こんにちは。東南アジアにあるフィリピン・セブ島で海外就職経験があるあこうです。
突然ですが、東南アジアでの海外就職って難しいと思いますか?
そして、東南アジア各国の海外就職事情を知りたいとは思いませんか?
実は結論から言ってしまうと、東南アジアでの海外就職はそこまで難しくないというのが肌感としてあります。
なぜかというと、海外就職の中でも東南アジアでの現地採用は比較的簡単だからです。
実際にたくさんの日系企業が、東南アジア各国に進出しています。
今回は、そんなあなたに『東南アジアでの海外就職事情』を6か国に絞って、簡単に説明していきますね。
東南アジアでの就職って難しいの?
結論、東南アジアでの海外就職は意外と簡単です。
なぜかというと、近年では海外駐在員から現地採用に切り替えている会社が多くなってきているからです。
現地駐在員だとどうしてもコストがかさんでしまうので、現地採用にしてコストを抑える傾向にあります。
また、日本での就職と違って現地採用の場合は入れ替わりも激しいため、求人はたくさん出ています。
しかし、東南アジアでの海外就職を成功させるためには、以下のふたつがポイントとなってきます。
- 東南アジアでの就職に英語力はあった方がいい
- 実際に現地に行った方が早い
といったところです。
東南アジアでの就職に英語力はあった方がいい
結論、東南アジアでの海外就職はそこまでハードルは高くないですが、やはりある程度の英語力を求められるでしょう。
しかし、日系企業の進出や現地在住の日本人が多い国は、そういった現地在住の日本人に向けたサービスも展開されていることがあります。
そういった求人は、そこまで英語力が必要のないポジションもあるので、英語力が低いからといって海外就職できないわけではありません。
ただ、やはり英語力があった方が選べる仕事の幅は広がりますので、そこはしっかりと認識しておきましょう。
実際に現地に行った方が早い
はっきりいって、東南アジアの海外就職でしたら、実際にその国に行ってみるのをオススメします。
なぜかと言いますと、実際にその土地に行ってみた方が、その国の文化や食事、風土などを体感できるからです。
自身がその国で長期滞在できるかどうかのイメージがつくでしょう。
そして、海外に滞在していると、実際に現地で働いている人と知り合うことできますし、情報を仕入れることができます。
中には、日本人向け現地採用の就職サポートをしている人もいます。
そういった人から情報を仕入れて、現地で人脈を作って海外就職といったパターンも増えているのが現状です。
また、東南アジア諸国は日本から比較的距離が近いですし、最近では日本各地から東南アジアの各都市に格安航空会社が就航している場合がほとんどです。
ですので、意外とコストもかからずにサクッと行けてしまうのが東南アジアのいいところでもあります。
以上を踏まえて、実際に興味のある国に足を運んでみる、留学などで数か月滞在してみるなど、とにかく現地を自身で感じてみることが東南アジアでの海外就職への近道なのかもしれませんよ。
東南アジア各国の海外就職事情は?
東南アジア各国の海外就職事情をお伝えしていきたいと思います。
今回ご紹介するのは以下の6つの東南アジア諸国です。
- タイ
- フィリピン
- マレーシア
- シンガポール
- ベトナム
- インドネシア
この6つの海外就職事情を解説していきます。
主にお伝えするのは『その国に進出している日系企業の産業TOP3』と『日本人のだいたいの給与』の2つに絞ってお伝えしていきますね。
タイの海外就職事情
タイといえば日本人にも観光地として非常に馴染み深いところではないでしょうか
それもそのはず、2018年にマスターカードが発表した世界渡航先ランキングで、なんと渡航者数が世界で一番多い都市が、タイの首都であるバンコクだったんです。
簡単に言ってしまうと、世界中から観光客が一番来た都市がバンコクということになります。
そんなタイの魅力に引き込まれて、タイ現地で海外就職したい人も増えています。
それでは、タイの海外就職事情を簡単にお伝えしていきますね。
タイに進出している日系企業の産業は?
