フィリピン留学は、マンツーマン授業や英語漬けの環境など、短期間で効率的に英語力を伸ばせる魅力があります。
しかしその一方で「授業がハード」「生活環境に慣れない」などといった理由で、思った以上にきついと感じる人も少なくありません。
そこで本記事では、フィリピン留学で多くの留学生がつまずきやすいポイントを解説し、その「きつさ」を乗り越えて充実した留学生活を送るためのコツも紹介します。
記事のもくじ
フィリピン留学できついと感じやすいポイント
フィリピン留学は魅力が多い一方で、「思っていた以上に大変だった」と感じる人も少なくありません。
特に以下のようなポイントは、留学生が「きつい」と実感しやすい部分です。
授業がハードでスケジュールが詰め込まれている
フィリピン留学の特徴は、朝から夕方までマンツーマンや小グループの授業がびっしり組まれていることです。
日本の語学学校やオンライン学習に比べるとかなりハードで、最初の1〜2週間は頭がパンクするような感覚になる人も多いです。
復習や宿題もあるため、自由時間が思ったより少なく、勉強漬けの毎日に疲れてしまうこともあります。
治安や生活環境に不安を感じることがある
フィリピンは地域によって治安に差があり、スリや置き引きなどの軽犯罪に遭うリスクもあります。
また、日本のように公共交通機関や街灯が整備されていない場所もあり、夜間の外出には注意が必要です。
加えて、水道水が飲めない、停電が起こることがある、トイレットペーパーを流せないなど、生活インフラの違いに戸惑う人も少なくありません。
英語力不足でコミュニケーションが辛い
留学前の英語力が低いと、授業内容の理解や先生・クラスメイトとの会話が思うように進まず、精神的にきつく感じることがあります。
特にマンツーマン授業では、自分が発言しないと沈黙が続くため、英語が出てこない状況がストレスになる人もいます。
最初は「全然聞き取れない」「言いたいことが言えない」と落ち込むことも多いです。
慣れない食事や気候で体調を崩しやすい
フィリピンの食事は油や味付けが日本と異なり、人によっては胃腸に合わず体調を崩してしまうことがあります。
また、年間を通じて暑く湿度が高い気候は、慣れるまで体力を消耗しやすいです。
さらに水や氷に注意しなければならず、体調管理が大きな課題になります。
人間関係やルームシェアがストレスになる
多くの学校では寮生活が基本で、ルームメイトとの共同生活が避けられません。
生活リズムや価値観の違いからストレスを感じたり、人間関係のトラブルが勉強の妨げになることもあります。
特に内向的な性格の人や、一人の時間を大切にしたい人にとっては、寮生活そのものが「きつい」と感じる大きな要因になりやすいです。
それでもフィリピン留学を選ぶ価値がある理由
フィリピン留学には「きつい」と感じる部分もありますが、それを上回る大きなメリットがあります。
ここでは、フィリピン留学が選ばれる理由を紹介します。
短期間で英語力を伸ばせる環境がある
フィリピン留学の大きな特徴は、授業時間が1日6〜8時間以上と多く、朝から夕方まで英語漬けの環境で学べることです。
さらに授業外でも生活全体が英語を使う場になっているため、集中して学習することで短期間でも成果を実感しやすくなります。
例えば、2〜3か月でも「聞き取れる」「話せる」といった変化を感じる留学生が多く、特に短期集中で英語力を伸ばしたい人に向いています。
マンツーマン授業で効率的に学べる
フィリピン留学ではマンツーマン授業が中心の学校が多く、グループ授業ではできない細かい指導が受けられます。
自分の苦手分野に合わせた授業内容にできるため、効率的に学習を進めることが可能です。
また、質問もしやすく、理解できないまま進む心配が少ないのも大きなメリットです。
英語初心者でも安心して授業に臨めます。
コストパフォーマンスが高い
欧米圏やオーストラリアの留学と比べると、授業料や生活費が大幅に抑えられる点も魅力です。
さらにマンツーマン授業が含まれている場合でも、費用は欧米の半分以下で済むこともあります。
「安く、でも質の高い授業を受けたい」という人にとって、コストパフォーマンスが高い留学先と言えるでしょう。
観光を含め貴重な体験ができる
セブ島をはじめとするフィリピンの留学先は、観光やアクティビティも充実しています。
週末にはビーチやアイランドホッピング、ショッピング、マッサージなどが楽しめ、勉強の合間にリフレッシュできます。
