HTML言語はWebサイト構築を志す人であれば必須の言語です。
しかしながら、いざHTMLの勉強を始めるぞ!と勇んだものの、そもそもどうやって勉強を始めていいかわからないという人も多いものです。
せっかくモチベーションが高まったのにも関わらず、勉強の仕方で右往左往しているうちにモチベーションが低下してしまい、3日坊主に終わってしまうのはもったいないことです。
今回はそんな HTML初学者に向けて、確実に学習を進めていくための勉強方法についてご紹介していきます。
記事のもくじ
効果的にHTMLの勉強法を実践する前に押さえておきたいこと
まず知っておきたいのは、HTMLは非常に需要が大きい言語であるという点です。
Webページ作りに不可欠のプログラミング言語
何か新しくサービスを始めたい、インターネットで商売を始めたいと考える人は、ホームページやオンラインショップを立ち上げる必要があります。
近年はあらゆる業界で自社サイトの立ち上げやショップのEC化が進んでおり、Webデザイナーやプログラマーの仕事は増加傾向にあります。
このような新規インターネット参入者に欠かせないのがHTMLの力で、これがなければネット上で存在感を出したりビジネスを展開していくことが非常に難しくなってしまうのです。
HTMLでできること
HTMLを学習することで、新たにインターネットで事業を展開していきたいという人に、様々な提案を提供することができるようになります。
メインとなるのはやはりWebページ作成です。どんなデザインのWebページを作るにせよ、その根幹となるのはHTMLによるコーディングであるため、多くの企業から必要とされるでしょう。
すでにWebページはあるという企業にとっても、HTMLは必要です。
例えばHTMLメールなどは良い例で、顧客にリッチなセールスレターを届けたい場合、自由度が高くテキストでは実現できないようなデザインのメールを送付することができるようになります。
メールマガジンなど、BtoC企業がクライアントに送付するメールは、テキストよりもさらに目立った宣伝効果があげられるものでなければ読まれません。
ここでも、HTMLは正確かつ多彩な情報を届けるために活躍してくれます。
あるいはWebアプリケーションの開発にも、HTMLは重宝します。ホームページだけでなくアプリケーションをWebで提供したいという企業やサービスは多く、HTMLはここでも活躍します。
HTMLで何ができるのかを知っておくことで、より学習のモチベーションを高め、将来のビジョンを描いていくことが可能になります。
HTMLの勉強に効果的なプロセス
次にHTMLの勉強に効果的なプロセスを見ていきましょう。
作業環境を整える
まず必要なのは、HTMLを学習するための作業環境を整えることです。
幸いにもHTMLはプログラミング言語と呼ばれるものの中でも比較的習得難易度の低い言語で、かつ作業環境も簡素で済むのが特徴です。
そのためWordやメモ帳など、テキストが入力できるソフトがPCにインストールされていればすでに環境は整っていると言えますが、せっかくなのでもう少しプログラマーらしいソフトを入れておくと良いでしょう。
最近ではHTMLエディタと呼ばれる、HTMLのコーディングに最適なテキストエディタも様々なものが提供されており、作業効率を飛躍的に高めることができます。
無料で高品質なエディタも揃っているため、一度調べてみると良いでしょう。
StyleNote5などは、無料テキストエディタの代表例です。
自分の作りたいWebページの設計図を描く
次に自分が作りたいと考えるWebページの設計図を書いてみましょう。
ここでは便宜上Webページとしていますが、もちろんWebアプリなどでも構いません。
始めてWebページを作るという場合は、そこまで細かく設計を練り込む必要はありません。
そのサイトに掲載したいものや欲しい機能、どの辺りにメニューを置いて、訪問者の人に何をみてもらいたいのかなど、大体のビジョンを明確にしておきましょう。
もちろんディテールのイメージがはっきりしているのであれば詰められるだけ詰め込んでも良いのですが、無理に詰め込むことはあまりオススメしません。
なぜなら、無理に詰め込むと自分のキャパシティを超えた工程を、全てこなすモチベーションとスキルが必要になってくるため、完成まで体力が持たない可能性もあるためです。
自分のやりたいことだけをほどよく詰めたWebページなら、適度なモチベーションで継続的に取り組むこともできます。
また、自分が最低限必要だと思う機能を盛り込んだサイトの完成形が、どのようなものになるのかを自分の目で確かめてみることも経験として大切です。
そのアウトプットから、「この機能はあってよかったな」「ここのデザインはもっときめ細かくやらないとな」という感想戦を有意義に行うことができるためです。
そのため、まずは自分のスキルレベルでギリギリできそうな設計図を、あらかじめ描いておくことが重要になります。
インプットとアウトプットを繰り返す
1つのWebページを構築するだけでも、コーディングの際は様々な障壁にぶつかってしまうことになります。
意図しないエラーが多発したり、想像していたように動作しないなど、始めてWebページを作るという人は特にそのような壁が高く立ちはだかるようになります。
なんども学習書やハウツーサイトのリファレンスを確認しながらの作業を繰り返すことになると思いますが、このトライアンドエラーの繰り返しがプログラミングのスキル向上に、非常に役立つのです。
さらに言うと、新しいスキルを学んだら、すぐに実戦に応用していく姿勢も重要になります。
インプットとアウトプットの反復を何度も繰り返すことが、上達への一番の近道となるでしょう。
HTMLの効果的な勉強法
