インドは全体的に物価が安い国であるため「海外就職するならインドがいい!」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
インドは生活費が安いのみならず、仕事の面でもメリットがあるのです。
そこで今回の記事では、
- インドに就職するメリット
- インドの主な就職先
- インドでの就職活動の方法
- インドの生活環境
について解説していきます。
記事のもくじ
インドに海外就職する4つのメリット
インドに海外就職することには、以下の4つのメリットがあります。
- 給料がいい
- 生活費が安い
- 他国に比べて転職がしやすい
- 英語力を身につけやすい
それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。
給料がいい
インドで就労ビザを取得する場合、取得の最低基準が年収162万5,000ルピー(約230万7,500円)に設定されています。
※1ルピー=1.42円
日本の平均年収と比べると安いですが、インドでの給与所得者の平均年収は約184万円のため、インドでの平均を考えると高めです。
インドは都市部と農村部で物価が大きく異なるものの、平均の生活費は月7万円前後です。
都市部のムンバイだと家賃だけでも月6〜9万円と高くつきますが、物価が高い都市部以外であれば生活費を安く抑えられます。
生活費が安い
インドでの生活費は、
- 家賃
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
- 日用品代
- 交通費
- 交際費
を合計して13万円前後です。
就労ビザを取得するための最低年収は162万5,000ルピー(約230万7,500円)で、月収に換算すると約19万2,000円。
税金はかかるものの、手取りを考えても貯蓄ができる額です。
都市部だとより高くなることもありますが、目安として把握しておきましょう。
また、生活費が安いことから「就職活動する前に留学して経験を積みたい」という方にもインドは一押しの国なのです。
しかもインドはIT大国であることから、留学するならITを学べるIT留学がおすすめ。
エンジニアとして就職できるチャンスを作れるため、就職活動前の留学を検討している方は、インドを候補地として考えてみませんか?
他国に比べて転職がしやすい
インドは他国に比べて転職がしやすいのもメリット。
インドでの生活費は都市部を除けば安く抑えられるため、大きな貯金を用意しなくとも安心して現地で生活できます。
就労ビザの取得に必要な最低年収は162万5,000ルピー(約230万7,500円)のため、生活できる上に貯金も無理なくできます。
※1ルピー=1.42円
「海外に転職したいけど、貯金が多いわけではないし…」と不安を感じている方は、就職先としてインドを候補に入れることをおすすめします。
英語力を身につけやすい
実は、インドは英語力を身につけやすい国なんです。
インドは国土が広く、州ごとに使用する言語が異なります。
だからこそビジネスでコミュニケーションを取るときは、世界共通語である英語が使われるのです。
実際インドは、アメリカに次いでイングリッシュスピーカーが多い国のため、英語でコミュニケーションを取る機会は非常に多め。
とはいえ、英語力に自信がない方でも大丈夫です。
インドでは積極的にコミュニケーションを取ろうとする人が多いため、英語での会話経験を積むことで英語力はアップしていきます。
インドにある主な就職先
インドにある就職先で、日本人人材を多く募集している業種・職種として以下があげられます。
- 製造
- 建設
- 物流
- 商社
- コンサルティング
- 金融
メインになる業種は製造業ですが、その他の業種もインドでは人気です。
- 営業
- マーケティング
- 事務
- 経理
- 販売
職種で見ると、営業や事務など専門的なスキルを必要としない職種がメインです。
未経験でも採用している企業もあるため、インドでの海外就職は他国に比べてチャレンジしやすいといえます。
「高度なスキルを持っていないけど、海外就職してみたい」という方にとっても、インドへの就職はおすすめなんです。
インドで海外就職するためのステップ
インドで海外就職は、どのようなステップで進めていけばいいのでしょうか?