また、現地の人々と交流することで、語学だけでなく国際感覚やコミュニケーション能力も身につきます。
学習と遊びを両立できるのも、フィリピン留学の大きな魅力です。
人生の貴重なネットワークができる
フィリピン留学では、現地で出会う同じ目標を持った留学生や熱心な講師との交流を通じて、貴重な人脈を築くことができます。
留学で築いたネットワークは単なる友人関係にとどまらず、人生の財産として長く役立つものです。
将来のビジネスパートナーが見つかったり、キャリアを進めるいいきっかけになったりすることもあるでしょう。
卒業後もSNSやオンラインでつながりを維持できるため、世界中に自分の居場所や相談できる仲間を持つことができます。
フィリピン留学の「きつい」を乗り越えるコツ
フィリピン留学は確かに大変な部分がありますが、事前の準備や心構え次第で、きつさを最小限にし、学びを最大化できます。
ここでは、多くの留学生が実践している乗り越え方を紹介します。
出発前に基礎英語を固めておく
「授業についていけない」「会話が成り立たない」と感じやすいのは、基礎的な英語力が不足している場合です。
留学前に、中学〜高校レベルの英文法や日常会話フレーズを復習しておくと、現地での学びが格段にスムーズになります。
特に自己紹介や日常会話の基本表現を覚えておくと、授業や生活で自信を持って話せるようになります。
生活環境や治安の情報を事前にリサーチする
現地で不安を感じる大きな要因は、生活環境や治安の違いです。
留学する学校周辺の治安状況や生活インフラ、交通手段、病院の場所などを事前に調べておくことで安心感が増します。
さらに、貴重品管理や夜間の外出を控えるなど、基本的な安全対策を徹底すればリスクを大幅に減らせます。
体調管理とストレス解消法を準備しておく
慣れない食事や気候で体調を崩さないためには、自分に合った薬やサプリメントを持参しておくと安心です。
また、適度に運動したり、週末に観光を楽しんだりと、勉強以外の時間でリフレッシュする習慣をつくることも大切です。
音楽を聴く、本を読む、日記を書くなど、自分なりのストレス解消法を持っておくと、精神的に安定しやすくなります。
目的を明確にしてモチベーションを維持する
きついと感じたときに乗り越えられるかどうかは、「なぜ留学するのか」という目的意識に大きく左右されます。
TOEICスコアを上げたい、海外就職につなげたい、日常会話をできるようになりたいなど、自分のゴールを明確にしておきましょう。
壁にぶつかったとき、その目的を思い出すことでモチベーションを保ちやすくなります。
日本人コミュニティとの距離感を工夫する
日本人が多い環境は安心感がある一方で、英語を使う機会を減らしてしまうこともあります。
完全に避ける必要はありませんが、「食事や休憩時間は英語で話す」「授業以外の場でも積極的に外国人と関わる」など、自分でルールを決めると英語力が伸びやすいです。
バランスを取りながら交流することが、きつさを和らげつつ成長につながります。
勉強以外の楽しみを見つける
フィリピン留学は英語漬けの生活になるため、どうしても疲れやストレスがたまりやすくなります。
そんなときは、勉強以外の楽しみを持つことが大切です。
週末にビーチやショッピングモールに出かけたり、友達と現地のグルメを楽しんだりすることで、気分をリフレッシュできます。
メリハリをつけることで、勉強もより集中して取り組めるようになります。
フィリピン留学の「きつい」を軽減するにはセブ島がおすすめ
フィリピン留学は、滞在先や学校選びで「きつい」という負担を軽減することができます。
特にセブ島は、初めてのフィリピン留学でも比較的安心して学べる環境が整っており、「きつい」を最小限に抑えられるおすすめの場所です。
語学学校の数が多く、自分に合った学校を選びやすい
セブ島には数百校の語学学校が集まっており、授業スタイルやカリキュラム、寮の設備など、自分の目的やレベルに合った学校を選ぶことができます。
マンツーマン中心の学校や、リゾート型でリフレッシュしながら学べる学校など、多様な選択肢があるため、「授業がきつすぎる」と感じるリスクを減らせます。
生活環境が整っており安心感がある
セブ島はフィリピン国内でも治安が比較的良く、観光地としても整備されているため、生活面での不安が少ない地域です。
