「ケアマネージャーを辞めたい」と思ったときに、すぐに退職するのはおすすめしません。
本記事では退職前に実践するとよい4つの方法を紹介します。
4つの方法を試したうえで仕事を辞めたい方におすすめの転職先も解説します。
すぐに行動に移せる内容なので、今の職場になんとなく不満のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事のもくじ
ケアマネージャーを辞めたいと思う5つの理由
ケアマネージャーを辞めたいと思う5つの理由を紹介します。
ケアマネージャーを辞めたいと考えている方は、自身が当てはまっているか確認してみてください。
職場や利用者との人間関係の悩み
ケアマネージャーが辞めたくなる理由で最も多いのが人間関係の悩みです。
ケアマネージャーは医師や看護師、リハビリ職など多くの業種と関わるので、人間関係のトラブルが起きることも少なくありません。
仕事の進め方や介護に関する考え方でぶつかることがあるでしょう。
また、ケアマネジャーはケアプランのヒアリングで利用者やその家族と関わる機会が多い仕事です。
そのためときどき利用者さんの家族から苦情や文句を言われることがあります。
職場や周りの人間関係が悪くなることで、辞めたいと思う方もいます。
介護職との兼務がつらい
ケアマネージャーは、職員の人手不足により介護現場と兼務している場合も少なくありません。
現場が忙しい時間帯に食事介助に入ったり、人手が少ない施設では夜勤をしたりする職場があります。
またケアマネージャーのなかには、腰や膝に痛みがあり現場を離れている方もいます。
ケアマネージャーの資格を取得したにも関わらず、職場の都合で再び現場の仕事をしてしまい痛みが悪化するケースも多いです。
そのため介護職との兼務に疲れて辞めたくなってしまいます。
仕事量が多い
ケアマネージャーの仕事量が多くて退職したくなる方もいます。
ケアマネージャーは、アセスメントシートやケアプランの作成などの書類業務がメインの仕事です。
また定期的にサービス担当者会議を開催するので、メンバーを召集したり資料を作ったりと準備をします。
さらに1か月に1度、利用者負担分を除いたサービス利用料である介護給付費を国民健康保険団体連合会に請求する管理給付業務をおこなわなくてはいけません。
そのため業務量が多く、ケアマネージャーの仕事が嫌になってしまう方がいます。
責任感に耐えられない
ケアマネージャーとしての責任に耐えられなくなってしまい、辞めたくなる方がいます。
ケアプランの質によって利用者さんの生活は左右されます。
利用者さんやその家族の意向に沿った支援ができなければ、理想的な生活を届けられません。
また介護給付管理業務でミスをすれば監査に引っかかる可能性があり、事業所の存続にも影響するでしょう。
ケアマネージャーには常に責任感が付きまとうので、つい頑張りすぎてしまう方こそ辞めたくなってしまいます。
業務に対しての給料が安い
ケアマネージャーの仕事は書類作成や会議の準備など業務量が多いにも関わらず、給料が安いと思っている方が多いようです。
厚生労働省の『令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果』では、ケアマネージャーの給料は35万円です。
現場で働く介護職は32万円なので、ケアマネージャーの給料は高いといえます。
しかし現場の介護職には「介護職員処遇改善交付金」と呼ばれる制度があるため、ケアマネージャーより給料が高くなる場合があります。
処遇改善交付金は経験年数や施設の方針によっても変更されるので、ベテラン介護職はケアマネージャーよりも高い給料です。
忙しさや責任の重さの割には介護職より給料が低いことにやる気を失い、仕事を辞めたくなるでしょう。
ケアマネージャーを辞める前にできる4つの行動
ケアマネージャーを辞める前にできることは以下のとおりです。
仕事を辞めたい方は、どれか一度試してみてください。
信頼できる人に相談する
ケアマネージャーの仕事を辞めたくなったら、信頼できる人に相談してみましょう。
上司や同僚だけではなく、施設外の知り合いにも意見を求めると意外な答えが返ってきて気づきが得られます。
自身の悩みに対してアドバイスをもらったら、実践してみるのがおすすめです。
アドバイスに取り組んでみて悩みが解消されるようであれば、退職を止められます。
「仕事を辞めたい」と感じたら、まずは信頼できる人に相談してみてください。
業務改善を訴える
ケアマネージャーの仕事を辞める前に、管理職や上司に現場の問題点を訴えてみてください。
書類業務が大変なのであれば、業務改善ツールの導入や介護業務との兼務時間を短くしてほしいと伝えてみましょう。
系列の施設があれば異動を申し出るのも1つの手段です。
職場が動いてくれたら退職することを考え直せますし、特に動きがないなら転職を考える判断基準になります。
自身でもスキルアップや業務のやり方を見直すなどの取り組みをしつつ、現場に業務改善を訴えてみてください。
休職する
心身に不調を感じていたら冷静に判断ができなくなっている場合があるので、適切な療養期間を設けましょう。
夜眠れなかったりイライラしたりなどの症状が現れたら、しかるべき医療機関を受診し診断書を提出すれば休職できます。
診断書が受理されれば傷病手当金を受け取れるので、安心して生活を続けられます。
傷病手当金は、健康保険被保険者証(健康保険証)に記載されている管轄の協会けんぽ支部で受け取りが可能です。