タイに進出している日系企業の数は、約1700社ほどあるそうです。
以下、タイに進出している日系企業の産業のTOP3です。
- 製造業
- サービス業
- 卸売業・小売業
主に日系の製造業企業が多いのですが、近年ではIT系の職種なども増えてきているそうです。
タイに海外就職する場合の日本人給与は?
日本人がタイに海外就職する際に気になる給与面ですが、タイでの日本人の平均的な給与は5万〜8万バーツ(約17万円〜約28万円)ぐらいです。
マネージャークラスになると10万バーツ(約35万円)もらう人もいます。
さらに日系企業などになると、ボーナス年間あたり2〜3か月分ほど支給されるところが多いです。
タイの海外就職事情まとめ:東南アジアへの海外就職で人気No.1のタイ
タイは日本人にとって、東南アジアで一番人気の海外就職先になります。
理由としてはやはり、日系企業がたくさん進出しており、在タイ日本人も約75,000人ほどいるため、困った時には現地の日本人コミュニティが役に立つはず。
また、気候もいいし、親日国で人も優しい、就労VISAの発行難易度も高くないなども魅力的です。
非常に日本人にとって海外就職しやすい国のひとつと言えますし、経済発展も目覚ましい国です。
ぜひあなたも海外就職先の候補に、タイを選んでみてはいかがでしょうか。
フィリピンの海外就職事情
フィリピンは約7,000以上の島々からなる国家で人口は1億人を超えます。
在フィリピン日本人の数は約17,000人ほど。
最近では、セブ島の語学学校や留学関係への海外就職する人も増えています。
フィリピンに進出している日系企業の産業は?
フィリピンに進出しいてる日系企業は約1,500社ほど。
以下、フィリピンに進出している日系企業の産業のTOP3です。
- 製造業
- 卸売業・小売業
- 運送業・郵便業
また、先ほどもご紹介した英語の語学学校やオンライン英会話事業のビジネスやコールセンターの仕事が多いのも特徴です。
そのほとんどがセブ島に集まっており、日本人にも人気の職種になっています。
また、最近ではIT系のオフショア開発でも注目されています。
IT関連の事業は、多くの国で注目されていますね。
フィリピンに海外就職する場合の日本人給与は?
主に日本人がフィリピンに海外就職する場合の平均給与は5万ペソ〜10万ペソ(約11万円〜22万円)あたりになります。
首都のマニラやビジネス街のマカティあたりだと7万ペソ〜といった感じですが、セブ島となると5万ペソ〜といった感じです。
フィリピン人の給与が1万ペソ前後の人が多く、日本人の給与とはかなり大きな差となってくるのも特徴。
物価も物によっては5分の1ぐらいのものも多く、あまり派手な生活をしていると目をつけられるので注意しましょう。
フィリピンの海外就職事情まとめ:セブ島の海外就職事情は語学関連が大半
フィリピンは公用語が英語になるため、高い英語力があった方がいい就職先につきやすいです。
そして、セブ島ではフィリピン人講師から英語を学ぶ留学産業が盛んです。
特にセブ島は、他の国にはない海外就職事情があります。
また、フィリピン人はスペインの血を引く人も多く、ラテン気質の日本とはまったく違う性格を持っているが特徴です。
ですので、フィリピン人と働くとなると、そう言ったフィリピン人の気質を十分に理解した上で働くことが求められます。
とはいえ、温暖な気候で人も温厚ですし物価も安いので、近年非常に人気の海外就職先のひとつと言えますよ。
マレーシアの海外就職事情
マレーシアはタイとシンガポールの間にある国で、最大の特徴は多民族国家というところ。
大きく分けるとマレー系が約60%、中華系が約25%、インド系が10%弱といった割合になります。
海外からの移民も多くいるため、様々な文化や言語が飛び交っています。
そんなマレーシアで海外就職をするに当たって、どんな情報があるのでしょうか。
簡単に説明していきますね。
マレーシアの海外就職で日本人に人気の職種は?
