みなさん、「オフショア開発」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。
オフショア開発とは、日本で受注したIT案件を東南アジアなどの開発拠点で開発することいいます。
今回はそんなオフショア企業でも、セブ島日系最大規模を誇る「Sprobe Inc.」さんに潜入取材。
日本のIT業界をバックで支えている企業のキーパーソン、カスタマーサクセスの村田慎二さんに「海外IT企業の実情とはいったいどのようなものなのか?」という観点から、インタビューを行いました!
顧客第一のサービスを
まなぶ
本日はよろしくお願いいたします!
さっそくですが、村田さんは「カスタマーサクセス」というポジションとお伺いしましたが、どのようなお仕事をされているんですか?
村田さん
クライアントの方の顧客満足度向上を目的として活動しています!
まなぶ
というと…具体的にはどのようなお仕事なのでしょうか?
村田さん
ブリッジSEとクライアント様は普段のプロジェクトで密にやりとりをしている為、距離が近すぎてクライアント様が遠慮して言いたいことを言えないようなケースがあるんです。
そこで、法人営業経験のある私の方でプロジェクトに関することだけでなく、弊社に対する些細なご要望なども含めてクライアント様のご要望をしっかりとヒアリングして、満足していただけるような環境を作っています!
まなぶ
痒いところに手が届くような工夫をされているんですね!
村田さん
毎回新規でクライアント様を獲得するのではなく、既存のクライアント様の満足度を高めて弊社のファン(リピーター)を増やしていくことで、より安定した組織作りに貢献しています。
また、単なる顧客満足度向上ではなく、プロジェクトを通じてクライアント様のビジネス課題を一緒に解決していくというのが「カスタマーサクセス」の役割です。
まなぶ
Sprobeってどんな会社?
まなぶ
海外就職を目指している方にとっては、とても気になることかと思うのですが…
Sprobeのみなさんはどういう働き方をしてるんですか?
村田さん
定時でいうと始業時間は9時で、終業時間は18時ですが、フレックスタイム制を導入しており、ワークライフバランスを大切にした働き方を実現しています。
まなぶ
村田さん
フィリピンのカレンダーに合わせており、土日+フィリピンの祝日がお休みとなります。
まなぶ
クライアントが日本の方ということで、日本のカレンダーが適用されるかと思っていました!
ちなみに、みなさんはどんな環境で働かれてるんですか?
村田さん
非常にアットホームなオフィス環境です。
昼休み等には皆でビリヤードをするなど、オン・オフの切り替えを大切にすることで、業務効率を上げています。
そうしたストレスフリーな環境だからこそ、自由な発想が生まれてくることがあったり、社員の多種多様な個性や才能を活かしたチームワーク形成に一役買っています。
また、クラブ活動などのアクティビティも盛んで、休みの日も皆で出かけるなど、家族のように社員同士の仲が良いのが弊社の特徴です。
まなぶ
村田さん
こちらがオフィス風景です。
毎日非常に活気に溢れています。
まなぶ
まさに急成長してる企業って感じですね!
居心地がかなり良さそうです!
村田さん
こちらの会議室は、主に来客時や経営ミーティング等で使用しています。
まなぶ
集中して会議できそうなお部屋ですね!
日本人の社員の割合は、どの程度ですか?
村田さん
まなぶ
ありがとうございます。
クライアント企業の日本企業と海外企業の割合は、どのくらいですか?
村田さん
約7割が日本企業で、残りの約3割がフィリピン含めた海外企業です。
社内の9割が英語でやりとり
まなぶ
村田さん
社内の9割以上が英語でのやりとりなので、ディテール
(詳細)まで話せなければなりません。
そのため、自ずとディテール(詳細)まで話せるようになります。
まなぶ
村田さん
勿論、ITスキルは高い方が有利ですが、入社後の研修や実践の中で業務に必要な知識は学んで頂ける体制は整えている為、入社時点では必ずしも高いITスキルは求めておりません。
それよりも大切なのは、日本のクライアント様やフィリピン人エンジニア達に言われたことをそのまま通訳するのではなく、日本人の視点から内容を咀嚼して相手に伝えるということです。
単なる通訳ではなく、そうした日本のクライアント様の気持ちを汲み取ることの出来るコミュニケーターとしての役割をブリッジSEには求めています。
まなぶ
確かに!
日本人のブリッジSEだからできるコミュニケーションですよね!
フィリピン人と一緒に仕事をするときは、良好な関係づくりが必要
まなぶ
村田さん
日本とフィリピンにおける文化の違いを理解した上で、働く必要があるという点です。
例えば、フィリピン人の文化として、家族→仕事の順番があります。
こうした文化を理解した上で、プロジェクト納期間際になって慌てたりすることがないよう、事前の段取りを綿密に行うことが大切です。
まなぶ
確かに!
Kredoで働いてて、思い当たることあります。
それでは、対処法はなんですか?
村田さん
不測の事態に備えた事前の段取りというのも重要ですが、いざという時に助け合えるような良好な関係性を常日頃から築くことが大切だと思います。
具体的には、一緒にご飯を食べたり、誕生日やクリスマスを一緒に祝ったり、チームビルディングやイベントを開催したりです。
まなぶ
社員には長くいて欲しい
まなぶ
海外企業で社員に長い間定着してもらうことってなかなか難しいイメージがあるのですが…どのぐらいの期間の雇用を考えていますか?
村田さん
期間は人によって異なりますが、社員は会社にとって財産ですし、1年でも長く働いてもらいたいと考えています。
弊社はアットホームでワークライフバランスを大切にした環境であることに加え、一人一人の意見を尊重する社風の為、社員の定着率は業界の中でも圧倒的に高いのが特徴です。
まなぶ
現在日本人スタッフの採用はどのように行ってますか
?
