Webデザインについて学習している方であれば「Webデザインに関する資格を取ってみたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
もしWebデザインの資格を取ってみたいのであれば、まずはウェブデザイン技能検定3級を受けてみることをおすすめします。
ただ「ウェブデザイン技能検定3級ってどんな資格?」「合格するためにどんなふうに勉強すればいいんだろう?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、ウェブデザイン技能検定3級の概要や、合格するための勉強法について解説します。
ウェブデザイン技能検定3級に興味がある方や、合格したい方はぜひ読んでみてください。
記事のもくじ
ウェブデザイン技能検定3級の概要
ウェブデザイン技能検定3級の概要は以下の通りです。
試験開催日時 | 5月、8月、11月、2月 |
試験時間 | 学科(筆記)試験:45分 実技試験:60分 |
試験範囲 | 学科(筆記)試験:
◇インターネット概論 ◇ワールドワイドウェブ(WWW)法務 ◇ウェブデザイン技術 ◇ウェブ標準 ◇ウェブビジュアルデザイン ◇ウェブインフォメーションデザイン ◇アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン ◇ウェブサイト設計・構築技術 ◇ウェブサイト運用・管理技術 ◇安全衛生・作業環境構築 実技試験: ◇ウェブサイト構築 |
受験費用 | 学科(実技)試験:5,000円 実技試験:5,000円(35歳以上の方)、3,000円(35歳未満の方) |
受験資格 | ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者 |
申し込み方法 | ・インターネット ・郵送 |
合格率 | 60〜70% |
(出典:ウェブサイト技能検定)
以下でそれぞれの情報について、詳しく解説していきます。
試験開催日時&試験時間
ウェブデザイン技能検定3級は例年だと、学科試験と実技試験共に5月、8月、11月、2月の年4回行われています。年4回もあるので、合格できなかったとしても約3ヶ月ほどで再度受験可能です。
試験時間は学科試験が45分、実技試験が60分です。
試験範囲
ウェブデザイン技能検定3級の試験範囲は以下の通りです。
- インターネット概論
- ワールドワイドウェブ(WWW)法務
- ウェブデザイン技術
- ウェブ標準
- ウェブビジュアルデザイン
- ウェブインフォメーションデザイン
- アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン
- ウェブサイト設計・構築技術
- ウェブサイト運用・管理技術
- 安全衛生・作業環境構築
- ウェブサイト構築
(出典:ウェブサイト技能検定) 具体的にはインターネット通信に関する知識、ウェブに関する知的財産権、ウェブデザインの基礎知識について問われます。
実技試験はPCを使って行われ、HTMLとCSSを用いてコーディングをする問題が出題されます。
受験費用&受験資格
3級の受験費用は学科試験が5,000円、実技試験が5,000円(35歳以上の方)または3,000円(35歳未満)です。
ウェブデザイン技能検定3級は、学科試験か実技試験のどちらかが合格していれば、次に受験する時は合格した試験を免除できます。そのため、お安く受験可能です。
受験資格は特に大きな制限を設けてはなく、”ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者“(出典:ウェブデザイン技能検定)とされています。
申し込み方法
ウェブデザイン技能検定3級の申し込み方法は、インターネットか郵送での申し込みになります。
受付期間は約2週間ですので、受付期間外に申し込みをしないように注意しましょう。
3級の合格率
ウェブデザイン技能検定3級の合格率は、60〜70%ほどで、合格率を考えるとそこまで厳しい試験ではありません。
学科試験、実技試験の合格基準はいずれも100点満点中70点以上です。
3級はITパスポートよりも簡単
ウェブデザイン技能検定3級は、ITに関する資格のITパスポートよりも取得が簡単です。
普段からWebデザインの仕事をしている方であれば、少し勉強するだけでも合格可能です。
販売されている参考書も分厚くはなく、長くとも1ヶ月もあれば出題範囲を全て勉強できます。
問題自体も難しいことを問うものではないので、あまりプレッシャーを感じることなく受験できます。
3級は短時間の勉強でも合格しやすい
3級は短時間の勉強でも合格しやすいので、予定が多い学生や社会人の方でも無理なく勉強できます。
3級の問題は難易度が低めに設定されているので、短時間でもコツコツと勉強していけば合格率はぐっと上げられます。
ウェブデザイン技能検定3級を受験するメリット
ウェブデザイン技能検定3級を受けることには、主に3つのメリットがあります。
- 学習内容を実務に活かせる
- 信用度がアップする
