RubyはWebアプリケーションを中心に、幅広く活用されているプログラミング言語です。
エンジニアとしてデビューしたい、スキルアップしたいという人をはじめ、企画・開発の分野からも注目を集めています。
Rubyは、ほかのプログラミング言語と比較して、日本人になじみのあるシンプルな構造なため、初心者でも習得しやすいと人気の言語です。
この記事では、
という人へ向けて、Rubyの入門書としておすすめの本を紹介します。
本の特徴とあわせて、Rubyを効率よく学ぶための大切なポイントも解説するので、ぜひご覧ください。
記事のもくじ
Rubyを効率的に学ぶために大切なこと
Rubyを勉強したいと思い立った際、気になるのが勉強法です。
仕事をしながら勉強となれば、プライベートの時間を工面して、勉強時間を捻出しなくてはなりません。
スクールに通う時間がなく、コストをおさえて学びたいという人におすすめなのが、本やインターネット上の情報を使用した勉強法です。
そこで、Rubyを効率よく学ぶための3つのポイントを紹介します。
プログラミング初心者や、他の言語は知っているけれどRubyは初めてという人は、ポイントを意識した勉強プランを立ててみてください。
スキマ時間を活用して、毎日の勉強する
まず大前提として大切なのが、無理のない範囲で勉強時間を確保することです。
朝早起きして、夜寝る時間を削って勉強…となると、継続が難しくなってしまいます。
自分の生活スタイルにあわせて、勉強時間を捻出していきましょう。
そして、毎日コツコツ続けられるよう時間管理をすることが、効率的な学習につながります。
Rubyの勉強を始めたばかりの頃は、インプットする情報量が非常に多いため、日にちをあけて勉強となると、思い出すのにも時間がかかる…なんてことも。
通勤などのスキマ時間をみつけて、毎日少しずつでもいいのでRubyに触れていきましょう。
理解したらアウトプットしていく
プログラミング言語は、想像以上にたくさんの学習内容があります。
単に暗記するのではなく、理解をすることが大切です。
そして一番重要なのが、理解をしたあとにアウトプットをすること。
エンジニアとして問われるスキルは、実際に言語を使えるかどうかです。
本などでインプットした知識を活用して、アプリケーションをつくってみましょう。
そうすることで、理解がさらに深まる上に、覚えた内容を思い出しやすくなります。
とはいえ、いざアプリケーションをつくるといっても、初心者だと「いったいどうやればいいんだろう」と戸惑ってしまいますよね。
そこでおすすめなのが、Techpitというサービスです。
Techpitは、現役のエンジニアがプログラミングを学習している人へ向けて、学習コンテンツを提供するプラットフォームです。
「挑戦してみたい」「これならできるかも」というコンテンツを見つけて、アウトプットに挑戦してみましょう。
質問できる人をつくる
Rubyを勉強する初心者によくある悩みが、ひとりではなかなか解決できない問題に衝突したときです。
エラーがでてつまづいて、何が原因でうまくいってないのかがわからず、時間だけがどんどん過ぎていく…なんてことも。
もう諦めようかなと、心が折れそうになる原因にもなります。
効率よく勉強するためには、質問できる人をつくることが大切です。
そこでおすすめなのが、MENTAという、オンラインでのメンターを見つけることができるサービスです。
MENTAでは、エンジニアをはじめプログラミング知識に長けた人に、わからないところを質問できます。
スクールなどと違い、個人間での直接取引となるため、余計な費用がかかりません。
質問するだけでなく、トレーニングまで行うメンターもいるので、自分のレベルにあわせて学習サポートを依頼することもできます。
Rubyおすすめ入門本TOP8
勉強法のコツをおさえたら、さっそくRubyの勉強を開始しましょう。
ここでは、「これからRubyの勉強をスタートしよう」としている人へ向けて、おすすめ入門本8選を紹介します。
プログラミング初心者の方でも読み進めやすい本や、アウトプットしながら学べる本などがあるので、自分にあった本をぜひ見つけてください。
3ステップでしっかり学ぶRuby入門
- 文法の基礎から解説
- 予習・実践・復習の流れで構成