基本的には、以下のステップで就職活動を進めていきます。
- 転職エージェントへの登録&仕事探し
- 面接
- 就労ビザの取得
インドへの海外就職におすすめの転職エージェント
インドへ海外就職をする場合、転職エージェントで求人案件を探すことが一般的です。
転職エージェントでは、条件を絞って求人案件を検索できるため、あなたに最適な仕事を見つけることができます。
また転職エージェントによっては、アドバイザーやヘッドハンターを用意しているものもあるため、海外就職を実現されるためのアドバイスを得られるのもメリット。
転職エージェントはさまざまありますが、インドへの就職を検討している場合、
- JAC リクルートメント・インド
- リクルートエージェント
の2つのサービスが特におすすめです。
JAC リクルートメント・インド
JAC リクルートメント・インドはインドでの就職活動に特化した転職エージェント。
母体のJAC リクルートメントは1975年の設立以来、11ケ国26拠点を構える世界的な転職エージェントとして展開しています。
新着求人も随時更新しているため、常に新しい求人案件を探すことができます。
また、高年収のハイクラス求人案件も取り揃えているため、日本でキャリアを積んできた方にとっておすすめな転職エージェントです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは転職実績No.1を誇る転職エージェントです。
日本ではもちろん海外向けの案件も豊富に揃えているため、あなたの希望に沿った案件を見つけやすいのがメリットです。
あらゆる業界に精通しているアドバイザーが多いことも、リクルートエージェントの魅力。
インドへの海外就職で不明な点があっても心強いサポートを得られるため、就職活動を始める際はまずリクルートエージェントに登録してみましょう。
インドの就職面接はビデオ通話を使うことが多い
就職したい企業に必要な書類を提出し、書類審査を通過したらいよいよ面接。
インドの就職面接はSkypeやZoomなどのビデオ通話を使って実施するケースが多いです。
ビデオ通話面接は特殊なイメージが強いものの、事前に対策を立てておけば問題ありません。
ビデオ通話面接を成功されるために、
- ビデオ通話面接の内容
- ビデオ通話面接の対策方法
の2点について詳しく解説していきます。
内容
ビデオ通話での面接とはいえ、面接の内容は直接での面接と変わりはありません。
インドの面接でよく聞かれる項目として、
- 志望理由
- インドに来たいと思った理由
- 職務経験
- 自分の強み、スキル
- 英語力
- 将来のビジョン
- 勤務開始できる時期
などがあげられます。
面接官はインド人の場合もあれば、日本人の場合もあります。
インド人が面接官の場合、面接は英語で進行し、企業によっては専門的な質問をされるケースも。
一方で日本人が面接官の場合、面接は日本語で行われ、英語力チェックのために一部英語でやりとりをするという内容が多いようです。
対策方法
ビデオ通話面接をする場合『ビデオの写り具合』『音声の聞こえやすさ』の2点について特に対策する必要があります。
ビデオ通話だと、映像と音声であなたの印象が大きく変わるためです。
映像面と音声面についての対策方法は以下のとおり。
- 部屋を明るくして顔がはっきり見えるようにする
- 背景に映るものを減らす
- 肩も見えるようにする
- 映像が途切れないよう電波のいい部屋で面接をする
- 雑音が少ない静かな部屋で行う
- マイクのボリュームを聴き取りやすいレベルに調整する
- マイクの接触不良を直す
- 受け答えをはっきりとした声で行う
また、会社の雰囲気を実際に確かめられないのも、ビデオ通話面接ならではの特徴。
そのため「何か質問はございますか?」という逆質問では「御社のオフィスの写真や、資料をご送付いただけますと幸いです。」と、会社の雰囲気について尋ねる質問がおすすめです。
映像や音声以外の点については、従来の面接と同じように対策をすれば問題ありません。
インドへの就職は就労ビザが必須
インドでの就職が決まった場合、就労ビザを取得しなければなりません。
就労ビザの取得がどのように行われるのか、解説してきます。
ステップ1.必要書類の準備
就労ビザを取得するために、まずは必要書類を準備することが必要です。
就労ビザの申請に必要な書類は「ご自身で用意する書類」「雇用元企業が用意する書類」の2種類があり、それぞれ必要な書類は以下のとおり。