- 2級以上も受験可能になる
それぞれについて解説します。
学習内容を実務に活かせる
ウェブデザイン技能検定3級で出題される問題は、実務に活かせるものばかりです。
例えば実技試験では、HTMLとCSSのコーディング問題が出されます。実技試験を解けるほど学習を進めれば、webデザインの仕事やブログ運営でも学習したことを活用できるようになります。
「webデザインの仕事を始めたいけど、何から勉強すればいいかわからない…」という方は、ウェブデザイン技能検定3級の学習をするのもおすすめです。
信用度がアップする
新卒でwebデザインの会社に就職したいと考えている方であれば、就活の際に会社からの信用がアップする可能性があります。
webに関して一定水準の知識やスキルを持ち合わせていることの証明になるので、採用する際にプラスに働きます。
もちろん、資格を持っているだけでなく実際にwebデザインができることに越したことはないので、3級に合格したらwebデザインのスキルも磨いていきましょう。
2級以上も受験可能になる
ウェブデザイン技能検定3級を取得すれば、次は2級を受験できるようになります。
上の級ほど、転職やデザイン案件の受注の際に評価されやすくなるので、なるべくなら上の級も取得しておきたいところです。
特に1級は出題内容が難しいだけでなく、最大で7年以上の実務経験が受験資格として求められるので、1級を取得すれば信用度はかなり高めです。
「なるべく自分のアピールポイントを増やしたい!」とお考えの方は、1級合格を見据えて、まずは3級を受験するのもおすすめします。
ウェブデザイン技能検定3級に合格するための勉強法
ウェブデザイン技能検定3級に合格するためには、特別難しいことをする必要はありません。
勉強をする際は、以下の2点だけを注意すれば問題ありません。
- 過去問は必ず解く
- デザインよりもwebの基礎知識をマスターする
それぞれの点について解説していきます。
過去問は必ず解く
ウェブデザイン技能検定3級では、過去問の類似問題が多く出題されます。そのため本番までに過去問を何度も解いておけば、大抵の問題は解けるようになります。
おすすめの解き方は、本番の試験時間と同じ時間で過去問を解くことです。本番に近い環境で勉強すれば、本番でもあまり緊張することなくスムーズに問題が解けるようになります。
ウェブデザイン技能検定3級の過去問は、ウェブデザイン技能検定の公式サイトに掲載されています。無料ですので、ぜひ有効活用してみましょう。
(ウェブデザイン技能検定3級の過去問はこちら)
デザインよりもwebの基礎知識をマスターする
3級ではwebデザインに関する出題があるものの、webデザインについては初歩的なレベルの問題しか出題されません。ある程度のwebデザインスキルが求められるのは、2級以上での話です。
3級の勉強で大事なのは、デザインのスキルよりもwebの基礎知識です。 インターネット通信について、インターネットに関する法律などについて出題されます。
webデザインに関する出題は、あったとしても知識を問われるだけです。 そのため、webデザインに関しては難しく考えなくても大丈夫です。
ウェブデザイン技能検定3級に関する参考書
「過去問を解くだけだと不安…」と感じている方は、ウェブデザイン技能検定3級に関する参考書を読むのもおすすめです。
ウェブデザイン技能検定3級に関する参考書は、主に3冊あります。
- ウェブデザイン技能検定過去問題集3級
- ウェブデザイン技能検定3級 ガイドブック
- ウェブデザイン技能検定3級 対策問題集
それぞれの参考書について解説していきます。
ウェブデザイン技能検定過去問題集3級
ウェブデザイン技能検定過去問題集3級は、過去問と解答、解説が掲載されている参考書です。
「解説もしっかりと読んで理解を深めたい!」という方におすすめです。
もし苦手な分野があっても、解説を読み込めば苦手を克服することもできます。
ウェブデザイン技能検定3級 ガイドブック
ウェブデザイン技能検定3級 ガイドブックは、学科試験と実技試験の両方の対策ができる参考書です。
学科試験のパートは10章分あり、各章にはサンプル問題があるので、勉強した後に実力試しができます。
実技試験のポイントは、合格するためのポイントがまとめられているので、ポイントを読んだ上で実技試験に臨めば安心です。
ウェブデザイン技能検定3級 対策問題集
ウェブデザイン技能検定3級 対策問題集は練習問題や模擬試験が掲載されている参考書です。
「過去問を解くだけだと物足りない!」とお考えの方は、ウェブデザイン技能検定3級 対策問題集に取り組んでみるのがおすすめです。
まとめ:ウェブデザイン技能検定3級の合格を目指そう!
今回はウェブデザイン技能検定3級の概要や、ウェブデザイン技能検定3級に合格するための勉強法について解説しました。
ウェブデザイン技能検定3級はwebデザインの国家資格なので「webデザインでアピールポイントを増やしたい!」と思っている方におすすめな資格です。
過去問をしっかりと解いて勉強すれば合格できる資格なので、合格を目指して頑張っていきましょう!