いうちに完成させてしまうことです。
どれだけ「自分はJavascriptを勉強しています!」と誰かに伝えたとしても、実際にどういうものを作っているかが伝わらなければ、なかなか自分のスキルに興味を持ってもらうこともできません。
そのため、形はどうあれ、最低一つは早いうちに作ってしまうことで、自分のスキルレベルを人に知ってもらえるようにしておきましょう。
ポートフォリオを作ることで、人に自分のレベルを公表できるだけでなく、自分でも改めてスキルレベルを把握することができるので、モチベーションにも大きくつながります。
ポートフォリオは何回でも作り直せるので、自分のスキルに合わせて新しいポートフォリオが誕生していくプロセスを眺めるのも楽しいものです。
自分の成長を確認する上でも、ポートフォリオは大きな役割を果たします。
必要に応じて学習書を購入する
また、きちんとJavascriptを勉強していく上では、書籍化されているテキストを参考にするのも有効です。
初心者向けのノウハウやマニュアルなどは、インターネットを参考にすると様々なものが無料で手に入りますが、中級者向け以降の微妙な知識は、できることが複雑で多様になってくるということもあり、体系化して学ぶことが難しくなっています。
そのため、ある程度難易度に応じてノウハウがまとまっているテキストブックを購入して、いつでも参考にできるよう手元に置いておくのは有効です。
英和辞典などを引くように、レファレンスとして使うこともできるので、アマチュアからプロまで、しっかりと使い抜ける本を何冊か用意しておきましょう。
案件獲得を目指してみる
ある程度実力がついたなと思ったら、実際にエンジニアの募集に応募してみるのも良いでしょう。
雇用されなくても、フリーランス向けに開発者を募集しているケースも多く、副業として臨める案件も多数存在します。
キャリアとしての実績がなくとも、しっかりとしたポートフォリオがあれば、それを見て採用してくれるケースも少なくありません。
腕に自信が出てきたら、まずは応募してみる姿勢が重要です。
まとめ:JavaScriptの勉強にチャレンジしよう!
Javascriptは学びやすい言語であるだけでなく、エンジニアスキルとしてのニーズも高い、今注目されている言語です。
初心者にとってもハードルの低い言語であるため、まずはチャレンジしてその感覚を掴んでみるのが良いでしょう。