他の施設の見学や面接に行く
退職の意思が強い方は、見学や面接をして自分に合う職場を探しておきましょう。
勢いで転職してとりあえず面接を受けた事業所に入社してしまうと、早期離職につながるからです。
見学や面接をすれば、利用者さんや職員の様子がわかります。
気になることは直接質問ができるので、インターネットにはないリアルな情報にも触れられます。
連絡をすれば快く受け入れてくれる事業所がほとんどなので、ぜひ見学や面接をしてみてください。
ケアマネージャーを辞めるときの判断基準
ケアマネージャーを辞めるときの判断基準は以下のとおりです。
2つ以上当てはまる場合は、ケアマネージャーを辞めるべきです。
心身ともに疲弊している
心身ともに疲弊している場合は、すぐにケアマネージャーを辞めるべきです。
身体を壊してしまうと、社会復帰をするまでに時間がかかってしまうからです。
職場に行こうとすると吐き気がしたり体調が悪くなったりするなら、今すぐ退職するのをおすすめします。
夜眠れなくなっている方も注意が必要です。
すでに体調を崩している可能性があるので、まずは治療に専念しましょう。
職場が対応してくれない
業務改善を訴えても変化が見られない場合は退職するタイミングです。
業務改善ツールを導入してくれなかったり異動を受け入れてもらえなかったりする施設は、現場に耳を傾ける風土がありません。
今後また業務改善を訴えても、よい結果が得られない可能性があります。
体調を崩す前に上司に退職の旨を伝えましょう。
実現したい未来像とマッチしていない
自分の実現したい未来像が、ケアマネージャーを続けながらでも達成できるか考えてみてください。
たとえば別業種へチャレンジしたい、他の介護資格を取得したいといった目標があるでしょう。
その目標がケアマネージャーを続けていても自分の実現したいキャリアにつながらない場合は退職するべきです。
仕事が忙しい方は休日にゆっくり考える時間を作り、今後の目標を立てる時間を設けてみるのをおすすめします。
「やりたいことが見つからない」と考えている方は、プログラミングやWebデザインなどのITスキルを身につけてみてください。
テクノロジーの進歩が早い現代においてIT人材の需要は高く、これから先も求められていきます。
プログラミングのようなITスキルを身につけておけば、年収1,000万円以上も夢ではありません。
転職先に困ることもないので、「何をやってみたいかよくわからない」と考えている方にITスキルはおすすめです。
プログラミングについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
ケアマネージャーを辞めたあとのおすすめの転職先
ケアマネージャーを辞めたあとのおすすめの転職先を4つ紹介します。
ケアマネージャーから転職したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護職
介護の仕事が好きな方は、現場の仕事に戻るのも1つの手段です。
書類業務は介護記録のみになるので、事務仕事からはほぼ離れられます。
またケアマネージャーを経験していると、多角的な視点で業務に取り組めるのがメリットです。
家族や現場の意見を聞きながら仕事ができるので、現場リーダーや後輩の指導係を担当できます。
ただし排泄介助や入浴介助など身体的に負担がかかる業務が増えるので、腰や膝に痛みのある方は現場と相談しながら仕事を調整していきましょう。
生活相談員
ケアマネージャーを辞めたい方は、生活相談員になるのもおすすめです。
生活相談員は介護に関する相談業務や、施設見学の案内を担当する仕事です。
また利用者や家族の声を聞き、現場に反映する橋渡し役にもなります。
ケアマネージャーの業務に近い部分があるので、転職後も仕事に馴染みやすいでしょう。
給与面でもケアマネージャーと生活相談員は大きく変わらないので、生活水準も落とさずに転職できます。
介護用品の営業
別業界に転職したい方は、介護用品の営業がおすすめです。
ケアマネージャーは利用者さんの状態によって介護用品を提案するので、現場で培った知識や知見が活かせるでしょう。
顧客の見つけ方もルート営業といって決まった事業所を回ることが多く、飛び込み営業をする企業は少ないです。
コミュニケーションを取ることが好きな方は、介護用品の営業も検討してみてください。
待遇のよい職場
ケアマネージャーの仕事を続けたい方は、待遇のよい職場を探すのも1つの選択肢です。
教育環境が整っていたり収入のよい職場に転職すれば、生活の質を上げられます。
待遇のよい職場を見つけるには、転職エージェントを利用してみてください。
介護に特化した転職エージェントを利用すれば高待遇・好条件の求人が豊富なので、あなたの希望する事業所が見つかります。
ケアマネージャーの仕事を続けたい方は、待遇のよい職場を検討しましょう。
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まとめ:ケアマネージャーを辞めるときは時期を見て計画的に辞めましょう
ケアマネージャーを辞めたい理由やおすすめの転職先を紹介してきました。
ケアマネージャーを辞めるときは自身の体調や状況に合わせて退職時期を決めていきましょう。
また退職前にできることを試してみたり、自身にも見直せる部分がないか考えてみたりしたうえで最終的な判断をしてみてください。
事前準備をしておけば失敗しない転職先を選べるので、今よりもよい職場に就けます。