プログラミングを学ぶ上で、まず初学者が手に取るのは勉強用の教材です。 プログラミング学習とはいえ、いきなり何もないところからコードを書いたりすることは難しいものです。
そのため自分の実力にあった教材を買い、その一冊を極めることは大きなスキルアップにつながります。
今回はそんなHTML&CSS初心者、入門者に向けて、おすすめしたい勉強用の本とその選び方をご紹介していきます。
記事のもくじ
- 初心者がHTML&CSSを勉強する上で必要なこと
- 初心者のHTML&CSS勉強において本に求めること
- HTML&CSS初心者に最適な勉強本の選び方
- HTML&CSS初心者におすすめの勉強本11選
- 初心者からちゃんとしたプロになる Webデザイン基礎入門〈HTML、CSS、レスポンシブ〉
- HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本
- これからWebをはじめる人のHTML&CSS、JavaScriptのきほんのきほん
- 作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書
- いちばんよくわかるHTML5&CSS3デザインきちんと入門
- 世界一わかりやすい HTML5&CSS3コーディングとサイト制作の教科書
- スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版
- イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
- 1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
- ゲームを作りながら楽しく学べるHTML5+CSS+JavaScriptプログラミング[改訂版]
- なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉
- まとめ:HTML&CSS初心者は本+手を動かして勉強しよう!
初心者がHTML&CSSを勉強する上で必要なこと
まずは、HTMLとCSSを学ぶ上で覚えておきたいポイントを押さえておきましょう。
自力でWebサイトを構築するモチベーション
HTMLとCSSは様々なことができる言語の一種ですが、最もポピュラーなのはやはりWebサイトの構築です。
Webサイトを自分で作りたくてHTMLとCSSの勉強を始めたという人も多いかと思いますが、色々と調べていくと、覚えることの多さに辟易してしまい、いざWebサイトを自分で作るとなったタイミングでモチベーションが削がれてしまっているということも少なくありません。
そのため、まずは自分で作ってみたいWebサイトをなんとなくでいいので考えたり、設計図を軽く作って見るなどして、オリジナルの作品を作るモチベーションを高められるよう意識しておくことが大切です。
学習の進捗は、その意欲によって大きく左右します。 良いものが作れるよう、積極性を失わないようにメンタルを整えましょう。
簡単なWebサイトならネットの知識で作れる
また、簡単なWebサイトであれば勉強本を使わずとも、ネットに落ちている知識やテクニックを拾い集めるだけで、誰でも構築することができます。
ただ作るだけであれば今からでも作れてしまうので、とりあえず作ってみるというフットワークの軽さも大切にしていきましょう。
初心者のHTML&CSS勉強において本に求めること
インターネットの知識だけでWebサイトは作れるとはいえ、どうしてもそれだけでは物足りないという側面も徐々に現れてくるものです。
そんな時に活用したいのが勉強本ですが、HTML、CSSの勉強本も上手く使う事で最大限にそのポテンシャルを発揮することができます。
知識の復習に使える
1つ目は知識の復習です。
一度覚えたことというのは中々自分の頭の中に定着させることは難しく、ましてや全てのコードを頭の中に叩き込むなどというのは不可能に近い事でもあります。
初心者のうちは特になれないことも多く、1つ新しいことを覚えたら2つ古い記憶が失われてしまうということも珍しくありません。
そんな時に、PCの横に一冊いつでも参考にできるテキストブックがあれば、「あの機能はどのコードでできるんだったかな」と調べて実装することが可能になります。
チュートリアル系のWebサイトにも似たようなテクニックが掲載されていることもよくありますが、やはり本という形で体系的にまとまっている方が、人間の記憶としては定着しやすく、探す際にもストレスになりにくいのです。
