「300人規模目指す」日系オフショアSprobe 人事部長が語る海外就職のリアルとは

公開日:2019.04.10
更新日:2019.04.10

みなさん、「オフショア開発」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。

オフショア開発とは、日本で受注したIT案件を東南アジアなどの開発拠点で開発することいいます。

今回はそんなオフショア企業でも、セブ島 日系最大規模を誇る「Sprobe Inc.」さんに潜入取材。

日本のIT業界をバックでささえている企業のキーパーソン、人事部長の富樫さんにインタビューを行いました!

最初は子供のためにセブ島に

【富樫仁志(とがし・ひとし)】
千葉大学卒業後、積水ハウス株式会社に5年間勤務。その後 WEB会社を起業した。自分の会社を10年間続けたのち、事業売却。2010年にリタイアメントビザを取得し親子3人でセブに移住。 現在はSprobe Inc.の人事部長を務めている。

しんぺい

初めまして! 本日はよろしくお願いします!!

富樫さん

こちらこそよろしくお願いします!

しんぺい

早速なんですが、はじめにお伺いしたいのは、いつ頃Sprobe Inc.にジョインされたんですか?

元々働く予定はなかったそうです。

富樫さん

セブ島に来て、2年間は全く働いてませんでした(笑) その後、フィリピンの日系企業で働いてからSprobe Inc.にジョインしました。

そもそも、セブに来たのは子供の英語の教育のためです。

子供を日本でインターナショナルスクール入れたんですけど、子供の英語スキルが伸びてる実感が湧かなかったんですよ。そのため、費用対効果的に海外に住む方がよいと考えた結果、セブ島にたどり着きました。

しんぺい

お子様の英語教育のために、セブに来られたんですね! それでは、Sprobe Inc.に入社された決め手はなんだったんですか?

富樫さん

大きく分けて決め手は3つあります。

まず最初に、会社の立地が最高だからです。アヤラモール(セブのショッピングモール)が近くにあって便利です。

2つ目は、伸びている会社だからです。

そして最後は、自分自身でもWebの会社をやっていたからです。

Sprobeってどんな会社?

しんぺい

Sprobeのみなさんはどういう働き方をしてるんですか?

富樫さん

始業何時は9時で、
終業何時は18時です。

しんぺい

そうなんですね!ちなみに、お休みはいつですか?

富樫さん

日本のカレンダーじゃなくて、フィリピンカレンダー通りです。 仕事が終わってなければ、土日も仕事する社員もいます。

しんぺい

土日も働いてもらえるようにうまく指示出すことも重要になってきそうですね!
みなさんはどんな環境で働かれてるんですか?

富樫さん

こちらビリヤード台です。

効果としましては、 自由な発想が生まれてくることがあったり、 社員の多種多様な個性や才能を活かしたチームワーク形成に一役買っています。

しんぺい

そんな効果があったんですね!! 確かに、社員同士のコミュニケーションは重要ですよね!!

富樫さん

こちら、オフィスで、社員が急激に増えてるので移転の準備もしています。

しんぺい

まさに急成長してる企業って感じですね!

居心地がかなり良さそうです!

富樫さん

ミーティングする際は、こちらの部屋を使ってます。

しんぺい

集中して会議できそうなお部屋ですね!

富樫さん

このようなオフィスでみなさん働いてますよ。 今は増床していて、200人規模になる予定です。

2020年までには、300人規模の会社になる予定です。

しんぺい

そうなんですね!
とても、働きやすそうな環境ですね!
ナイーブな質問なんですけど、給料は、どの程度が見込めますか?

富樫さん

6〜7万ペソの間です。日本円でいうと、15万円ほどです。

セブの物価は日本の3分の1程度なので、余裕をもって生活できますし、日本で働くよりも貯金してる人はたくさんいます。

ただし、採用はブリッジSEのみです。 また、毎年絶対に昇給はあります。平均5%ぐらいから、多い時は20%の昇給すらあります。 特に強調したいのが、フィリピン人も含めて、全社員が昇給することです。

ブリッジSEとは?

ブリッジSE(エンジニア)とは、日本企業と海外の開発者を繋ぐコミュニケーターの事を言います。

しんぺい

お! 全員、昇格するってすごいですね!

他の企業さんって昇給って書いてあっても昇給しませんしね(笑) フィリピン人と日本人の社員の割合は、どの程度ですか?

富樫さん

全体で140人でその内 7人が日本人です。

しんぺい

ありがとうございます。クライアント企業の日本企業と海外企業の割合は、どのくらいですか?

富樫さん

クライアントの5割が日本企業で一人、4〜5件の案件を回している現状です。

残りの5割がシンガポールの親会社で、ここではブリッジSEはいりません。

Sprobe Inc.の親会社がシンガポールにあり、さらにシンガポールの親会社が日本で、3段階の関係になっております。

しんぺい

3段階の構造なんですね!

社内の9割が英語でやりとり

しんぺい

働くことで得られる英語スキルはどのぐらいですか?

富樫さん

社内の9割以上が英語でのやりとりなので、ディテール (詳細)まで話せなければなりません。

そのため、自ずとディテール (詳細)まで話せるようになります。

しんぺい

ちなみに、ブリッジSEにITスキルは必要ですか?

