「留学したいけど、何のために行けばいいのか分からない…」そんな悩みを抱える人は少なくありません。
目的がはっきりしていないと、留学中に迷いやすく、学習効果や成果が思ったほど得られないこともあります。
そこで本記事では、留学の目的がわからないとまずい理由、目的の見つけ方、例を解説します。
また、目的がわからない人が知っておくべき留学の種類と、参考になる留学先も紹介します。
記事のもくじ
留学の目的がわからないとまずい理由
留学は、時間もお金もかかる貴重な経験です。
しかし、目的がはっきりしていないまま留学に挑むと、せっかくのチャンスを最大限に活かせないことがあります。
目的がわからないまま留学すると起こりやすい問題について解説します。
留学中に迷いやすくモチベーションを保てない
目的が不明確だと、日々の学習や生活の中で「これをやって意味があるのか」と迷ってしまうことがあります。
特に英語学習では、毎日の授業や自習が積み重なりますが、目的が定まっていないと努力の方向性がブレやすくなります。
「今日は疲れたから授業を休もうかな」「友達と遊ぶ方が楽しいし…」と誘惑にも流されやすくなり、結果的にモチベーションを維持できません。
学習効果がぼやける
目的があると「どのスキルを伸ばすか」「何を優先するか」が明確になります。
しかし目的がないと、授業を受けても何を達成したいのかが不明瞭になり、結果的に学習効果が薄れることがあります。
例えば、英語力向上を目的としていない場合、授業中の発言や復習の意識が低くなり、短期間での成長が実感しにくくなることがあります。
費用や時間が無駄になる
留学は決して安くない投資です。
目的が曖昧なまま渡航すると、授業やアクティビティの選択を誤り、費用や時間を有効に使えないことがあります。
ただ現地で生活して帰国するだけになり「結局何のために行ったんだろう」と後悔するリスクが高まります。
得られる経験が少なくなる
留学は勉強だけでなく、文化交流や異国での生活経験も大きな魅力です。
しかし目的が定まっていないと、行動範囲が狭くなりがちで、せっかくの経験を逃してしまいます。
例えば「現地の人と交流して文化を学びたい」と思っていれば、ボランティアやイベントに積極的に参加できますが、目的がないと授業と寮の往復だけで終わることも少なくありません。
結果として、留学を通じて得られるはずの貴重な経験が限定的になってしまうのです。
留学の目的がわからない人の目的の見つけ方
「留学したいけれど、具体的に何をしたいのかわからない」という人は少なくありません。
目的が明確でないまま行動すると、留学中にモチベーションを失ったり、思ったほどの成果を得られなかったりすることもあります。
そこで、ここでは留学の目的を見つけるための方法を紹介します。
興味や得意分野を振り返る
まずは、自分の好きなことや得意なことを見直してみましょう。
英語を使って旅行を楽しみたいのか、異文化に触れて価値観を広げたいのか、専門分野の勉強を深めたいのかによって、留学の方向性は大きく変わります。
例えば「英語で映画を字幕なしで理解したい」「将来は海外の人と一緒に仕事をしたい」など、小さな動機でも立派な目的になります。
将来のキャリアや進学とのつながりを考える
留学を将来のキャリアや学業にどう結びつけられるかを考えるのも効果的です。
例えば、就職活動で「海外経験」をアピールしたい、国際関係の学部や大学院に進学したい、将来は海外で働きたいなど、キャリアに直結する理由を見つければ、学ぶ意欲も高まります。
逆にまだ具体的な将来像がなくても、「幅広い選択肢を作るために留学する」という目的も十分に価値があります。
留学経験者の体験談を聞く
留学経験者の話を聞くと、自分の目的を整理するヒントが得られます。
実際に行った人の体験談から「こんな経験ができるんだ」「自分もやってみたい」と感じることがあるはずです。
SNSやブログ、留学エージェントの説明会などで情報を集めるのもおすすめです。
人の体験を参考にすることで、留学に対する現実的なイメージが湧きやすくなります。
セブ島短期留学で試してみる
