- Pythonに興味があるけど独学で習得できるの?
- そもそもPythonの独学って可能なの?
この記事を読んでいる方にはこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。
今回はPythonを独学での習得を目指す場合の疑問点について、おすすめのサービスなども交え解説していきます。
記事のもくじ
Pythonの独学は難しい?
結論から言うとPythonを独学で習得することは、目的にもよるが一般的に一定レベルまでであれば可能です。
なぜならオンラインでの学習教材が非常に発達しており、良質なインプットを得られるのが現代のプログラミング学習の特徴だからです。
しかしここで注意しなければならないのは、自分の目指すPythonエンジニアの種類やレベルによっては独学での習得が困難であるケースがあるということです。
ではどんなケースは独学での習得が困難なのでしょうか。
実際に具体例を見ていきます。
AIやディープラーニングをゼロから開発するなら独学はハードルが高い
これからAIエンジニアを目指そうとしている方は、既存のAIの技術に則った開発を行うのか、それともオリジナルのAIをゼロから開発するのかで必要なスキルレベルが大幅に異なってきます。
Googleのような会社がすでに開発をしている、既存の技術を用いるのであればすでに情報が溢れているので独学も可能でしょう。
しかし仮にゼロからAIを開発できるようなレベルを目指すのであれば、微分積分を始めとした数学の知識が最低でも必要だと言われています。
実際に自社でAIを開発するような国内の企業は、海外から博士号を取得した専門性の高い、いわば数学に強いAIエンジニアを採用したりしています。
そんな専門性の高い彼らと渡り合うだけのスキルレベルが求められるということは理解しておくべきでしょう。
さらに言えばAIの技術は日々進歩しており、また未知の領域が多い分野だと言われています。
日々新しい技術へとアップデートされている分野だからこそ、独学だけでは現場に必要なスキルに達するための情報を得ることは困難だと言えるでしょう。
Pythonを使ってできること
次にPythonを使って出来ることを見ていきましょう。
Pythonで出来ることは主に4つの分野に分けることが出来ます。
- AI(機械学習やディープラーニング)
- Webスクレイピング(データ収集)
- データ処理・分析
- Webサービス・アプリケーションの開発
先ほどのAIエンジニアの例で示した通り、どのカテゴリで、どの程度のスキルレベルを目指すかが今後の学習方針を計画する上で非常に重要になってきます。
興味がある分野について一度詳しく調べてみることをおすすめします。
そうすることで必要なスキルレベルが明確になっていくからです。
Pythonの基礎は独学で十分習得できる
Pythonを用いてどんなエンジニアになりたいのか、イメージが湧きましたでしょうか。
中には先ほどのAIのように高い専門性が必用である一方で、どのカテゴリのエンジニアになるにせよPythonでコーディングする以上Pythonの基礎知識は最低限必要になってきます。
またここで言う基礎知識とは、Pythonの記述ルールや、フレームワーク・ライブラリの使い方、環境構築などの何かを作る上で最低限必要な一連の流れになります。
この段階では学習コストをあまりかけず、オンラインの講座や学習ツールを用いて学ぶことをおすすめします。
難しくない!Pythonの基礎を独学で学べるサービス
これから紹介するサービスはPythonを基礎~中級レベルまで学ぶことが出来るオンラインの学習ツールです。
最初に紹介するサービスほど理解がし易く、初心者にとって学習し易い内容になっています。
無料のサービスもありますが、可能なら有料のサービスを使用して良質な情報を得ることをおすすめします。
1サービスごとの学習コストは平均して約1000円/(月)程度です。
Progate
Progateはプログラミングの完全未経験者におすすめの学習ツールです。
スライドを見ながらコードを実際に手を動かして書いていくことでプログラミングの基礎の基礎を身に付けることが出来ます。
もちろんPythonのコースもあります。
コースは主に、繰り返し処理、クラス、関数、モジュール、クラスの継承などプログラミングに共通する基礎的な内容が中心となっています。
Progateは内容が非常に分かり易く解説されており、プログラミングの入門としては非常に優れた教材です。
環境構築などの煩雑なステップが除かれており、初心者にとってとっつきやすい教材です。
しかし、あくまで入門までがProgateの得意分野です。
Progateでの学習を1周、多くても2周程度したのちは速やかに別の学習教材に以降しましょう。
Progateを何周も繰り返しても出来ることはProgateの中に書いてあることだけになってしまうので、その点は注意が必用です。
ドットインストール
ドットインストールは無料でPythonやその他のプログラミング言語を学ぶことが出来る動画教材のプラットフォームです。
基本的な記述の仕方から、関数、クラスの継承、リスト、タプルなど基礎的なPythonの知識を素早くインプットすることが可能です。
全てのコンテンツを観るには月額1080円かかりますが、動画の本数は3分×31本と、1日あればまとめて視聴可能な量です。
一気に短期集中でインプットし、他教材へ移行しましょう。
