こんにちは。現役フリーランスのあこう(赤穂 浩司)です。
フリーランスって憧れる人が多いけど、実際のところどうなの?
と気になりませんか?
結論、フリーランスになってもやっていくのが厳しくて、サラリーマンに戻ってしまう人も多くいます。
もしあなたがフリーランスや個人事業主を目指したいのなら、フリーランスの「デメリット」もしっかりと伝えておくべきだと考えています。
なぜなら、フリーランスはサラリーマンとは大きく違った生活や働き方になることが多いからです。
そのギャップを埋められずに、フリーランスとして失敗してしまう人も年々増えています。
そこで、『フリーランスをやめておいた方が良い理由』を伝えておくことで、自身がフリーランスに向いているかどうかの判断の材料になればと思います。
この記事を読み終えるときには、あなたが乗り越えなければならないフリーランスの大変な部分がわかるでしょう。
それでは本文をどうぞ!
記事のもくじ
フリーランスはやめとけ?デメリット7つ
最近、フリーランスという働き方が注目されていますが、結論から言うと良いことばかりではありません。
ここでは、フリーランになる際のデメリットを7つ紹介します。
しかしデメリットと言っても、これは捉え方の問題です!
この7つをしっかり理解した上でも、フリーランスになることをメリットに感じることができれば、フリーランスとしての道を歩めるかもしれません。
【フリーランスのデメリット】
- 収入が安定しない
- 気持ちの面での不安が多い
- 確定申告を自分でしなければならない
- 社会保障がない
- 社会的信用が低い
- サラリーマンに比べ、作業の範囲が広い
- 自己管理が難しい
それでは、1つずつ詳しく説明します。
収入が安定しない
フリーランスになるデメリットととして『収入が安定しない』というのがまず考えられます。
会社に勤めている人は、基本的に『固定給』という安定した収入がありますよね。
会社が倒産したり、あなたが退職をしない限りは、毎月一定の給料をもらうことができます。
しかしフリーランスは、こういった安定した収入を得られる人は少ないのが現状です。
自分自身が働いた時間、上げた成果、価値に値する報酬がもらえるパターンがほとんど。
となると、やはり仕事がなかなか取れないフリーランスの人も存在し、安定した収入が得られない場合も多く見受けられます。
サラリーマンより稼いでいるフリーランスの人もたくさん存在しますが、やはり生活面ではサラリーマンよりも不安定な一面はありますね。
また病気や怪我、身内の介護などで仕事を受注できなくなってしまうと、収入がストップする可能性もあります。
特にフリーランスになったばかりの頃や自分のスキルに自信がない人は安定した収入を得るのは難しく、多くの人が挫折してしまう要因のひとつになっています。
気持ちの面での不安が多い
フリーランスは気持ちの面で不安を感じてしまう人は多いのではないでしょうか。
主に、フリーランスとして以下のような不安が考えられます。
- 収入面の不安
- 将来の人生設計
- 継続的に安定した仕事が取れるかどうかの不安
- 健康に対する不安
- 自分の技術に対する不安(仕事の速さと質)
こういったところが考えられます。
反面、サラリーマンはこういった面では手厚く保障されていることが多いですよね。
まだフリーランスの働き方に慣れていない人や、仕事が安定的に取れない人は精神的にも安定しないのではないでしょうか。
確定申告を自身で行わなければならない
基本的には、フリーランスは確定申告を自身で行う必要があります。
サラリーマンとは違い個人事業のフリーランスになると、一定の収入を超えた場合は自身で確定申告をするか、税理士に任せる必要が出てきます。
ちなみに、1年間の事業所得が38万円を超えた場合に、2月中旬〜3月中旬の期間内に税務署に確定申告を行うことになります。
そのため、フリーランスとして働いてる人であれば、ほとんどの人が確定申告の手続きを行う必要があります。
会社員であればこういった面倒な作業に関わることは少ないでしょう。
社会保障がない
サラリーマンに比べフリーランスは社会保障が手薄いです。
そもそも、社会保障制度とは労働者を守るためにできたものです。
労働者である正社員、契約社員、派遣社員、アルバイトなど、雇用形態に違いはあっても労働者は法に手厚く守られています。
サラリーマンであれば、健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険の4つに会社が加入しているので、万が一の時でも手厚い保障を受けられるでしょう。
サラリーマンからフリーランスになる上で知っておかなければいけない社会保障がこちらです。
- 健康保険・・・サラリーマンだと折半だったが、フリーランスの場合全額を自己負担しなければならない
- 厚生年金・・・会社を退職した場合、厚生年金から国民年金の切り替えが必要になる(老後に受け取る年金額が少なくなる)
- 介護保険、労災保険・・・フリーランスの場合、一般の保険会社への加入を検討しなければならない
- 雇用保険・・・雇用保険の代替として小規模企業共済などの加入を検討しなければならない(毎月一定額積立を行うことで、廃業時や退職時に共済金を受け取ることができる)
しかし、フリーランスは労働者には該当しないため、こういった手厚い保障が受けられなくなります。
もしあなたがサラリーマン経験があって、そこからフリーランスを目指す場合は、ぜひこういった労働者が受けられる保障面も十分に理解しておくことをおすすめします。