以下、多民族国家のマレーシアに進出している日系企業の産業のTOP3です。
- 製造業
- 卸売業・小売業
- サービス業
などがあげられます。
マレーシアで人気の業種は、その他の東南アジア諸国とそこまで大きな違いはありません
マレーシアに海外就職する場合の日本人給与は?
日本人がマレーシアへの海外就職でもらえる一般的な給与は、5,000RM(マレーシアリンギット)〜8,000RMで日本円に換算すると、約13万円〜22万円あたりです。
ちなみに、日本人の最低賃金は5000RMと決まっているため、最低でも13万円ぐらいはもらえます。
最近では最低賃金よりも高い求人が多く見受けられ、最初から15万円以上もらえる求人も。
ちなみに、マレーシアの物価は日本の2分の1から3分の1と言われています。
マレーシアの海外就職事情まとめ:多民族国家のマレーシアは刺激的な毎日
多民族国家のマレーシアでは、様々な文化に触れることができます。
例えば、建築様式や食事も、移民も多く、様々な言語が飛び交います。
そのため、その他の東南アジア諸国よりも特徴的な国のひとつです。
また、マレーシア人の英語力は非常に高いです。
ですので、マレーシアの海外就職には基本的には英語力が求められます。
近年ではマレーシア留学も流行っており、語学関連の就職先も少しずつ増えてきています。
シンガポールの海外就職事情
シンガポールは、東京23区より少し広いぐらいの面積に、約600万人ほどが暮らす、世界第2位の人口密度を誇る多民族国家です。
日本からも年間約80万人ほどの観光客が訪れる日本人にとっても認知度の高い国のひとつ。
シンガポールは日本と同じぐらいの治安の良さと言われており、アジアの中で最も安全な部類に入る国です。
そんなシンガポールでの就職事情を簡単にお伝えしていきますね。
シンガポールに進出している日系企業の産業は?
まず、シンガポールに進出している日系企業数は約2,800社ほど。
現地在住の日本人は約36,000人と多いです。
以下、シンガポールに進出している日系企業の産業のTOP3です。
- 製造業
- サービス業
- 卸売業・小売業
特に、他の国に比べてシンガポールで多く見られる求人は、金融系サービスです。
そのほかにも、事務職、IT系の求人も多数あります。
シンガポールは多くの日系企業が進出しているので、求人数も豊富にあるのですが、就職難易度も高いです。
特に新卒での就職は厳しいでしょう。
シンガポールに海外就職する場合の日本人給与は?
シンガポールでの現地採用の日本人は、一般的に3,000SGD(シンガポールドル)〜5,000SGDで、日本円に換算すると約24万円〜41万円ほど。
物価も日本とそこまで変わらないですし、給与も日本と大きな差はありません。
しかし、シンガポールは日本よりも税金が安く設定されているため、日本よりは貯金がしやすいとも言われています。
シンガポールの海外就職事情まとめ:シンガポールは東南アジアのハブ
また、シンガポールは世界で最もビジネスに適した国とされており、優れたインフラや優秀な英語人材が豊富、さらに優遇税制など、アジアのハブとなっている国。
地理的にもASEANの真ん中に位置しており、東南アジア各国へのビジネス展開を容易にさせてくれます。
そのため、多くの日系企業がシンガポールに進出しています。
ベトナムの海外就職事情
ベトナムは南北に長く、北部にある首都のハノイと南部のホーチミンシティでは大きな違いがあります。
北部にあるハノイは四季があり、人の性格も日本人に近いと言われているのですが、南部のホーチミンシティは、南国気質の楽観的な人が多いのが特徴です。
ですので、海外就職先として働く際に、どの地域で働くかによってベトナム人の特徴も変わってきます。
ベトナムに進出している日系企業の産業は?