PyQ
Progateにてプログラミング、Pythonの入門を果たした後のおすすめ教材はPyQです。
PyQは、Pythonに特化したプログラミング学習サービスです。
PyQではPythonの基礎、APIの使い方、スクレイピングのやり方などを解説しています。
このサービスはProgateと同様、学習環境を構築する必要がありません。
受講プランは2種類から選ぶことができ、ライトプラン(2980円)とスタンダードプラン(7980円)で利用することができます。
受講者からの満足度は94%以上が期待通り以上であったと回答するほどの実績ある教材です。
Udemy
Udemyはオンラインで世界中の人の知識を素早くインプットすることが出来る動画教材プラットフォームです。
最近ではシェアリングエコノミーの分野に注目が集まっていますが、Udemyは知識のシェアリングエコノミーと言われる、ノウハウやスキルのシェアサービスの代表格です。
Udemyの良いところは、リアルな学習経験を得られるということです。
例えばPythonでAI開発を行う講座であれば、実際に環境構築~開発に至るまでの一連の流れを動画の通りに進めることで経験することが出来ます。
プログラミングに少しでも触ったことがある、またPythonを書いたことがあることを前提としている講座が多いですが、一方でプログラミング完全初心者からでも理解できるように解説してくれているものもあります。
またこの記事を書いている2020/3/2時点で、Pythonに関する講座の数は2698件でした。
講座は定期的にセールを行っているので興味があるものであれば、まとめて購入しておくと良いでしょう。
また一度購入した講座はいつでもどこでも視聴することが可能です。
Qiita
Qiitaは無料で世界中の人の開発の記録を読むことが出来るサイトです。
QiitaでPythonを学習する場合は「Pythonで~を作ってみた」などのタイトルが付いているものを読むことをおすすめします。
個人が学習の日記くらいの感覚で執筆していることが多く、説明が初心者にとっては不十分なケースがほとんどです。
Qiitaでの学習はあくまで基礎習得が出来てから、または分からないことを検索することに慣れてからにしましょう。
またQiitaは情報収集だけでなく、情報発信用のプラットフォームとして活用してみるのも良いでしょう。
学んだことをアウトプットすることは自身のスキルでどこが弱いのか、またより効果的な開発の仕方を模索する重要な工程です。
インプットした情報をQiitaで発信するだけでもかなりの力が付きます。
Python.jp
python Japanはドキュメントという、Pythonの辞書のような役割を果たす情報サイトです。
使い方としては、何かPythonについて分からないことがあるときに使います。
またここに書いてあることをまる覚えするような使い方はNGです。
そのような学習方法は何が自分にとって重要で、そうでないかを区別することが出来ずインプットの効率が悪化するためです。
またここにはPythonに関する就職・転職の情報も掲載されています。
Pythonエンジニアを目指す人は是非一度覗いてみてください。
Pythonを独学で学ぶメリット
Pythonを独学で学ぶ場合、以下のようなメリットがあります。
- コストがかからない
- 自分で調べ考える力がつく
プログラミングを学ぶ際にネックになるのはやはり学習コストです。
しかし独学の場合基本的に毎月のコストは1000円前後で済むケースが多いです。
また独学の場合、エラーや不明点などの壁に全て自分で解決する力が求められます。
実際に現場で働くことになった時もこれは同じです。
自分で検索し、問題解決する能力を養うという意味でも独学は非常にメリットが大きいと言えます。
Pythonを独学で学ぶ難しさ
Pythonを独学で学ぶデメリットは学んだ技術の正確性が担保されていなかったり、情報が古い可能性があるという点です。
どのカテゴリにおいてPythonを活用するかにもよりますが、特にAIなどの途上にある技術であるほど情報がすぐに古くなっていきます。
独学で仕入れた情報がすでに1年遅れのものであった、ということは珍しくありません。
独学の場合上記のようなデメリットを意識しながら学習を進めることをおすすめします。
Pythonを本気で学ぶならスクールがおすすめ
Pythonを本気で学びたいと考えている人は、プログラミングスクールを利用することをお勧めします。
理由は非常に単純で、短期間で一定レベルのスキルへ成熟させることができるからです。
独学の場合どうしても不明点の解決は自分でしなければいけないので学習に時間がかかりがちです。
一方でプログラミングスクールを活用することで不明点は即座に解決でき、プログラミングをテンポよく習得することが可能です。
また実際に現場に近いエンジニアから技術を学ぶことで、新しい情報を得ることができるのも大きなメリットです。
Pythonの独学は難しい?学習サービスも紹介のまとめ
PythonはAIやディープラーニング、スクレイピングなど専門性が高いイメージがあるかと思います。
確かに目指すレベルによっては非常に高い専門性を求められることがありますが、一般的には独学で十分習得可能です。
Pythonは国内だけでなく、海外においても需要が伸び続けている注目のプログラミング言語です。
ぜひこの機会に自身の市場価値を高めてみてはいかがでしょうか。