初心者のうちは、少しでも多く実戦経験を積むことが大切になりますから、分からないこと、忘れてしまったことが出てくるたびにチュートリアルサイトを探すというのは、集中力を書いてしまう原因にもなるため、出来るだけ避けたいものです。
そのためにも、基本的な知識やテクニックをまとめた勉強本を一冊手元に置いておくことは、初級者から上級者まで大切になってきます。
知らない知識のリファレンス
もう1つは、自分の知らなかった知識を拡充する上で勉強本は大切になります。
インターネットでWebサイト作りは学べるとはいえ、やはり有料の勉強本に書かれているテクニックなどは早々ネットで手に入れるということは難しいものですし、何より紙に書かれているものの方が、たとえ同じ話であったとしても見やすく、話もわかりやすいということが多いです。
紙に落とし込まれている以上、一度編集の人などのチェックが入っていることもあり、その分情報としての質も高いのが、勉強本の強みです。
ある程度スキルを身につけたら、こういった少し発展型の情報が記されたテキストを参考にして見るのも良いでしょう。
そのため、段階的に勉強本を購入することも大切です。
はじめの一冊は初心者に優しい勉強本を購入し、次の一冊は実践的なテクニックに焦点を当てた一冊を購入するのがおすすめです。
逆に、一度に何冊もテキストを購入したり、初心者向けのテキストを何冊も読み比べたりするのはおすすめしません。
なぜなら、初学者向けのテキストはたいていの場合書かれているないようにそこまで大差はなく、それよりもむしろ実際に手を動かし、実践力を伸ばしていく方がスキルアップには重要だからです。
本は最低限必要なもののみ購入し、どうしても必要になってきたら1ランク上の一冊を購入するようにしましょう。
HTML&CSS初心者に最適な勉強本の選び方
続いては、自分にぴったりの学習本を選ぶためのポイントです。
まずは自分で作ってから考える
1つ目のポイントは、先ほどもご紹介した通りWebサイトを自分で作ってみることが良い本を選ぶために重要なプロセスとなります。
簡単なWebサイトであれば本当にネットの知識だけで作ってしまうことができるため、ただWebサイトを構築するだけであれば本を読む必要はありません。
そこで、一度手ぶらで作ってみることで、何が自分はできて、何ができないのかを判断することが必要になります。
ネットにある知識やテクニックだけで満足のいくものが構築できると感じれば、その時点で学習教材などを購入する必要はありませんし、どんどんと手を動かしてくことが重要になるでしょう。
肝心なのは、どこで自分は手が止まってしまうかということを理解することです。
どういった機能を搭載しようとした時に手が動かなくなってしまうのかをしっかりと理解することができれば、本当に今の自分に必要な一冊を選びぬくことができるでしょう。
実は質の高い勉強本を本当に必要としているのは、ある程度スキルのある人であるということも忘れてはいけません。
プログラミング関連の本を読むのも有効
プログラミング学習で有効なのはモチベーションの維持ですが、ただプログラミングの勉強をしているだけではモチベーションを高め続けることは難しいものです。
時には「なぜプログラミングを勉強しなければならないのか?」「HTMLを学べばどんなことができるのか」という疑問に答えてくれる教養書にも目を通して見ることで、学習意欲をキープしたり、失われていたやる気が復活することもあります。
どういう知識を拡充したいかを考える
自分の分からない部分をしっかりと埋めてくれる勉強本も大切ですが、自分がやりたいことを叶えさせてくれる勉強本も大切です。
Webサイト作りになると、どんどんと自分のやってみたいことが頭に浮かんだり、普段他のWebサイトを眺めていてもそう思うことは生まれてくるでしょう。
例えばトップページを紙一枚の静的なものではなく、スライドするたびに写真が入れ替わるなど、何らかのアクションが生まれるような、動的でみていて楽しいものを作りたいとします。
こういった動きのあるWebサイト作りはいくつもの言語を組み合わせて作り出すのですが、ここまでくるとネットの情報だけでは少し構築が難しくなってきてしまいます。
そこで初めて上級者向けの知識が体系的にまとまった勉強本などに手を出すことで、「ああなるほど」としっかり理解しながら読むことができます。
自分が求めていないのにも関わらず、上級者向けの知識を理解しようとしても、中々体に定着させることは難しいものです。
そのため、常に自分はどんなことをHTML、CSSを使ってやりたいのかを考えながらWebサイト作りに取り組むことで、思いもしなかったくらいにスキルレベルを向上させていくことができるでしょう。