「目的がまだはっきりしないけど、とにかく一歩踏み出したい」という人には、セブ島での短期留学がおすすめです。
セブ島は費用が比較的安く、マンツーマン授業が中心の学校も多いため、初心者でも効率よく学べます。
また、観光も同時に楽しめるので「英語を学びたいのか、異文化体験をしたいのか」を試しながら確かめることができます。
まずは短期留学で経験を積み、自分に合った留学スタイルを見つけていきましょう。
留学の目的がわからない人が知っておくべき留学の種類
英語力を伸ばしたい、キャリアアップを目指す、異文化体験を通じて自分を成長させたいといったニーズによって選ぶべき留学の種類は異なります。
留学の目的がわからなかったり考えられなかったりする場合は、まずは留学の種類を知りましょう。
自分のやりたいことや目的が見つかるかもしれません。
語学留学
最もポピュラーな留学スタイルで、言語を集中的に学びます。
期間は1週間の短期から1年以上の長期まで幅広く、初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
授業形態はマンツーマンも集団もあり、学校によってはビジネス英語コース、資格対策コース、ワーホリ準備コースなど、目的別のコースも用意されています。
授業だけでなく、現地での生活や交流を通じて自然に会話力を伸ばせます。
高校・大学留学
現地の学校に正規入学または交換留学し、現地の生徒と同じように学ぶ留学です。
語学力を鍛えるだけでなく、専門的な知識や学位を取得できるのが大きな特徴で、専門留学の1つでもあります。
留学期間が長くなるため費用や準備は必要ですが、グローバルな将来を目指す人には最適です。
ワーキングホリデー
18〜30歳の人を対象にした制度で、現地で働きながら生活できるのが最大の特徴です。
アルバイト収入で生活費を補いながら語学学校に通えるため、留学費用を抑えたい人に人気です。
観光や旅行の自由度も高く、勉強だけでなく現地生活を存分に楽しめます。
実践的なコミュニケーション能力や異文化適応力を身につけたい、海外で働く経験をしたいという若者におすすめです。
専門留学
語学の習得だけでなく、自分の将来のキャリアや興味に直結する専門的な知識や技術を学ぶための留学です。
音楽留学、ダンス留学、看護師留学、料理留学、エアライン留学など様々な留学がありますが、近年特に注目を集めている専門留学の1つがIT留学です。
IT留学は、英語の学習と同時にプログラミングやデザイン、AIなどのITスキルを習得できます。
エンジニアやデザイナー志望の人はもちろん、副業スキルを身につけたい社会人にも向いています。
Co-op留学
カナダで人気の留学で、前半はカレッジで専門知識を学び、後半でインターンシップを行うのが特徴です。
ビジネス、ホスピタリティ、ITなど幅広い分野で実務経験を積めるため、キャリア形成に直結します。
カレッジに入学する段階で一定の語学力が必要ですが、一般的な語学留学よりも一歩進んだ実践的なスキルを得られるため、就職や転職を意識している人に特におすすめの留学です。
オペア留学
現地の家庭に住み込み、子どもの世話や家事を手伝いながら語学を学ぶ留学です。
滞在費や食費が抑えられるため、費用を抑えて長期滞在したい人に人気があります。
現地家庭の一員として生活できるので、リアルな文化や習慣を体験できるのも魅力。
国によってはワーキングホリデービザを利用して、オペアとして仕事をすることもできます。
ボランティア留学
教育、医療、環境保護などの国際ボランティア活動に参加しながら学ぶ留学です。
社会貢献をし、国際理解を深めながら語学力を向上できる点が魅力です。
将来NGOや国際協力に携わりたい人にとっては大きな経験となります。
自己成長や価値観の広がりを求めている人に向いており、1週間から参加できるプログラム、語学研修や現地観光ツアーがついているプログラムもあります。
リゾート留学
観光地やリゾート地で行う留学で、学習とリゾートライフを両立できるのが特徴です。
特にバリ島やセブ島、ハワイなどで人気があり、勉強の合間にビーチや観光を楽しめます。
リラックスしながら語学力を伸ばせるため、社会人の休暇の活用方法としても人気です。