買い物や食事、交通の利便性も高く、日本人向けのサービスが充実していることから、初めての海外生活でもストレスを感じにくい環境です。
日本人留学生へのサポート体制が整っている
セブ島には多くの日本人留学生がいるため、現地の生活や授業に関する情報を共有しやすく、困ったときに相談できる環境があります。
また、多くの学校で日本語スタッフが常駐しており、緊急時や生活上のトラブルにも迅速に対応してくれるため、安心して留学生活を送れます。
フィリピン留学におすすめのセブ島語学学校
フィリピン留学の中でも特におすすめの「きつい」を軽減できるセブ島語学学校を5校紹介します。
QQ English
セブ島留学でも特に知名度の高い語学学校の1つで、ITパーク校とシーフロント校の2つのキャンパスがあります。
講師全員がオフィス勤務の正社員で、国際英語教授資格「TESOL」を保有しており、550時間の厳しい研修をクリアしています。
評価制度を導入して日々授業の改善をしているので、講師の質はNo 1。
世界的に評価の高い「カランメソッド」を正式導入しており、この授業を選択すると、速いテンポで反復する形式で「話す力」と「リスニング力」を同時強化できます。
入学のタイミング、留学日数を自由に選択でき、忙しい社会人でも柔軟にスケジュールを組めるのも魅力です。
SMEAG Global Education
セブ島で最大級の規模を誇る日系語学学校で、TOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジの公式試験会場に認定されています。
すべてのコースを受講可能で、スパルタクラスを提供しているキャピタルキャンパスと、開講コースは限られるもののジムやプールなどの施設が充実し、新しくきれいな施設のエンカントキャンパスの2つから選べます。
ほとんどが日本人留学生という学校も多い中、SMEAGは、留学生のおよそ30%が日本人、70%は外国人という国籍比率なので、授業以外の時間も日常的に英語力を伸ばしたり多文化に触れたりできます。
Brilliant CEBU English Academy
セブ島中心部に位置する大型ショッピングモール「ガレリアセブ」と一体となった宿泊ホテル、校舎で学習できます。
ショップが充実しているのはもちろん、同じ建物内にプール、ジム、両替所、ランドリーショップもあるので、外出することなく便利に生活できるのが魅力です。
利便性抜群のロケーションに加え、留学生の受け入れ定員は最大40名、祝日も授業が行われるといったきめ細やかな環境があるるので、短期留学でも最大限効果を発揮できるでしょう。
Brilliant CEBU English Academy公式ページ
GLC
寮が併設されたキャンパスには、プールやフィットネスジム、卓球、ゲームルームなどが備わっており、国際色豊かな留学生が在籍しています。
一般英語コースの他、資格試験対策コース、インターンシップやボランティアができるコース、子ども向けのコースなど、個々の目的に応じてコースを選択できるのが魅力。
毎週学内でヨガ、映画、料理などのアクティビティ、月2回土曜日に市内観光やジンベイザメと泳ぐオスロブツアー、ボランティアなどの外部でのアクティビティを実施しているので、多くの学生との交流、様々な体験の機会をもてます。
CAEA
日本資本のホテル「ホテルASIA」と一体化した語学学校で、ウォシュレット付きトイレ、バスタブ(スタンダードルーム以上)、デスク、電気ケトルなどの設備や無料の洗濯サービス、部屋の掃除、シーツ交換といった衛生面のサポートが充実しています。
授業はすべてマンツーマンレッスンで、ペアコース、付き添いコース、友人家族3名1室コースといったコースもあり、親子、カップル、友人との留学も可能。
授業内容や宿泊施設のサービスが充実しているわりにお手頃な費用で留学できるのが魅力です。
まとめ:フィリピン留学はきついこともあるが価値ある経験になる!
フィリピン留学では、授業のハードさや慣れない生活環境などで「きつい」と感じる瞬間があるのは事実です。
しかし、その大変さを乗り越えることで、短期間での英語力向上、異文化理解、そして貴重な人脈形成といった多くの成果を得られます。
留学前にしっかり準備を行い、生活や勉強の工夫を意識することで、きつさを最小限に抑えつつ学びを最大化することが可能です。
フィリピン留学は、大変さ以上に得られる経験や成長が大きい価値ある挑戦と言えるでしょう。