- 練習問題で、Rubyの理解度が測定できる
「作りながら学ぶRuby入門」は、初心者の中でも、プログラミングの知識がほとんどない人や、プログラミングにちょっと苦手意識があるという人におすすめです。
まずRubyの全体像を掴みたい、基礎の基礎から学びたいという人にもピッタリ。
説明がわかりやすく、どんどん読み進めることができると、多くの初心者から支持されている本です。
予習・実践・復習という形で進行していくので、知識が実際に身につく感覚<があり、勉強のモチベーションが上がります。 また、Windowsとmacの両方のOSに対応しているので、自分がすでにもっているPCで十分作業できるでしょう。
練習問題では、自分がどれくらいRubyを理解できているかをチェックできます。
コラム欄で、プログラミング業界でよく話題になることや、知っていると役立つ知識を解説してくれているのも嬉しいポイントです。
作りながら学ぶRuby入門
- サンプルを動かしながら学ぶ
- ソフト作成をテーマに解説
- できた!という喜びがある
「作りながら学ぶRuby入門」は、実践しながら学べるところが特徴です。
解説を読みながら、実際にサンプルを動かしていきます。
実践での動きを意識しているため、文法などの解説が薄くなりがちです。
ただ、とにかく触ってみたい、動かしてみたいという人にはピッタリの本といえます。
インプットとアウトプットを繰り返すので、知識が身につきやすく、短期間でRubyを学習できるでしょう。
たのしい開発スタートアップRuby
- Rubyに関する文化や背景などの解説がある
- 開発側の思いが書かれていて興味がわく
- コミュニティの情報など、豆知識がつく
「たのしい開発スタートアップRuby」は、Rubyやプログラミングに興味がわくような内容です。
プログラミング初心者に向けて、やさしい解説で丁寧に説明されています。
Rubyを使うとどんなことができるのか、メリットやデメリットとあわせて解説されていて、「なるほど」と納得しながらどんどん読み進めることができるでしょう。
一番特徴的な部分は、Rubyにまつわる文化や背景などが紹介されているところです。
文化や背景を知ることで、Rubyの仕組みについても理解しやすくなります。
また、開発者が込める思いや、コミュニティに関する情報が好評です。
この本を読んで、Rubyに親しみがわく人も多いでしょう。
パーフェクトRuby
- 一冊で初級から中級レベルの勉強ができる
- 内容にボリュームがある
- 辞書としても使える
「パーフェクトRuby」は、プログラミング言語の本を多数展開しているパーフェクトシリーズのひとつです。
約600ページとかなりのボリュームがあり、Rubyを使用する上で必要になる知識が網羅されています。
すでにプログラミングに触れたことがある、Rubyのことをなんとなく知っているという人であれば、ほかの入門書を読まなくてもこの本一冊で十分理解できるはずです。
まったくの初心者の場合だと、基礎部分を読み進めるときに、理解するまで時間がかかるかもしれません。
ただ、どんどんRubyの知識がついていけば、初級から抜け出し、中級レベルの内容まで勉強できるので、お得な一冊となるでしょう。
また、ある程度Rubyを使うようになったときに、辞書のようにわからない部分を引くという使い方もできます。
プログラミング言語Ruby
- 著者はRubyの開発者
- 項目ごとに細かく説明されている
- Rubyの知識が、簡潔にギュッと詰まっている
「プログラミング言語Ruby」の著者は、Rubyの開発者である、まつもとゆきひろ氏。
Rubyを使っていく上で、一度は読んでおきたい本です。
実際にRubyを使ってプログラミングをするときの書き方を例にして解説してます。
解説を読んでいくうちに、Rubyを使いこなすための考え方が身につくでしょう。
Rubyは初心者だけれど、ほかの言語について知っているという人にとって、ベストな入門書です。
プログラミング未経験の初心者の場合だと、序盤でつまづいてしまうかもしれないので、ほかの入門書とあわせて使うことをおすすめします。
何度も読み返したくなるほど充実した内容で、簡潔でわかりやすい解説が特徴的です。
美しいプログラミングをするために必要な知識が詰まっていて、Rubyの中級者や上級者からも支持されています。