2か国留学
コストを抑えながら効率的に学べる留学で、まずは物価の安い国(フィリピンなど)で語学を学び、その後欧米圏で実践的な学習を行います。
基礎を固めてからネイティブ環境に移れるため、短期間で効果的に力を伸ばせるのが魅力です。
ワーホリなどの長期留学を計画している人やまだ英語力に自信がない人、費用を抑えつつ欧米留学を実現したい人におすすめです。
親子留学
親子で留学に行くスタイルで、親と子どもが両方授業を受ける、片方だけ授業を受けるというパターンがあります。
親子留学のコースがある語学学校も多く、子ども向けレッスンやアクティビティを提供していたり、託児所やベビーシッターのサポートを受けられたりします。
家族で異文化を体験でき、教育移住を検討する家庭にも人気があります。
シニア留学
50代・60代以降の世代の留学で、退職後のセカンドライフを充実させたい人に人気があります。
語学学習だけでなく、趣味や異文化交流を目的に参加する場合も多いです。
自由に学び直したい方や異文化をゆったり楽しみたい方におすすめです。
留学の目的がわからない人が考える留学先の例
個々の留学の目的によって適した国や地域、選ぶべきコースは大きく異なり、それぞれに最適な環境があります。
ここでは、代表的な留学の種類ごとにおすすめの留学先の例を紹介します。
QQ English【語学、リゾート、親子、2か国、シニア留学】
QQ Englishはフィリピンのセブ島にあるマンツーマン指導を主としたレッスンを提供している語学学校で、ITパーク校とシーフロント校の2つのキャンパスがあります。
全講師が国際英語教授資格「TESOL」を保有しており、指導の質が高いのが特徴。
世界的に評価の高い「カランメソッド」を正式導入しており、この授業を選択すると、速いテンポで反復する形式で「話す力」と「リスニング力」を同時強化できます。
初心者〜上級者までコスパよく効率的に英語力を身につけられるので、欧米への留学やワーホリを控えている人の2か国留学の1か国目としても人気です。
ワーホリ準備コースや親子留学のコースもあります。
入学のタイミング、留学日数を自由に選択でき、時間をとれない人でも柔軟にスケジュールが組めるのも魅力です。
EF【高校・大学、語学、専門、オペア留学】
EFは、短期語学留学から海外大学進学プログラムまで幅広いプログラムを提供している世界最大規模の国際教育機関です。
世界5大陸、50都市以上にキャンパスを構えているため、多くの国の中から自分にあった留学先を選べます。
海外の大学に入学するために必要な語学力とアカデミックスキルを身につけられるユニバーシティ・ファンデーション・プログラムには、230校以上の提携大学への大学進学保証が付いているので、安心して語学力や専門スキルの学習に取り組めます。
SELC Career College【Co-op留学】
SELC Career Collegeは、カナダのバンクーバーにあるCo-op留学の大人気カレッジです。
カナダ国内の企業200社以上と提携を結んでいるため、Co-opプログラムのインターン先の企業を100%保証してくれるのが魅力。
- ホスピタリティプログラム
- デジタルマーケティングプログラム
- ヘルスケアプログラム
- コミュニティプログラム
- 教育アシスタント
のプログラムがあり、専門学習+インターンシップで半年〜2年の留学期間でスキルを身につけます。
SELC Language Collegeが隣接しているため、英語力を向上させてからインターンができます。
KredoIT留学【専門、語学、シニア留学】
KredoIT留学は、フィリピンのセブ島で、プログラミングやAIなどのIT技術と英語を同時に学べるプログラミングスクールです。
フィリピン人講師の少人数レッスンにより、挫折することなく、グローバルに活躍できるスキルを身につけられます。
宿泊施設は経済特区のITパークに位置し、校舎と同じ建物内にあるため、安心して学習に集中できるのも魅力。
インターン型実践プログラムの6ヶ月のコース、1ヶ月でWebサイトを制作できるようになるコースなどがあります。