ベトナムに進出している日系企業の数は約1,700社ほどが進出しています。
現地在住の日本人は約18,000人。
以下、ベトナムに進出している日系企業の産業のTOP3です。
- 製造業
- 卸売業・小売業
- 建設業
そして、ベトナムで日本人の職種のひとつとして、IT関連(オフショア開発など)の仕事が増えてきています。
例えば、優秀なベトナム人エンジニアと日本の企業をつなぐブリッジSEなど、英語やプログラミングの知識がある人は重宝されます。
ベトナムに海外就職する場合の日本人給与は?
日本人がベトナムで海外就職した場合の一般的な給与は、1,500USD(アメリカドル)〜3,000USDあたりで、日本円に換算すると約16万円〜32万円ほどで、IT関連の仕事はさらに給与が高くなる傾向も。
ベトナム人の給与は2〜4万円ぐらいなので、約8倍ほどの差があります。
物価もかなり安く、贅沢をしなければ日本で暮らすよりも貯金できるかもしれません。
ベトナムの海外就職事情まとめ:ベトナムの第1外国語は日本語
2016年よりベトナム全土の小学校で、第1外国語として『日本語』を義務教育とすることになりました。
これは素晴らしいことですね。
日本語学校の需要も高まり、それに伴った求人も増えるかもしれません。
親日国で日本語話者が多くなるため、今後の日系企業の進出もどんどん増えてくるでしょう。
インドネシアの海外就職事情
最後に、インドネシアの海外就職事情をお伝えします。
インドネシアは、人口が2億6,000万人(2019年現在)以上もおり、これからもますます人口は増えていく傾向にあります。
東南アジアの中でもダントツの人口を誇り、経済発展も目覚ましい国のひとつです
そんなインドネシアの海外就職事情を解説していきますね。
インドネシアに進出している日系企業の産業は?
首都のジャカルタを中心に、日系企業の進出が約1,500社ほどあり、現地在住の日本人も約2万人を数えます。
以下、インドネシアに進出している日系企業の産業のTOP3です。
- 製造業
- 卸売業・小売業
- 建設業
インドネシアでの日本人向けの求人が多いものは、製造業や建設業の営業やマーケティング職などが目立ちます。
インドネシアに海外就職する場合の日本人給与は?
インドネシアに海外就職した際の日本人の一般的な給与は、約1,500USD(アメリカドル)〜2,500USDあたりが相場となっており、日本円に換算すると約16万円〜約28万円ぐらいになります。
インドネシアの海外就職事情まとめ:インドネシアは世界4位の人口を誇る発展真っ只中の注目国
インドネシアは親日国としての一面もあり、経済発展も著しく、日本人にとって非常に住みやすい街とも言われています。
そして、インドネシアは2033年頃には人口が3億人を超えるとも言われており、人口ボーナス期はまだまだ続きます。
これからもどんどん人口が増えて経済発展も遂げると思われるので、日本人にとっては非常に働きやすい国のひとつでもありますよ。
まとめ:東南アジアでの海外就職はこれからもっと流行る
日本では、戦後ずっと伸び続けていた人口も、2010年をピークに減少し始めています。
そして、どんどん高齢化社会になっており、労働力も著しく低下しています。
さらに人口減少は加速して、2055年には日本の人口がなんと1億人を割るという予想も出されています。
そうなると、優秀な日本人はどんどん日本から海外に進出することが考えられます。
そこで注目されているのが経済発展と人口ボーナス期に突入している東南アジア各国。
特に人口ボーナス期が長いのが、以下の3つの国です。
東南アジア各国の人口ボーナス期予測
- インドネシアは2044年まで
- マレーシアは2050年まで
- フィリピンは2062年まで
と、国連の資料から発表されています。
特に目立つのがフィリピン。2062年まで人口が著しく増え続けるとの予測が出ています。
そのほかの東南アジア諸国もまだまだ人口は増え続け、目覚ましい経済発展が見込まれます。
あなたも、ぜひ英語やITなどのスキルを身につけ、世界で通用する人材になれるように準備しておきましょう。
以上、『海外就職希望者は必見!東南アジア6か国の就職事情を徹底調査したよ』を、Kredo Blog編集部のあこうがお伝えしました。