AIや機械学習に使われるPythonは、世界的にも人気度が高いプログラミング言語です。
▼『GitHub』では人気プログラミング言語2位
(引用:GitHub)
「Pythonを身につけておけば将来仕事に困らないエンジニアになれそう!」と思っている方は多いでしょう。
しかし、Python学習を本だけで進めるのはちょっと待ってください。
エンジニアになるには本だけでは不十分な上、時間がかかって挫折するリスクが高いのです。
本記事ではPython学習で挫折したくない方のために、Pythonエンジニアになるための重要な2つのスキルについても解説します。
- その場でコードを調べる検索力
- コードや資料を理解するための英語力
その上でPythonの基礎を固められるおすすめの本を紹介するので、本での学習を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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記事のもくじ
初心者がPythonを本で学ぶメリット
目的に応じた内容を体系的に学びやすい
Pythonは用途が広いので学ぶべきことも膨大ですが、本なら必要な情報に集中して学習可能です。
例えば、PythonはAI分野で使うのか、データ分析で使うかなどによって全く使い方が異なります。
そこで分野別に本を読むことで、それぞれ必要な知識を体系的に習得できるのです。
分野別に学ぶなら、専門家が書いた本の方がネットの情報より詳細で、わかりやすいことも多いです。
基礎をさらっと把握するのに適している
Pythonを学ぶ目的は、必ずしもエンジニアになることではないと思います。
学校のプログラミング授業で使わなければならない方や、自分が使うわけではなく、他のエンジニアにPythonのプログラミングを依頼する方などもいるでしょう。
そのように、エンジニアとしてゴリゴリやっていきたいわけではない場合は、Pythonの本は基礎固めに最適なツールといえます。
初心者がPythonを本で学ぶデメリット
疑問点を解決しづらい
Pythonの書籍学習には、情報が一方通行という大きな特徴があります。
疑問点があっても誰かに質問することはできないので、自分で調べたり、試行錯誤したりして解決するしかありません。
その調べ方を教えてもらえないことも重大な問題点で、問題解決に時間がかかる分モチベーションが下がりやすく、結果的に挫折につながりやすいです。
情報が古くて現場で使えない可能性がある
プログラミングは技術進歩のスピードがとても速い世界です。
執筆時点では最新だった情報も、自分が手に取ったときには古い情報になっていることがあります。
あくまで本は参考程度に、実際に使えるかどうかは自分の手を動かして調べなければなりません。
結局、エンジニアは最新情報をどれだけ自分で取り入れていけるかが勝負になってくるので、書籍をメインに学習するとエンジニアとしての成長は一定で止まってしまいます。
仕事レベルのスキルは身につかない
Pythonを仕事で使うということは、Webサービス・アプリ開発者、データサイエンティスト、AIエンジニアになるということです。
YouTubeやInstagramなどもPythonが使われている
データ分析によってビジネスの問題の解決方法を編み出す仕事
AIで業務効率化などを図ることになった際、そのAIシステムを構築する仕事
上記の職業には、どんな学習方法で何を身につければ良いのかがわからないと辿り着くことができません。
Pythonはあくまで手段であり、本を読むだけではコードを使って実際にアプリを開発したり、データ分析やAI開発ができるようにはならないのです。
初心者がPythonを本だけで学習すると『2つの重要なスキル』が欠けてしまう
Pythonを本だけで学習すると、エンジニアにとって重要な以下2つのスキルが欠けてしまいます。
- 検索力
- 英語力
これらがなぜエンジニアに重要なのか、詳しく解説していきます!