CEC Japan Network【ボランティア、シニア留学】
CEC Japan Networkは、16カ国で海外ボランティアを運営しています。
孤児院の子ども達への教育支援、日本語教育、農業など様々なプログラムを提供しており、ほぼすべてのプログラムが1人から参加可能。
語学研修やホームステイ、コーディネーターによる観光ツアーなど、ボランティア以外のアクティビティがセットになったプログラムも多くあるので、自分のやりたいことを一度に複数叶えられます。
どのプログラムもCECスタッフがまず体験して、良いものだけを提供しており、ボランティア先には必ず現地在住のコーディネーターがいるので、初めての参加でも安心です。
SIKIBALI【リゾート、語学、専門、親子、シニア、2か国留学】
SIKIBALIは、インドネシアのバリ島にある日本人向け語学学校です。
英語やインドネシア語の語学レッスンに加えて、日本語教師コース、IT留学コース、ホームステイコースなど様々な体験ができるコースが用意されています。
エステ留学で有名なバリ島ですが、SIKIBALIにも5日間の講習でバリニーズマッサージのスキルを身につけ、政府から発行される認定証を受け取れるスパスクールコースもあります。
リゾート感たっぷりの設備の整ったアパートやシェアハウスに宿泊できるので、快適な滞在を楽しめるでしょう。
留学の目的の例
留学の目的がわからない場合に参考になる留学の目的の例を紹介します。
語学力の向上
留学の中で最も多い目的の1つが語学力アップです。
実際の生活や授業を通して、教科書だけでは学べない生きた言葉を身につけることができます。
現地の人々と積極的にコミュニケーションを取ることで、リスニングやスピーキング力が飛躍的に向上します。
また、TOEICやIELTSなどの語学試験のスコアアップを狙う人も多く、明確な目標があると学習のモチベーションが保ちやすくなります。
専門スキル習得
自分のキャリアや興味に直結する専門知識や技術を身につけるための留学です。
例えば、IT技術者なら海外のプログラミングスクールで学んだり、料理人なら本場の料理学校で実践的な技術を習得したりします。
日本では得られない先端的な教育や多様な価値観に触れることで、スキルだけでなく視野も広がります。
キャリアアップ、就職準備
現地企業でのインターンシップや実習、ビジネス英語の習得を通じて海外での実務経験を積み、将来の就職や転職活動に役立てることを目指します。
海外での職場経験は履歴書上で強いアピールポイントとなり、グローバル企業や外資系企業への就職を希望する人にとって大きな武器になります。
国際感覚の習得
異文化に触れ、多様な価値観を理解することで、柔軟な思考や問題解決力、コミュニケーション能力を育みます。
グローバル化が進む現代社会において、国際的な視点を持つことはビジネスでもプライベートでも重要なスキルです。
将来的に海外で働きたい人や国際的な環境で活躍したい人におすすめです。
自分探し
留学は慣れない環境での生活を通じて、自分の価値観や強み、将来の方向性を見つめ直す機会にもなります。
新しい挑戦や困難を乗り越える中で自己成長を実感し、自信をつけることができます。
特に、人生の節目や進路に悩む若者にとって、留学は自己発見の旅になることが多いです。
将来の移住、国際結婚準備
将来的に海外への移住や国際結婚を考えている人にとって、現地の文化や生活習慣、言語を深く理解することはとても重要です。
留学期間中に生活基盤や人脈を作ることで、スムーズな移住準備ができるほか、現地での生活に必要なリアルな知識や経験を積むことができます。
まとめ:留学の目的がわからなくても少しずつ見つけよう!
留学の目的がわからないままでは、モチベーションを失ったり、成果が出にくかったりするリスクがあります。
しかし、自分の興味やキャリアを振り返ったり、経験者の声を聞いたり、短期留学で試してみることで、少しずつ目的を見つけていくことが可能です。
大切なのは「なぜ留学するのか」を意識し、自分なりのゴールを持つこと。
そうすることで、限られた時間と費用を最大限に活かし、留学を人生の大きな成長につなげることができます。