HTML&CSS初心者におすすめの勉強本11選
初心者からちゃんとしたプロになる Webデザイン基礎入門〈HTML、CSS、レスポンシブ〉
1日30分の勉強から始めることを提案する、忙しい社会人にも嬉しい初学者向けのテキストです。
プロフェッショナルとなるためのプロセスを意識しているため、趣味以上の実力を身につけたいと考えている人にも薦められる一冊です。
HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本
Webサイト制作の基礎といえばHTMLとCSSですが、これらをしっかりと活用できるようになるための一冊です。
単なる知識としてのコーディングではなく、Webデザイナーを目指すことを前提としているのがポイントとなっています。
これからWebをはじめる人のHTML&CSS、JavaScriptのきほんのきほん
Webエンジニアを目指す人なら、とにかく抑えておきたい基礎を詰め込んだテキストです。
内容としてはWebサイト制作に基礎を置いたものになっているので、初心者でもわかりやすいガイドになっています。
作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書
その名の通り、実際に手を動かしながら学ぶことを前提とした一冊です。
知識ではなく、実践力を身につけたいと考える場合は買っておいて損はないでしょう。
いちばんよくわかるHTML5&CSS3デザインきちんと入門
今日のWebデザインらしく、PCではなくスマホ向けのWebデザインを上達するにはというところにフォーカスを当てた一冊です。
いわゆるレスポンシブデザインにも目を向けたものとなっているので、今時のデザイン事情を理解したい人にも薦められる一冊です。
世界一わかりやすい HTML5&CSS3コーディングとサイト制作の教科書
Webサイトの制作に注目していることはもちろん、その後の管理の方法までまとめてくれているテキストです。
Webデザインを極めたいというよりも、自分でWebサイトを作って運営することに魅力を感じる人にすすめられる一冊です。
スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版
4万人が学んだ!が売り文句の、実績のある一冊です。
最新のHTMLに対応し、レスポンシブデザインにも2版から対応しているので、トレンドにも敏感にキャッチアップできる技術が身につきます。
イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
初心者には嬉しい、イラスト図解が方法なテキストです。
どのコードがどんな結果をもたらすのかということをイラストで理解できるため、うまくいっているのかが判別できないという人にはありがたいですね。
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
知識ゼロから体系的に学べるという一冊ですが、初心者向けの知識だけでなく、プロの現場でも使えるテクニックなども同時に掲載してくれているということで、この本さえあれば基礎的な力を身につけられるのが強みとなっています。
ゲームを作りながら楽しく学べるHTML5+CSS+JavaScriptプログラミング[改訂版]
その名の通り、ゲームを作ることでHTMLを学べるという教材です。
プログラミングの上達は楽しむことが一番ですが、自分で何か動くものを作ることができればその感動もひとしおです。
なかなか1つの作品を作り抜くことがでいないという人には試してほしい一冊です。
なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉
こちらはハウツー本というよりもデザイン集の一冊ですが、なかなか自分の作りたいものが分からないという人は、読んでおくとインスピレーションを得られるかもしれません。
プロのデザイナーが心がけているポイントを、事例とともに解説してくれているため、自分のやりたいデザインがここから見つかることもあるでしょう。
まとめ:HTML&CSS初心者は本+手を動かして勉強しよう!
HTML・CSSを使ってやりたいことは人それぞれですが、共通して大切になるのはモチベーションを高めて、手を動かしながら学んでいくという姿勢です。
頭で覚えるのではなく、手を使って体になじませることによって知識も技術も身についていき、自分に必要な情報も見える化していきます。
自分にぴったりの勉強本は、自らWebサイトを作ることによって見つけることができるでしょう。