富樫さん

ブリッジSEは基本的にコードを書きません。PM(プロジェクトマネージャー)とエンジニアがわかっていれば最悪、ITスキルがなくても大丈夫です。

というのも、ブリッジSEの仕事は仕様書を確実に、日本語に翻訳することができればいいからです。ただ、プロダクトの品質の責任を持ってもらう以上、翻訳を間違うと致命傷になってしまいます。

また、クライアントがITに詳しい場合、ブリッジSEもITに関して詳しくないと信頼関係が悪化する場合があります。 そのため、ITに詳しいブリッジSEを積極的に採用したいです。

しんぺい

確かに!ブリッジSEがITスキル持っているとエンジニアさんとも意思疎通もとりやすいですよね!

富樫さん

はい!また、うちは、新しいプログラミング言語ができたら勉強する期間を設けております。

ITは常に進化しますので、IT企業に就職される方は常に学び続ける姿勢が必要になってきます。

フィリピン人をハンドルすることはかなり難しい…

しんぺい

働く上で覚悟しておきたい点はございますか?

富樫さん

フィリピン人をハンドルすることの難しさです。

フィリピン人の文化として、家族→恋人→仕事の順番があります。

しかし、プロジェクトの納期は待ってくれないので、フィリピン人を仕事ファーストにする工夫が必要になってきます。

しんぺい

確かに!Kredoで働いてて、思い当たることあります。 それでは、対処法はなんですか?

富樫さん

私が思うに、 仲良くなって、土日祝日まで出勤してくれるような関係性を築くことが大切です。

具体的には、一緒にご飯を食べたり、誕生日やクリスマス、チームビルディング、創立記念日、イベント開催、こういうことをやることと、 アサインされたチームメンバーと個人的な関係を築けるかどうかが大切になってきます。

しんぺい

確かに!関係値作りはかなり重要になってきますよね!

富樫さん

それと、フィリピン人のやれるを当てにしないことです(笑)(フィリピン人はできないことでもやれるといってしまうんですよ。これはインターンと正社員の違いと同じぐらい違います。)

日本人がその責任は担保しないといけません。

しんぺい

「やれる」と「できる」は全くの別物ですよね!

フィリピン人と一緒に仕事をするときは、良好な関係づくりが必要

しんぺい

会社としての現在のリアルな悩みや現状を教えてください。

富樫さん

業務の上の悩みはやはり、フィリピン人の動かし方です。

クライアントは日本人なので…きめ細かな対応が必要となってきます。スケジュール感を持ってやることが重要です。

フィリピン人はできますって言いますが、それを本当にできるか何回も確認する必要があります。 海外就職では、その国の文化の多様性に馴染めることが必要になってきます。

しんぺい

先ほども出てきた、「やれるとできるは違う」ですね!

富樫さん

決して、フィリピン人が全て悪いというわけではありません。というのも、日本人クライアントさんが急に仕様変更する場合もあるからです。

でも、弊社としてもクライアントの顧客満足度を大事にしたいので仕様変更にも対応しないといけません。

しんぺい

柔軟に対応することが必要になりますね。

社員には長くいて欲しい

しんぺい

海外企業で社員に長い間定着してもらうことってなかなか難しいイメージがあるのですが…どのぐらいの期間の雇用を考えていますか?

富樫さん

社員には最低3年ぐらいいてほしいです。(長いこといてほしい。)

会社はやめることを前提に採用するつもりはないです。1年程度の経験ではプロフェッショナルになるには程遠いでしょう。

しんぺい

先ほどの、「やれる」だけで、「できる」までいってないと同じですよね! 現在日本人スタッフの採用はどのように行ってますか
?

富樫さん

はい。 JOBポット、WANTEDLYなどの採用媒体や

Kredoさん、アーグスさんなどの提携語学学校からの紹介(卒業生)です。

また、年齢も関係なく、能力と長くいてくれるかを重視しています。 日本人スタッフに女性がいないので女性の方も大歓迎です。

ブリッジSEを積極的採用中

しんぺい

実際に御社で働きたいと思ったとき、どのような手順で働けますか? 例えば、Kredo(WEB制作経験)の卒業してインターン(3ヶ月)経験して正社員になるとかありますよね。

富樫さん

正社員としての採用の場合は2つの条件があります。

まず、1つ目はクライアントと打ち合わせができるどうか。

2つ目は英語スキルで、PM(プロジェクトマネージャー)やディベロッパー(開発者)と細かいところまで英語でITに関するコミュニケーションが取れるかどうか です。

しんぺい

正社員は1人で完結できることが重要なんですね!

