Pythonの理解を深めるためにサンプルコードを練習したい方へ。
今回は、Pythonのサンプルコードを見ながら練習できる参考サイトを10個まとめました。
しかし、サンプルコードをご紹介する前に『なぜpythonを学ぶのか』を明確にしておきましょう。
というのも、サンプルコードを見ながら学ぶだけでは就職・転職、仕事獲得に繋がりません。
Pythonを学んだ先にどんな職種があり、どんな形でPythonを学ぶべきか知る必要があるのです。
本記事では、Pythonのサンプルコード学習を仕事獲得に繋げる重要な要点を徹底解説します。
Kredoオンラインキャンプ流のキャリア設計をベースに解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
また、プログラミングをまだほとんど習得していないよという方は、英語でプログラミングを学んでおくことをおすすめします。
記事のもくじ
Pythonのサンプルコードを使った学習方法
サンプルコードを使ってプログラミング学習をすると、コードの動作がイメージしやすくなります。
例えば、Pythonでも使われるコード『while文』は、ウィキペディアで以下のように説明されています。
while文 (英: while statement) はプログラミング言語において繰り返し(ループ)の制御構造を記述するための文 (statement) である。
これだけではいまいちピンと来ませんよね。
そこで実際にサンプルコードを使ってみます。
▼while文のサンプルコード
(引用:西住工房)
▼コードの結果
(引用:西住工房)
i=0から1を足し続け、答えが5未満になるうちは計算を繰り返す
という意味のwhile文を作成したことで、
0, 0+1=1, 1+1=2…という計算を繰り返し、答えが5になる前に計算を止めることができました。
「繰り返し(ループ)の制御構造」という説明だけではよく分からなくても、サンプルコードを使えばその意味が理解しやすくなります。
Pythonのサンプルコード学習で陥りやすい2つの落とし穴
サンプルコードを使えばPythonの動作イメージは掴みやすくなりますが、それだけで仕事レベルに持っていくことは難しいです。
- Python学習後のイメージができていない
- Python学習に必要な英語力が身に付きにくい
といった状況に陥ると、Pythonの知識を活かせない可能性が高まります。
1.Python学習後のイメージができていない
Pythonと一口に言っても、Pythonを使ってなれる職業は様々あります。
- YouTubeやInstagramなどもPythonが使われている
- プログラミングスキルが必要
- データ分析によってビジネスの問題の解決方法を編み出す仕事
- Pythonは数学ライブラリが豊富で文法もシンプルなので、データ解析がしやすい
- 統計学、プログラミングスキル、ビジネス知識などが必要
- AIで業務効率化などを図ることになった際、そのAIシステムを構築する仕事
- Uberの配車システムやSkyscannerの検索システムなど
- 機械学習や数学の知識、プログラミングスキルが必要
どの職種にも言えることは、サンプルコードを追いかけるだけでは就職にはつながらず、+αのスキルが必要になるということです。
それぞれ必要な条件は異なるので、的外れな勉強をしないようにPython学習後のゴールをイメージして学習を進めましょう。
2.Python学習に必要な英語力が身に付きにくい
Pythonエンジニアは、特に英語力を必要とします。
実は、プロのエンジニアというのは、調べることが7割、プログラミングすることが3割くらいの比率です。
つまり、『調べる力=エンジニアの実力』と言っても過言ではありません。
さらに、Pythonは広い分野で使われる言語のため、日本語で検索しても欲しい情報がないことの方が多いです。
実際に、日本のエンジニア専門Q&Aサイトと海外のエンジニア専門Q&Aサイトを比較してみると一目瞭然です。
▼日本最大級のQ&Aサイト『teratail』
※会員数は10万人(2019年4月時点)
▼世界最大級のQ&Aサイト『Stack Overflow』
※会員数は1020万人(2019年3月時点)
会員数だけでもStack Overflowの方が100倍も多いです。
英語スキルを持たずに海外のQ&Aサイトを使うと当然ですが、以下の困ったことが発生します。
- 英語の参照資料やWEB記事が理解できない
- エラーメッセージが英語で書かれていて、エラーが理解できない
上記の悩みは、Pythonエンジニアが悩む2大要素と言われており、英語ができないことでプログラミングスキルが伸び悩むケースも少なくありません。
『Kredoオンラインキャンプ』では、英語初心者でも英語とプログラミングを同時に習得できるオリジナルカリキュラムを実施しています。
大手企業への就職実績も豊富です。
Pythonのサンプルコード集1:基礎編
実際にPythonのサンプルコードを公開しているサイトを紹介します。
まずは、Pythonの基礎となるサンプルコードがある2サイトを紹介します。
【Python最速入門】(西住工房)
ビギナープログラマーでも素早くPythonを理解するための基本文法・記述例をまとめたページです。
定番の「Hello World」から「変数」「条件分岐」「繰り返し」など、Pythonの基本を学ぶことができます。
基礎編であるためサンプルコードよりも解説のほうがメインになりますが、「最速入門」の名前通りの内容となっています。
Python入門(murashun.jp)
解説がメインですが、非常に細かく記載されており、初学者におすすめのサイトです。
数値や文字列の扱い方・考え方から、初心者が躓きがちな「リスト」「タプル」「辞書」についても、サンプルコードとあわせて解説されています。
ファイルやディレクトリの操作、オブジェクト指向に関するサンプルコードも公開されています。