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(50mm×50mm、3ヶ月以内に撮影したもの)
- 英文履歴書
- (日本の所属会社の)英文会社推薦状 ※所属会社がない場合は自己推薦状
- (受け入れをする企業の)英文紹介状
- (受け入れをする企業の)採用通知
- (受け入れをする企業の)団体案内
- (受け入れをする企業の)雇用契約書
- (受け入れをする企業の)身元保証書
- (受け入れをする企業の)登記証明書or投資認可確認書
- (受け入れをする企業の)雇用理由書
- インドの賃貸契約書
以上の書類を揃えたら、次は申請です。
ステップ2.就労ビザを申請
必要書類を揃えたら就労ビザを申請します。
日本国内で就労ビザを申請する場合、東京か大阪で行います。
お住まいの地域によって管轄が異なるため、お住まいの地域に合った管轄に申請をしましょう。
東日本の地域は東京、西日本の地域は大阪で申請を行います。
■東京 インド大使館
- 住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南2-2-11
- 管轄地域:北海道、青森、岩手、山形、宮城、秋田、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、山梨、静岡、愛知、沖縄
- 申請可能時間:月~金 9:00~11:00(一般)/9:00~10:30(旅行会社)
- 受領可能時間:月~金 16:00~17:00
- 電話番号:03-3262-2391~97
■大阪 在大阪インド総領事館
- 住所:〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町1-9-26 船場ISビル10階
- 管轄地域:滋賀、京都、兵庫、奈良、大阪、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、愛媛、香川、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、三重
- 申請可能時間:月~金 9:00~11:00(一般)/9:00~10:30(旅行会社)
- 受領可能時間:月~金 16:00~17:00
- 電話番号:03-3262-2391~97
また、就労ビザの申請方法は
- 直接申請(申請場所に直接申し込みに行く)
- 郵送申請
の2種類です。
直接申請の場合でも、追加料金600円を支払えばビザを郵送にて受け取ることができます。
インドの生活環境
インドでの就職活動をするにあたり、インドでの生活環境について気になっている方もいらっしゃるかと思います。
「日本とはかなり違いそう」というイメージが強いものの、実際はどうなのでしょうか?
- 治安
- 食生活
- 主な交通手段
の3つについて解説します。
治安
インドでは軽犯罪に巻き込まれることがあるため、注意が必要です。
中でも多いのが、
- 置き引き
- ひったくり
- 声かけ
です。
とはいえ、軽犯罪は対策をすれば巻き込まれるリスクを大きく下げられます。
- 荷物を常に持ち歩く
- 荷物から目を離さない
- 夜道は歩かない
- 人の少ない場所を歩かない
- 一人で行動する時間を減らす
- 声をかけられても無視する
以上の点に注意しながら生活しましょう。
食生活
インドではカレーのような、スパイスを使った料理がメインです。
カレー以外に代表的なのが、豆スープのダール。
ダールは具材にムングダールという豆を使用しており、ターメリックパウダーやクミンシードを使って味つけをします。
とはいえ必ずしも辛いわけではなく、基本的には飲みやすい味つけのスープです。
他にインドでよく食べるのが、野菜料理のサブジ。
サブジは野菜を煮て炒めた料理で、味つけはターメリックパウダーやガラムマサラを使用します。
簡単に作れるため、自炊するのにおすすめです。
交通手段
インドでは三輪タクシーのオートリキシャを使って移動することが主です。
近年ではUberやOlaなどの配車アプリがリリースされており、スマホでタクシーを呼んで移動することもあります。
ムンバイやデリーなどの都市部に行けば、列車で移動することもできます。
まとめ:インドでの海外就職を実現させよう!
インドでの海外就職について解説しました。
インドへの海外就職を果たす場合、転職エージェントやビザの取得について調べておくことが必要です。
インドでの海外就職に向けて就職活動にトライしてみましょう。