Rubyレシピブック
- Ruby開発者監修の本
- 逆引きスタイルで使える
- 勉強時はもちろん実践でも役立つ
「Rubyレシピブック」は、したい動作があるときに、逆引き辞典のような感覚で使うことができます。
学んだことをアウトプットしようとする初心者にとって、とても役に立つ本です。
ほかにも、しばらくRubyを使っていなくて文法を忘れてしまったなんてときにも活躍します。
読みやすいデザインで、サンプルとともに解説されているところが嬉しいポイント。
初心者からRubyを学び、実践につなげていこうという人なら、持っておきたい一冊です。
勉強時から仕事として使うようになったときまで、長く使うことができるでしょう。
スラスラ読める Rubyふりがなプログラミング
- ひらがなで、プログラムの読み方が載っている
- 文法の基礎を固めることができる
- ほかの入門書と比較して、やさしい書き方
「スラスラ読めるRubyふりがなプログラミング」は、ほかの入門書でもちょっと難しかったという初心者にピッタリの本です。
少年と少女が、会話調でよくある疑問を解決していきます。
イラストとカラーが可愛らしく、スキマ時間に読むのにもおすすめの本です。
初心者によくあるのが、プログラムの読み方がわからないという悩み。
この悩みを解消するために、本の中に出てくる用語すべてに、ふりがなが記載されています。
また、実際にRubyを書いている画面が載っているので、使っている感覚をイメージしやすいでしょう。
プロを目指す人のためのRuby入門
- 現場で役立つRuby知識が詰まっている
- 基礎から応用まで身につく
- サンプルコードや例題を使って解説
「プロを目指す人のためのRuby入門」は、初心者がRubyを実践してみようというときに役立ちます。
ほかの言語は使ったことがあるけれどRubyは初めてという人にとっても、おすすめの本です。
基礎に関しての解説もありますが、内容は薄め。
そのかわりに、開発の現場で必須となる知識がたくさん載っています。
文法はサンプルコードで学び、プログラミングの流れは例題で学ぶという構成です。
そのため、実際に使っている様子を感じながら、勉強を進めることができます。
入門向けおすすめのRubyの本の組み合わせ
Rubyを学ぶときのおすすめの入門書を8つ紹介しました。
一冊で完結するくらい内容が充実した本もありますが、プログラミング経験がない初心者の場合だと、2~3冊以上使うことになるでしょう。
そのときに迷うのが、どの本から始めればいいのか、本の組み合わせはどれがベストかということ。
そこで、紹介した本の中から、初心者レベルにあわせた選び方と組み合わせをまとめました。
ぜひ、本を購入するときの参考にしてください。
初心者レベルにあわせた組み合わせ3パターン
ここでは、初心者レベル高は「まったくの初心者」という人。
対して、初心者レベル低は「初心者の中でも少し知識がある人」というレベル分けをしています。
また、各レベルで、基礎を学ぶ本と実践で役立つ本をピックアップしました。
さっそく、おすすめの組み合わせを見ていきましょう。
基礎用:スラスラ読めるRubyふりがなプログラミング 基礎用:3ステップでしっかり学ぶRuby入門 実践用:Rubyレシピブック
基礎用:作りながら学ぶRuby入門 実践用:パーフェクトRuby 実践用:プロを目指す人のためのRuby入門
基礎用:たのしい開発スタートアップRuby 実践用:パーフェクトRuby 実践用:プログラミング言語Ruby
上記3パターンが、レベル別のおすすめの組み合わせです。
レベルにあわせて、自分にピッタリの本をみつけてみてください。
まとめ:おすすめ本で学んでRuby入門しよう!
Rubyを学びたいという人へ向けて、効率的な勉強法とあわせて入門におすすめの本を8つを紹介しました。
本選びは、Rubyの習得具合にあわせて選択することが大切です。
自分が初心者の中でもどのくらいのレベルなのかを見極めて、本を選んでみてください。
本を組み合わせて使う場合は、基礎を学ぶために必要な本と、実践で役立つ本の2つを上手に使い分けることがポイントです。
毎日コツコツと勉強を続けていき、知識を自分のものにできるようにしていきましょう。