Pythonのサンプルコード集2:統計処理・機械学習編
こちらではPythonの統計処理や機械学習に関するサンプルコードを公開している2サイトを紹介します。
統計処理、機械学習などライブラリの使い方解説(西住工房)
「統計処理、機械学習などライブラリの使い方解説(西住工房)」はこちら
基礎編でも紹介した「西住工房」では、統計処理や機械学習のライブラリ別にサンプルコードを公開しています。
機械学習用のライブラリ「Scikit-learn」の概要や特徴、学習手法別のサンプルコードも公開。
サンプルコードを見ながら統計処理や機械学習の学習を進めたい方におすすめです。
機械学習によく使うPythonのコード一覧まとめ(AI研究所)
「機械学習によく使うPythonのコード一覧まとめ(AI研究所)」はこちら
AIを使いこなせる人材育成・AI事業の育成をサポートするAI研究所が公開しているページです。
機械学習で利用されるPythonコードをアルゴリズム別に紹介しています。
「Scikit-learn」のほか「Numpy」や「pandas」といったライブラリのサンプルコードも公開しています。
「コピペでOK」という名前のとおり、そのまま使えるサンプルコードが特徴です。
Pythonのサンプルコード集3:Webサービス、スクレイピング編
Webサービス開発や、スクレイピングに関するPythonのサンプルコードがあるサイトを紹介します。
DjangoによるWebアプリケーション開発入門
「DjangoによるWebアプリケーション開発入門」はこちら
「Django(ジャンゴ)」は、コストの低さや高速動作、フルスタックフレームワークが評価されているPythonのWebアプリケーションフレームワークです。
こちらのサイトでは、サンプルコードを利用してDjangoの基礎から学習できます。
チュートリアルに従って進めることで、Djangoを使ってWebサービスの開発が行えるようになります。
Python BeautifulSoupの使い方を徹底解説!(AI-interのPython3入門)
「Python BeautifulSoupの使い方を徹底解説!(AI-interのPython3入門)」はこちら
スクレイピングとはWebサイトから特定の情報を抽出することを指し、「Beautiful Soup」はスクレイピングに特化したPythonで利用できるライブラリです。
こちらのページでは、Beautiful Soupを使って実際にスクレイピングを行うまでを細かく解説しています。
サンプルコードとあわせて公開されていますので、スクレイピングに興味のある方は一度確認してみましょう。
Pythonのサンプルコード集4:ゲーム、他システム連携編
Pythonを使ったゲーム作成や、他システム(ExcelやPDF化など)との連携ができるサンプルコードのサイトを紹介します。
レトロな2Dゲームを作ってみた!(Developers.IO)
「レトロな2Dゲームを作ってみた!(Developers.IO)」はこちら
レトロな2Dゲームが作れるPythonライブラリ「Pyxel」を使ったサンプルコードが公開されています。
ゲームを作る流れが段階的に解説されているため、初めてのゲーム作成でも迷うこと無く進められるでしょう。
PyxelのGitHub公式ページでも、詳しい使い方やサンプルコードが公開されていますので、興味のある方はこちらもあわせて確認するとよいでしょう。
Pythonによる自動化プログラムの事例(GAMMASOFT)
「Pythonによる自動化プログラムの事例(GAMMASOFT)」はこちら
「複数の空フォルダを自動作成する」「複数のPDFファイルを1つに結合する」といった仕事を自動化するPythonのサンプルコードが公開されています。
こちらのサンプルコードを使えば様々な業務の効率化が実現できるでしょう。
Pythonの基礎があれば簡単に利用できるサンプルコードばかりです。
その他の使えるサイトと利用上の注意点
こちらでは、Pythonのサンプルコードが公開されているコミュニティを紹介します。
Qiita
プログラマのための技術情報共有サービスであり、Pythonを利用した「やってみた系」の記事やサンプルコードが公開されています。
Python以外のプログラミング言語の情報も投稿されているので、技術情報収集にうってつけのサイトと言えるでしょう。
Github
世界中の人々がプログラムコードなどを保存・公開できるWebサービスで、プログラマは避けて通れないサイトの一つです。
GitHubでは基本的に保存したコードが公開されるため、多くのサンプルコードが存在します。
解説はあまり多くないので少し難易度は高いですが、世界のサンプルコードが公開されているので、ぜひ使いこなしたいサイトです。
注意点:サンプルコードの動作は保証されていない
サンプルコードを使った学習についての注意点は、「サンプルコードの動作は保証されていない」ということです。
前提となる環境やライブラリによっては動作しないこともありますし、前提環境が記載されていないことも。
情報が古い場合も考えられますので、サンプルコードを利用する際は動作が保証されていないことを前提に学習を進めましょう。
まとめ:Pythonのサンプルコードを使って理解を深めよう
Pythonのサンプルコードは、インターネット上で検索すればすぐに見つけることができます。
しかし、「サンプルコードの動作は保証されていない」という注意点については覚えておきましょう。
Pythonのサンプルコードを検索する際には、「Python (ライブラリ名) サンプル」などで検索すると見つけやすくなります。
まずは、この記事で紹介したページを参考に、サンプルコードを使って学習を進めてみてください。
まだプログラミングをほとんど習得していない方、もっと本格的に理解して活躍できるエンジニアを目指したい方はぜひ英語でプログラミングを学習しましょう。
間違いなくコードの意味や検索結果を理解しやすくなります。