村田さん
ジョブポットなどの採用媒体や、Kredoさんなどの提携語学学校からの紹介(卒業生)です。
また、年齢も関係なく、スキルやポテンシャルを重視しています。
ブリッジSEを積極的採用中
まなぶ
実際に御社で働きたいと思ったとき、どのような手順で働けますか?
例えば、Kredoを卒業してインターン(3ヶ月)を経験し、そのまま正社員になるとかありますよね。
村田さん
正社員として採用の場合は2つの条件があります。
まず、1つ目は対人能力です。クライアント様と円滑にコミュニケーションを取れるだけの最低限のコミュニケーション能力は必要です。
2つ目は英語スキルです。クライアント様やフィリピン人エンジニア達の意図していることを認識相違なく通訳出来るレベルは求められます。
ただし、ITスキルが豊富な方の場合、英語力に関わらず採用させて頂くケースもあります。
まなぶ
それでは、正社員かインターンかの判断材料はなんですか?
僕が思うに、インターンから正社員の道が自ずと見えてくるものかと思っています。
村田さん
今お話ししましたスキルに加えて、自分の役割を責任もって最後までやりきるというマインドは正社員には求められます。期限のない仕事はありませんし、チームプレーでプロジェクトを成功させる為には一人一人が責任感を持つことは非常に大切です。
また、指示待ちではなく、自ら考えて行動し、社内外問わずどんどん提案するような積極性も正社員には必要です。
これらのスキル・マインドを兼ね揃えたインターンの方とは是非とも正社員として一緒に働きたいと考えています。
まなぶ
それではKredoの卒業生の駿平さんはどうですか?
村田さん
Kredoの卒業生の駿平さんは、Kredoで培ったIT英語能力や対人能力が高かったので、即決で、正社員採用でした。
Kredoさんの卒業生は、IT現場でも対応できるくらいのプログラミングスキルと英語能力が身についてます。
まなぶ
駿平さんは他社さんでも働いてる経験がありましたしね!
セブ以外のブランチ(支社)を持つことが今後の目標
まなぶ
「こんな環境で働けるよ!」「こんなところが他の企業と違うよ!」などあれば教えてください。
村田さん
オフショア開発には大きく分けて2種類あります。
1つは、大手IT企業が自社プロジェクトの開発を行うケースです。
それに対し、私たちSprobeは他社の開発案件を請け負っているオフショア開発企業です。
そしてSprobeはその中でも最大級の会社規模となります。
【オフショア開発とは?】
オフショア開発とは、システム開発などの業務を海外企業、または海外の現地法人などに委託すること。オフショア開発の主な目的は、発注側と受注側の経済的格差によって生じるコストメリット。受注先としては、人件費が安く労働力が豊富なインドや中国、ベトナムなどが主になっている。
まなぶ
オフショア開発には2種類あるんですね!
では、Sprobeさんのビジョンを教えてください。
村田さん
“2026年までに、業界トップレベルリソースとグローバルサービスを備えた、世界中で必要とされるITおよびビジネスソリューションプロバイダーになることを目指しています”
これが弊社のビジョンです。
まなぶ
村田さん
2020年までにセブの社員の数を300人にすることです。
現在のセブの社員は150人で、このままのスピード感でいけば社員200人はすぐ超えます。
また、今後はセブとシンガポール以外にもブランチ(支社)を増やしていく予定です。
Kredoの卒業生は優秀
Kredo絶賛。
まなぶ
これまでKredoの卒業生を4人採用していただきましたが、いかがですか?
村田さん
4人ともかなり優秀ですね。Kredoさんの教育のおかげもあり、即戦力として活躍してもらってます。今後も期待したいです。
まなぶ
村田さん
授業を見学してみましたが、フィリピン人の講師の質はとても高いなと思いました。
また、フィリピン人の講師は理解できるまで親切に教えてくれるため、的確にITスキルとIT英語を身につけることができると思います。
海外就職するなら、Kredoの留学はオススメできます。
まなぶ
ありがとうございます!
Sprobeさんとは今後も密な関係を築いていきたいです!!
村田さん
こちらこそありがとうございました!
今後とも、Kredoさんの卒業生なら大歓迎です!
インタビューを終えて
「もったいない!!」
僕はこのインタビューを通してそう感じました。
なぜなら、日本人が世界で活躍するチャンスがもっとたくさんあるということや、海外で奮闘する日系企業があるんだということを感じたからです。
toBの案件がほとんどで、みなさんが普段耳にすることの少ないオフショア企業ですが、「もっと日本の人に “オフショア開発企業” というものを知ってほしい」と思いました。
日系最大級のオフショア開発企業ですら、人手が足りていないというのが現状です。
そして、Sprobe Inc.さんは、従業員がよりよいパフォーマンスを発揮できるように、働き方や環境の整備にはとても力を入れている印象でした。
村田さんはカスタマーサクセスとして、クライアントの顧客満足度向上を第一に考え、現場のマネジメントと採用を担われている方。
日本人はもちろんですが、異文化を理解した上でフィリピン人のハートもがっちり掴んでいらっしゃって、“共に働く仲間” に対する愛を感じるお熱い方でした。
この記事を読んで少しでも「海外で挑戦してみたい!」「Sprobe Inc. で働いてみたい!」と感じていただけたら幸いです。
〈取材・文=エガシラマナブ(@malibumanabu)/撮影=Maureen Ann(@maureen.exe)/編集=エガシラマナブ(@malibumanabu)・横浜 海斗(@hubig628)〉
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