富樫さん

はい! また、常時30から40のプロジェクトが動いているので、手順に関係なく人間性に問題なければ、 積極的に正社員採用したいです。

しんぺい

ブリッジSEのみなんですね!それでは、正社員かインターンかの判断材料はなんですか? 僕が思うに、インターンから正社員の道が自ずと見えてくるものかと思っています。

富樫さん

必ずしも、インターンから正社員に昇格するとは言えません。

というのも、いくら頑張っても正社員のレベルまで能力が達することができない人が中に入るからです。

インターンと正社員の違いは、正確に会議ができるかどうか。打ち合わせが理解できるかどうかです。

英語力に関しましては、クライアントと1人で打ち合わせができるかどうかを判断材料としております。

しんぺい

そうなんですね。 それではKredoの卒業生の駿平さんはどうですか?

富樫さん

Kredoの卒業生の駿平さんは、Kredoで培ったIT英語能力や対人能力が高かったので、即決で、正社員採用でした。

Kredoさんの卒業生は、IT現場でも対応できるくらいのプログラミングスキルと英語能力が身についてます。

しんぺい

駿平さんは他社さんでも働いてる経験がありましたしね! 働く際に他に必要なスキルってありますか?

富樫さん

対人能力です。

というのも、クライアントは日本人が多いので、社会人としての最低限のコミュニケーション能力を持っているかどうかは重要になるからです。

また、週1のミーティング以外は全て英語で行われます。

しんぺい

ほとんど、英語でのやりとりなんですね!それでは、求められる英語スキルはどのくらいですか?

富樫さん

1人でクライアントさんと打ち合わせができるまでできれば、正社員のレベルです。英語で意思疎通ができるだけの英語スキルですと、インターンのレベルです。

インドにブランチ(支社)を持つことが今後の目標

しんぺい

このような環境で働けるよ!こんなところが他の企業と違うよ!などあれば教えてください。

富樫さん

オフショア開発には大きく分けて2種類あります。
1つは、大きいIT企業の開発支店(NEC、富士通、IBMなど)があります。 これらのIT企業は自社の案件を回しているオフショア開発です。

それに対し、私たちSprobeは他社の開発案件を請け負っているオフショア開発企業です。そしてSprobeはその中でも最大級の会社規模となります。

【オフショア開発とは?】

オフショア開発とは、システム開発などの業務を海外企業、または海外の現地法人などに委託することである。 オフショア開発の主な目的は、発注側と受注側の経済的格差によって生じるコストメリットである。 受注先としては、人件費が安く労働力が豊富なインドや中国、ベトナムなどが主になっている。

しんぺい

オフショア開発には2種類あるんですね!
では、Sprobeさんのビジョンを教えてください。

富樫さん

Spread the EXCELLENCE of Technology with Quality Service and Products valuing the Business Trend & Proposition with People Centric Culture and Behavior.

これが弊社のビジョンです。

しんぺい

略して「Sprobe」なんですね! では、社長の今後の方針を教えてください。

富樫さん

2020年までにセブの社員の数を300人にすることです。 現在のセブの社員は150人で、このままのスピード感でいけば社員200人はすぐ超えます。

また、今後はセブとシンガポール以外にもブランチ(支社)を増やしていく予定です。 最終的には、インドのブランチ(支社)を持つことが目標です。 なぜなら、インドのエンジニアのスキルの高さは世界トップレベルのだからです。

Kredoの卒業生は優秀

Kredo絶賛。

しんぺい

これまでKredoの卒業生を3人採用していただきましたが、いかがですか?

富樫さん

3人ともプロジェクトを持たせれるぐらいかなり優秀ですね。

Kredoさんの教育のおかげもあり、即戦力として活躍してもらってます。今後も期待したいです。

しんぺい

IT×英語留学の効果についてはどうですか?

富樫さん

授業を見学してみましたが、フィリピン人の講師の質はとても高いなと思いました。 また、フィリピン人の講師は理解できるまで親切に教えてくれるため、的確にITスキルとIT英語を身につけることができると思います。

海外就職するなら、Kredoはオススメできます。

富樫さん

本日はありがとうございました!! 今後とも、Kredoさんの卒業生なら大歓迎です!!

しんぺい

こちらこそ、ありがとうございました!!

インタビューを終えて

「もったいない!!」

僕はこのインタビューを通してそう感じました。

なぜなら、日本人が世界で活躍するチャンスがもっとたくさんあるということや、海外で奮闘する日系企業があるんだということを感じたからです。

toBの案件がほとんどで、みなさんが普段耳にすることの少ないオフショア企業ですが、「もっと日本の人に “オフショア開発企業” というものを知ってほしい」と思いました。日系最大級のオフショア開発企業ですら、人手が足りていないというのが現状です。

そして、Sprobe Inc.さんは、従業員がよりよいパフォーマンスを発揮できるように、働き方や環境の整備にはとても力をいれている印象でした。

富樫さんは人事部長として、まさに、働き方や環境の整備にご尽力されている方。

日本人はもちろん、異文化を理解した上でフィリピン人のハートもがっちり掴んでいらっしゃって、“共に働く仲間” に対する愛を感じるお熱い方でした。

この記事を読んで少しでも「海外で挑戦してみたい!」「Sprobe Inc. で働いてみたい!」と感じていただけたら幸いです。

〈取材・文=松田 愼平/撮影=Maureen Ann(@maureen.exe)/編集=江頭 学(@malibumanabu)・横浜 海斗(@hubig628)〉

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この記事を書いた人
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