社会的信用が低い
フリーランスになってみると、社会的信用が低いと感じることがあります。
フリーランスとして特に社会的信用が低いと感じる場面は、主に金融関係の手続きです。
主に、以下の2つがあります。
- クレジットカードの取得
- 住宅ローンの審査
フリーランスの初期の段階ではなかなか収入も安定せず、公務員やサラリーマンのほうが圧倒的に社会的信用は高いです。
そのため、クレジットカードや住宅ローンなどは、フリーランスだと審査が厳しい結果になることも考えられます。
しかし、フリーランスになる前から銀行の信用を得ることもできるので、簡単に説明しておきますね。
- 融資や定期預金で銀行と長期取引をする
- 頭金の貯蓄
- 現在所持しているクレジットカードや携帯料金の支払いをきちんとする
ある程度のキャリアや実績がないと、社会的信用が低く金融関係での審査が厳しいこともあります。
ぜひ、フリーランスになる前に信用を積み重ねておくことをおすすめします。
サラリーマンよりも自分で行う仕事の範囲が広い
フリーランス(個人事業主)は言うてしまえば「小さな会社」です。
本来会社が様々な部署に分割して行っている業務を1人で行わなければいけません。
つまり、会社員やサラリーマンに比べて、フリーランスの仕事範囲はどうしても広くなってしまいます。
フリーランスが自身でやらなければいけない主な業務は以下の通りです。
- 仕事の受発注
- 営業
- 契約書などの書類作成
- 確定申告
- 税務処理
上記の5つのような業務をすべて自分でこなさなければなりません。
サラリーマンであればいろいろな部署や担当者がいる場合がほとんどで、ある程度役割が分かれていることが多いと思います。
フリーランスのワークスタイルでは役割分担が難しく、基本的には自分ひとりで広範囲の業務を行う必要があります。
ある程度仕事も増えてきて収入も安定してくれば、パートナーを加えて一部の業務を外注するなどの対策を考えてもいいのかもしれません。
自己管理が難しい
公務員や会社員の人よりも、フリーランスは自己管理が大変になってきます。
やはり、自由度の高い働き方になってくる反面、自己管理を怠ると様々な弊害が出る場合も。
例えば、働きすぎによる体調不良なども考えられますし、逆にのんびり作業をしてしまって納期に間に合わないなんてことも起こりえます。
企業に属しているサラリーマンだと、決まった時間、決まった場所、決まった人たちと仕事をすることがほとんど。
しかし、フリーランスはそういった部分も基本的には自由なため、外部からの強制される環境がサラリーマンに比べると圧倒的に少ないです。
自由度が高いぶんストレスフリーかもしれませんが、周りに助けてくれる人や正してくれる人も少ないため、自分で立て直す必要もでてきますよね。
以上のことから、自己管理のできない人はフリーランスはやめておいた方が良いと考えます。
やめとけと言われてもフリーランスになる5つのメリット
フリーランスになるデメリットの7つをクリアできる方は、フリーランスにぜひ挑戦してみてはどうでしょう。
なぜかというと、以下の5つのメリットがあるからです。
フリーランスになるメリット5つ
- 働く時間、場所が自由になる
- 人間関係のストレスがない
- 人脈を広げやすい
- 収入の増加
- 副業ができる
今回はフリーランスのデメリットを詳しく説明しましたが、上記のようにフリーランスにはメリットもたくさんあります。
例えば、満員電車に乗って会社に通うことなく、自分の好きな時間に好きな場所で働く姿に憧れませんか?
サラリーマンのように基本的に給料が決まっているわけでもなく、月収100万円以上稼ぐフリーランスの人もいます。
このようにメリットがたくさんあるのも、フリーランスで働く魅力かもしれませんね。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、よかったら合わせてご覧ください。
フリーランスになるのはやめとけ!理解しておくべき7つのデメリットのまとめ
それでは、この記事をもう一度振り返りますね。
フリーランスになる際の7つのデメリット
- 収入が安定しない
- 気持ちの面での不安が多い
- 確定申告を自分でしなければならない
- 社会保障がない
- 社会的信用が低い
- サラリーマンに比べ、作業の範囲が広い
- 自己管理が難しい
実際、このあたりの難しいところ、めんどくさいところを深く知ることなくフリーランスになってしまう人も多くいます。
フリーランスになる前に、しっかりと知識を身につけ、十分に注意したいところです。
ちなみに、僕自身もサラリーマンとフリーランス両方経験していますが、個人の意見としてはメリットの方がたくさんあると感じています。
最初は大変でしたが、乗り越えて慣れてくればフリーランスのメリットをたくさん感じます。
要は捉え方の問題です!
フリーランスのデメリットをクリアできるなら、ぜひ一度フリーランスに挑戦してみてください。
また、「フリーランスは収入が安定しない」ということをお伝えしましたが、手に職をつけることでその問題を解決できます。
僕もITスキルを身につけたことによって、獲得できる仕事が増えました。
なぜなら、世界は深刻なエンジニア不足でIT系の案件が山のようにあるからです。
中途半端なスキルでは厳しいですが、みなさんもITスキルを身につけてフリーランスに挑戦してみてはいかがですか。