HTMLの勉強に効果的な学習方法はいくつもあるため、興味のあるものから少しづつ試していくのが良いでしょう。
自分でWebページを作ってみる
前述の通り、HTMLのスキル向上にもっとも役立つのが自分でWebページを作ってみることです。
どれだけ知識を拡充させても、実際に手を動かす力がなければ実践的とは言えず、仕事にも繋がってこないため、オリジナルのWebサイトを作れるようにしましょう。
いわゆるポートフォリオと呼ばれるものですが、常に自分だけのWebサイトを進化させていくことで、最新のスキルレベルをクライアントに提示することもできます。
案件を取ったことがない場合、まずは自分のWebサイトのボリュームを豊かにしていくことができるよう、努めてみると良いでしょう。
好きなWebサイトを参考にする
自分の好きなWebサイトを色々と探してみるのもオススメです。
Webデザインにも様々なものがありますが、その時々のトレンド性はもちろんのこと、デザイナーの個性やクオリティの違いでWebサイトの雰囲気は大きく変わるものです。
自分で気になるWebデザインやWebサイトを色々とさがして、これは真似したい!と思えるようなものを見つけることができれば、学習モチベーションが高まるだけでなく、自分の作品にも新しいアイデアを持ち込むことができます。
フリーランス向けの案件などに応募してみる
ある程度のスキルが身につけば、一度フリーランス向けの案件などに応募してみるのがオススメです。
やはり趣味でやるのとお金をもらってやるのでは緊張感が違いますし、実際趣味レベルの技術でも報酬をもらえる案件はいくつもあります。
趣味レベルとは言っても、素人目線からすれば立派なデザイナーの手がける作品です。
その点では自信を持って、毅然とした態度で案件をもらいにいくのが良いでしょう。
なかなか実績がなければ採用してくれるケースも少ないかもしれませんが、それでも案件を取り、クライアントに満足してもらうことができれば、その日から立派なWebデザイナーとして活躍していくことができるでしょう。
学習教材などで知識の拡充を
初心者から上級者まで、いつになっても学べることに限りはありませんが、そんな時に役立つのが学習書や上級者向けの講習です。
学習書を読むのは初心者だけと思われがちですが、実戦レベルで活躍している人たちも、コードに関する全ての情報を頭の中に入れているわけではないので、適宜参考書などを確認しながら進捗を生んでいます。
一級のプロフェッショナルでも知らない小技やテクニックも無数に存在するため、初心者が教材を利用しない手はありません。
手元に置いておくようのリファレンス書はもちろんのこと、スキルがままならないうちはオンライン学習サイトや、講習会に顔を出してみるのも良いでしょう。
HTMLと一緒に勉強しておきたい言語
HTMLはWebサイトの根幹となる言語ですが、必ずしもこれ1つで全てのコーディングが賄えるわけではありません。
実際には他の言語も習得することで、様々なデザインのWebサイトを構築することができるようになるのですが、いくつかポピュラーなものもご紹介しておきます。
CSSは欠かせないプログラミング言語
CSSはスタイルシートとも呼ばれる言語で、Webサイトのビジュアル、つまり見栄えに大きな影響を与えてくれる言語の1つです。
HTMLだけではテキストと画像をただ貼り付けただけの簡素なWebページとなってしまい、どうしても素人が作った感覚を拭い去ることができません。
しかしCSSをHTMLに組み込むことによって、文字通りプロフェッショナルが作ったかのようなリッチなデザインをWebページにもたらすことができるのです。
HTMLは、基本的に文章の構造を設計するための言語であるため、見た目にこだわることはできません。
CSSをしっかりと学習することにより、Webサイトのデザインの可能性は無限大に広がっていきます。
綺麗なサイトを作りたいと考えてHTMLの学習を始めた人は、同時並行でCSSの学習を進めていくこともお勧めします。
Javascriptもあれば便利
Javascriptも、Webページ開発の現場では積極的に採用されている言語の一種です。
Javascriptの特徴は、Webサイトをさらに動きのあるものにしていくことができる点です。
例えば、CSSとHTMLを使えば設計がしっかりしていて、なおかつ見た目も美麗なWebサイトを構築することができるものの、躍動感のある演出を施すことはできません。
しかしJavascriptを採用することで、写真のスライドショーをサイトに組み込んだり、クリック動作で指定の場所まで移動するなど、実にWebサイトらしい動きをもたらすことができるようになるのです。
HTMLとCSSではただの紙媒体と変わりはありませんがJavascriptはそこに魔法をかけたような動的な機能をもたらすことができるため、覚えておいて決して損はありません。
そして、HTML・CSS・Javascriptとそれぞれの言語は、他のプログラム言語に比べて比較的易しいと言われており、初学者も学びやすいのが特徴です。
可能であれば、これら3つを並列して学ぶことができるとさらなるスキルアップが見込めるでしょう。
まとめ:効果的な勉強法を実践してHTMLを身につけよう!
HTMLはWebページ開発には欠かせない言語であるだけでなく、Webアプリなどでも利用されるなど、汎用性の高い言語です。
しかしその汎用性とは裏腹に、プログラミング言語としては非常に学びやすく、CSSやJavascriptとともに学習を進めることで、より複雑でプロフェッショナルな作品を作り出していくこともできます。
HTMLを学習するなら、まずは自分でサイト作りを繰り返しながらスキルを高めつつ、周辺の言語も学び、案件獲得に向けて動いていくことが効果的な勉強法と言えるでしょう。