検索力
エンジニアというとコードを暗記しているイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。
プロのエンジニアは検索しながらプログラミングしています。
つまり、プロのエンジニアには以下の要素が必要ということになります。
- 検索力
- 検索した情報を理解する力
普通のエンジニアは2番の力は十分ありますが、1番の力が特に不足しがちです。
『書籍学習で検索力が身につくのか』については、以下の図をご覧ください。
▼本だけで学習したPythonエンジニア
▼検索力があるPythonエンジニア
結局、エンジニアが情報を理解できるのは当たり前で、どれだけ高い検索力を持っているかで大きな差が生まれるのです。
英語力
先ほど、エンジニアは検索力が重要だという話をしました。
つまり、検索力がエンジニアの良し悪しを決めると言っても過言ではないのです。
では検索力を高めるために重要になってくるのは何かというと『英語力』だと言えます。
日本語と英語で検索する場合、どちらが情報量が多いのか、どちらが適切な答えが返ってきやすいのかを比較していきましょう。
今回比較するのは、エンジニア向けのQ&Aサイト(エンジニア版の知恵袋)の会員数です。
▼日本最大級のQ&Aサイト『teratail』の会員数は10万人(2019年4月時点)
▼世界最大級のQ&Aサイト『Stack Overflow』の会員数は1020万人(2019年3月時点)
世の中のエンジニアは、Q&Aサイトを利用して日々様々な難しい疑問や問題点を質問し合っています。
基本的な情報は日本のQ&Aで質問したり、ネットで調べればわかることも多いですが、実際にはそれだけでは解決しないプログラミングの仕事の方が多いです。
その時、英語力があればどんな状況下でもネットから情報を拾って来れますし、世界最大級のQ&Aサイトを使えば、すぐに質問できて瞬時に答えが返ってくるので、英語力はエンジニアにとって強力な武器になります。
初心者がPythonを本で学ぶときのおすすめポイント
ここまでの注意点をふまえて、Pythonを本で学習する際のポイントを以下にまとめました。
- Pythonを使って何をしたいか明確にする
- 実際に手を動かしたり検索したりしながら読み進める
- 英語の情報も怖がらないで取得する
あくまで大事なのは、Pythonを使って何かを生み出したり解決したりできるようになること。
本はそのための補助なので、必ずゴール設定をして実際にコードを検索し、使っていくことを忘れないようにしましょう。
その際積極的に英語の情報も取得していくことで、市場価値の高いエンジニアになることができます。
Python初心者の学習におすすめの本8選
初心者がPythonを学ぶ上でおすすめの本を紹介します。
挫折を避けるため、まずは1冊をやりきることを目標にして取り組んでみてください。
Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
(引用元:Amazon)
『Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ』は、Python初心者に圧倒的な人気を誇る超入門書です。
主にPythonの基本やGUIアプリ、機械学習について簡単なサンプルを作りながら、対話形式でプログラミングのしくみを学べます。
とにかく説明がわかりやすいので、プログラミング未経験者でもPythonの入門書として気軽に手に取ることができるおすすめの一冊です。
たのしいプログラミング Pythonではじめよう!
(引用元:Amazon)
『たのしいプログラミング Pythonではじめよう!』は、プログラミング言語に少し触ったことがある方へおすすめの一冊です。
標準ライブラリであるTkinterを使用してゲーム開発を行い、Pythonの基礎の習得を目指します。
元々は海外で人気の本書ですが、翻訳版であることを感じさせない丁寧な解説と、わかりやすい表現が好評です。
初めてのPython
(引用元:Amazon)
『初めてのPython』は、プログラミング未経験の人〜プログラミング言語に触ったことがある人まで、幅広く対象にしている入門書です。
初心者が短時間でPythonを習得できることを目指しており、本書を読めば、アプリケーション制作に必要な知識や技術が一通り身につくようになっています。
第3版ではPython3.0を含めた新しいバージョンでの変更点についても解説しており、新バージョン移行に役立つヒントも盛り込んでいるため、非常に実用的です。
3ステップでしっかり学ぶ Python入門
(引用元:Amazon)
『3ステップでしっかり学ぶ Python入門』は、Pythonを初めて触る人の入門書としておすすめです。
学習ステップを3段階(予習→実践→復習)に分割した上で、プログラミングを図でわかりやすく解説してくれています。
Pythonの文法、構文、標準ライブラリの使用方法などを学べるので、基礎からしっかり習得できます。
スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング
(引用元:Amazon)
『スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング』は、漢文訓読の手法を取り入れてPythonを解説しているユニークな1冊です。
Pythonを勉強した経験があるけど「読み方がさっぱりわからない!」という方のために、プログラミングの読み方にすべてふりがなをふっています。
一度挫折した経験がある人や、学習のモチベーション維持ができるか不安な人におすすめです。
ゼロからやさしくはじめるPython入門
(引用元:Amazon)
『ゼロからやさしくはじめるPython入門』はPythonの環境構築から実際に動かすところまでをわかりやすく解説しています。
「できた」「動いた」というような小さな成功体験を積み上げており、モチベーション維持がしやすいです。
今話題の機械学習にも挑戦できるので、今後AI分野で活躍したいという人にも合う入門書です。
プログラミング超初心者が初心者になるためのPython入門(1)
(引用元:Amazon)
『プログラミング超初心者が初心者になるためのPython入門(1)』は3部作構成となっており、1部ではPythonの導入、文字列と数字のごく初歩の動作を学びます。
特にPythonで挫折経験がある人を対象としており、かなり理解しやすい内容となっています。
Pythonスタートブック
(引用元:Amazon)
『Pythonスタートブック』は、プログラミングの知識がゼロの人でも学習可能な入門書です。
Pythonの基本中の基本から、本格的なデータ型を使用したプログラムまで、幅広い知識をイラストや図で視覚的に学ぶことができます。
オブジェクト指向についても丁寧に解説してあるので、プログラミング初心者も理解しやすい一冊です。
まとめ:学習本でPythonを身につけて市場価値を高めよう
今やプログラミングは必須のスキルと言われるほどにメジャーなスキルとなりつつあります。
そんな激動の時代だからこそ、いかに自分の市場価値を高め、そして維持していくか考えることはとても重要です。
Pythonはまだ習得しているエンジニアの数も少ないので、自身の市場価値を高める手段としてこの機会に習得してみてはいかがでしょうか。